魔法科高校の月島さん(モドキ) 作:すしがわら
「独自解釈」「捏造設定」「ご都合主義」「原作改変」等が多々含まれています!
原作と大きく異なる流れがある部分が存在します。細かい点や話の流れも、諸々の事情により変更されている部分があります。ご了承ください。
不定期更新です。
今回は第三者視点。
色々と蛇足気味ですが、コレが月島さん(モドキ)の物語の終幕のお話となります。
『BLEACH Mirrors High』、プレイしています
ゲーム性はよく分からないですが、悪くはないと個人的には思っています
主人公キャラの名前を『月島昊九郎』にしているのですが、なんか以前から霊術院生たちと交友関係があったそうです。……本当か?
月島さんの顔が広いのも、月島さんのおかげ。
某日、とある住宅。
「ただいま」
「あっ!お兄ちゃんお帰り!」
高校から自宅へ帰ってきた黒崎一護を、妹の遊子の声が出迎えた。
数秒の間をおいてから玄関から上がる一護のことを、リビングのほうから廊下へとひょこりと顔を出した遊子。
「お兄ちゃん、お客さんが来てるよ?」
客が来ている。そのことに一護は気づいていた。
何故なら、今一護がいる玄関に見覚えのない大人の男性モノの靴があったから。
だが、誰が来た?という疑問はあった。
同じ高校の連中で無いことは分かっていた。それこそ、ちょっと前に一護と別れたのだから、先回りしているとは思えない。
そして、一護が他に思い当たった人物としては
「俺に客?誰だ?」
「アルバイトの関係でお世話になったんだって」
アルバイト……つまりは、一護の働いていた『うなぎ屋』――なんでも屋のこと。
だが、それはそれで疑問ではあった。一護の家を知っていて、しかも『うなぎ屋』の店の方じゃなく、わざわざ一護自身の方に来たのだから。
なんでだ?
そんな疑問を抱きながら、会えばわかるかと客が待っているだろうリビングへと歩を進めた一護。
「やあ、一護。久しぶりだね」
「っ!?」
見知った顔、聞き覚えのある声。
それに、時間帯は違うが、先程までのシチュエーションもどこかデジャヴを感じていた。
リビングのソファに座った月島が、一護の眼前にいた。
「積もる話もあるし、上にいこうか」
「……で? 誰なんだ、お前」
月島の提案のまま、上――二階の一護の自室へと向かった一護と月島だったが、部屋に入ってすぐに一護が月島へと問いかけた。
「誰って、随分な言われようだね。いや、むしろ僕としては、問答無用で叩きだされるか、殴られるものだと思ったんだけど」
そう言う月島はヤレヤレといった様子で困ったように苦笑いを浮かべた。
「初めて会ったヤツを殴るわけねぇだろ」
「初めて?一護とは色々と印象的な――」
「お前月島じゃないだろ、何回も言わせるんじゃねぇ」
「――……へぇ、意外だね」
少し面倒くさそうに言う一護。
それに対し、月島の方は少し目を見開いたかと思えばスゥっと目を細めた。そして、自身の顎先を右手指で触れるようにしながら「ふむ」と考える仕草を見せた。
「まさか、霊圧知覚で看破したのかい?あの黒崎一護が……!?」
「お前、なんか馬鹿にしてねぇか」
月島の言い様に一護は額に青筋を浮かべる。
しかし、当の月島はそんなことより何故一護がそう判断したのかが気にかかって仕方がないようだった。
「じゃぁなんで分かったんだい?僕が、君の知る月島さんじゃあないって?」
「俺も月島のことは詳しくは知らねぇけど……理由は色々ある。一番は銀城が近くに居ないことだな」
「ああ、なるほど。それはそうだね」
月島は頷き、納得した。
確かに月島自身、月島が銀城の元を離れることはそれ相応の理由が無ければ有り得ないとは思った。
しかし、「色々ある」……つまり他の理由もあるということは少し引っかかっている様子ではあった。
「で、結局お前は何者なんだよ」
改めての一護からの質問に、目の前の月島は口角を少し上げながら答えた。
「キミの知らない月島さんだよ」
これまでと同様のはぐらかすような返答とは違う一言。
そして、続けて彼の口から出てきた言葉に一護は驚くこととなる。
「だから、呼ぶのは「月島」か「月島さん」でいいよ。キミの知る月島さんではないけど、僕も月島ではあるからね。そうだなぁ……コピーのようでコピーでない、『
「な…!?」
「あぁ、やっぱり君は、僕の知る黒崎一護に限りなく近い存在のようだ」
目を見開いて驚いた一護の表情を見て、月島は実に嬉しそうにクツクツと笑った。
「
『
それは、現世や尸魂界の間にある空間『
だから、一護は驚かざるを得なかった。
『
「……なん、だ、お前」
「さぁ?どういうことだろうね」
実に、実に楽しそうに笑みを浮かべる月島。
しかし――――
「お邪魔しまーす!」
「え」
女性の声と共に開けられた一護の部屋の扉。それと共に部屋に入ってきた声の主である女子高生と、その後ろから一緒に入ってきた男子生徒――3人とも、その制服から一護と同じ高校の生徒であるとわかる。
