りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す! 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
中央混成連隊は夜明けに新発田駐屯地に帰ってきた。そして皆、そのまま自室のベッドへダイブした。
翌朝、土居内は目覚めた。カーテンを開け、外を見る。グラウンドにはAH-64D戦闘ヘリやAH-1S攻撃ヘリ、UH-1J汎用ヘリ(改)、OH-1偵察ヘリが並んでいる。
今、AH-1S攻撃ヘリ(改)はコブラと共にSUBARU(富士重工業)の工場に送られ、被弾した守山と練馬は富山駐屯地・野戦病院に入院している。
ダブルベッドには、今市ヶ谷が眠っている。土居内は、そっと市ヶ谷の髪を撫で、市ヶ谷の寝顔を眺める。
「……? あ、おはようございます、佳樹さん」
「おはよう、愛」
土居内は市ヶ谷の額にキスし、そして立ち上がって着替え始めた。
「佳樹さん、国旗掲揚まであと何分ですか?」
「あと10分だ」
市ヶ谷は起き上がり、パジャマから女性自衛官制服に着替えた。土居内は既に迷彩服 2型を着ている。
「よし、行くぞ」
「はい」
国旗掲揚を終え、その足で食堂へ向かった。
「おはよー、土居内」
エプロン姿の霧本が出迎えた。土居内は一瞬何かが引っ掛かり、そして気付いた。
「何で名字?」
「だって市ヶ谷さんと付き合ってんでしょ? もう別れたのに、いつまでも下の名前で呼ぶ訳にはいかないの」
「それもそうか」
土居内は頷いた。食堂の奥の方から、箸の折れる音がいくつかしたが、気にしてはいけない。
土居内と市ヶ谷の2人は並んで座り、朝食を摂る。
そして土居内は司令官室に戻った。今日から4日間、中央混成連隊は休養日だった。南関東解放作戦を3週間後に控え、戦力を温存させるためだった。
土居内はパソコンに向き合い、新たな敵、重戦車14號(T-14戦車)についての情報を集めていた。
重戦車14號は、強力な152mm戦車砲と30mm機関砲を搭載している。静岡県や山梨県での戦闘で、何台もの自衛隊戦車やヘリがやられているのが証拠だ。しかしT-14戦車自体、2015年に試作型が公開されて、まだ試験段階だったはずだが、どうしてマグマ軍(この度『地底特殊甲種害獣』という名前が与えられた)がそんな最新兵器を保持しているのか謎だった。思えば、近衛兵が持っていた小銃は、ロシア製のAN94自動小銃(通称アバカン)だ。他はソ連製のAK47やAKMなのに。マグマ軍が持っている兵器は、てっきりロシアで保管されていたソ連製兵器を鹵獲して量産しているのかと思っていたのだが……
土居内は今の国際状況を思い返す。今マグマ軍相手に劣勢なのはアジア勢だ。特に、東南アジア諸国や中国、そしてロシアの東半分の大半はマグマ軍に占領されている。日本なんて、首都が陥落している時点で終わっているが。
一方、盛り返しているのがヨーロッパ勢だ。特にイタリア辺りは酷かったが、NATOという同盟の結束力の強さで反撃した。アメリカは日本を支援する余裕すら見せている。
土居内は頭を抱える。重戦車14號相手では、120mm戦車砲が通用するか怪しい。しかも152mmでは10式戦車の装甲でも不安だ。新たに調達が始まった新砲弾や、01式軽対戦車誘導弾(軽MAT)ならトップアタックで倒せるだろうが、無人砲塔の重戦車14號には効きにくい。砲塔を吹っ飛ばした所で、特攻されたら終わりだ。
コンコン。
「入っていいぞ」
司令官室の扉をノックし、久居が入ってきた。
「久居か。どうした?」
「はい、せっかくの休日なので、市ヶ谷さんと温泉に行かれては、と」
