神崎蘭子のマネージャーは通訳?   作:スレ主

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注意。この2人は付き合ってません。この話は別の世界線です。


特別短編4

 

「和也ちょっとこの後予定あるか?」

「トレーナーさん?どうしたんですか」

「ちょっと渋谷がな」

「あぁ、いつものバッテリー切れですか」

「という訳だ、私もこの後もレッスンがあるからな」

「わかりました、今日は休みなんでいいですよ」

「………お前休みなのにここに来たのか?」

「暇つぶしに筋トレやりにきたんですよ」

「あぁ、筋トレか、てっきり休日出勤でもしたのかと思ったよ、それじゃあ後は頼むぞ、渋谷は更衣室前のベンチにいるからな」

「了解です」

 

 

 

更衣室前に行くとベンチに座っている凛さん。

………が、静かにしていると寝息を立てているのが分かる。

 

「凛さーん、起きれそうですか?」

 

少し揺するとすぐに目を覚ます。

 

「………できるけど、もう少し待って」

 

寝起きは良いタイプの人間なので、あんまり不機嫌なく答えるが身体の方が言うことを聞かない、一応少し待つがまたウトウトとし始め自力で首を振って眠気を飛ばそうとするが………

 

「ゴメン、動けそうにない」

 

彼女はすごくストイックな性格をしている。

アイドルの中でもかなり意識が高い。

それゆえのパフォーマンスだったり、歌唱力だったり、ダンスだったりするのだが………

いかんせん自分の体力の限界を容易に越してしまう、特にソロライブなどはあっさり限界を超えてステージを行い、ライブ終了時では毎回のように裏でぶっ倒れる。

………ユニットの時は意地でも倒れることしない辺り、アイドル仲間の前では弱い所を見せたくないという所だろう。

んで、今回も練習でぶっ倒れるまでやったと………

 

「どうします、寮と仮眠室ありますけど?」

「仮眠室」

 

前に寮で寝かせようとすると「なら家に帰る」と言って膝が笑いながら帰ろうとした時は流石に大きなため息を吐いた。

寮で寝て、みんなに心配かけたくないのね………

 

「行くならさっさと行きますか………肩貸しましょうか?」

「………お願い、でも」

「知り合いが来たら離れますよ」

 

俺がそういうと、少しこっちをみて、スッと彼女は身体を寄せて腕を取る。

見た目だけならまるでカップルのようだか、あくまで見た目だけだ。

これでいちいちドギマギしてたらこんな仕事やってられないし。

………でもまぁ恥ずかしいだけどねっ!!

 

運良く、誰にも見られることなく仮眠室まで着いてベットに座り、そのまま後ろ倒れる。

 

手はだらしなく広げられて本当に無防備な状態になっているのを見て目をそらす。

………なんか見ちゃいけないもの見てしまった感が凄いな……とりあえず出ようとするが彼女の右手は俺の左の裾を掴んでいる。

 

「………あの凛さん」

 

クイクイッと裾を引っ張られるので少し考えてから座るがまだクイクイッと裾を引っ張ってくる、何を伝えたいのか分かる自分が嫌になるな……

そのまま後ろに仰向けになり、まだ耐えられるまだ耐えられると自分にいいかせるが、裾が一回だけクイッと引っ張られる。

思わず眉間に皺が寄るが、大きく深呼吸をして覚悟を決め、横を向く。

 

 

普段はキリッとした表情、ニュージェネのライブの時は精一杯の表情、ラジオのような気さくな表情と色々な表情をする凛さんだけどそのどれでもない今の状態。

その顔はふんわりとした嬉しさが込めてられる優しい笑顔。

言葉を発してなくともその表情だけで伝わってきてしまう、その感情がどうもむず痒く、顔を逸らしてしおうとすると、左手が頬に添えられる。

 

「駄目」

 

何が駄目なのかという主語は特に入っていないが何が駄目なのかは分かる。

観念するようにしっかりと彼女を見つめるとまた嬉しそうにして、そのまま頬を添えてた左手は撫でるように動かす。

こそばゆくて思わず身を震わせると楽しそうな表情をするので思わずジト目で抗議するが彼女は楽しそうに少し笑うけど、そのまま続ける。

 

頬だけではなく、顎や首筋、耳を優しく壊れないように大事に撫でてくる。

声が漏れないように口を紡いでいると親指が唇をなぞるように撫でるが、流石に恥ずかしいので顔を逸らすと「ごめんごめん」と言わんばかりに頰を撫でてくる。

 

彼女も顔だけではなく身体ごとこちらに向いて両手で俺の後頭部を掴むとゆっくりと胸元に持ってきて、そのまま頭を5分、10分、15分と撫で続けて、突然一気にぎゅーっと力一杯頭を抱きしめられる。

そして満足したのか力を抜くと俺は直ぐに離れる。

 

「んっ、ありがとう………それじゃ帰るね」

「あっ、送りますけど?」

「んー、いいや、マネージャーと家の方向逆だし………それと今日マネージャー運動した?」

「あー筋トレしたんですけど臭います?」

「いや臭いというか、新鮮って感じかな?普段のマネージャー女子更衣室みたいな匂いするし」

「そ、そんな匂いします?匂い消しとか色々やってるんですけど?」

「する………けど今日は誰とも会ってなかったみたいだね」

 

さっきのことなどまるでなかったように喋る彼女はとても満足気だ。

 

 

 





会話がない感じの雰囲気を作ったんですけど、短すぎて投稿するのか迷った件。とりあえず雰囲気を楽しんで下さいっ!!
まぁ、これ以上書くと完全にR18展開になるんで
ぶっちゃけ「これ絶対この後めちゃくちゃ……」みたいな事思いながら書いてましたねっ!!えっちい同人誌の見過ぎですねコレ……

それと前回のしまむーのお話ぶっちぎりで好評でした。
やっぱり大天使は最強だった。


前回の後書きから多くの感想ありがとうございました。
様々な意見を送って貰って作者は色んなアイドルの話は書いていこうと思います。
ですがメインである蘭子の話は完結してほしいというのもありました。
もちろんこの作品のメインは蘭子なので必ず完結させようと思います。
ですが筆休みという意味や投稿しない期間を短くするという意味で他のアイドルも書いていこうと思います。
まぁ、簡潔にいうと「好き勝手します」ということですっ!!

それではここまで読んでくださり本当にありがとうございますっ!!
感想、評価等お待ちしておりますっ!!


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