[あー、今回のテスト範囲やばいなー]
[それな、範囲が広すぎて時間足りねーよ]
放課後のクラスは来週テストの話題が多い。
………と言っても俺は放課後はすぐに事務所に行くのであんまり話に入れないが、事務室で話のタネになると思い、ふと「来週テストなんですよねー」と軽い感じで言ったら。
「和也、赤点………は今の中学生ないから、30点以下取ったらクビだから」
「えっ!?」
「それともアンタの得意の英語で言った方がいい?リリースよリリース」
「………Really?」
「ガチよ、学生の本分は勉強なんだから、たとえアイドルが取ったら、クビとまではいかないけど軽い勉強週間を作っとくわ」
彼女はそう言うと赤羽根さんは大きく肩を落として両手を上げる。
「まぁ、麗華さんはクビだって脅してるけど、実際事務所に残って勉強させるくらいって痛い痛いっ!!麗華さん頭が潰れるって!?」
「というか、事務所に勉強できる所がある方がビックリですよ」
まぁ、この広々とした事務所がだから何があっても驚かないけどさ………
赤羽根さんはいつものことだからスルー
「本来はクイズ番組の資料部屋だったんですけど、教材も多いですし勉強できる環境ですし、自然と学生アイドル達とかはそこで勉強するようになったので」
ちひろさんが軽く事務所勉強部屋について説明してくれる。
「丁度いいわ、そこに中学生2年生レベルの問題もあるから、軽いテストするわよ」
「ここに来てまで勉強すか」
「内申点は大事だからちゃんと勉強した方がいいぞー」
「赤羽根さんまで………まぁ頑張りますよ」」
その資料部屋に入るとアナスタシアさんと新田さんがいる。
「こんにちは」
「こんにちは、プロデューサーにマネージャー」
「コンニチハ」
2人は本とノートをもって勉強をしているみたいだけど。
「2人はなんの勉強をしているんですか?」
「アーニャちゃんにもっと日本語を教えられるように、まずロシア語を教わってるんです!」
「なるほど……なるほどなのか?」
新田さんって天然なのかな。
「2人はクイズ番組の資料集めですか?」
「和也が来週学校のテストだからどれくらいの学力があるか確認のテストね」
「赤点取ったらクビみたいで」
「えっ!?マネージャー大丈夫なんですか!?」
「なるようになれですね」
席に座ると2人はジッとこちらを見る。
「あんまり見られると恥ずかしいんですけど」
「マネージャー、クビはダメ」
「分かってますよ、それにこれは確認のテストだから直接関わりがある訳じゃないですし」
「手を抜いちゃダメデス、一生懸命ガンバッテください」
「あはは、頑張ります」
「大体の範囲だから習ってない所は計算入れないからこのプリントやってみなさい」
麗華さんから貰ったプリントを50分近くかけてようやく終わる。
採点が終わると麗華さんは大きくため息を吐きジトっとこっちを見る。
「ほぼ平均点以上ね」
「まぁ、とりあえず赤点はなさそうですね」
「そうね、その線はなくなったけど………せっかくだから学生アイドルの学力でも調べておきましょうかね」
「事務所で学力検査ですか?」
「えぇ、クイズ番組のプロデュースの時に使えるかもしれないし、何より勉強週間なんて作りたくないし」
「まぁ、レッスンとか歌とかに力を入れて欲しいですね」
「そういうことよ、今週の土日は学生アイドルの学力検査ね」
「了解です」
「なんか私達もテスト受けるみたいだねアーニャちゃん」
「ダー、テストあんまり好きじゃないデス」
土曜日
「ということで学力検査ということで皆さんにはテストを受けて貰います」
「えーー、なんでテストなんかしなきゃいけないの?」
城ヶ崎さんは不満を思いっきりだしてくる。
「テストが近いから」
「そんだけっ!?」
「まぁ、皆さん知ってると思いますがテストで30点以下取ったら事務所で勉強週間を作らさせていただきますので、それとその間デビュー出来ませんから」
「「「えっ!?」」」
「それじゃあテスト始めますから座ってくださいね」
「ちょちょ、待つにゃマネちゃん」
「なんですか?」
「つまりこのテストで30点以下を取ったらデビュー出来ないわけにゃ?」
「これは確認のテストだから別に30点以下でも問題ないですよ………ただ終わったら麗華さんからのお説教は覚悟しといてください」
俺がそう言うと双葉さんは「ちぇ、お説教は勘弁だからサボれないじゃん」とボソッと言う。こう言わないと双葉さんは白紙で返してくる可能性があるからな。
「それじゃあ始めますよ」
総合的に優秀組
「新田さん、本田さん、緒方さん………それと双葉さんは優秀ですね」
「どうどう見直したマネージャー?」
「メンタル以外基本的にハイスペックなのは分かりました」