そう、部屋に入ってきたのは、一護の友達の井上織姫、
3人の乱入者に、月島は呆けた声をあげていた。
月島と視線が合う3人。
「あっ、貴方は確か……」
「ム、霊王宮で会った、あの時の」
織姫とチャドは、
そして、その2人の発言を聞いて、月島は頭に疑問符を浮かべた。
そんな様子を他所に、足早に一護へ近づいた雨竜は小声で問いかけた。
「黒崎。どういうことだ?変な霊圧を感じたから来てみれば……大丈夫なのか、コイツは」
「多分な。お前も、あの月島じゃないことは分かってるから、普通に入ってきたんだろ」
「確かに感じられる霊圧は大分違う。だが、それだけじゃあ……どうして、そこまで無警戒なんだ」
「いやっ、なんでっつーか……コイツさ、俺が帰ってきた時一階のソファに座ってたんだけどな――――背もたれにもたれかかってなくて、ガチガチに緊張してんのがわかったから?」
一護が目の前の月島が、自分の知る月島でないと思った理由。
「色々ある」と言っていた理由のひとつを雨竜に伝えた。
それを聞いた雨竜はといえば、「それだけで?」と言いたげにしながらも、雨竜本人の脳内イメージでもそんな様子の月島を想像できなかったのか、それ以上は何も言わずに微妙な表情をしていた。
さて、一護と雨竜にそんなことを言われているとは気づいていない様子の月島は、ひとつ咳払いをしてから、語りだした。
「どうやら僕のオリジナルを知っているようだけど……僕としては初めましてだね。僕は
とてもスムーズに、そしてあまりにも素直に語って見せる月島。
その内容に、周りの全員が驚きと疑念を持って月島へと視線を向ける中――――
「――おや?どうしたんだい?一護?」
――――一護1人だけが、反応が違った。
「なぁ、今の話、初めて聞くんだが……?」
ここまで、一護の知る月島を
良い笑顔を浮かべながら、月島は答えた。
「一護は良いリアクションが見れるからね、引っ張っておきたかったんだ」
「さっきから、いい性格してるじゃねぇか」
またもや額に青筋を浮かべだした一護に、少し焦った様子の月島がススッと近づいた。
「いや、だって、あの2人に月島さんの話題って地雷でしょ。月島さんが死んだ時に「無かったこと」になったけれど、あの出来事を知ったら絶対傷つくじゃないか……曇らせ趣味は無いし、正直キミへの『お願い』っていう目的が無いなら、一刻も早くこの場を離れたいくらいだ」
「……本当に何でも知ってるな」
「何でも知っているわけじゃない……そうだね、そのあたりの事について全員に話しておこうか。雨竜の視線も痛いし、ここでしっかりと説明しておいたほうが良さそうだからね」
「そうだね」のあたりから、一護から離れながら声のトーンを上げ、周りへのアピールのように大げさな仕草を取りながら月島は語りだした。
本人も知らない部分は推測となんとなくで補いながら、
「まずは、僕と言う存在だけど、『僕』というベースの意識を中心にして「月島秀九郎」をモデルにして集団意識で形成された存在……みたいなものさ。だから、一護には『
「そして、僕が何故月島秀九郎がモデルとなったのか、……ひとえに意識のベースとなっている『僕』が生きていた世界に、黒崎一護という霊感高校生を主人公とした物語が存在したことが起因だろうね」
「一護の物語…?」
チャドの呟きに、月島が頷く。
「うん。朽木ルキアと出会い、死神となり……
「何故、キミが居た世界とやらでは黒崎の話が物語になっているんだ?」
雨竜が視線を鋭くしながら問う。
当然と言えば当然の疑問だが「貴方たちは創作物の登場人物」なんて言うつもりも無く、月島自身も目の前に居る彼らをただのキャラクターだとは思えず……そのため月島は、最終章を終えた目の前の4人であれば ある程度丸め込めるだろう
「何故?と問われると僕も確信を持った回答は出来ないね。けど、おそらくは『未来を見通す力』と類する『観測する力』を持った者が、意識してかせずかこの世界を視て、何を思ったのかソレを基にして物語を
最後は半ば自虐のように言う月島。
「俺たちや出来事を知ってたのは、その物語で知ったからなのか」
「そうさ。ベースとなった『僕』も、集合意識の大元となった人たちも、その物語を知っている。……その結果のひとつとして、僕がこんな見た目になったのは、物語を知った人たちの「月島さんスゲェ」って感想が強い意識として集まったのと、『僕』個人が月島さんに思うところがあったからだろうね」
一護の問いに頷き肯定しながら、ついでといった感じに自身の見た目が何故『
「
「そういえば、目的があるって言ってたな」
一護は、織姫とチャドがいることに焦りを見せた月島が自身に耳打ちをした際の話の内容に「キミへの『お願い』っていう目的が無いなら、一刻も早くこの場を離れたいくらい」…なんて言っていたことを思い出した。
「俺にお願いがあるとか、そんなこと言ってた気がするんだが……一体何なんだよ」
「僕を、更木剣八と合わせてくれ」
あと1,2話続きます。