神崎蘭子のマネージャーは通訳?   作:スレ主

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今日は短めっ!!

作者の友達にこの作品がばれて27話を読まれて一言

「こりゃ、砂糖だわ」


28話

 

「んー、そろそろ帰りますかー」

 

誰もいない事務所でゆっくりと身体を伸ばす。

机の下を全部確認して、アンダーザデスク組は居ないのを確認する。

次に鍵箱を確認するが1つ足りない。

 

「レッスン室ってことは自主トレかな?………いやいやもう夜の11時だぞ」

 

基本的に総選挙中はライブをやらないようにしている。

最後の最後でそのライブに参加出来なかったアイドルがアピール出来なかった、もしくはアピール出来たで恐らく総選挙の順位も変わってくるので、あくまで公平性を保つ為にライブをしない。

 

が、今残ってるアイドルはライブが近いわけでもないのにこんな時間まで残って練習をしている。

 

「気合い入りすぎだな……」

 

まだ誰か分からないがとりあえず軽く言っておくか……

 

 

 

 

「………お前かい」

「はぁ、はぁ、あれ?和也どうしたの?」

「どうしたもこうしたもねーよ、時間だよ時間」

「あれっ?えっ、あっ、ちょっ、シャワー」

「早よ行ってこい、ここの掃除は俺がしとくから」

「す、すまぬ、すぐ戻るっ!!」

 

蘭子はタオルと着替えを持ってすぐ部屋をでる。

ふと、フロアを見ると所々に汗が垂れてる。

 

「2リットルのペットボトルが2本とも空っぽって………」

 

思わずため息を吐いて頭を掻いてしまう。

 

モップをかけて部屋を綺麗にしてゴミ捨てを終えると蘭子は帰ってくる。

 

「ダウンするから横になれ」

「う、うん」

 

少し怒ってる感じが出てしまい、ビクビクしながら横になる

 

「ライブ前でもないのに詰め込みすぎ」

「いたっ!!ちょっ、我が盟友よっ!!痛い痛い痛い」

「問題ない適正だ、疲れてるだろうと思うから今日は念入りにしてやるよ」

「えっ!ほんとにいたっ!!痛いってぇぇぇぇ」

 

その後もレッスン場では悲鳴がつづく……

 

 

 

 

 

 

「あぅ………」

「ほれ、グダグダしない」

「我が身に力が入らない……」

 

筋肉痛を残さないように強めにストレッチをしたが、流石に疲労が全部とれるわけではない。

 

「だから詰め込みすぎだって言っただろ?今更ジタバタしても変わらないって」

「……我が盟友よ、我の力は頂きに届いているか?」

 

顔だけこちらに向けて聞いてくる、顔も真剣だが身体はダラけてるせいかシリアス感が全くないんだけど……

 

「知らん、ファンが決めることだし、今回ダメなら次頑張ればいいだろ?」

「むぅぅぅぅう」

 

ぷくっと頰を膨らませてこちらをジト目で見てくる。

本人は結構本気で聞いたのか、俺の返答に気に要らないようだ。

 

「うんじゃ、マジで早く閉めたいから早く立ってて、マジで終電なくなるし」

「むぅー…………ん」

 

……この子は一体何をしているのかな?

 

「一応聞くけど、なんで両手を広げてるの?」

「だっこして」

 

ねぇ、この子本当になんか吹っ切れたよね?そんなに甘える子じゃなかったよね?

