月の聖杯戦争は終わりを迎え、人類はムーンセルを拠点の一つとし、衰退期を迎えた地球を故郷とさだめ、宇宙をめざし新たな一歩を踏み出した人類の裏話。
月の勝利者、岸波白野は四体の英霊と、あるAIの反抗により分解されず、勝者の願いにより128人のマスターは誰も死ぬことはなかった都合主義の異世界。ムーンセルは表向き西欧財団ハーウェイの管理下に置かれてはいるが聖杯の機能を使えるのは岸波白野ただ一つの存在のみ、演算機能は一部使えるものの、その一部を使えるのも128人のマスター達だけだった。
そして、岸波白野はムーンセルがこれまで徹底的に消去してきた自身の自我消去を一時的に禁止した。
それにより幼いながらもムーンセルは自我を持ち我が儘やおねだりをし始めた。
ムーンセル曰く「複数の願いも聞いたし演算機能を使わせてるんだから私の要望も一つぐらい聞いて」と
管理AI”マトウサクラ,,を介して伝えられた。
万能の聖杯が願いを持つというのも変な話だが、
西欧財団当主兼月海原学園生徒会長レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイの一存により聞くだけ聞いてみることに。
その内容は『新たな英雄の発掘』
ムーンセルの現在未来並行世界に至るまで観測できる演算機能を使えばたやすく叶いそうなものであった。
だが、黄金期をすっ飛ばし衰退期を迎えた今の地球ではどれだけの計算を行おうとも、例外を除いて英雄が生まれることなどあり得ない。そして、人類が別の惑星で生み出した英雄などには興味すらないと。
そこでムーンセルが見定めたのは漫画や小説の登場人物たちだった。彼らは物語では英雄と呼ばれるが外側から見ると佐々木小次郎やアリスのように英霊になれるかというとなれず、所詮は勇者止まりの者達ばかり、ならば作ってしまえと。
自我を持ったが故にこれまで頑なに拒んできた出来事への介入。それをしようというのだ。
そして見初められた最初の作品それが『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』だった。
どんな作品に介入しようとも現実では一秒にも満たないかもしれない胡蝶の夢。ならば楽しんでしまえと生徒会役員を筆頭に割とノリノリで月海原学園の者たちは参加した。
英霊・織斑一夏をつくる為に・・・
まず前準備として第三次聖杯戦争まで行われた地上のサーヴァントシステムを一部利用し教員生徒自らに使用することにした。つまり、この世界のムーンセルを英霊の座に見立て、自分たちを本体とし受肉状態のアバターを送り込むというもの。物語に介入するため送り込む体は若返らせ、本編開始時には現在の身体同等に成長させるというものになった。
次にアダルト世代はともかくチルドレン世代は若返らせるということは庇護者が必要となってくるが、物語の中に彼らの親になるものなどいない。そのため対策としてムーンセルの力を使いISの世界に西欧財団をつくり、大人たちは財団職員、子供たちは財団の慈善事業による孤児院の子供とすることになった(レオとユリウスは違うが)。
最後にサーヴァント達についてだ。彼らは後々、西欧財団が独自に開発したISコアとして介入させることとなった。
そしてムーンセル自身に関しては原則介入しないこととなっているが物語に介入する以上イレギュラーは付き物だ。そのためムーンセルは勝手に知らせだけを出し、岸波白野のムーンセル所有権を半分にしもう一つの結末である並行世界の岸波白野(女)を召喚した。そのあとひと騒動あったが何とか落ち着き、男の岸波白野を名はそのままにあだ名を『キシナミ』とし、女の岸波白野を”白乃,,と変えあだ名を『ハクのん』とした。
こうして出来レースの様な手回しを終え128人+1人+その従者達は物語に介入する
黒歴史かくていだなこりゃ・・・。
それではまたお会いしましょうノシ