IS/Extra・observer   作:Akabane

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4話

~一夏【視点】~

 

 

世の中、初めてほど楽しいことはないと思う

 

初めてのお使い、初めての料理、初めての成功、初めての親友。

ほかの様々な初めてがあるが

 

(これは・・・・・)

 

背中に突き刺さる様々な感情の窺える視線の数々。

それを受け、冷や汗が流れだし、ゴクリと唾を飲み込んだ口からぼそりと言葉が漏れる

 

「想像以上に・・・きつい」

 

何故なら周りには女子しかおらず男子は俺一人だからだ

 

 

「皆さん入学おめでとうございます。私は副担任の山田真耶です」

 

 

目の前で話をしている先生がいるが全く頭に入ってこなかった。ここはどうしてこうなったのかの説明をどこの誰にするわけでもないが、いくつかした方がいいかもしれない。精神安定のためにも。

 

俺の名前は織斑一夏、今年で高校一年生となったどこにでもいる男子高生だ。

今から約10年程前、千冬姉・・・じゃなくて、姉、織斑千冬の親友にして俺の幼馴染の篠ノ之箒の姉、篠ノ之束さんがISを発明した

 

《IS》とは正式名称〈インフィニット・ストラトス〉。

日本で開発されたマルチフォームスーツで開発当初は宇宙空間での活動が想定されていたが現在は停滞中らしい。たしか、アラスカ条約によって軍事利用も禁止されているらしく今はもっぱら競技種目、スポーツとして活用されている。俺がこれから通うことになるこのIS学園は世界で二つしかないIS操縦者育成を目的とした教育機関なのだ。

 

そして、ここからが問題なのだが、束さんが発明したISは女性にしか動かせない存在だった。しかし、6年前、世界的巨大財団ハーウェイが男性でも乗れるISを開発した。男尊女卑ならぬ女尊男卑に傾きかけていた世界を元に戻した。そこまではよかった。

 

が、事件が起こった。俺は私立藍越(あいえつ)学園への受験の為、試験会場に来ていた。俺はその試験会場で道に迷い、たまたま藍越学園と同じ試験会場だったIS学園の試験場にはいってしまた。そこには未起動状態のISが鎮座しており俺は好奇心に突き動かされそのISに触ってしまった。そして見事、動かして見せたのだ。ここまで聞けばそのISはハーウェイが開発したものでは?と思う人もいるだろう。俺も思った。だが、話によるとハーウェイ製ISは全て月見原IS学園あるらしく、あのあと様々な検査の結果、俺のIS適正値はBランク。つまり、俺は女性にしか動かせない方のISを動かす世界で初の男性IS操縦者となったのだ。そして俺はIS学園に強制入学させられ、女子校ともいえる場所に男一人在籍することとなった。これが事の経緯である。

 

(・・・・あぁ、なんでこうなっちまったんだ。箒ぃ助けてくれ)

 

そう思い、6年ぶりに再会した幼馴染に目を向けると

 

 

顔をそらされた

 

(箒さん・・・それが再会した幼馴染に対する態度か?もしかして嫌われてる?嫌われてるのか?あぁぁもう、どうしたらいいんだ!)

 

「・・・むらくん・・・・織斑一夏くん!」

 

「は、はい!」

 

俺は驚いて大きな声を出してしまう。周りからはクスクスと笑い声も聞こえ顔には出さないが余計に恥ずかしくなってしまう

 

「大きい声を出しちゃってごめんなさい。でも”あ,,から始まって今"お,,なんだよね?自己紹介してくれるかな?ダメ・・かなぁ?」

 

「そんなに誤らなくても大丈夫です」

 

こうも謝られると罪悪感でいっぱいになってしまう。いや、話を聞いてなかった俺がわるいんだけど・・・。俺は立ち上がり自己紹介を始める

 

「織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

そして周りから立ち始める期待のオーラ

 

(もっと話せってか?無理だろ!?助けてくれ箒)

 

再度視線をやるがまた逸らされた

 

(箒さん・・・・まずい、ここで黙ったままだと暗い奴というレッテルを張られる。でも、何を言っていいかなんてわからない。なら、今はこの状況を無難に終わらす!)