「メンタルも強いからっ!!本番に強いしっ!!」
「はいはい、分かりましたから」
「全然分かってなーい!!」
本田さんは不満を言うが軽くいなしておく。
「というか双葉さんって勉強できたんですね」
「まぁね、これで面倒なお説教は回避出来たでしょ」
「本気になる理由が中々酷いですね」
「面倒なことか本気を出すのどっちかだったら本気出した方が楽だし、というかマネージャー飴持ってない?」
「ありますよ、………どうぞ」
「頭に使った糖分回復〜」
そのまま机の上でダラーっと飴を舐めて回復に努めている。
「新田さんには高校生全般の範囲でしたけど、それでもほぼ高得点なのはすごいですね」
「基礎的問題が多かったからそんなに難しくはなかったかな」
あー、この人めっちゃ勉強できる人だ。
「せっかくなので解けない人の先生役をして貰っていいですか?」
「うん、この中じゃ私が一番年長だし、私が教えられることなら教えてあげるよ」
「よろしくお願いします」
「緒方さんもしっかりできていましたよ」
「そ、そうでしょうか?」
「あー、別にタメ口で大丈夫ですよ、自分の方が年下ですし」
「あ、はい……じゃなくて、うん、分かりました」
「なんかごちゃ混ぜになってますが……でもこれなら同級生から年下の子までの勉強は教えられそうですね」
「えっ、えっと、私あんまり自信がないというか」
「大丈夫ですよ分からなければ新田さんや本田さんもいますし」
「………頑張ってみます」
「よろしくお願いしますね」
さて、成績上位組、普通組は大して問題はないが………
「ロックに数学は必要無いんだ」
「我が世界にも幾何学は存在しない」
「2人は数学がダメダメすぎなんですよ………で、ぶっちぎりで最下位をとったのは」
「ん?どしたのマネージャー?」
可愛く首を傾げ何事もなかったように振る舞う城ヶ崎さん。
「城ヶ崎さん、とりあえず麗華さんの所にプリント渡しに行ってください」
「せめてマネージャーも付いてってよー!!」
先ほどの余裕はどこに行ったのか腰辺りを掴んで必死に懇願してくる。
「はぁ……城ヶ崎さんと神崎は俺が教えます。多田さんは新田さんの所で最優先でお願いします、それと前川さんは英語だけ心配なので緒方さんの所で分からない所を教えて貰ってください、他の人は分からない問題や出来なかった問題をしっかり理解出来るまでやってください」
「「「はい」」」
「それじゃあ城ヶ崎さん行きますよ?」
「ちょちょ、なんでアタシだけなの、蘭子ちゃんとかりーなちゃんとかも30点以下取ったじゃん!!」
「1科目だけですし今日の進捗状況で報告か否かは決めます、だけど城ヶ崎さんは………」
プリントを見ると社会と理科の2科目以外赤点。
つまり国語、数学、英語を丸々落としているのだ。
「一年の始めのテストでコレは……」
「………割とヤバイ?」
「普通にやばいです」
もちろんこの後アホみたいに怒られて半泣きになりました。
「ま、こんなもんか」
頭を机に突っ伏してる神崎と城ヶ崎さんを横目に見つつプリントの整理をする。
「数学はどれだけ問題に触ったかによるから」
「頭が数式で一杯」
「幾何学が我が世界を侵略する」
「数学はこの辺でいいでしょう、神崎は戻っていいぞ、まだ城ヶ崎さんは続きがあるから」
「えっ!?まだやるのっ!?」
「まだ英語と国語が残ってますから、それと最後にもう一回確認の為に理科と社会のプリントをやりますからね」
「もー、むりぃー」
バタっと突っ伏す城ヶ崎さん
「ちょっと休息入れてから始めますから頑張ってくださいよ」
「むりぃー、むりぃー」
「でも勉強しないとデビューでませんよ?」
「そもそも勉強しないとデビューできないのがおかしな話なんだよっ!!」
いきなり立ち上がりクワッと効果音が付きそうなくらいの勢いで言う。
「もう一回麗華さんのありがたいお話聞きたいですか?」
「よーし、休憩終わったら勉強頑張ろう!!」
驚くべき変わり身の速さである。
「それとさーマネージャーはアタシのこと城ヶ崎さんって呼んでるけど私の方が年下でしょ?」
「女性ですから」
「ぶー、でもみりあちゃんはみりあちゃんって呼んでるじゃんそれに蘭子ちゃんとかもさん付けしてないしー」
「みりあちゃんは名前で呼んでて言われたので、神崎は………敬う必要がないから」
「むっ………何故我が敬う必要がないと言い切る」
「えっ、だって通訳しないとコミュニケーション取れない奴をどこか敬う所あるか?」
「うぐっ」
「それは冗談として友人関係だからかな?普段はさん付けなんてしないけど仕事の時はスイッチ入って敬語が勝手に入るという感じですかね」
「ふーん、じゃあさお姉ちゃんの時はなんて呼んでるの?」
