りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す!   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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多国籍艦隊

 強襲揚陸艦〈サラトガ〉が出港する。

 その頃土居内は、津田沼陸将補と電話していた。

「それで、ミニガンと補充の件は?」

〔ミニガンなら、15丁確保した。補充については、正規の自衛官が必要数いなかった〕

「そうですか……」

〔話は最後まで聞け。以前言った、予備自衛官特別教育法、覚えているだろ?〕

「ええ」

〔んで、そうした教育に熱心な、指定防衛校のいくつかに声を掛けてみた所、『使ってくれ』とのオファー殺到だ。喜べ〕

「喜べませんよ。また女子高生ですか?」

〔おおっ! 鋭いな、その通り〕

「はぁぁー……」

〔今、第1ヘリコプター団のチヌークで向かっている。丁重にもてなせよ?〕

 

 

 

 そして、〈サラトガ〉は太平洋に出た。そこで、クイーンエリザベス級航空母艦〈ウォースパイト〉、こんごう型イージス護衛艦〈はぐろ〉、あたご型イージス護衛艦〈たかお〉、アーレイバーク級イージス駆逐艦〈マティス〉〈ピアーズ〉、世宗大王級イージス駆逐艦〈李夢竜〉、蘭州級ミサイル駆逐艦〈成都〉、ネウストラシムイ級ミサイルフリゲート艦〈スコールイ〉〈シーリヌイ〉と合流する。

 そして、揚陸艦〈サラトガ〉へ、SH-60K シーホークやMH-60R シーホーク、直昇-9C、マリーン HM.2、Ka-27PL ヘリックス、スーパーリンクス Mk.99が着艦する。

 各艦の艦長が〈サラトガ〉に集まる中、更にヘリコプターが〈サラトガ〉に着艦した。ツインローターに緑色の巨大、陸上自衛隊の主力輸送ヘリコプター・川崎重工 CH-47JA チヌークだった。

 後部ランプドアが開き、続々と降りてくる。その大半が――

「マジで女子高生だよ。国際世論的によろしくなさ過ぎだろ」

 土居内は頭を抱える。

「司令官! そろそろ会議です!」

「分かった!」

 市ヶ谷に呼ばれ、土居内は艦橋に入っていった。

 

 

 

 揚陸艦〈サラトガ〉 作戦会議室――

「では、第1回 ティアンム艦隊会議を始めます。既に知っているでしょうが、自己紹介を」

 海上自衛隊の作業服を着た初老の男性がそう言った。そしてそのまま、自己紹介する。

「では私から。〈サラトガ〉艦長を務めます、手島海将補と申します」

「当艦の上陸作戦を担当する、即応混成中隊の土居内1佐です」

「〈ウォースパイト〉艦長のトラヴィス=フィリップ大佐です」

「〈はぐろ〉艦長の石川です」

「〈たかお〉の艦長を務めています、狭川と言います」

「〈マティス〉艦長のアラン=ウォーマックだ」

「〈ピアーズ〉のリアナ=レイモンド中佐です」

「〈成都〉の惠 子成大佐だ」

「〈李夢竜〉のピン=ボンハク大佐です」

「〈スコールイ〉艦長のトロフィム=オブラソフ中佐です。こっちは〈シーリヌイ〉艦長のキーラ=クーリナ少佐」

 自己紹介が終わり、本題に入る。

「我々、国連多国籍軍 ティアンム艦隊はこのまま太平洋を北上、4日後に始まる津軽以南解放作戦に合わせ、青森県の東海岸に上陸します。上手くいった後、一旦入港して指示を待つ……これが、現在下されている命令です。齟齬はありませんか?」

 全員が頷く。

 

 

 

 その後、詳細な確認を済ませ、各々の艦長はヘリで戻っていった。

「あとは、新入りの確認か」

「ブリーフィングルームに集まるよう、指示しました」

「パーフェクトだ」

 そして、土居内と市ヶ谷は第4ブリーフィングルームに入った。

 

 そこは、案の定女子高生だらけだった。土居内は咳払いし、自己紹介する。

「即応混成中隊 隊長の土居内1佐だ。知っての通り、自衛官が足りていないため、例え女子高生であっても、容赦はしない。陸曹教育課程を終えたばかりの自衛官並みの活躍を要求するので、そのつもりで」

「慣れてまーす」

 1人がそう言い、どっと笑いが起きる。

「……ま、緊張がほぐれているのは良い事だ。配属となるのは、全員第2小銃小隊だ。そこら辺に第1小銃小隊の隊員がいるから、分からなければそいつらに訊け。あと、格好の割に階級がある。上は1佐から下は1士まで幅広い。最初は敬語を使うのが無難だろう。あとは――」

 

 そして連絡事項を伝え終わった。

「という事で、よろしく頼むぞ」

 そう言うと、全員が立ち上がり、敬礼した。土居内も返す。

 

 解散し、土居内は残りの新隊員とも会っておこうと思った。こっちは階級を持った、立派な自衛官だ(格好以外)。

「あ! 司令官殿お久しぶりです!」

「おぉ、明野か。久しぶりだな」

 新隊員の1人、明野が元気良く挨拶し、敬礼した。

「第1ヘリコプター団から帰ってきたのか」

「ええ。こっちの方が居心地いいですし、コブラもいますし」

「勝手にデコるなよ。またコブラや木更津姉妹に鉄拳制裁されるぞ」

「大丈夫です! こっそりやれば問題ありません!」

「やる事前提かい。で、そちらは?」

 土居内は、もう1人を見た。カーディガンにブレザー、しかしブレザーの左肩には「西」と書かれた、西部方面隊のパッチがあった。

「初めまして。湯布院 陽葵1等陸士です。ばあちゃんの言った通りの人ですね」

「……ばあちゃん?」

「いえ、細かい事は気にせず」

(余計に気になる……)

 そして土居内は、クリップボードに挟んだ書類をめくる。

「おかしい、あと1人いるはずなんだが」

「行きのチヌークにはいましたよ」

「いなかったらお前にオスプレイで迎えに行かせる所だ」

「ヘリ要員だからって酷使しないでくださいよ。バックレますよ?」

 そんな言い合いをしていると――

「あの、私ならここに」

「「うぉい!?」」

 土居内と明野がびっくりする。土居内が振り返ると、青髪の少女がいた。

「反町 蘭3等陸曹です。よろしくお願いします」

「お、おう。土居内1等陸佐だ」

 

 

 

「あれが国連多国籍軍の多国籍艦隊か」

「ギュエギュ?」

「決まっている。攻撃を行う。潜望鏡下げ、戦闘深度まで潜航せよ」

「ギュイ」

 

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