今回ほとんど出番がない。社畜
木崎レイジ
レイガストを使って敵をぶん殴る戦法を使う。柊は絶対にスクライドのファンだと思っているがそんなことはない。はじめの一歩が好き。
烏丸京介
面倒見がよく、クールで実力派という隙のないイケメン。バイトを掛け持ちしている結構な苦労人なため柊はかわいがっている。
小南桐絵
人に騙された恨みを柊ではらす斧使い(JK)年下ながら柊をナメている筆頭。
性格からしてチョロいが、CV釘宮理恵になることによってさらにチョロさが増した。
宇佐美栞
クリスマスに柊へメガネケースを送り、誕生日にメガネクリーナーを送るという外堀を埋めていく戦法を使う策士。恐らく大阪城とか攻めたことがある。
A級ランク外玉狛第一攻撃手、小南桐絵は不機嫌だった。
「遅い!」
「机を叩くな。仕方ないだろう柊だって忙しいんだ。」
「でもぉ……」
キッチンに立つ大男、木崎レイジに諫められ小南は机に突っ伏した。
だいたいあの男が悪いのだ。あいつが「今日は早く帰れる可能性が微レ存」とか言うから待っているのに……。
「帰ってこないじゃないの……」
小南は時計を睨み付けながら呟いた。もう針は12時を過ぎている。
「お前はもう寝たらどうだ?あいつはたぶん向こうで寝ると思うぞ」
「もうちょっと待ってる……」
「そうか……」
幸い明日は土曜日で学校もない。もう少し夜更かししても構わないだろう。
「だが悪いな、俺は明日講義があるからもう寝るぞ。オムライス作ってあるから温めて食べろよ」
「分かったわ。おやすみ、レイジさん」
「あぁ、おやすみ」
レイジが階段を上る音を聞きながら小南は柊の真っ黒な見た目のコーヒーを啜った。
「甘……」
甘党の小南でさえ甘すぎると感じるのによくこれを好き好んで飲むものだ。
「そういえばあいつも好きだったわね……」
そうひとりごち、窓から覗く月を見上げた。過去に思いを馳せながら。
***
一体いつからだろう。柊がここに帰ってきても「ただいま」と言わなくなったのは。本部で寝泊まりする回数が多くなってから?本部に転属してから?
いや、もっと前だ。
――――恐らく如月楓が死んでから。
たったひとり、家族だと思っていた少女を亡くしたその時から柊は大きな傷を負ったのだ。それが今もあいつを縛っている。
それを解いてやりたいと、いや、解いてやると思った。
あたしだってあいつの家族だ。少なくとも小南はそう考えていた。
でもあいつにとっては違ったみたいだ。それが悔しくて寂しくて、なにより悲しかった。
だから小南は言い続けるのだ。
ただ―――おかえり、と。
あんたはここに帰って来ていいんだよ。と
***
「ただいまー」
リビングへ続く扉を開けながらそう呟いた。誰もいないというのは分かっているけどなんとなく言っちゃうよね。
と、思ったのだが机に誰かが座っている。一瞬ぎょっとしたがなんてことない、ただの小南だ。そういや小南と夜会うのは久しぶりだ。
いつもは俺が帰ってこないか、こいつが寝てるか、防衛任務に出てるかだからな。
だからこれを言うのもずいぶん久しぶりだな、そんなことを考えながら口を開いた。
「ただいま、小南」
返事がないただのしかばねのようだ。
ではなく普通に寝ているだけだった。
ったく、こいつはすーぐ眠くなるくせに夜更かししようとするんだから。
こんなところで寝たら風邪引くぞ、バカ。そう言って起そうとしたが寸でのところで踏みとどまった。
小南の目の前にはラップをかけられたオムライス。
……もしかしてこいつ待っててくれた?
そう考えると起こすのは憚られるな。でもこんなところで寝たら間違いなく風邪引くしな……。
運ぶにしたってこいつの部屋に勝手に入ったらぶったぎられること間違いなし。かといってソファーで寝かせるのもな……。
よし、決めた。
俺はオムライスを持ってレンジに入れた。とりあえずオムライスを温めている間に考えよう。
***
「ん……んん……ハッ!あたし寝てた!?」
意識が覚醒すると共に小南は飛び起きた。昨日は結局あのまま眠ってしまったようだ。
いや、でも今自分はベッドで眠っていたはずだ。もしかして柊が運んでくれたのだろうか。部屋を見回すと必要最低限の家具の殺風景な部屋。
どう見たって自分の部屋ではない。
と、いうことはだ。これは……もしかして……。
現実を認識し、とある結論が脳に届いた瞬間小南は叫んだ。
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
小南は部屋から戦闘体もかくやという勢いで転がりでた。
「な、なななななんで!なんで!なんで!なんで!」
口から溢れるのは意味をもたない疑問符たち。それに答えるものは今ここにはいない。
―――まさか、あたしが寝ぼけて入り込んだ!?
絶対にない、と否定できない辺り怖いところだ。
頭を抱えて必死に昨日のことを思い出していると後輩である烏丸京介が顔をだした。
「どうしたんですかせんぱ……あぁ……すいません」
烏丸は途中でなにかを察したような顔をするとひょいとリビングへ戻ってしまった。
不思議に思い烏丸が見ていた自分の体に視線を落とす。
先程暴れたせいで羽織っていたパーカーは脱げ、下に着ていたTシャツずれて肩まで出てしまっている。
「ちがぁぁぁぁぁぁう!!!!」
***
「はっくしゅん!!」
「風邪ですか?」
「いや、そんなことないと思うんだけど...」
昨日ソファーで寝たからかな、そういや置き手紙とかすんの忘れてたけど大丈夫だろうか。まぁ小南だし深く考えずにやってるだろ。
「来ましたよ!柊さん。」
「はいはい、分かったよ熊谷ちゃん、年寄りをそうせ急かさないでおくれ」
「ふたつしか変わらないじゃないですか、無駄口叩いてないでいきますよ」
「手厳しいねぇ、まったく」
言いながら俺はアステロイドを展開した。
「はっくしゅん!」
短いけど2話連続投稿ということでひとつ。
新たに11人の方に評価をいただいて評価も赤色に変わり嬉しい限りです。お気に入り件数も300近いと夢のようです。3回くらい確認しました。
本当にありがとうございます。
引き続きご意見、感想、評価お待ちお待ちしてます。