IS/Extra・observer   作:Akabane

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6話

~一夏【視点】~

 

あの後、寮に着いた俺は、岸波達と分かれ1025号室に入った。

そして、一流ホテル並みの寮室にテンションを上た。

 

「おぉ~」

 

そこで、不意に女の声が聞こえた

 

『そこに誰かいるのか?』

 

俺は一瞬でパニック状態になってしまった

 

『あぁ、同室になった者か。これから1年宜しく頼む』

 

そして風呂場の扉が開いた

 

「こんな格好で済まないな、シャワーを使っていた。」

 

振り返るとそこには

 

「私は篠ノ之箒」

 

バスタオル姿の幼馴染がいた

 

 

 

 

 

「い、い、い、一夏?」

 

「お、おう」

 

「あ、み、見るな!」

 

「わ、悪い!」

 

「なぜお前がここにいる!?」

 

「いや、俺もこの部屋なんだけど・・・お前、俺と同じ部屋なのか?」

 

そういうと部屋にあった木刀を持ちこちらに振りかぶってくる。俺は咄嗟に逃げ部屋を出たあと、すぐ扉を閉めた。

 

「はぁ、はぁ、助かっ」

 

『ッふ!』

 

ッドガン!

首横3センチ先に木刀が生えた

 

『っふ!っふ!!っふ!!!ッはい!!!!』

 

「っひ、っよ、っほ、っは、うわぁ!」

 

最後に腰を突かれ前に倒れる。つか、スゲェー痛い

 

「ってめ、本気で殺す気か!?今のほとんど躱さなかったら死んでるぞ!」

 

 

[っえなになに?][あ、織斑君だ][へぇここって織斑君の部屋なんだ]

 

騒ぎを聞きつけ他の部屋の女子たちが集まってきた

 

「一夏、これは何の騒ぎ?」

 

そこに救世主のごとく現れた部屋着のハクノがいた。俺はすぐさま飛びついた

 

「助けてくれハクノ」

 

「え?あー・・・・うん」

 

ハクノは扉から突き出た木刀と、飛び散った扉の木片で、ある程度状況を理解してくれたらしい。そして扉に近づき説得をしてくれた

 

「篠ノ之さん、同じクラスの岸波だ。何があったかは正確には知らないが、今は一夏を入れてやってくれ。周りの女子が集まってきて居た堪れないことになっている。頼む」

 

「箒、箒さん?まずいことにというか、謝るので頼みます。頼むこの通り!」

 

そして扉が開き袴姿になった箒がただ一言、口を開いた

 

「入れ」

 

「お、おう」

 

「よかったね一夏、ではまた」

 

「いや、ハクノもう少し付き合ってくれ」

 

「ふむ、わかった。毒を食わらば皿まで、乗り込んだ船だお供しよう。お邪魔します」

 

 

そうして俺たちは部屋に入った

 

 

「あれ、奥のベット俺も狙ってたのに」

 

「お前が、私の同居人だというのか?」

 

「おう、そうらしいぞ」

 

「どういうつもりだ?」

 

「へ?」

 

「どういうつもりだと聞いている。男女7歳にして同衾せず。常識だ」

 

「いつの時代の常識だよそれは。いやでもしかし、15の男女が同棲、いや同居するのは確かに俺も問題があると思うが」

 

「お、お、お」

 

「お?」

 

「お前から希望したのか?私の部屋にしろと」

 

「そんな馬鹿な」

 

次の瞬間、箒は木刀を振りかぶった。俺は急に制服の襟首をつかまれ後ろに引っ張らられた。そして目の前で深紅の腕によって庇われた。それは自身のISを起動したハクノの腕だった

 

「よすがよい、篠ノ之箒。いくら木刀とはいえ、それは人を殺める剣だ」

 

「馬鹿、馬鹿だと?そうか、そうか」

 

「気持ちはわかる。が、よせ。恐らくこの同室にも理由がある」

 

「理由だと?」

 

箒は木刀を引き、ハクノはISを待機状態に戻した

 

「一つはISを動かしてしまった一夏によるイレギュラーによって急な部屋割りになったこと、二つは警備上の関係だ。2人とも、自身が誰の妹と弟か思い出すといい」

 

「私はあの人とは関係ない!」

 

「家族の問題に関して私は関与しない。でも、あなたたちが篠ノ之束博士の妹と織斑先生の弟であることにはかわらない」

 

「ッ!・・・・・・・・一夏」

 

「は、はい。なんですか?」

 

「同じ部屋で暮す以上、その、なんだ、線引きは必要だろうと思うのだが。まず、シャワーの使用時間だが私は7時から8時、一夏は8時から9時だ」

 

「俺、早い方がいいんだけど・・・」

 

「私に部活後そのままでいろというのか?」

 

「部活って剣道部か?部活棟にシャワーってあったような」

 

「私は自分の部屋でないと落ち着かないのだ」

 

