~白野〈ザビ男〉【視点】~
月見原IS学園内にて中学三年生となり、もうすぐ自分と同い年の者達が高校受験シーズンとなる時期の休日、生徒会室に白乃と共に呼び出しをくらった。いや、悪いことをしたわけではない。これでも生徒会役員で雑務の地位をいただいてるくらいには成績、素行、共に悪くない。・・・なんだかとても悲しくなってきた。いっそ窓を割ったりして暴れてやろうか・・・いや、凛やレオに遊ばれる口実を与えるだけだやめておこう。そんなこんなしてるうちに生徒会室に到着した。扉をノックし返事を待つ。例え生徒会役員だとしても無断で入るわけにわいかない
『どうぞ、お入りください』
失礼します。
そして白乃と共に入室する。
「あぁ、お二人とも朝早くからお呼び出ししてしまい申し訳ありません」
それくらい構わない。普段役に立たない分何でも言ってほしい
「本当ですか?では早速、お二人には日本のIS学園へ出向してもらいます」
出向?
「はい。まだミスター・オリムラは束印のISを起動させていません。なら、今のうちにIS学園に"交流,,ということで入り込めるならミスター・オリムラがISを起動しIS学園に入学することになってもただの偶然ということであの更識に目をつけられる可能性が下がります」
そう、それが一番厄介なのだ。介入する以上目をつけられるのは仕方ないにしても、日本の更識家は対暗部用暗部と呼ばれるほどだ。時には僕たちも知らない情報を入手していたりするので全く侮れない。僕たちの最終目標は織斑一夏を英雄にするためこの世界に戦争を吹っ掛けることだ。これだけは絶対に気取られてはいけない
「まぁそこまで肩に力を入れなくても大丈夫です。普段通りにいきましょう」
でもレオ、織斑一夏がISを起動したとしてこの月見原に入れられる可能性は?
「恐らくゼロでしょう。まずミス・オリムラが黙っていませんし、日本政府も手の届きにくいこの月見原に重要人物を置くことを良しとしないでしょう。」
そうか。ところでさっきの束印のISっていうのは?
「あれは大分前に篠ノ之博士本人から『今度から私の作ったISの方は束さん印のISとでも呼んでくれたまえ』と言われましたので」
なるほど
「さて、次の要件にいきましょう」
ほかにもあるのか?
「いえ、簡単な用事です。IS学園と通信しますのでそれに参加してください」
そうしてpipipiという音がなり生徒会室にある巨大なディスプレイに映し出される
「さぁ、お二人もご一緒に、せーの、おはようございまーす!」
え?え?あ、あ~、お、おはようございまーす!
『お!元気がいいなぁ、元気な子はお姉さん大好きだぞ☆』
「お久しぶりです更識生徒会長。前回の交流会以来ですね」
『いや~ん、更識なんて他人行儀で呼ばないで気軽に楯無でいいわよ?もしくはたっちゃんでも可』
「では、たっちゃんと、それで要件ですが…」
雰囲気でわかった。この更識会長って、レオにうちのキャスターを足したような人だ。
この意見に白乃も同意してくれた
『じゃぁ、そこの二人が今度、うちに出向してくるわけね。来年からよろしくね、岸波君、白乃ちゃん』
はい、よろしくお願いします。楯無さん
『それじゃあバイバイ』
通信は約15分ほどで終わった。特に会話に参加したわけでもないのに何故だかドッと疲れた。そんな自分たちの様子を見たレオがこう言ってきた
「情けないですねぇ、この程度で疲れていては今後大変ですよ?」
馴れる様にガンバリマス。ガトーで馴れていると思ったが自分もまだまだらしい
「あ、それから大事なことを言い忘れていました。キシナミさん、ハクノさん」
なに?
