魔法科高校の月島さん(モドキ)   作:すしがわら

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※注意※
「独自解釈」「捏造設定」「ご都合主義」「原作改変」等が多々含まれています!
原作と大きく異なる流れがある部分が存在します。細かい点や話の流れも、諸々の事情により変更されている部分があります。ご了承ください。
不定期更新です。


今回は美月視点です。
今回でバレンタインデーはおしまいで、消失編も締めに入ると思います。

前回と一緒にしようか迷うくらいには短いです。
プロットと書きたい内容とを照らし合わせた結果できたので……調整と言えば調整だけど、いうほどのモノでもないです。

……決して! 前々回騒ぎ立てていたのにアニメで月島さんが出なくて萎えたわけじゃあないです!!
むしろ、令和の時代にこのクオリティでほぼアニオリで1話やっていただけで感謝感激! 今期アニメの描写で一護もかなりでしたが、石田もヤバいなぁ! いろんなキャラが動き回って嬉しいなぁ! ……って、何回も観なおすくらいでした。
ポエム的に、来週はあの方ですね!


一喜一憂、人生を楽しめているのも、月島さんのおかげ。


月島代行消失編-20:続・バレンタインデー

生徒会の業務は大丈夫なのか、ちょっと気にはなったけど何とも無いそうで始まった、月島さんが用意したクッキーとお茶とで始まってしまった、生徒会室でのちょっとしたお茶会。

 

シールズ(リーナ)さんから月島さんへのチョコのプレゼントや、月島さんから中条会長へのお誘いで想定とは別方向にも賑やかになってきていた。

特に、ほのかさんはその手の話が好きなのか、特別キャアキャア言ってました。

 

 

その、いきなりデートに誘われた中条会長は、ものすっごい表情をコロコロと変えて止まらなくなっていて、月島さんの誘いに対して返答が出来ずにいた。

耳を疑ったり、理解して驚いて、そのまま喜んだかと思えば、一転疑いの目を月島さんに向けたり……その反応は、なんとも可愛らしい――年上のはずなのに、ね。

 

 

いえ、こんなムードも何も無く誘われてもとか、月島さんのイメージとデートとが中々結びつかないとか、そもそもまだチョコを渡せていないだろうこのタイミングでとか……色々と気持ちは分かりますけど、そこまでの反応だと流石の月島さんも傷ついてしまいそうな気がしてくる。

 

そう思って月島さんの方へと目を向けたんだけど――

 

 

「月島、いきなりどうしたんだ? 寂しかったのか?」

 

「以前に本屋を案内して欲しいってお願いされててね。でも、コンペティションが目前まで迫っていたから、それが終わってからって話だったんだけど……知っての通り、中々会えなかったからね」

 

ちょっとズレたことを言っている西城君に対し、その「寂しかったか」っていう問いには答えずにお誘いをした理由を答えつつ「わさびチョコパフェ」を食べ進める月島さん。

 

そして、その隣では「わさびチョコパフェ」を作ったシールズ(リーナ)さんが、目を真ん丸にして月島さんと会長とを何度も交互に見ていて、落ち着かない様子でした。

……作った物についてはちょっとノーコメントですけれど、あれだけ一生懸命な様子で月島さんに渡していたんだから少なからず好意を抱いているはず。そんな相手が、それも自分がチョコを渡したすぐ後に、異性に対してデートに誘ったとなると……そんな反応にもなっちゃうのは仕方ない気もする。

 

 

そんな三角関係(?)を知ってか知らずか――きっと分かってて面白がっているんだと思うけど――エリカちゃんがあえて一部を強調しながら話に入っていった。

 

「にしても、デ(・)ー(・)ト(・)に本屋って……いや、月島君らしいと言えばらしいけどさぁ?」

 

「ほら、僕の本が焼かれた事件があっただろう? タイミングからして、その一件を励まそうとしてくれてたんじゃないかな?」

 

「え……!? それ、本人がいるココで言っていいものなのかい?」

 

飄々と何もなさげに言ってのける月島さんには、私も吉田君と同じ意見です…!

ほ、本当にそうなんだとしても、そんなわざわざ本人だけじゃなく他にも皆までいる状況で言うのは、羞恥を覚えてしまいます。いわゆるデリカシーというものが……!

あ、深雪さんが「あらまぁ」とでも言った感じに少し驚いている様子が視界端に見えてて……もしかしなくても、会長や月島さんと同じ生徒会の役員である深雪さんは色々と知ってて、今の月島さんの言葉が事実でつい反応してしまったってことなの……!?

 

というか、月島さんって基本的に紳士的なはずなんですけど、なんというか、中条会長に対しては揶揄(からかい)いがちな気がします。

……「男の子は気になる子に意地悪してしまう」なんて噂を聞いたことがあるんだけど、もしかして実はある意味で両想いだったり…? いや、まさか、あの月島さんに限ってそんな子供みたいな情緒なはずは無いとは思いますけど……

 

 

というか、こんなことを目の前で話された中条会長は……?