「カリスマアイドル」
「それ名称じゃんっ!!」
「冗談です、同じく城ヶ崎さんって呼んでますけど」
「それじゃ、お姉ちゃんと一緒の時困るでしょ、だから莉嘉って呼んでよ」
「………莉嘉さんでいいですか?」
「敬語も禁止っ!!年上なんだからタメ口でいいよっ」
「………わりかし適当になるよ、本当に」
「それなら今日の勉強も適当に……」
「なりません」
「ですよねー」
こうやって少しずつアイドル達と距離が縮まることはいいことだと思うのだが。
「むっすぅー」
「………神崎どした?」
「なんでもない」
たまに不機嫌になるんだけど、割と理不尽なんだが………
「マネージャーって女心わかってないよねー」
「男だからね」
「そうだけどさー」
「はぁ……ほれ神崎、飴ちゃんやるから機嫌直せって」
「………ふん」
「………飴は取るのね」
口に飴を入れてムスッとしていてもなんだかなぁ………
その後いろいろとご機嫌を取りまくって結局ラーメンを奢る事で決着はついた。
テスト返却日
「なんとかなりましたー」
「しまむーもいい点取れたみたいだね、しぶりんは?」
「平均点は80超えたよ」
「おー、中々の高得点」
「未央には負けるけどね」
「はっはっは、5教科平均94点よ、どうだマネージャー参ったかー」
「すごーい本田さんはこれからも頑張ってくださいねー」
「棒・読・みっ!!」
絶賛不満出しまくりの本田さんはほっといて数学が赤点だった多田さんは………
「どうでしたか?」
「テストも綺麗にロックに決まったぜ」
「いや、まぁ普通に69点ですよ」
「これは完全にロックの女神に愛されてるでしょ」
「はいはい、愛されてますから新田さんにちゃんとお礼を言ってくださいね………そう考えるとロックの女神って新田さんになるのか?」
「っ!?ちょっと美波さんにお礼言ってくるっ!!」
「行ってらっしゃいー」
神崎は赤点じゃないし、莉嘉はどうかな?
「莉嘉、結果はどうだった?」
「………なんとかクラス平均は取れた」
「………なんか目が死んでるぞ」
「夜遅くまで復習してたから正直寝不足かも」
「やばかったら仮眠室で寝てこいよ」
「うん、そうする」
元気がない莉嘉を見るのは軽く新鮮だな。
「という訳で学生アイドル全員赤点回避しました」
「ご苦労様、………正直、全員回避するとは思ってなかったから大したものよ」
「いやみんな優秀でしたし」
「確かに今回のアイドル達は優秀ねぇ………それと和也今日のレッスン終わったらアイドル達全員部屋に呼んでおいて」
「分かりました」
レッスンが終わり、少し経ってからアイドル達が普段いる部屋で全員で待つ。
少し待つとクイクイと袖を引っ張られる。
「我が盟友よ、これから何が起きる?」
「あー、武内さんが来てのお楽しみで」
「むー」
「………デビューが決まったアイドルの報告」
あんまりジトっと見られるのであっさりバラす。
ちょっと驚いた顔をしたと同時に武内さんが入って来たので武内さんの方へ向かう。
「全員揃ってます」
「ありがとうございます、それでは今日集まったのはCDデビューが決まった人がいるので報告です」
一瞬空気が固まるがすぐに莉嘉が手を挙げて猛アピール、釣られてアピールする人も出てくるが決定事項なんだけどなぁ………
「CDデビューは神崎さん、ユニットデビューは新田さん、アナスタシアです」
「「「おー」」」
パチパチとみんなから拍手をされる3人
「頑張ってね蘭子ちゃん」
「みなみんもアーニャちゃんも頑張ってねっ!!」
「えっと本当にわたし達で大丈夫なのかな?」
「シィーディー?」
2人は喜びというよりも戸惑いの方が強いかな?
「ふっ、わが闇の力今こそ解放せんっ!!」
バッと決めポーズを決める神崎。
こっちは相変わらずかな?
………隣にいたちひろさんに服を引っ張られる
「本格的なマネージャーの仕事が始まりますので頑張ってくださいね」
「えぇ、大変そうですけど頑張って行きたいです」
ここまで長かったがようやく俺の仕事が始まるしな。
一回書いて「なんかテンポ悪い」って思って書き直して。
もう一回書いて「なんか俺が書きたいことはこれじゃない」って思って書き直して
さらに書いて「もうこれでいいやー」で投稿したっ!!
この作品について
作品書いてれば批評や低評価がくることがたくさんある。
しかし、知らないっ!!
作者は10人の批評よりも1000人のお気に入り登録された人に書いてますからっ!!
評価値が低い?
知るかっ!!大事なのはお気に入り登録者の数じゃ!!
…………でも高評価や感想してくれたら嬉しいです。
それと蘭子はかわいいですっ!!
最近真面目にデレステの課金を考えている今日この頃………