……まぁ俺も甘々なんだけどさ。

 

「……ほら」

「えへへ」

 

細い腕が俺の首を絡め取るように抱きつく。

むぎゅっと効果音がつきそうな体つきを意識しないようにするが、御構い無しにこちらに身体を預けてくる……動揺を隠して足に力を入れて立たせる。

 

「ほら送るからさっさと帰るぞ」

「うむ………ねぇ、和也?」

「駄目」

「むー、まだ何も言ってはないではないかっ!!」

 

顔でわかるとは言わない。

 

「せ・つ・ど!!ここは仕事場だろ全く」

「むぅー」

 

はいはい膨れた顔も可愛い可愛い。

が、仕事場なのでNGだ。

 

「送ってくけど……今回はタクシーで行くか」

「漆黒の馬車を使うのか?それ相応な対価が必要なのでは?」

「ちったぁ、自分の認知度を考えろ」

 

この前送った時は電車で面倒な目にあったし何より前の時と今じゃ認知度が違いすぎるからな……

雑誌にさっぴかれる可能性もある訳だし。

……まぁただ今絶賛抱っこしてる訳だし。

離れるようにジェスチャーするとここ最近珍しくスッと離れる、……が当たり前のように腕を取る。

 

……あまりに自然にやるから一瞬固まる。

 

あー、アレ?妄想で貴族の娘みたいなことを想像してたからそういうこと出来るの?

あまりに自然過ぎて男を転がすのが得意な人かと思ったわ。

 

「……惚けているのだがどうしたのだ?」

「……いや、お前意外と男子ツボ抑えてるんだな?」

「???」

 

……この天然悪魔め。

 

「とりあえずコレも事務所内までな」

「……むー、この力もいずれ解放したい」

 

なんかこれじゃ満足出来ないみたいな顔してますけど、これでも俺のメンタルへのダメージは大きいことを理解してほしいぞ。

 

 

 

 

 

タクシーの運転手さんに蘭子の家の近くのコンビニまで送ってもらう。

まぁこれも一応運転手さんにアイドルの住所を教えないみたいな効果もある。

一番ベストなのは俺自身が車の免許を取ることなんだがいかんせんあと4年かかるからな。

 

少し思考に思い耽っていると右手に柔らかい感触が伝わる。

 

思わずジト目でそっちを見ると、イタズラしたように笑う。

……あっれー、いつから小悪魔属性ついてたっけ?

 

運転手さんがいるから注意もできないし、それに気づいたのかさらに手の動きが大胆になる。

 

最初は撫でてただけだが、手のひらを広げるようしてくる。

最初は抵抗するが、諦めたように力を抜くとすぐに手を繋ぐ。

 

最初は握手みたいに繋いでいたが、どこか不満気。

 

ほんの少しこっちに寄ってくると指を絡める。

 

「そーいや、風邪引いた時以来だな」

 

ここまで無言でやっていたがふと思い出したようにいうと、キュッと握ってくる。

 

「今度和也が風邪引いたら私がやってあげる」

「風邪引いたらそもそも家に入れないから無理だな、俺の仕事的にも」

「むぅー、我も世話したいっ!!」

「駄目なもんは駄目、移ったらそっちの方が損害でかいんだから……それに」

「それに?」

 

恥ずかしいのでつい窓側を向いてしまう。

 

「風邪引いてる時限定じゃなさそうだからなコレ」

 

握った手を少しあげる。

 

「当然であろう、我らの運命は既に定められているからな」

 

 

 

 

 

相変わらずだが、微笑む彼女には勝てない。

 






なんていうかこの作品の前半ってクッソ読みづらくないですか?
特に1話っ!!

ということでそのうち前半書き直します。
なんか下手すぎて、作者なんですけどこの作品切りたくなりましたもん、改めて見て。
しかも新規さんとか絶対に1話読むじゃないですか?なのに1話がクッソつまらないとあれですもんね。

まぁでも無理もないです、あの時の作者ぶっちゃけここまで続くとは思ってなかったし、こういう展開になるとは思ってなかったので前半は割とテキトーに書いてた気がしますね。

……まぁ今じゃ砂糖過剰供給してる感が否めないですが。

まぁこれから新規さんも見ることを意識して書き直しますっ!!

ここまで読んでくださりありがとうございましたっ!!

評価、感想…………特に感想っ!!
ほんとに感想お待ちしておりますっ!!!!!!

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