「温泉だって?」
土居内は驚く。
「温泉って言っても、亜衣璃ちゃんの親戚が経営している旅館ですけど」
「けど、予約無しに……」
「大丈夫です!」
「あと、まさか経費じゃないだろうな?」
「ご心配無く! 日頃の感謝を込めて私達持ちです!」
「……そうか」
翌朝、私服姿の土居内と市ヶ谷は高機動車で長野県 志賀高原に向かっていた。
「佳樹さん、公用車で観光なんて……」
「いいじゃないか、『慰安旅行』という名目なら問題無いだろ?」
細い山道を高機動車が登っていく。それを双眼鏡で確認する奴がいた。
〔ターゲット、ポイントFT23をパス〕
〔ラジャー〕
金沢城跡――
「で、話は本当なのか?」
〔信頼度はかなり高いです〕
津田沼陸将補はタブレット端末を手に、電話をしていた。タブレット端末には、ある写真が表示されている。
〔警察庁 公安部と内閣情報調査室が得た写真です〕
それは、日本の二大野党・民利党と日本平等党の重鎮達が、マグマ軍(地底特殊甲種害獣)の幹部と共に料亭に入る写真だった。
「とにかく、表に流出したらまずいのは分かった。で、どうして中央即応集団の所に送られてくるんだ? JNSC(日本・国家安全保障会議)とか防衛省 統合幕僚本部だろうが、普通」
〔これら情報の裏付けが必要なため、潜入工作の支援が必要です〕
「特戦を出せってか……? ふざけんな、今スカッド・ハントに手一杯で余裕は無い!」
〔そうですか。しかし、首都奪還に有利になると思ったのですが〕
陸将補は電話を切った。
土居内達は旅館に着いた。早速チェックインを済ませ、部屋へ向かう。従業員が何故か看板を表に出すのを横目に、土居内と市ヶ谷は階段を上がって部屋に着いた。
「着きましたね。運転、お疲れ様でした」
「ありがとう、愛」
市ヶ谷が土居内に微笑みかけた。窓からは一面真っ白の白銀世界が覗いている。
そして、土居内は市ヶ谷を抱き締めた。
「佳樹さん!?」
「愛……」
土居内は市ヶ谷とディープにキスをする。そして市ヶ谷の豊満な山へ手を伸ばした。
「うひゃぁぁぁ!」
「司令官、いきなり激しい……」
「ケダモノ……」
「は、破廉恥な! 自衛官としての自覚が――」
「なら見なきゃいいじゃない」
「ああもう! リア充爆ぜろ!」
「LAM(110mm対戦車弾)あるよ」
「おい馬鹿止めろ」
いきなり始まった情事に、皆困惑する。
「あ、電気消された……」
「何も見えないじゃん」
「赤外線カメラは?」
「そんな高価なもの持ってないよ」
「でも、まだ音がある!」
ノートパソコンの画面が真っ暗になる。そこで、皆はノートパソコンに繋がれたスピーカーに注意した。
コンコン。
そこへ、部屋の扉がノックされた。一番近くにいた単眼娘が扉を開けた。
「ギュ? ――!?」
単眼娘が驚いた。
「全員、その場を動くな! 両手を頭の上で組め!」
それは、土居内と市ヶ谷だった。2人は9mm機関拳銃を構え、部屋に入ってきた。
「馬鹿な!」
「主犯はお前か! 全員、1階の大広間へ来い!」
旅館の1階にある大広間に、中央混成連隊の隊員達が正座させられていた。何故か入院していたはずの練馬もいる。
「やっぱりな。何かおかしいと思ったら、お前らの罠だったか」
一体何処にあったのか、アメリカ製スライドアクション(ポンプアクション)式散弾銃イサカ M37ライオットを手に、土居内は隊員達を叱責する。
「それで、盗撮・盗聴の実行犯は練馬だと分かったが、主犯は誰だ?」
皆うなだれる。
「誰だと訊いているんだ!」
ジャコン。
土居内がM37ライオット散弾銃のフォアエンドを前後させる。その音に、皆びくっと震えた。