「IS学園に行ったときに使うISはセイバーとアーチャーにしてください」
今、自分と白乃が使えるISは四機だ。
まずは『セイバー』正式名『ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス』通称ネロ
次に『キャスター』正式名『玉藻之前』通称タマモ
三番目は『アーチャー』正式名『無銘』通称ドンファン(白乃命名)
最後に『英雄王(AUO)〈アーチャー枠〉』正式名『ギルガメッシュ』通称ギル
そして現在は自分と白乃で2機づつ所有している
白乃が『セイバー』と『ギルガメッシュ』を
自分が『キャスター』と『アーチャー』だ
ISでの待機状態はそれぞれ
『セイバー』が月桂冠を模した金色の腕輪
『ギルガメッシュ』が天の鎖を模したブレスレット
『キャスター』は水天日光の鏡がついた首飾り
『アーチャー』は干衝莫耶が刻まれたドッグタグのついたチョーカー
だが、レオがISを指定してくるとは珍しいが何か理由があるのだろう。白乃とそろって「わかった」と返事をする。そこに
《ちょっとお待ちなさい!》《判断を見誤ったな、レオよ》
二つの声が生徒会室に響き、次の瞬間『ギルガメッシュ』のブレスレットとと『キャスター』の鏡が光を放ち
2人の姿が実体を持って投影される。・・・いつの間にそんな機能を・・・。
「ご主人様への愛があればこ~んなの余裕です」
キャスターに心を読まれた
「レオよ、貴様、我という至高の存在が有ると知りながら使わぬつもりか?」
「ご主人様と私のタッグこそ最良だというのに、そのご主人様をあの口うるさい小姑サーヴァント、アチャ男さんに任せろとおっしゃるんですか!?」
続いて『セイバー』の腕輪と『アーチャー』のドックタグが光を放ち、2人が現れる
「ふふん、ただ単に貴様は用済みというだけであろう金ぴかよ」
「誰が小姑サーヴァントなのかねキャスター」
そして、暴君と嫁姑と分かれ言い合いを始める
「赤セイバーよ、俺をコケにしてタダで済むと思うなよ。それにな、勘違いするなアレは俺の所有物だ。しばしの間、貴様に貸し与えてやるだけのことよ」
「負け犬の遠吠えが心地よいわ。とゆうか誰が貴様のものだと決めた!?奏者は余のものだ!」
「我が決めたに決まっている。我が法だ!」
「小姑サーヴァントなんてあなた以外いないじゃないですかアチャ男さん。大体おかしいんですよ、ご主人様の体調管理まではわかります。しかし、体重、体脂肪率、摂取カロリーに運動量、何でもかんでも記録して管理すりゃいいってもんじゃないんですよ」
「マスターのその日その日の体調管理を徹底し健康に気を使うことの何がいけないのかね?言わせてもらうがな、そのすべてを完ぺきにこなしてこそ一流のサーヴァントと呼ぶのではないかね?」
どんどん白熱していき無力な僕たちでは止められない・・・なんでこっちには令呪がないんだ・・・。そう思っているとニコニコとそんな光景を見ているレオがこう言った
「いやぁ、お二人とも愛されていますね」
ウン、ソウデスネ。
「ところで、なんでセイバーとアーチャーなの?」
白乃がレオに聞いた
「セイバーとアーチャーは何が起きても無難に対応できますからね、何があるかわからない以上切り札は温存しておくに越したことはありません。なので、英雄王とキャスターにはお二人の切り札として運用していただきます」
なるほど
「でもレオ、私、セイバーとギルを運用すると口調とかが2人に染まるんだけどどうしたらいい?」
それもある。ハーウェン製のISコアは元々は本物の英霊だ。中には個性が強すぎるものも多く、自分の個性が弱いと一時的に口調や考えなどがその英雄に染まる可能性があるのだ。特にギルガメッシュの場合はほぼ100%と言ってもいい
「そこは、ISに乗ると性格が変わってしまうってことでよろしいのでは?よかったですねハクノさん、強力な個性ですよ」
「そんな個性いらない・・・」
僕もいらない
こうしていまだに騒いでいる英霊達が落ち着くのを待ちながら3人は生徒会室で雑談していた
その17日後、織斑一夏がハーウェン製ではない篠ノ之博士が作り出した本来のISを動かし世界にまたも激震が走った
編集させていただきました
セイバーとギルガメッシュの会話が変わっています
お目汚しですが
これからもよろしくお願いします
ではまたお会いしましょうノシ