りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す!   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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合同演習 〜VS私立岬守学園 その4〜

「ここだな」

 土居内が呟く。校門には「私立岬守学園」とある。

 即応混成中隊の隊員達は塀に沿って並び、突入待機する。土居内はハンドサインを出し、豊川が中を覗く。

 見える範囲に敵はいない。豊川は「敵無し」のハンドサインを出した。土居内は頷き、「突入」のハンドサインを出す。そして、隊員達が校門をくぐり、突入した。

 

〔陽希、今よ!〕

「待たされた甲斐があったな!」

 

 練馬と朝霞が昇降口に踏み込んだ。と同時に、ロケット弾が昇降口へ飛び込む。

「あーるぴ――」

 練馬の叫び声は、爆音でかき消された。

 

 

 

 昇降口で大爆発が起き、練馬・朝霞・豊川・金沢がやられる。

「くそう! 富山、久居、新町! 報復だ! 思いっきりぶちかませ!」

『了解!』

 富山が110mm対戦車弾を、久居が84mm無反動砲(B)を、新町が87式対戦車誘導弾を構える。

 

「え?」

 スコープを取り外し、次弾にそれを装着する陽希が固まる。何せ、2発の榴弾と1発の対戦車ミサイルが飛んできているからだ。

 

 中庭で、爆発が起きた。

 

 

 

「アタック!」

 土居内が「前進」というハンドサインを出し、隊員達が突入する。それを阻止しようとモ部達が廊下に繰り出すも、相馬原と岐阜の弾幕で沈黙する。

 富山と多賀城が中庭へ出ようとするが、習志野が止める。

「待て、中庭は絶好の火力ポイントだ。迂闊に出れば蜂の巣にされるぞ」

「じゃあどうすんだよ!?」

「校舎を完全に制圧する。それだけだ」

 

 土居内・市ヶ谷・新発田・宇都宮は校庭へ向かう。幸い、校庭へ向かう廊下には誰もいない。土居内はハンドサインを出し、宇都宮先頭で進む。が――

「うぎゃっ!」

 宇都宮が突然散弾銃で撃たれた。見れば、廊下の所々に突き出た柱の陰からM870 MCS散弾銃が出ていた。

「――!?」

 4人は咄嗟に柱の陰に隠れる。その間にも、12ゲージ演習散弾による制圧射撃を受ける。

「佳樹さん! ここは私と宇都宮士長で食い止めます! 渚ちゃんと校庭へ!」

 市ヶ谷が89式5.56mm小銃に銃剣を装着しながら言った。土居内は頷き、市ヶ谷と宇都宮が動きやすいように、89式5.56mm小銃で支援射撃する。

 そして、2人は飛び出した。

 

「彩ちゃんのためにも、ここを通す訳には!」

 優理奈がM870 MCS散弾銃のスライド式フォアエンドを前後させながら言った。

 宇都宮が89式5.56mm小銃をフルオートで撃ち、市ヶ谷がここぞと近接戦に持ち込む。優理奈はM870 MCS散弾銃を振るい、市ヶ谷の銃剣を受け止める。そして銃剣を弾くと、優理奈は素早く9mm拳銃を引き抜いて発砲する。

「っ――!?」

 市ヶ谷は下がるが、何発か喰らう。

「市ヶ谷3佐!」

 宇都宮が89式5.56mm小銃を再びフルオート射撃、30連弾倉の28発を撃ち切る。すぐにUSP自動拳銃に切り替え、援護射撃を続ける。

 その隙に、土居内と新発田が優理奈の横をすり抜けた。

「あっ!」

 優理奈が市ヶ谷から目を離し、土居内と新発田の背中に9mm拳銃を向ける。が――

「よそ見するとは! 軟弱者!」

 市ヶ谷の89式5.56mm小銃の銃口は、優理奈の顔を向いていた。

 

 

 

 2人は校舎を抜け、一番最初の仕切りに隠れる。そっと様子を窺うが、敵は見えない。

「司令官、ここでいいんですよね?」

「ここで無かったら、後は校舎の上の方だ」

 土居内は仕切りの上に89式5.56mm小銃を置き、新発田が一段下の仕切りへ移動する。また新発田が仕切りに89式5.56mm小銃を置き、土居内が移動する。プレハブ倉庫に沿って移動し、土居内は校庭を、新発田は体育館とテニスコートを警戒する。

