魔法科高校の月島さん(モドキ) 作:すしがわら
「独自解釈」「捏造設定」「ご都合主義」「原作改変」等が多々含まれています!
いつもそうじゃないかなぁ?
遅れてごめんなさい!
書いてみたいことが思いつくのは良い事ですが、それで時間を忘れては世話ないですよね……。反省します。……でも、きっとまた……。
次話から月島さん(モドキ)の本格的な戦闘が始まる予定です。
保険として事前に言っておくますが、調子に乗る予定です(主に作者が)。
おでんが美味しい季節になったのも、月島さんのおかげ。
―追記―
それと、今更ですがタグを少し変更させていただきました。
理由は「泉美ちゃん、原作から離れすぎたかな…」と思ったからです。
……え?森崎君のころからつけるべきだった?
今年の『全国高校生魔法学論文コンペティション』の会場である「横浜国際会議場」。その建物の一角にあるカフェスペースに僕はいた。すでに発表が始まっていることもあってカフェスペースはガランとしている。
最初から
というのも、時間はすでに昼過ぎ。一条とかと話したのは9時頃だから、随分と時間が経っている。
その原因は、いわずもがな半ば押し付けられる形で同行することとなった七草先輩の妹二人のせいである。
行動が制限されてしまうこともあり、面倒なことこの上ないのだが……だからといって無責任に放置できるほど、僕は敵でない相手に非情にはなれない。特にこれからこの横浜で起こるであろうことを考えれば、なおさらのことだ。
『横浜事変』。後にそう呼ばれることとなる、今日起こるであろう出来事。
簡潔な概要が「日本と戦争状態である『
それによって、今日の午後……コンペでの第一高校の発表の後頃から、横浜の海岸地区を中心に様々な場所で戦闘が行われることとなる。
そんな事があるのだから、実際のところベストなのは「今のうちに無理矢理にでも家に帰す」という選択なのだろうが……それどころか、「他の誰かに押し付ける」ということすらできそうもない。
理由は妹さん二人のうちの一人……双子の妹のほう…もとい、僕にくっついてくる(密着というほどではない)ほうの女の子、
午前中、「横浜国際会議場」の建物内で時間を潰しながら色々と試してみたのだが……僕にずっとついてくるわ、何の面白みのない話をしても楽しそうに聞くわ、ベンチで本を読めば隣に座って邪魔にならないように気を配りながら覗きこんでくるわ……。
昼には、決死の覚悟(?)で七草先輩に突撃したのだが……
「がんばれっ!」
僕に向けたものなのか、
そして、ちょっとばかり面倒…というより、疲れることになってしまったりもした。というのも、七草先輩に会いに行ったことで他の顔見知りの生徒にも会ってしまったのだ。
前風紀委員長の渡辺先輩あたりは、七草先輩からおおよその事情を聞いていたのか「大変そうだな」といった感じだった。……笑いをこらえているのは見て取れたが。
壬生先輩に会った際には、壬生先輩が思った以上に驚いたので、事情を説明したところ一応は納得してくれた。
一応…というのは、少しだけムスッっとした感じがしたからだ。……壬生先輩にとって僕がどういう存在なのかはわからないが、不満に思うところがあるのだろう。…生徒会のことや、個人的に他に処理しないといけないことが最近立て続けにあったため、剣道部にもあまり顔を出せていないのも一因かもしれない。
「こういう時、相談に乗ったり慰めたりするとポイント高いんじゃないかな?」と桐原先輩に言い…たかったんだけど、彼は今、合同警備隊で忙しいんだった。
続いて会った、小早川先輩と平河姉妹…とその付き添いの保健医・
事情を簡単に説明すると、小早川先輩が「月島君は面倒見がいいからな」と言い、千秋くんも「うん、月島さんは優しい」と頷き、小春先輩に至っては双子には全く興味もなさげに「第四高校の発表内容で気になることがあったから、今度教えてくれないかな?」と僕との勉強の約束を取ろうとしていた。で、安宿先生は3人…主に平河姉妹の反応に目を白黒させて頭に疑問符を浮かべていた。…そんなに、僕と他の人とでは対応が違ったりでもしたのだろうか?
…まあ、復帰した小春先輩が、コンペの発表には携われなかったことを思い詰めたりしている様子が無かったので一安心した。
そして、中条新会長にも会ったのだが……うん、やっぱり中条先輩はすぐに顔に出るタイプだった。
わたわたしている姿も面白かったけど、変な勘違いをしたまま何処かに行かれてしまっても面倒なため、これまでと同じように説明をし……
「…というわけで、前会長の尻拭いを現会長がしてください」
「ええっ!?」
……結果を言うならダメだった。「せめて片方だけでも…!」と泉美くんのほうを押し付けようとしたが、泉美くん本人に拒否をされ腕をガッシリと掴まれ悪化しまった。
それには流石の僕も困り果て、ため息をついてしまう。
それを見ていた中条先輩が「…月島君もそんな顔するんですね」と言ってきたので、「会長は僕に、いつもこんな顔にさせられてますよね?」と返すとポカポカ叩かれた。
…なお、実際のところ中条先輩は「困り顔」よりも「泣き顔」や「
―――――――――
……で、「誰かに押し付ける」ことも諦めて、巡り巡ってカフェスペースでのんびりと時間を潰しているのだが……
「お兄様。もうじき第一高校の発表の時間になりますが……行かれないのですか?」
泉美くんにそう言われて、僕は時間を確認する。
14時45分……。第一高校の発表は15時からで…終わりは15時30分だったか。そろそろ心の準備をしておかなければいけないだろう。
そう思いながら僕は泉美くんに言葉を返す。
「そうか……でも行かないよ。だって君たち、難しい話だと眠たくなっちゃうだろう?」
「なにそれ!?ボクたちのことを子供、扱い…し過ぎて……るのではないでしょうか……?」
僕の言葉に真っ先に反応した人物。感情的な言い方から、だんだんと血の気が引くかのように無理矢理丁寧に取り繕って言っているその顔は、少しばかり青い。
……紹介が遅れたが彼女が双子の片割れであり、泉美くんの姉である
そして、おそらくはこの件で僕以上に苦労…というか心労が激しい人物だろう。
どうやら、夏休みのお宅訪問の際の『霊圧(モドキ)』で圧倒された一件から、僕の事をもの凄く恐れているようで、先程のようについ出てくる普段の自分を必死に抑え込み、僕の顔色を見ながらついて来ている節がある。
ならば、何故僕についてきているのか?
