りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す!   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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45話 東京開放 その2

 東京のあちらこちらから炎や煙が上がっている。F-15MJ イーグルが20mmバルカン砲をぶっ放し、MiG-19を撃墜する。しかし外れ弾が東京タワーの展望デッキを破壊した。

 

〔くそう! 高度を1600フィート(約490m)まで下げるな! SAMの餌食になるぞ!〕

 

〔今度はRPGだ! マグマ軍の連中、RPGまで撃ってきやがる!〕

 

〔気を付けろ! ソマリアPKOの二の舞になるぞ!〕

 

 Su-34が対地ミサイルを放ち、首都高 都心環状線上のマグマ軍の対空戦車や対空ミサイル、榴弾砲、迫撃砲を高速道路ごと破壊する。

 

〔露助ぇ! 地上部隊の動きを阻害するな!〕

 

〔黙れヤポンスキー! お前らの頭守ってやったんだ! 感謝の1つぐらいしやがれ!〕

 

 様々な会話が繰り広げられる中、上空を飛ぶNATO印の空中警戒管制機E-3 セントリーが何かを見つけた。

 

〔ビッグベンより全邀撃隊。方位010より所属不明機接近。数は……4、5、6、7、8……20機だ!〕

 

〔明らかに敵機だろ!?〕

 

 即座にアメリカ空軍のF-16C ファイティングファルコンと航空自衛隊のF-15MJ イーグルが迎撃に向かう。しかし、一番近いはずのイギリス海軍のF-35B ライトニングⅡが南へ転進した。

 

〔どうした英国紳士!? 敵はすぐそこだ!〕

 

〔悪いな、あとちょっとで15時になりそうなんだ〕

 

〔ふざけんなカフェイン中毒!〕

 

 

 

 土居内達は新宿駅のホームに近付く。勿論、タクティカルライトは消して。

 

 土居内がそっと様子をうかがうと、ホームで焚き火をする10人程の男女の姿があった。見た限り、全員若そうだ。しかし身なりは綺麗とは言い難い。

 

 土居内はハンドサインを出し、ホームと線路の陰に隠れるように指示を出す。そしてそうっと移動する。

 

 しかし、朝霞は見てしまった。ホーム下の待機スペースに、大量の「人間の骨」が集まっているのを。

 

「ひっ!」

 

 朝霞が小さく悲鳴を上げる。土居内達は目を見開き、そして呼吸を殺した。

 

「おい、何か聞こえなかったか?」

 

「地響きじゃない?」

 

「いや、人間の声だった」

 

「ちょっくら見てくるわ」

 

 そして、ジャキンという金属音と共に足音が近付いてくる。土居内達は銃口を上に向け、引き金に指を掛けた。

 

「誰――」

 

 ヴシュ!

 

 男が台詞を言い切る前に、習志野が頭を撃ち抜いた。そして一斉に段差から頭を出して射撃した。

 

 

 

 中央混成連隊は秋葉原に到着した。

 

「敵兵発見! 小銃班、散開!」

 

 守山の掛け声で、隊員達は散る。89式装甲戦闘車が35mm機関砲や砲塔上部のブローニング M2重機関銃で近衛兵の集団を掃討する。

 

「何でこんなに近衛兵がいるの!?」

 

 相馬原が、MINIMI機関銃を腰だめでぶっ放しながら叫ぶ。その横で、ゴスロリ姿の明野が64式小銃に06式小銃擲弾を差し込んだ。しかし、それを練馬が止める。

 

「禁止ー! 爆発物使用禁止ー!」

 

「何でですか!?」

 

 金沢が訊くと、練馬はさも当然という口調で答えた。

 

「ここは聖地(メッカ)よ!? 爆発物を使うなんてもってのほかよ!」

 

 すると、ソ○マップの入っているビルが爆発し、大量の瓦礫や破片が、真下にいたFH-70 155mm榴弾砲と中砲牽引車に降り注いだ。

 

「マグマ軍の連中、建物に爆弾を仕掛けてる! LAM(110mm対戦車弾)だ! LAMで建物を破壊しろ!」

 

 守山が叫びながら110mm対戦車弾を発射する。中央混成連隊は後退しながら110mm対戦車弾や06式小銃擲弾、84mm無反動砲(B)、ヘルファイア対戦車ミサイル、70mmロケット弾ポッド等で建物を破壊する。

 

 練馬は、泣きながら110mm対戦車弾を発射した。

 

 

 

 新宿駅前で、BRDM-2偵察装甲車とBTR-80装輪装甲車を取り囲むようにマグマ軍歩兵達が歩哨をしている。

 

 すると、1匹の歩兵がいきなり倒れた。それを見、理解に若干時間のかかった歩兵には銃弾のプレゼントが贈られた。

 

「グッギュルー!」

 

 咄嗟に伏せた歩兵が、スナイパーがいると叫んだ。しかし、その歩兵は至近距離で銃弾を喰らった。

 

「クリア」

 

 AKS74自動小銃を構える土居内が呟いた。そして指示を出す。

 