「……皆で、しました……」
北富士が呟いた。
「そうか、『主犯無き犯行』か。だが、言い出しっぺがいるよな?」
土居内は問いただす。しかし、誰も口を開こうとしない。
「何だったら、私が片っ端から拷問を――」
「止めろ。ジュネーヴ条約に関わるぞ」
市ヶ谷の発言を土居内が遮った。
〔ウィング03、2時方向の目標が見えますか?〕
「ああ」
〔目標アルファ4~6を排除して下さい〕
バスバスバスッ。
サウンドサプレッサーで減音された銃声が森に響いた。一面真っ白の地面に、3体倒れ、赤く染まり始めた。
「クリア」
上から下まで真っ白な男達は、白いビニールテープでぐるぐる巻きにされたサウンドサプレッサー付HK416自動小銃を手に移動を始めた。
「ギュイギュギュギュ」
「何? オメガ班がやられただと? くっ、守りが堅すぎる」
雪原にて、白装束姿のマグマ軍歩兵と近衛兵が固まっている。手にはPP-2000短機関銃、ヴィントレス VSS狙撃銃、AS12自動小銃。
上空を、陸上自衛隊の無人偵察ヘリ・FFRSが飛んでいる。夕日は既に沈んでいた。
「こうして、2人きりで食べる食事もいいですね」
「だな」
土居内と市ヶ谷は、部屋で夕食を食べていた。
「にしても、貸し切りなんてな……」
「防衛省の計らいで、松本1曹の親戚が経営しているこの旅館を貸し切り、私達中央混成連隊の慰安旅行が用意されていたらしいのですが、富士1尉が勝手に計画を変更したそうで……」
「全く、あの人は好きになれんよ」
土居内が天ぷらを口に放り込む。
「案の定、中混連を襲撃に来たな」
「ええ」
中央混成連隊の宿泊する宿から南西に3kmの所に、偽装網を掛けた82式通信指揮車や87式偵察警戒車、16式機動戦闘車や96式装輪装甲車、73式装甲車が並んでいる。
そして、82式通信指揮車の車内には津田沼陸将補他がいた。
「中混連、中央混成連隊は常日頃マグマ軍に監視されているか――」
「もしくは誰かが情報を漏らしているか。困った事になったな」
情報分析官の予想を、スーツ姿の初老の男性が遮った。そして続ける。
「中央混成連隊がいなければ、ここまでスムーズに本土奪還は出来なかったと、君は言うが、あんなJKだらけの部隊で大丈夫なのかね?」
津田沼陸将補が答えた。
「ええ。必要な状況に合わせ、自由に編成を変えられる柔軟性、そして指揮官が優秀だからこその結果です」
「指揮官が優秀……土居内 佳樹とか言ったな?」
「ええ。奴は戦車隊から幹部レンジャー教育課程卒、そこから空挺団、普通科連隊を転々として今に至ります」
「あー、待てよ。俺がまだ国会議員だった頃に聞いた事あるな」
「……彼は、イラクPKOの際、当時まだ認められていなかった駆け付け警護を独断で実行した罪で、空挺徽章剥奪、2等陸尉から3等陸尉への降格がされています。恐らく、その時でしょう」
津田沼陸将補の説明が終わる。その初老の男――日本の最大与党・自由保証党党首兼内閣総理大臣・安田 晋介――が頷いた。
21時を回る。1階大広間では隊員達が枕投げをする中、土居内と市ヶ谷はは一緒に露天風呂へ入った。
その数百メートル離れた所で交戦しているとは知らずに。
「クリア」
また雪原に、マグマ軍歩兵が倒れた。白装束の男は、M4 A1自動小銃のサウンドサプレッサーを歩兵に押し当て、生死を確認した。
「しかし、今の戦いはハイテクだな。『地獄の黙示録』や『西部戦線異常無し』ではない訳か」
82式通信指揮車の車内に設置されたモニターを見ながら、安田首相が呟く。