「ま、俺だって学校のトイレより家のトイレの方がいいけど」

 

「私はそろそろ帰っていいだろうか・・・」

 

「そういえばここって個室にトイレないんだよな?」

 

「無視か!?」

 

「あぁ、廊下の両端に2ヶ所あるだけだ」

 

「IS学園には女性しかいない・・・最悪場合は・・ッ痛ぁ」

 

「しばらく見ないうちに変態趣味に走るとは見損なったぞ」

 

「なんでそうなるんだよ」

 

「女子だけとはいえ月見原との交流会の時は男子も来るのだ。男子トイレはちゃんとある。それでも女子トイレに入りたいとは変態趣味のほかに何がある!?ええい、ここで成敗してくれる」

 

「されてたまるか」

 

俺は箒の剣道袋から竹刀を取り出し構える

 

「あぁ」

 

「ありゃぁ・・・・」

 

「あ・・・」

 

構えた竹刀の先には何かが引っ掛かっていた。俺は手に取り見る

 

「これは・・・何だ?」

 

「うわ、うわわ、返せ」

 

箒に取り上げられる

 

「箒・・・」

 

「な、なんだ?」

 

「お邪魔しましたぁ~」

 

「ブラジャー・・・着けるようになったんだな」

 

ッバシン!!

頭に強い衝撃を受け俺は意識を手放した

 

 

 

⦅翌日<食堂>⦆

 

翌朝になっても箒の機嫌は治っていなかった。

 

「なぁ」

 

無視された。だがあきらめない

 

「なぁっていつまで怒ってるんだよ」

 

「怒ってなどいない」

 

いや、怒ってるだろう

 

「顔が不機嫌そうじゃん」

 

ムスッとした顔を更にしかめた

 

「生まれつきだ」

 

こうなっては今はあきらめるしかない。朝食に手を付けることにする

 

「箒、これ旨いな」

 

[ねぇねぇ、彼が千冬お姉さまの弟らしいわよ][えぇ!姉弟そろってIS操縦者か、やっぱり彼も強いのかな?]

「おはよう一夏」

 

「おはよう2人とも」

 

声が聞こえた方に振り向くととキシナミとハクノが朝食のトレイをもっていた

 

「おう、おはようキシナミ、ハクノ」

 

「篠ノ之さん、ここいいかな?」

 

「構わん。それから、2人とも私のことは箒と呼んでくれ。苗字は苦手なんだ」

 

「わかった、よろしく箒さん。私のことはハクノと呼んで」

 

「僕のことはキシナミって呼んでくれ」

 

「あぁ、わかった。よろしく頼む。ハクノ、キシナミ」

 

「ところで2人とも朝から麻婆豆腐かよ」

 

俺の発言をキシナミが返してくれた

 

「いやぁ、紅洲宴歳館・泰山の激辛麻婆豆腐(月見原IS学園教員、言峰綺礼監修)なんて書かれてたから食べたくなって」

 

そこで箒が立ち上がった

 

「あんなものを貴様らは食べるだと!?やめておけ死ぬぞ!」

 

箒がここまで声を荒げるってよっぽど辛いんだろうな

それを今度はハクノが返した

 

「あ、箒も食べたことあるんだ。おいしいよね」

 

「な、なに?それが・・・うまいだと?」

 

[あの地獄の麻婆豆腐がおいしいですって!?][数多の教員生徒を病院に送った?][織斑先生ですら食べたその日1日授業を休んだっていうアレ?][メニューから消してもいつの間にか元のメニュー欄に戻ってるっていう呪われた麻婆?][月見原のIS乗りは化け物か!]

 

凄い噂になってる・・・ってか千冬姉をダウンさせる麻婆って・・・

 

そうしてキシナミ上着を脱ぎ、ハクノは上着を脱いだ上に髪をゴムで留めポニーテールにし二人は手を合わせた

 

「「いただきます」」

 

そして二人は平然と食べ始めた。すごいな・・・

 

 

「なぁ、箒」

 

そう呼ぶとは机を叩いた。なんだ?

 

「名前で呼ぶな!」

 

「っえ・・・・篠ノ之さん」

 

「っふん!」

 

「織斑君、隣、いいかな?」

 

そこには3人の女子がいた

 

「え、ああ、別にいいけど」

 

そこには3人の女子がいた

 

「「っよし」」

 

[はぁ、私も早く声を掛けておけばよかった][まだ2日目、大丈夫。まだ焦る段階じゃないわ]

 

「わぁ、織斑君って朝すっごい食べるんだぁ」

 

「男の子だね」

 

確かに女子に比べたら多少、多いかもしれない

 

「っていゆうか、女子ってそれぐらいしか食べなくて平気なのか?」

 

「あ、あはは、私達は、ねぇ?」

 

「うん、平気かな?」

 

「お菓子よく食べるし」

 

そんなことを話していると箒が立ち上がり

 

「先に行くぞ」

 

「あぁ、また後でな」

 

箒は先に行ってしまった

 

「織斑君って篠ノ之さん仲良いの?」

 

「お、同じ部屋だって聞いたけど」

 

「まぁ、幼馴染だし」

 

「「「え!?幼馴染!?」」」

 

「あぁ、小学校一年生の時に剣道場に通うことになってから四年生まで同じクラスだったんだ」

 

昔のことを思い出そうとしたがうまく思い出せない

 

「あんまりよく覚えてないんだよなぁ、昔のこと・・・」

 

 

パン!パン!

