「何だって?日本の防衛省がうちを指名しているって事か?」
「そうみたいよ」
「アメリカ」の艦長室で空井と柊が話をしていた。それを具体的に言うとあの戦いから一週間がたち、二隻が復旧するまで呉で依頼をこなしていた空井達一行であったが東京の防衛省から俺達「第25試験航空団」に直々の依頼が舞い込んできた。
「でも怪しくないか?依頼内容が分からないんだろ?」
空井は依頼に対して不自然な点が多すぎると思ったが一番不信感を煽ったのがそれだった。
「依頼書には依頼は直に会って話すと書いてあるけど・・・・確かに怪しいわね」
普段ならこんな依頼は無視するのだが日本の防衛省から来たのであれば話は別だ。
「どうかしたんですか・・・?」
艦長室に「ファントム」のパイロットである岬がお茶を持ってきながら訪ねていた。それに空井はすぐに答えた。
「ならば・・・・行けばいいじゃないですか?堂々と」
岬は説明が受けた後に開口一番にそう言う。
「なぜそう思うの?」
「だって防衛省なんでしょう?嫌なら嫌、やるならやるではっきり言えばいいじゃないですか?」
確かにそうだ。正論を言っていると思う。だけどあそこは因縁が・・・・いや、やめよう。
「分かった。行くよ」
「え!?本当に」
柊が驚く。そりゃあ、行きたくないけれど行かなきゃ男じゃない(義務感)
翌日
俺はあの後に呉から電車に乗り、東京まで一気に行った。え?眠くなかったのかって?戦闘機パイロットをなめるなよ。そしてまだ夏の強い日差しがある中で自分は防衛省に着いた。受付を通されてすぐに中に入った。案内された部屋に一人の男がいた。
「やぁ、君が空井君だね。私はここの職員だと思ってくれていい、柳と呼んでくれればいいよ」
彼はどうにも憎めないような笑顔で接してきた。それに苦笑で答えながら空井は呼び出した理由を聞いた。
「本題に入りますが今回はうちにどういったご依頼で?」
すると彼は頭を掻きながら、そうだなと呟いた後に目が真剣になった。
「ここには君を迎える事以外に特に意味は無い。ここまでご足労してもらって悪いけど、まだ依頼内容は離せない。だが車で話すよ。連いてきて」
防衛省を出た後に車に乗った後にようやく柳が依頼内容をしゃべり始めた。
「今回やってもらい事は自衛隊が開発した二機の新兵器のテストを君たち「第25試験航空団」に任せたいと思ってね。それで君たち航空団のパイロットの中で誰がいいということになって君が選ばれたという訳だ」
「新兵器ですか・・・?ですがここまで秘密にしておくほどに重要なものですか?」
「重要か・・・その点に関してはかなり重要な部類に入るだろう。「ヤク」を倒すためのね。だけど新兵器で世界どこも実績が無いから暴走することも考えられる」
「暴走ですか・・・?」
「そうだ。それも含めた理由だよ。納得していただけたかな?」
「拒否権は?」
「無い」
即答された。自分はどうやら踏み込んではいけない領域まで足を踏み入れたみたいだ。
「分かりました。依頼を受けます」
そういうと柳はさっきのようににやりと笑った。
「契約完了だね」
自衛隊基地 場所不明
「ここですか?」
「そうだよ」
人目にもつかないこの基地は確かに秘密は守られそうだと思った。柳は薄暗い倉庫の扉の傍にあるでスイッチを入れた。徐々に電気が着いてきた。
「これは・・・・?」
「これが新兵器だよ」
そこにあったのは丸い物体と二本の棒がついた変な形の戦闘機だった。
「何ですか。これは?」
「これが新兵器だよ」
どことなく丸い方は炊飯器に似ている・・・。
「痛っ!?」
どこから飛んできたのか、何かが空井の後頭部に当たった。あまりの痛さに悶絶する空井。
「・・・・失礼」
悶絶していると静かな声が聞こえてきた。痛みをこらえながら見ると物静かそうな少女がたっていた。
「あなたは誰ですか~?」
こっちはいかにも中学で元気にやってそうな少女だった。
「彼女達はこの兵器だ」
「・・・・な、なるほど」
どうやら彼女達は「スカイ」らしい。
「君たちの名前は?」
すると物静かな方は怪しみながら名前を言った。
「陸上自衛隊幕僚監部付実験航空隊首都防衛移動要塞T-1MEIN SKY BATLLE TANK スーパーX]
「同じく陸上自衛隊所属 UX-01-92ガルーダ。アリサって呼んでね!」
上の名前は覚えるのは実験航空隊っていうところでやめた。略してスーパーXと呼ぼう。下のはガルーダっていうらしいがアリサともいうらしい。アリサの方が女性らしい名前なのでそちらで呼ぼう。
「彼が君たちが所属する部隊の隊長さんだ」
「は?」
「え?」
「はい?」
三人が同時に驚きの声を上げたが柳はそれを見て拍手をする。
「息もピッタリでね。大丈夫みたいだね」
「「どこがだ!!」」
俺とスーパーXが声を荒げる。
「柳さん!あなたは私達に言いましたよね!?”担当官”がここに来て、少しの期間だけ試験をするだけと」
「俺もそれに近い事を言われました」
「そんな事を言ったかなぁ・・・・」
「「言いました!!」」
再び、シンクロする。
「まぁ、頑張って・・・?」
アリサは少しだけ引いていた。
「君たちには部隊を作ってもらう。対「ヤク」部隊をね?」
その言葉に今度こそ言葉を失った。ここに新たな部隊が生まれることになった。
余談ですがアリサの名前はガルーダの機体制御のオペレーションシステムARISAからとりました。この話はこれからもちょくちょく作品の合間に入れます。
ゴジラとの戦いで散っていった兵器に敬意を込めて。