 土居内は校庭に人影を認めた。紫色の長髪の美人――

「土居内部長だな」

「名字一緒だとまどろっこしいですね」

「身も蓋もねぇ……」

 土居内は89式5.56mm小銃の残弾を確認し、新発田に指示を出した。

「ここから土居内部長――ややこしいな、麻衣部長に弾幕を張る。その隙に体育館へ突入、安全を確認しろ」

「メイトリックス大佐がいたらどうしてくれるんですか?」

「諦めるか、今からでも米海兵隊に四連装ロケットランチャー借りてくるか?」

「私撃ち込まれますよそれ」

 そして、土居内はプレハブ倉庫の角から89式5.56mm小銃を撃ち始めた。

 

「卑怯ね! ま、自衛隊員なら仕方無いけど!」

 麻衣はコンテナに隠れ、弾幕をやり過ごす。

 

「行け!」

 土居内が89式5.56mm小銃を撃ちまくる中、新発田が体育館へ突入する。そのタイミングで89式5.56mm小銃が弾切れになった。

「弾切れだ」

 土居内はキメ顔でそう言った。

 

 新発田は体育館の中に入る。中にはコンテナが2つ、離れて鎮座していた。新発田はM26 A1J破片手榴弾を投げ、コンテナの陰に誰もいないか確かめる。

 ドォォン!

「…………」

 誰もいない。しかし、気配はしていた。

 

 9mm拳銃の照準が新発田の頭に合わさる。撃鉄はもう起きていた。

 

 

 

 土居内は89式5.56mm小銃をプレハブ倉庫に立てかけ、USP自動拳銃をホルスターから抜いて校庭へ進む。麻衣が隠れたコンテナから、少し離れてゆっくり回る。

 そこへ、何かが迫ってくる。前が開いたブレザー、盛り上がったカーディガン、揺れる2つの物体、そしてグロック 18C機関拳銃――

「貰ったわ!」

「まだまだぁ!」

 土居内は素早くUSP自動拳銃の引き金を引く。しかし麻衣もグロック 18C機関拳銃をフルオートで撃ちまくる。

 大量の9×19mm パラベレム弾の薬莢が校庭に転がる。

「くそっ!」

 土居内は一旦離れ、USP自動拳銃の15連弾倉を交換し、スライドストップレバーを押し下げる。麻衣も17連弾倉を抜き、バカ長い33連弾倉をグロック 18C機関拳銃に差し込んだ。

「流石ね、『東京解放の英雄』さん。近接戦で私相手に生き残るとは」

「がむしゃらだし、英雄じゃねえ。ただの元空挺レンジャーだ」

 2人は睨み合う。そして――

 

 

 

 新発田の頬を弾丸が掠めた。

「――っ!?」

 89式5.56mm小銃を腰だめフルオートで撃ちまくりながら、新発田はコンテナに隠れた。

 彩は諦める事無く、MK3手榴弾を投げる。新発田は咄嗟に別のコンテナへ。そして呼吸を整える。

 

 彩は9mm拳銃の銃口をコンテナに向け続ける。残弾はあと8発。

 

「ふぅー……」

 新発田は決断する。そして、所々破れた服に手を掛けた。

 

 コンテナから白い影が飛び出し、彩は咄嗟に2発撃つ。が、すぐに気付いた。それは、服だけであると。

「やぁぁぁっ!」

 コンテナの上を、下着姿の新発田が走る。そして、彩目掛けて飛びかかる。

 彩も9mm拳銃を撃つ。新発田は何発か喰らうも、その勢いを生かして彩に89式5.56mm小銃の銃剣を振るった。

「――!?」

 彩はかろうじてかわす。が、新発田の獣のような、血に飢えた目は彩を追い続けた。

 やがて、彩の9mm拳銃がホールドオープンした。その隙に、新発田は一気に詰め寄って彩を壁ドンする。

「……!?」

 彩は赤面する。が、新発田はホルスターからUSP自動拳銃を抜き、至近距離で銃弾を撃ち込んだ。

 

 

 

 校庭に、全裸の女が倒れている。呼吸する度、〜不自然な湯気〜が揺れる。土居内は深呼吸をしながら、USP自動拳銃の15連弾倉を交換する。そして、銃口を女に向けた。

「トドメ、いるか?」

「……お願いしたいわ……」

 土居内は引き金を引いた。

 

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