「富士、朝霞、富山、市ヶ谷は公安の連中を連れてBTR-80で入間に向かえ。習志野、鯖江、松本は俺と共にBRDM-2で破壊工作に向かう。異論は?」

 

 すると、市ヶ谷が口を開いた。

 

「司令官、どうして私を連れていってくれないんですか?」

 

「単にお前を危険に晒したくないだけだ」

 

「だったら――」

 

「心配するな。作戦が終わったら、お前の所に駆け付けてやるよ」

 

「……分かりました」

 

 そして、市ヶ谷は土居内と唇を重ねた。

 

「約束、ですよ?」

 

 そう言う市ヶ谷の頬は真っ赤に染まっていた。

 

「そんなに可愛くおねだりされたらなぁ……」

 

 土居内は市ヶ谷を抱き締め、そして離れた。

 

「帰ったら、一段と激しくスるからな?」

 

「……な、何を人前で言っているんですか!?」

 

 この間、中央混成連隊のメンバーは呆れた顔で見ていた。

 

 

 

 マグマ軍の攻撃ヘリ50號を、A-10CがAIM-9 サイドワインダー短距離空対空ミサイルで撃墜する。しかし、A-10Cはマグマ軍の9K37 ブーク地対空ミサイルを喰らった。

 

〔ベイルアウト!〕

 

 パイロットのパラシュートが空に浮かぶ。

 

 一方、北からの敵機に向け、F-16CとF-15MJがAIM-120 アムラーム中距離空対空ミサイルとAAM-4B中距離空対空ミサイルを発射した。

 

 しかし、敵機も中距離空対空ミサイル発射後、チャフを撒きながら回避機動を取ったため全弾命中とはいかなかった。

 

〔ミサイル接近!〕

 

〔チャフだ!〕

 

〔違う! レーダー反応が無いからアラモだ! フレア!〕

 

 接近してきたAA-10B アラモ中距離空対空ミサイルに対し、F-16CとF-15MJは増槽を切り捨ててフレアを放出しながら旋回する。

 

 F-16Cが1機犠牲になったが、残りは編隊を整え、迎撃に向かう。

 

〔何てこった!〕

 

〔こちらビッグベン! どうした!?〕

 

〔Su-27だ! アンノウンはSu-27 フランカー!〕

 

 それは、マグマ軍の真っ赤なSu-27 フランカーだった。

 

 

 

 入間基地の奪還に成功し、多国籍軍の航空機が燃料や弾薬の補充のためにやってくる。

 

 そこへBTR-80装輪装甲車がやってきた。

 

「隊長ぉ! あれは化け物と露助のどっちですか!?」

 

「こんなに遠くて分かるか! 撃ってきたら化け物、撃ってこなかったらよく訓練された化け物だ!」

 

 自衛隊員が87式対戦車誘導弾(中MAT)のレーザー誘導装置の電源を入れ、隊長が双眼鏡でBTR-80装輪装甲車を観察する。そして、車上に誰か立っているのに気付いた。赤みがかったショートヘア、黒縁メガネ、そしてスーツ姿――。

 

「あ、あああああああああっ!」

 

「隊長ぉ!?」

 

 

 

「あの、富士1尉?」

 

「何?」

 

「装甲車の上に立って大丈夫なんですか?」

 

「大丈夫よ。東富士では、よく90式戦車や10式戦車でロデオとかをしてたから」

 

「はあ……」

 

 朝霞、ノーコメント。

 

 

 

 BTR-80装輪装甲車は止められる事無く入間基地に突入した。そしてエプロンに駐機した新型輸送機MV-22J オスプレイへと近付く。

 

「中混連か!?」

 

「はい! 中央混成連隊の副官である、市ヶ谷3尉です!」

 

「よし! 今すぐ乗ってくれ!」

 

 オスプレイのクルーが叫び、BTR-80装輪装甲車から降りた朝霞や富士、富山と公安の3人はオスプレイのキャビンに乗る。

 

 しかし、市ヶ谷は動かない。

 

「市ヶ谷さん! 早く乗って!」

 

「……ごめんなさい、私は戻ります」

 

 朝霞の呼び掛けに、市ヶ谷は微笑みながら断った。そしてBTR-80装輪装甲車に乗って出発した。

 

「市ヶ谷さん……」

 

 MV-22Jのランプドアが閉まり、離陸していく。

 

「『命短し、恋せよ乙女』かぁ……」

 

 キャビン内のベンチシートに座り、足を組んだ富士が呟いた。

 

 MV-22J オスプレイのローターが前へと傾き、小松基地へと向かう。

 

 

 

 東京都内を、BRDM-2偵察装甲車が疾走する。A-10CやSu-34の対地攻撃で路面は滅茶苦茶だが、BRDM-2偵察装甲車には関係無い。

 

 やがて、BRDM-2偵察装甲車は停車し、4人は降りた。ちょうどマグマ軍の対戦車陣地の真後ろだ。

 

「よし、奇襲を仕掛けるぞ」

 

 土居内が指示を出す。

 

「松本と鯖江は近衛兵を狙撃、そしたら俺はLAMを、習志野はMGL-40をぶっ放す。後は地下鉄の駅に逃げ込め。以上だ」

 