 

そう思って視線を会長の方へと戻そうとして――その前に、別の人に目が留まってしまった。

 

 

 

「Huh(は)…?」

 

 

 

鬼気迫る表情。

ギリギリまで絞り出され溢れ出したかのような、ドスの効いた声。

 

さっきまでは、まだある意味では乙女らしい反応と表情と言えるものだったシールズ(リーナ)さんが、そこまでの変化をみせた。

これまで、深雪さんと競い合って悔しがったりしたのは見てきたけど、それらとは一線を画した表情の変化。その原因は――

 

 

「ツキシマさんの本が燃やされた? 犯人は誰? まだ生きているの?」

 

 

――うん、ツキシマさんの事が大好きなんですね。

 

 

……。

…………。

その、犯人の生き死にを確認して、それによってはド(・)ウ(・)ニ(・)カ(・)しようと考えているっていうのは、いくらなんでも過激すぎるというか……真っ先にそういう手段を考えるのは、病院(あのとき)達也さんと銀城さんが話していたのを聞いた時にうっすらと思い浮かんだ事だけれど、やっぱりUSNAの関係者だからなのかな……?

 

 

「僕の代わりに怒ってくれてありがとう。でも、もう終わった話さ。犯人とも和解できたし……将来的に優秀なエンジニアになれそうな子でね。リーナともいい友達になれると思うよ」

 

月島さんは、色んな意味で気にしてないみたいですね。

でも、正直なところを言うと、私のイメージ通りの月島さんはコッチなんですよね……やっぱり、会長に対しては変なんですよね……?

 

当の本人が至って落ち着いていてなだめてくるためか、どこか納得しきれてはいない様子ながら大人しくなるシールズ(リーナ)さん。

 

 

 

…っと。そうだ、中条会長!

ようやく、さっきから変に静かな気がする会長の方へと視線を向けることができて……

 

 

 

視(・)線(・)が(・)止(・)ま(・)る(・)。

 

 

 

会長の顔は見えている。

 

表情は、さっきまでのようにコロコロと変わってはいない。けど、なんというか、目の色が変わってるというか、白黒して、泳いでるっていうわけじゃあないけど、落ち着いてない様子で……。

それに、口がパクパクというほどではないけど……でも、アワアワしているというのとも違う感じで動いていて……。

手も、ジェスチャーというほどでなく、行き場を失ったように少しだけ動いていて……。

 

 

そ(・)れ(・)よ(・)り(・)も(・)。

 

 

会長の視線の先……その顔の少し先の空中。

 

 

 

 

光(・)の(・)塊(・)。

 

 

 

 

眼鏡越しでもハッキリと見える。

眩しくはない。けれど、確かに感じられる光。

私の握り拳と同じくらいの大きさの光の塊。

 

すぐに思い出したのは、吉田君が扱う精霊魔法の時の光。

 

けど、違うと判(わか)る。

そして、確信を持つ。この光とよく似た光を知っている、と。

 

 

月島さんだ。

 

 

九校戦の「アイス・ピラーズ・ブレイク」の決勝戦で見せた「ゲツガテンショウ」でも感じられた。

あの夏、雫さんの家の別荘で見せてもらった「完現術」で感じた光とは少し違うけど、根本は同じように感じられた。

「横浜事変」でヘリの中から見た「クロヒツギ」でも同じような光を感じた。

そして――銀(・)城(・)さ(・)ん(・)が(・)西(・)城(・)君(・)を(・)治(・)し(・)た(・)時(・)も(・)同(・)様(・)の(・)光(・)を(・)感(・)じ(・)ら(・)れ(・)た(・)。

 

 

 

あることに気付きつつも、自然と視線が月島さんの方へ向く。

 

偶然なのか、月島さんの視線も私の方を向いて来ていて――交わった。

ほんの一瞬、交わされた視線。

月島さんは、静かに、でも確かに自身の右手の人差し指を立てて鼻先近くへ持ってきて「しーっ」というジェスチャーをしてみせてきた。

 

 

 

「柴田さん?」

 

その声に、ハッとした。

隣に座る吉田君が、私の様子に何かを感じ取ったのか「どうかした?」と声をかけてきてくれたみたい。

 

返答に困ってしまって、どうしたものかと視線を会長の方へと戻す。

すると、さっきまで見えていたはずの光は見えなくなっていて、会長も一人で腕を組んで「う~ん…」と頭を悩ませているだけ。

月島さんのほうもコッチを見ていなくて、未だに不機嫌そうなシールズ(リーナ)さんを宥(なだ)めているみたい。

そして、吉田君は何も感じてないようだし……

 

まるで、さっき私が見た光景は嘘か何かだったんじゃないかと思ってしまいそうになる状況に、ひとり内心で首をかしげながら吉田君に返事をする。

 

「う、ううん。ちょっとデートって聞いて考えちゃっただけで……」

 

「そ、そっか……」

 

つい出てきた言い訳に我ながら無理矢理だったかなぁと思いつつ……でも、「デートかぁ」とちょっと自分でなら…と考えてしまって、何とも言えない空気になっちゃった気がした。

 

 

 

 




ぶつ切り……気にしない!


というわけで、クライマックスはデートです。
デートです。
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