手の叩く音が聞こえ振り返ると昨日のスーツ姿とは違い白いジャージ姿の千冬姉がいた。

 

「いつまで食べている。食事は迅速に効率よくとれ。私は1年の寮長だ。遅刻したらグラウンド10週させるぞ」

 

寮長・・・そうだったのか。どおりでなかなか帰ってこなかったわけだ

 

 

 

 

⦅教室<1年1組>⦆

 

~白野【視点】~

 

「これより再来週行われるクラス対抗戦にでる代表者を決める。クラス代表者とは対抗戦だけでなく生徒会の会議や委員会への出席など、まぁ、クラス長と思ってもらっていい。自薦、他薦は問わない。誰かいないか?」

 

[はい!織斑君を推薦します]

 

「っえ?」

 

[私もそれがいいと思います]

 

「え、あ、俺!?」

 

「他にいないのか?」

 

[織斑君以外なら・・・はい!岸波君を推薦します]

[あ、それいいかも月見原の操縦技術も見てみたい]

 

な!?火の粉が飛んできた!?白乃、そんな面白そうな目をするなよ

 

[あ、なら私は岸波さんに!]

 

プギャーw!あ、やめてイタイ痛い抓るな引掻くな。・・・待ってくれ、そのパイプ椅子どこから出した?そんなの持ち上げて何を・・・痛い!

 

「岸波兄妹、イチャつくな。3人だけか?それなら多数決で投票するぞ」

 

イチャついてまではいない。スキンシップです

 

「ちょ、ちょっと待った。俺はそんなのやらな

 

<ッガタン>

 

「納得がいきませんわ」

 

見るとその声のでどころはセシリア・オルコットだった

 

「そのような選出認められません。男がクラス代表なんていい恥さらしですわ。このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか?大体文化にしても後進的な国に暮さないといけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い屈辱で」

 

 

おっと、ふむ、男嫌いな感じがあったのは知っていたが、今重要なのはそこじゃない。問題なのは彼女が熱くなりすぎて自分の肩書を忘れてしまっていることだ。時に肩書というのは良くも悪くも重いもの。発言一つで自身の運命を左右しかねない。が、こういう発言をした場合止めるのが教師の役目だ。そう思いセシリアから目線を外し織斑先生の方を向くと・・・・

 

 

悪い笑顔をしていた。

 

 

うわぁ・・・・正確な意図は分からないが、もしかしてセシリア・オルコットを一夏の踏み台にする気か?あの先生。あ、だから静観してるのかあの人。そう思っていると一夏が反論を始めた

 

 

「イギリスだって大したお国自慢ないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ」

 

「!おいしい料理はたくさんありますわ!あなた、わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

そして2人は睨みあった。そしてセシリアさんが切り出した

 

「ッ決闘ですわ!!」

 

「おぉ、いいぜ。四の五の言うより分かりやすい」

 

「ワザと負けたりしたら私の小間使い・・・いえ、奴隷にしますわよ?」

 

「ハンデはどれくらいつける?」

 

「は?あら、早速お願いかしら?」

 

「いや、俺がどれくらいハンデをつけたらいいかなって」

 

 

原作ではここで笑いがおきる。しかし、ここの世界ではハーウェイ製のISがあるため女尊男卑の風潮がない。そのため笑いが起こることはなかった

 

「あなた、わたくしが代表候補生であることをお忘れなのではなくて?あなたの様な素人にハンデを求めることなどあり得ませんわ。むしろ私がハンデをつけなくていいか迷うくらいですもの。日本の男性はジョークセンスがあるのね?」

 

「ハンデなんてなくていい」

 

静観していた織斑先生がようやく口を開いた

 

「話はまとまったな。それでは勝負は次の月曜、第3アリーナで行う。織斑、オルコット、岸波兄妹はそれぞれ準備をしておくように」

 

やっぱ僕たちも参加するんですね・・・

 

「当然だ。他薦されたのだからな」

 

さて、困ったことになった。これでは露骨に一夏を鍛えてあげることができない。ここは・・・仕方ない間接的にサポートしつつ原作通り、箒さんに任せるとしよう。隣の白乃とアイコンタクトを取り同時に頷きあったのだった

 

 

to be continued




5話の続き。案外切れましたね

どちらにしろ編集ばかりで本当にごめんなさい

ではまたお会いしましょうノシ
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