りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す!   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

62 / 77
合同演習 〜VS私立岬守学園 その3〜

 やがて、即応混成中隊は森林公園を制圧した。

「コノエ班、ポイントCで狙撃支援だ。他の班は市街地に突入する」

『了解』

 そして即応混成中隊はポイントCから階段を降り、市街地へ向かった。

 

 

 

 私立岬守学園 中庭――

「市街地には2年の先輩方だけで大丈夫なんでしょうか? 私達も応援に――」

 言いかけた彩の言葉を、麻衣が止めた。

「自分の先輩の実力は信頼するものよ。それに、彼女達は『岬守の四弾丸』、その名は伊達じゃないわ」

「麻衣の言う通りだな。正直、お前ら2人には森林公園で前哨させるつもりだったんだけどな」

 110mm対戦車弾を花壇に立てかけた陽希が冗談紛れにそう言った。

「えぇー!? 本職自衛官数十人相手にですか!?」

「冗談だって」

「止めてくださいよ陽希さん……」

 

 

 

 即応混成中隊が市街地に突入した。

「いきなり盛大なお出迎えだな!」

「同感だ! さぁ掛かってこいフナムシ野郎!」

 春日井と相馬原が5.56mm MINIMI機関銃を撃ちまくる。岐阜も12.7mm M2重機関銃で弾幕を張る。

 モ部が倒れ、土居内は前進するようハンドサインを出す。そして、隊員達は突撃する。が――

 

 ビシッ!

 

「はぅっ!?」

 曲がり角から頭を出した福島が倒れた。

「福島ぁ! スナイパーだ! スモークスモーク!」

 土居内が叫び、朝霞が発煙手榴弾を投げた。何度か地面を跳ね、煙幕を焚く。そして春日井が敵狙撃手を黙らせる弾幕を張ろうと出る。

 

「ここはやらせないんだから! お菓子のために!」

 春日井が散弾銃で撃たれた。

「おおっ!? てめぇ、やりやがったな!」

 煙幕の中、春日井が腰だめで5.56mm MINIMI機関銃を撃ちまくる。薬莢が舞い、分離した給弾ベルトが散らばる。

 

「馬鹿ね、お見通しよ!」

 M82 A1対物狙撃銃が吠えた。

 

「春日井!」

 春日井が倒れた。そして、新発田と金沢、多賀城が駆け出した。

「あっ! こらっ!」

 

 咲姫がストライカー自動散弾銃を構え、撃った。しかし、煙幕の中から服が破れているのも気にせず、新発田が飛び出し、着剣した89式5.56mm小銃を振るう。

「……!?」

「っ!」

 咲姫はかろうじてかわすが、バランスを崩す。その合間に新発田は詰め寄り、再び89式5.56mm小銃を振るった。

「負けられないんだよ!」

 ストライカー自動散弾銃で銃剣を受け止めた。が、新発田の右手は89式5.56mm小銃の銃床付け根から離れ、右太もものホルスターに伸びる。

(……!?)

 咲姫はすぐに新発田から離れる。が、新発田はホルスターからUSP自動拳銃(即応混成中隊に限定配備されている)を引き抜き、撃った。

 片腕とはいえ、3mも離れていない相手に15発の9×19mmパラベレム弾を当てるのは簡単だった。

 新発田が放った15発の弾丸は、咲姫の腹部に全弾命中した。

 

 

 

「やるっすよー!」

 岐阜が12.7mm M2重機関銃をぶっ放し、おしゃれなカフェの看板が抉れていく。

(何で.50キャリバーを抱えて撃ってんの!? あんなの絶対人間じゃないわ!)

 M82 A1対物狙撃銃を背負った月代が、カフェの屋根を匍匐で進む。

 

「擲弾用意、装填良し!」

「良し、ってー!」

 鯖江と練馬が06式小銃擲弾を発射した。

 

「えっ?」

 タンッという音に、思わず月代は振り返った。そこへ、2発の凶弾が飛んでくる。

 

 

 

 爆発が起きる最中、多賀城と海凪は戦っていた。海凪の89式5.56mm小銃には89式多用途銃剣が装着され、多賀城と剣を交える。

「その命、頂戴いたす!」

「残念だが、ここを通す訳にはいくまい!」

 互いの銃剣が火花を散らす。そして多賀城が一瞬海凪から離れた。

「!?」

 多賀城の背後から、金沢がMP7 A1短機関銃を連射した。

 勢い良く弾丸がばらまかれ、海凪が被弾する。

「くっ!」

 海凪は一旦退く。

 

「逃がしはしないよ」

 ドットサイト付64式7.62mm小銃を構えた鯖江が、引き金を引いた。

 フルオートで7.62×51mm減装実包が吐き出され、海凪を襲う。

 

 海凪は走る。その後を7.62mmの弾幕が追い掛ける。そして――

「逝きなさい……!」

 松本が、M24 E1対人狙撃銃の引き金を引いた。

 

 

 

 相馬原や久居、豊川が89式5.56mm小銃や5.56mm MINIMI機関銃を伏せて撃つ。

「弾幕だぁ! 新町、弾ぁ持ってこーい!」

 相馬原が叫び、5.56mm MINIMI機関銃のフィードカバーを開く。新町が緑色の弾薬箱を持ってきて、相馬原が給弾ベルトをひっつかんで5.56mm MINIMI機関銃に咬ませた。

「ぶち抜いてやる!」

 再び5.56mm MINIMI機関銃が吠える。毎分1100発もの弾幕に、モ部が次々倒れていく。

 

「モ部っち達がぁ〜! この恨み、晴らさせてもらうぞい!」

 玲美が角からM26 A1J破片手榴弾を投げた。

 

「手榴弾!」

 豊川が叫んだ。

「手榴弾が飛んできたら!?」

「蹴り返す!」

 相馬原に合わせ、北富士がM26 A1J手榴弾を蹴り飛ばした。

 

「ふぁっ!?」

 玲美が驚き、角から飛び出す。

 

「あんまり対人用に使いたくありませんが! 後方の安全良し!」

 久居が玲美をスコープで捉え、84mm無反動砲(B)から榴弾を発射した。

 

 

 

 全身ボロボロの月代が市街地を進む。

(他の皆は? まさか、やられた?)

 息を整えるため、駐車場のブロック塀にもたれかかった。が、月代ははっとした。

(狙われている!? 3km先かしら!?)

 月代はM82 A1対物狙撃銃を構えた。

 

 

 

「遅いぞ、地上人」

 ポイントCにて、伏せたコノエがM95対物狙撃銃の引き金を引いた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。