「ええ。2次大戦や朝鮮戦争は、いかに鉄を多くばらまくかという戦いでしたが、ベトナム戦争辺りから変貌しました。銃弾や砲弾ではなく、それを発射する戦車や戦闘機に大金をつぎ込む『技術の戦争』に変わったのです。現代では、マグマ軍との戦いを除けば非正規戦がほとんどです」
「故に膨らみ続ける防衛費……野党の連中は分かっているのかどうか」
「防衛費が膨らみ続けているのは、日本だけではありません。中国はともかく、アメリカやロシアも右肩上がりの状態です」
安田首相は頷く。
「アメリカの現職大統領の広島来訪、そして日本の首席は真珠湾へ……そして日本とアメリカとロシアとEUの奇妙な四角関係を掻き乱す中国と北朝鮮……世界は平和に向かってるのか、世界大戦へ落っこちているのか全く分からん」
「同感ですね。平和を唱える団体はいますが、武力の無い平和はありえませんよ。ネットで炎上しかねない発言ですが、今も殺人事件やいじめが無くならないのがその証拠ですよ」
「人間は共感能力が低く、武力による抑圧が無ければ無秩序になると、何処かの本にあったな」
津田沼陸将補は口を開く。
「故に警察があり、我々がいる……自衛隊不要論を言っているのは、ただの幻想主義者だ」
マグマ軍歩兵の頭が吹き飛ぶ。次の瞬間、別の歩兵が足を撃ち抜かれる。
「くそっ! スナイパーだ! スモーク!」
近衛兵が叫び、そして頭を消し飛ばされた。指揮官を失い、歩兵達は動揺するが、すぐに落ち着いた。
「流石だな、指揮官を失っても統率が無くならない」
「冗談言ってる場合じゃないぞ。そろそろずらかる」
サウンドサプレッサーの付いたM24 SWS対人狙撃銃を手にした男と、双眼鏡とMP7 A1短機関銃を手にした男が移動を始めた。
「いい湯でしたね」
「ああ」
浴衣姿の土居内と市ヶ谷が旅館内を歩く。市ヶ谷の頬がほんのり紅くなり、土居内は見とれる。
「どうしました、佳樹さん?」
「いや、何でも」
すると、市ヶ谷が浴衣の胸元を少し開いた。
「また……やらしい事を考えているんじゃないですか」
「うっ……」
「……いいですよ。下手に暴れられても困りますし」
「おいおい……」
「冗談です、冗談」
すると、土居内は市ヶ谷の手を握った。
「佳樹さん?」
「握りたくなった」
「……はい」
市ヶ谷は頬を赤らめた。
すると、大広間から色々聞こえてきた。
「右! 弾幕が薄いぞ!」
「メディッーク!」
「制圧射撃ぃー! 頭を上げさせるな!」
「砲兵隊に連絡!」
「撃て撃てぇー! 弾ぁ持ってこーい!」
土居内は大広間の襖を開けた。
「お前らうるさいぞ!」
「クリア」
HK416自動小銃を手にした真っ白な男が呟く。その先には、雪原にうつ伏せで倒れるマグマ軍歩兵。傍らにはサウンドサプレッサー付きのPP-2000短機関銃が落ちている。
「こいつら、今までより装備が良くないか?」
「同感だな。きっとスペツナズだ、じゃなきゃ歩兵がこんなに手際が良いはずがない」
HK416自動小銃を持った男と、M4 A1自動小銃を持った男が会話する。
「全く、本職の自衛官が枕投げぇ? お前らは男子高校生か? 陸士とか陸曹とかの階級はお飾りか?」
土居内が、中央混成連隊の一同を正座させて説教する。
「いくら貸し切りとはいえ、自衛官としての自覚あんのか?」
「……ケダモノ」
「あぁん?」
朝霞の一言に土居内が反応した。
「それと練馬ぁ! お前、入院してたんじゃなかったのか!?」
練馬は弾を喰らって、守山と共に野戦病院に入院しているはずだった。
「だって温泉ですよ!? それに運が良ければ司令官と市ヶ谷さんがムフフの所も……」
「お前、その元気あったらさっさと怪我治せ! 今救急車呼んでやる!」
「待ってください司令官!」
練馬の必死の叫びも聞かず、土居内はスマートフォンで電話を掛ける。
