~白野〈キシナミ〉【視点】~
僕たちがこの世界に来てから約3年が経過した。この世界に来たときの肉体年齢は約6,7歳ほどで西欧財団の保有する教会兼孤児院の二段ベットの下の段で目を覚ました。自分には地上の記憶がない。いや、もともと持ってなどいなかった。そして、この世界で目覚めたあの日、電子の海では感じられなかった地上の重力に感動した。そして、その約二か月後白騎士事件が発生。この事件に関しては首を突っ込むことはなく月日は経っていった。自分は食堂に唯一あるテレビの『あの白騎士事件から今日で三年経ちました』等のニュースを見ながら当時の篠ノ乃束博士の各国の強固なセキュリティを同時に破るハッキング技術にもう一人の自分、白乃と共に驚いていた。そこに孤児院に視察という名の遊びに来ていたレオに
「ボクにもあれぐらい余裕ですが」といわれた。
いやいやいや、一応は国を守るセキュリティだぞ?そんな簡単にできるものなのか?
そう疑問に思っていると凛に
「あのねぇキシナミくん、私たちはあの霊子ハッカーの跋扈する時代を生きてるわけ。今の最高セキュリティなんて私たちにとっちゃぶっちゃけ紙よ?脆すぎて逆に不安になるくらいだもの」
そういうものなのか・・・いや、凛すらもそう言うならそうなのだろう。僕も白乃もまだまだハッカーとしては三流だ。これからもしっかり訓練しよう
そう決意を新たにしていると人数分の紅茶を持ってきてくれたラニとユリウスが食堂にはいってきた。
「ミスター・ハクノもミス・ハクノもまだまだ粗削りですが才能はあります。わたしが完全プロデュースすれば会長や副会長には及ばなくともすぐ一人前のハッカーになれるでしょう」
そうラニは紅茶を配りながら言ってくれた。今、僕と白乃はラニに霊子ハッカーとしてのプログラミング技術とハッキング技術を学びながらユリウスに格闘技等の基本戦闘訓練を受けている。今の幼い体ならば吸収が早いため約十年後の為の下準備をしている。
「そうだな。キシナミ、ハクノ、お前たち二人は戦闘の才能がほとんどないが類い稀なる戦術眼がある。それを磨けばどんなことも大概対処できるようになるだろう」
大切な親友がここまで言ってくれるのだなら自分はやるしかないじゃないか。7年後に向けて頑張ろう。
そして紅茶を飲みながらみんなで雑談をしているとレオが思い出したように告げる
「キシナミさん、ハクノさん、明日買い物に行くのですが付き合ってもらってよろしいでしょうか?」
買い物?明日は日曜日だ。なら何の問題もない。白乃も問題ない様だ
「それはよかった。では、明日は宜しくお願いします」
そうしてレオはいつものように微笑みを浮かべた
~翌日~【白乃〈ハクのん〉視点】
翌日、レオに率いられ白野と私はヘリで太平洋上空を飛んでいた・・・
どうしてこうなった!?レオ、買い物じゃなっかったのか!?
「やだなぁ、ハクのんさん。れっきとした買い物ですよ。ただちょっと国などから許可をいただきましたが」
おいこら駄会長、国から許可貰う買い物ってなんだ!?とてつもなく不安になってきたじゃないか!
「問題ありません、根回しは完ぺきです。兄さんが三日でやってくれました」
ユリウスゥゥゥゥ!!!・・・あぁ、ダメだ、頭が痛くなってきた。
白野も同じように頭を抱えていた。だがレオはまったく気にする様子はなく満面の笑みを浮かべていた
「さぁ、お二人とも見えてきましたよ。アレです」
レオが指さす方向に私と白野はヘリの窓から覗いた。そこには巨大な船があった。豪華客船等ではなく実物を見るのは初めてだが映画などで見たことのある空母というやつだ。
アレになにかあるの?
「いえ、あの空母自身を買ったんです」
・・・・え?・・・え!?・・・空母を買った!?
「はい、それもただの空母ではありません。見ていてください」
そういわれ空母を見ていると空母の周り4ヶ所から巨大な渦が起こり始め段々と空母自身が浮かび始める
・・・・・・・・・・え?・・・あ~、すまない白野どうやら私は夢でも見ているようだ。
そう告げると僕も同じだよと返された。
レオ、あれは何?
「アレは空中要塞空母ヘリ・キャリアーです。元々は、とある国が極秘計画の為に建造していたものなのですが、ISの登場により計画自身が頓挫し、空母だけが残ってしまったんです。ですがあんな大掛かりな物は簡単には破棄できません。そこで我がハーウェイがたまたま見つけたアレを買い取ることにしたんです。」
なんのために?
「勿論これからの為です。我々はあの空母を改修し、この世界に本格的に介入します」
改修?どんな?
「空母をボク達の学園します。学園名を月見原IS学園です」
月見原IS学園?でもIS学園って日本作られたんじゃないの?
「えぇその通りです。そして世界にあるISコアは467個、しかしISコアは本来複製出来ないブラックボックス。それを複製したと世界に公表します」
篠ノ之博士が怒るかもね
「おそらく排除しようとしてくるでしょう。ですが、我々は織斑一夏を英雄にし、その英雄に倒されるまで排除されるわけにはいきません。そして、あなたたち2人が要です。頑張ってください」
うん、わかった。どこまでできるかわからないけど頑張ろう。ところで・・・
「ミスター・ハクノさんはさっきから何をしているので?」
白野はタブレット端末をいじっていた
「え?あぁ、さっきサクラにお願いして原作を電子書籍化して送ってもらったんだよ。なぁ、レオ、ISって本来女性にしか乗れないものだったよね。そこはどうするの?」
たしかにそうだ。私は女だからISを動かせるはず、だが白野やレオは男だ
「そこも問題ありません。発表の時”我が社が複製したISコアは男女関係なく乗れます。しかし、完全に人を選ぶため誰もが乗れるというわけではありません,,と広告しますから」
これまた女性権利団体が黙っていなさそうな広告だね
「あははは、問題ありません。その時は”OHANASI,,とやらをすればいいだけですから」
うわぁ・・・気の毒になってきた
その後、無事空母の引き渡しを終えレオ一行は帰還した
お目汚しにお付き合いいただける方
地雷作家ではございますが、よろしくお願いいたします
それではまたお会いしましょう ノシ