いや、泉美くんとは違って、香澄くんは僕とは一緒にいたくないのだろう。
というのも、七草先輩に会って「がんばれっ!」と言われた時に、香澄くんは七草先輩に必死に「助けて!」といった視線を涙目で向けていたのだ。
だが、七草先輩はそれをスルー。去っていく七草先輩と僕の袖口を掴んでいる泉美くんを何度か見比べた香澄くんは……
「イヤ…だけど、今、泉美をコイツと二人っきりにしたら……どうなっちゃうのよ……やっぱりボクが一緒にいないと…」
……そう小声で独り言を言い、結局そのまま僕…というか僕についてくる泉美くんについてきた。
一つ言わせてもらうが、香澄くんは良い子だと思う。そして、それ故に僕が話しかけたり、目を向けただけでガクブル状態になってしまうのは、正直、申し訳ない気持ちになる。
それにしても……
「わたくしは、このままここにいることに賛成ですわ。あちらではお兄様とお話ができませんから!」
「うう……なんでボクがコイツと向かい合わせで座らないといけないの……?これじゃあ落ち着いて飲み物も飲めないよ…」
同じ状況で『霊圧(モドキ)』を受けたというのに、この差は何なのだろうか?
あの一件で僕を恐れる香澄くんの感覚は理解できる。だが、泉美くんのほうはもう理解不能だ。
……しかも、話を聞けば今朝の一条への『霊圧(モドキ)』の余波を受け、そのプレッシャーで「恋心」が確信に変わったというのだから、色々とおかしい。…なんてタイミングの良さ(?)なのだろうか。
なお、ここのカフェスペースでは一つのテーブルの四方に一つずつイスが置かれており、泉美くんは僕のそばに座りたいのか僕が座った横にイスを運んで一方を左右にはみ出し気味に無理矢理並んで座っている。
故に実質空いている場所は僕が寄っている場所か、正面かしかないわけだ。……が、普通に考えれば他に人はいないので二つのテーブルを連ねて僕と泉美くんを一方に、その反対側の泉美くんの前に香澄くんが座れば全て解決するのだが…。
そんなことを考えていると、ふと、隣の泉美くんが僕の顔をジッと見つめてきている事に気がついた。見られること自体はこれまでにもずっと見られていた。だが、今回はなんだか観察するようにじっくりと見られている感じがする。
パフェを食べている双子とは違って僕はコーヒーのみなので、顔に何かついているってわけでもないだろう。
「どうかしたかい?」
「あっ、いえ、お姉さまから聞いてはいたのと、訪問の際に窓越しに見た時にも思ったことなのですが……お兄様がわたくしのひとつ上だとは思えなくて…」
…それは一体どういう意味だろうか?
「七草先輩から聞いていたというのは…?」
「ええっと、お姉さま
……まあ、十文字先輩は……うん。
それに、僕自身は本家の月島さんのほぼそのままだけど……確かに月島さんは年齢不詳感がある。十代と言われても納得はできなくもなく、三十代くらいまでならギリギリ「そうなのかー」と思えるくらいではある。
まあ、その年齢不詳感も、どこぞのテニヌプレイヤーたちには劣るだろうが。
「他に先輩から聞いていたことってあるかい?」
「そうですね……」
―――――――――
七草先輩から聞いたと言う話を中心にそこそこの時間話していると、突如、大きな爆発音が聞こえた。……ついに事が始まったのだろう。
さて、どうしたものか……
もう昼の時点で「
その為にも、この双子をどうにかした上で、単独行動を行いたいのだが……
「何!?なんなの!?」
「お兄様、これは……?」
慌てる香澄くんと、僕に引っ付く泉美くん。
その二人に聞こえる様に…しかし静かに僕は言う。
「襲撃だね、困ったものだよ」
その言葉とほぼ同時に、カフェスペースに銃器を持った兵が二人入ってきた。
「貴様ら、CADを床に置いて手を……ぐぁ!?」
「みぎゅ!?」
とびっきりの出力で局地的に『霊圧(モドキ)』をぶつけ気絶させ、一瞬で無力化させる。
「……にしても、ここに僕らがいることを知っていたのかな?……やっぱり何かしらの偵察はあったのか。六花で
まあ、別にそう大きな問題でもないか…。
そう考え、そばにいる双子に目を向けながら言う。
「さて、先輩方と合流しよう…か……」
「…………っ!?(ガクブル」
「はぁ~ん……(ハート」
……どうしてこうなった。