「お前ら、練馬を縛っておけ。あとは、騒がなければ好きにしていい」
土居内はそう言い、立ち上がった。そして市ヶ谷を連れていく。
82式通信指揮車 車内――
「ターゲット・ブラボー、全滅」
津田沼陸将補と安田首相は画面を睨む。無人偵察ヘリ・FFRSや対地監視レーダーや定点赤外線カメラからの情報により、敵の位置は詳らかに分かる。
「しかし、特戦の護衛があるとは知らずに枕投げとはな」
「所詮、元気の有り余る若者の集まりですからね」
「……今時のJKは枕投げをするのか?」
「閉鎖的環境で生活する自衛隊に分かる訳ないじゃないですか」
市ヶ谷は襖を閉める。部屋には常夜灯以外の明かりはない。部屋の真ん中に布団が敷かれ、土居内と市ヶ谷はその上で正座して向き合う。
「……では、よろしくお願いします」
「こちらこそ」
そして、土居内は市ヶ谷の浴衣を脱がした。
「案の定始めましたね」
「リア充爆ぜろ」
「盗聴器と赤外線カメラが見つからなくて良かったよ」
「普通に非道いですよ……」
「……しかし、こんなにスローテンポとは」
「何も見えない、何も見えない……」
「それにしても、司令官も立派なモノをお持ちね」
「これが夜間実弾演習……」
テレビの大画面に、土居内と市ヶ谷が重なる映像が、赤外線カメラを通じて映される。中央混成連隊の隊員達はそれを見て、色んな反応を示した。
HK417自動小銃を持った男が引き金を引き、マグマ軍歩兵が撃ち殺される。サウンドサプレッサーによるくぐもった銃声が響く。
「クリア」
「これで、全部か?」
男達は立ち上がった。
翌朝――
「この度は部下が色々と迷惑を――」
「いえいえ、お気になさらず。姪(松本)がお世話になっているようで」
フロントで土居内と女将が話す。そんな中、コノエと習志野は気付いた。すぐに拳銃を引き抜き、土居内の背後から近付いていた女中を倒して拘束する。その勢いで女中の手から小型のナイフが転がった。
「司令官、ぼっとし過ぎだ」
習志野が女中の背中に乗り、左腕を抱える。コノエは女中の右手を踏みつけ、9mm拳銃を構えている。
「ああ、悪い……」
土居内はハンドサインで隊員達に「周囲を警戒」と伝え、護身用として携帯していたM9 A1自動拳銃を取り出して女中に向けた。
「あんたは何なんだ? 共産主義者のスパイか?」
土居内は尋ねるが、女中は口を開かない。土居内は頭を掻き、携帯電話を取り出した。
「仕方ない、呼ぶか」
土居内は電話をかけた。
「ああ、もしもし、陸将補ですか? 外にいる特戦を何人か送って欲しいんですが」
〔はぁ? お前、何言って――〕
「外で特戦が戦っているのはバレバレですよ。サプレッサーで減音しても、銃弾が飛翔する時の衝撃波や着弾音は消えませんからね」
〔……で、何があったんだ?〕
「ナイフを持った阿呆が襲い掛かったんですよ」
〔特戦では無く、普通科部隊を送る。それまで待ってろ〕
しばらくして、普通科部隊がやってきた。旅館にあったロープでぐるぐる巻きにされた女中の身柄を受け取り、表の高機動車に乗せて帰っていった。
「誠に申し訳ございません。まさかスパイがいたなんて――」
女将が必死に謝る。土居内は釈明する。
「いえいえ、スパイは見抜けませんし、女将さんの所為ではありませんよ」
中央混成連隊の隊員達は肩をすくめた。
「よぉし、中央混成連隊、これより帰投する!」
高機動車、73式小型トラック(パジェロ)、73式大型トラックが出発した。
どうもです! りっく二次創作小説、年明け最初の投稿です!(もう19日経ってますが)
何かもう、「リア充爆ぜろ!」な展開になりそうです。あと多国籍軍出すかもです。