りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す! 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
やがて、即応混成中隊は森林公園を制圧した。
「コノエ班、ポイントCで狙撃支援だ。他の班は市街地に突入する」
『了解』
そして即応混成中隊はポイントCから階段を降り、市街地へ向かった。
私立岬守学園 中庭――
「市街地には2年の先輩方だけで大丈夫なんでしょうか? 私達も応援に――」
言いかけた彩の言葉を、麻衣が止めた。
「自分の先輩の実力は信頼するものよ。それに、彼女達は『岬守の四弾丸』、その名は伊達じゃないわ」
「麻衣の言う通りだな。正直、お前ら2人には森林公園で前哨させるつもりだったんだけどな」
110mm対戦車弾を花壇に立てかけた陽希が冗談紛れにそう言った。
「えぇー!? 本職自衛官数十人相手にですか!?」
「冗談だって」
「止めてくださいよ陽希さん……」
即応混成中隊が市街地に突入した。
「いきなり盛大なお出迎えだな!」
「同感だ! さぁ掛かってこいフナムシ野郎!」
春日井と相馬原が5.56mm MINIMI機関銃を撃ちまくる。岐阜も12.7mm M2重機関銃で弾幕を張る。
モ部が倒れ、土居内は前進するようハンドサインを出す。そして、隊員達は突撃する。が――
ビシッ!
「はぅっ!?」
曲がり角から頭を出した福島が倒れた。
「福島ぁ! スナイパーだ! スモークスモーク!」
土居内が叫び、朝霞が発煙手榴弾を投げた。何度か地面を跳ね、煙幕を焚く。そして春日井が敵狙撃手を黙らせる弾幕を張ろうと出る。
「ここはやらせないんだから! お菓子のために!」
春日井が散弾銃で撃たれた。
「おおっ!? てめぇ、やりやがったな!」
煙幕の中、春日井が腰だめで5.56mm MINIMI機関銃を撃ちまくる。薬莢が舞い、分離した給弾ベルトが散らばる。
「馬鹿ね、お見通しよ!」
M82 A1対物狙撃銃が吠えた。
「春日井!」
春日井が倒れた。そして、新発田と金沢、多賀城が駆け出した。
「あっ! こらっ!」
咲姫がストライカー自動散弾銃を構え、撃った。しかし、煙幕の中から服が破れているのも気にせず、新発田が飛び出し、着剣した89式5.56mm小銃を振るう。
「……!?」
「っ!」
咲姫はかろうじてかわすが、バランスを崩す。その合間に新発田は詰め寄り、再び89式5.56mm小銃を振るった。
「負けられないんだよ!」
ストライカー自動散弾銃で銃剣を受け止めた。が、新発田の右手は89式5.56mm小銃の銃床付け根から離れ、右太もものホルスターに伸びる。
(……!?)
咲姫はすぐに新発田から離れる。が、新発田はホルスターからUSP自動拳銃(即応混成中隊に限定配備されている)を引き抜き、撃った。
片腕とはいえ、3mも離れていない相手に15発の9×19mmパラベレム弾を当てるのは簡単だった。
新発田が放った15発の弾丸は、咲姫の腹部に全弾命中した。
「やるっすよー!」
岐阜が12.7mm M2重機関銃をぶっ放し、おしゃれなカフェの看板が抉れていく。
(何で.50キャリバーを抱えて撃ってんの!? あんなの絶対人間じゃないわ!)
M82 A1対物狙撃銃を背負った月代が、カフェの屋根を匍匐で進む。
「擲弾用意、装填良し!」
「良し、ってー!」
鯖江と練馬が06式小銃擲弾を発射した。
「えっ?」
タンッという音に、思わず月代は振り返った。そこへ、2発の凶弾が飛んでくる。
爆発が起きる最中、多賀城と海凪は戦っていた。海凪の89式5.56mm小銃には89式多用途銃剣が装着され、多賀城と剣を交える。
「その命、頂戴いたす!」
「残念だが、ここを通す訳にはいくまい!」
互いの銃剣が火花を散らす。そして多賀城が一瞬海凪から離れた。
「!?」
多賀城の背後から、金沢がMP7 A1短機関銃を連射した。
勢い良く弾丸がばらまかれ、海凪が被弾する。
「くっ!」
海凪は一旦退く。
「逃がしはしないよ」
ドットサイト付64式7.62mm小銃を構えた鯖江が、引き金を引いた。
フルオートで7.62×51mm減装実包が吐き出され、海凪を襲う。
海凪は走る。その後を7.62mmの弾幕が追い掛ける。そして――
「逝きなさい……!」
松本が、M24 E1対人狙撃銃の引き金を引いた。
相馬原や久居、豊川が89式5.56mm小銃や5.56mm MINIMI機関銃を伏せて撃つ。
「弾幕だぁ! 新町、弾ぁ持ってこーい!」
相馬原が叫び、5.56mm MINIMI機関銃のフィードカバーを開く。新町が緑色の弾薬箱を持ってきて、相馬原が給弾ベルトをひっつかんで5.56mm MINIMI機関銃に咬ませた。
「ぶち抜いてやる!」
再び5.56mm MINIMI機関銃が吠える。毎分1100発もの弾幕に、モ部が次々倒れていく。
「モ部っち達がぁ〜! この恨み、晴らさせてもらうぞい!」
玲美が角からM26 A1J破片手榴弾を投げた。
「手榴弾!」
豊川が叫んだ。
「手榴弾が飛んできたら!?」
「蹴り返す!」
相馬原に合わせ、北富士がM26 A1J手榴弾を蹴り飛ばした。
「ふぁっ!?」
玲美が驚き、角から飛び出す。
「あんまり対人用に使いたくありませんが! 後方の安全良し!」
久居が玲美をスコープで捉え、84mm無反動砲(B)から榴弾を発射した。
全身ボロボロの月代が市街地を進む。
(他の皆は? まさか、やられた?)
息を整えるため、駐車場のブロック塀にもたれかかった。が、月代ははっとした。
(狙われている!? 3km先かしら!?)
月代はM82 A1対物狙撃銃を構えた。
「遅いぞ、地上人」
ポイントCにて、伏せたコノエがM95対物狙撃銃の引き金を引いた。