 

すぅー、はぁー

 

深呼吸一度する。そして・・・

 

 

 

 

 

 

「以上です!!」

 

 

 

 

 

ガタガタガタン!!

 

周りの女子が一斉にズッコケた

 

 

「あれ!?ダメでした?」

 

次の瞬間

 

ッゴチン!!

 

「痛っぅぅぅ!!!」

 

頭部に凄い衝撃を受け、蹲ってしまう。原因は何だと顔を上げると

 

「ゲェェ!!?千冬ね

 

ッゴォォォォォォン!!!

 

さっきよりも強烈なのモノを貰った

 

「学校では織斑先生だ」

 

「先生、もう会議は終わられたんですか?」

 

「さきほどな。山田君、クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったな」

 

今の会話・・・千冬姉が教師?つまり・・・・俺の担任?

 

「諸君、私が担任の織斑千冬だ。君たちを一年で使い物にするのが私の仕事だ」

 

 

次の瞬間、世界が沸いた。いや、正確には教室の生徒が沸いたのだがそう思うには十分の歓声だった。

 

 

「毎年よくこれだけのバカ者が集まるものだ・・・。私のクラスにだけ集中させてるんじゃないだろうな?」

 

 

そしてまたもクラスが沸いた。いや、気持ちはわかる。この姿を見れば最高にCoolだ。正直、憧れる。だが私生活の様子を知る俺からすれば、なんとも微妙な話だった

 

 

「で、」

 

そうしてまた俺に鋭い視線を向けられる。俺はまた緊張し身構えてしまう

 

「挨拶もまともにできんのか?お前は」

 

「いや、千冬姉、これは」

 

そして机に叩き付けられ、呆れを含ませた口調で「織斑先生と呼べ」と言われた

 

そして教台にもどった千冬ね・・・織斑先生は興奮冷めやらぬ教室に一喝し、

 

 

 

「諸君らには、これからISの基礎知識を半年で覚えてもらう。その後実習だが基本動作は半月で体に染み込ませろ。いいか?いいなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ」

 

 

「「「「「「「「はい!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

「それから、あと2人クラスメイトがいる。入ってこい」

 

そういうとクラスの扉がスライドし二人の男女が入室し教卓の前に並べられた。

って男!!?

 

 

「貴様らも知っている通り、毎年我が校は姉妹校である月見原IS学園と交流会を行っている。二人は今回の交流で出向を命じられ転校してきた。お前たち自己紹介をしろ」

 

そういわれると男女は顔を見合わせ、次の瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「フランシスコ・ザ

〈ッゴチィィィン!!〉・・・」」

 

 

 

 

「真面目にやれ」

 

「「ハイ」」

 

うわぁ・・・久しぶりに聞いたな、あのドスの効いた千冬姉の声・・・。

 

そうして、まず男子の方から自己紹介を始めた

 

「月見原IS学園から出向してきました。岸波白野です。好きなものは、あんみつとまごころ。嫌いなものは借きゲホォン!、温められた商品です。よろしくお願いします」

 

真顔に近かった表情は最後に笑顔を見せてくれた。ッドキ。そして、クラスが沸いた。岸波の顔は美形の分類には入るが凄いイケメンというわけではなかった。だがあの笑顔は反則だ。・・・いたって普通の笑顔なのに、なんというか・・・儚げなのだ。守ってやりたくなるというか、なんというか

 

あんみつか・・・駅前に抹茶が飲めるところがあったよな・・・たしかあそこあんみつも売ってたはず。休日にでも連れて行ってやるかな。貴重な男子だ。こんな環境だし仲良くしておきたい。

 

次に女子の方が自己紹介を始めた

 

「同じく月見原IS学園から出向してきました。岸波白乃です。」

 

黒板には二人の名前が投影デバイスで映し出されており、漢字が一字違うだけの同じ呼び名だった。兄妹か何かなのだろう。しかし、この二人の親は何を思ってその名を名付けたのだろうか・・・。