 非常に簡潔だった。3人は頷き、ビルの陰に沿って対戦車陣地に近付く。

 

 松本がVSS自動狙撃銃を、鯖江がAN94自動小銃を構える。土居内は110mm対戦車弾のバットプレートやグリップ、フォアグリップを広げ、弾頭のプローブを伸ばして対戦車モードにする。習志野はMGL-40に40mm榴弾を6発装填した。

 

「いつでもいいよ」

 

「なら、今」

 

 松本と鯖江が引き金を引いた。

 

 

 

 中央混成連隊は秋葉原から茨城方面へ撤退を始めたマグマ軍を追撃し、上野に来ていた。

 

 マグマ軍はアメ横通りで簡素なバリケードを作り、遅滞戦術を繰り出す。

 

「グレネード! 右の機銃を黙らせろ!」

 

「戦車は!?」

 

「こんな細い路地に入れる訳無いって!」

 

 金沢が06式小銃擲弾を発射し、マグマ軍のPKM汎用機関銃が吹き飛ぶ。素早く練馬がM26 A1J破片手榴弾を投げ、バリケードに突破口を作ると、新発田と豊川、相馬原が飛び込んだ。5.56mm小銃弾や銃剣でマグマ軍歩兵達を蹴散らすも、奥からやってくる増援に阻まれる。

 

「くそう!」

 

 物陰に隠れ、MINIMI機関銃の緑色の弾薬箱を取り外し、残り少ない給弾ベルトを引き抜き、89式小銃の30連弾倉を差し込んでチャージングハンドルを引く相馬原が悪態をついた。

 

 そこへ、ヘリコプターのローター音が轟いた。見れば、アメリカ陸軍のUH-60汎用ヘリが飛んでいた。UH-60汎用ヘリはM134 ミニガンでマグマ軍歩兵を蜂の巣にする。

 

 しかし、そこへRPG-7ロケットランチャーが飛んできてUH-60汎用ヘリが火達磨になってJRの線路へ落っこちた。

 

「ブラックホーク・ダウン!」

 

 89式小銃の弾倉を交換しながら練馬が叫ぶ。いつもなら朝霞のツッコミがあるが、今は無かった。

 

「未咲さん! あそこで弾幕を張って! 新町ちゃんも、LAV(軽装甲機動車)に積んだ予備のMINIMIを持ってきて! 金沢さんは中砲牽引車から5.56mm弾を有りっ丈!」

 

 89式小銃 2型(折曲銃床仕様)をセミオートで撃ちながら守山が指示を出す。相馬原は転がっているコンクリートブロックや冷蔵庫で即席の機関銃座を設け、MINIMI機関銃の銃身を交換する。そこへ大量の弾薬箱を手にした金沢がやってきた。弾薬の数は、ざっと3000発はある。

 

 それを見、ヒャッハー状態になった相馬原は、200発ずつの給弾ベルトを繋げて600発連続射撃が出来るようにした。

 

「守山さん! MINIMIではなく『言う事聞かん銃』しか無かったんですけど!」

 

 相馬原とは、道を挟んで(2~3mしか無いが)反対側に機関銃座を設けた新町が、62式機関銃を手に叫ぶ。

 

「そんな! ちゃんと『無い方がましンガン』の他にMINIMIその他もろもろ積んでたのに!?」

 

 守山が動きを止めた。しかし、その間にもマグマ軍は銃撃してくる。

 

「未咲さん! 予備のMINIMI知らない!?」

 

 激しい銃声の中、守山は相馬原に尋ねる。相馬原はMINIMI機関銃を撃つ手を止め、一瞬考えた。

 

「ア~、シラネェナァ」

 

(あ、これは嘘だ)

 

 守山はニッコリと笑い、相馬原に再び問い掛ける。

 

「未咲ちゃん、MINIMIをどこにやったの?」

 

 そして、89式小銃 2型(折曲銃床仕様)に06式小銃擲弾を差し込んだ。

 

 と、そこへマグマ軍歩兵が特攻してきた。新町が62式機関銃で迎え撃とうとするもジャムってしまう。

 

 守山は、ニッコリ微笑み、相馬原を見つめながら、右腕だけで89式小銃 2型(折曲銃床仕様)を構えて06式小銃擲弾を発射した。見事、マグマ軍歩兵が吹き飛ぶ。

 

「未咲ちゃん、10秒以内に答えないと二の舞よ?」

 

 相馬原は震え出す。守山は89式小銃 2型(折曲銃床仕様)を背負い、代わりに久居から借りた110mm対戦車弾を構えた。

 

「ひっ!?」

 

 相馬原が更に震える。

 

「5、4、3……」

 

「予備のMINIMIを使って壊して捨てました!」

 

 遂に相馬原が自白した。

 

 

 

 その日、秋葉原に悲鳴が轟いた。




エフエイチ「久々の登場なのに、破片浴びただけ!?」

完全に色々ぶちこんで失敗してる感を醸し出しています

2/24 色々訂正しました
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