自己紹介は続く

 

「好きなものは、飴と気遣い。嫌いなものは武器自ッコホン!固い床です。よろしくお願いします」

 

そして彼女も真顔に近かった表情を笑顔に変えた。ッキュン。そして、クラスが沸いた。女の岸波の顔も美形に十分入るが、千冬姉や箒のように凄く美人とかいうわけではなかった。だがこちらの笑顔も反則だ。・・・いたってふつうの笑顔なのに、なんというか・・・イケメンなのだ。全てを預けてもいいというか、なんというか

 

飴か・・・たしか、駅前においしいって噂の洋菓子屋があったよな。なんでも飴が絶品だとか。休日にでも調べて買ってこようかな。この学校じゃ友達なんてほとんどいないし仲よくしておきたい。

 

 

そうして初日のHRが終わり、廊下にも他のクラスの女子たちが集まって俺を見ている。なるほど、パンダはこういう気持ちなのかもしれない。誰か助けてくれ。そこに岸波兄妹?がこちらにきた

 

 

 

「君が織斑一夏?」

 

「ああ、岸波ハクノだよな。一夏って呼んでくれ。ところで二人はなんて呼んだらいいんだ?」

 

「僕の方はキシナミって呼んでくれ。友達もそう呼ぶから」

 

「私の方はハクノ、あだ名はハクのん。好きによんで」

 

「おう、これからよろしくな、キシナミ、ハクノ」

 

「「うん、よろしく」」

 

「ところで二人は、兄妹なのか?」

 

「ああ、僕の方が兄になる」

 

「そうなのか」

 

「白野そろそろ授業が始まる」

 

「わかったよ白乃。あ、そうだ一夏」

 

「ん?なんだ?」

 

「ISのことでわからないことがあったら僕か白乃にいつでも聞いてくれ。月見原は幼小中高大一貫なんだ。だからこのクラスの皆よりは詳しいと自負してる」

 

「いいのか!!?」

 

「うん、いいよ私たちに任せてくれ」

 

 

正直、2人かこう言ってくれてとてもありがたかった。右も左もわからないこの世界、2人の言葉は最初の心の支えとなった

 

そんな三人の近づいてきた一人の少女がいた

 

「あ、箒?」

 

「ちょっといいか?」

 

「知り合い?」

 

「ああ、幼馴染なんだ」

 

「なら僕たちは気にせずに行ってくるといいよ」

 

「すまん、ありがとな」

 

俺は箒に連れられ外に出た。

 

 

「それで、何の用だよ?」

 

「うん・・・」

 

「6年ぶりの再会なんだ。何か話でもあるだろう?」

 

だが、箒はなかなか話さなかったためこっちから話題をだすことにした

 

「そういえば」

 

「な、なんだ?」

 

「去年の剣道の全国大会、優勝したんだってな」

 

箒は急に驚いたような表情を見せた

 

「なんでそんなことを知っているんだ!?」

 

「なんでって、新聞に載ってたし」

 

俺の言葉を聞いてあり得ないといった表情を見せる

 

「なんで新聞なんてみてるんだ・・・」

 

この話題はやめた方がよさそうだ。イタチごっこになる可能性がある。そのため話題を変える。言ってないこともある

 

「あと、言い忘れてたけど久し振り。6年ぶりだけどすぐ箒ってわかったぞ」

 

「ぇ?・・・・・・」

 

「髪型一緒だし」

 

「よくおぼえているものだな」

 

おいおい、大切な幼馴染だぞ?

 

「忘れるわけないだろう。幼馴染のことぐらい」

 

 

予鈴が鳴り響く

 

「さ、俺たちも戻ろうぜ」

 

 

 

こうして二つの線は交わった。それが織りなす物語は喜劇か悲劇かはたまた別の結末か。すべては運命にゆだねられる




かなり編集したが、それでも原作一巻あとどれぐらいででおわれるかな?

雑な文ではありますがこれからもよろしくお願いします

またお会いしましょうノシ
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