りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す!   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

76 / 77
宿営

「…………」

 包帯を巻いた左手をさすりながら、白根が不機嫌そうな顔をする。

「何であなた達は無傷なのよ? 一番爆弾に近かったでしょ?」

 朝戸と豊崎、富山を睨む。

「いやまぁ、勘というか……?」

 朝戸が苦し紛れに言った。それを聞き、白根はますます不機嫌になる。

 

「しっかし、ずいぶんやってくれたもんだな」

 土居内が、三沢基地を見ながら言った。管制塔は吹き飛び、滑走路や誘導路も爆破されていた。

「工兵隊か施設隊が要りますね」

 損害を見ながら、市ヶ谷が言う。そして、土居内は白根達を見る。

「管制塔が文字通り吹き飛んだと言うのに、何で打撲1人だけで済むんだ?」

 

 

 

 その後、土居内は無線で連絡を取ると、「明日、米海兵隊の工兵隊がMC-130で来るから、それまで三沢基地を死守しろ」とのお達しだった。

「またかよクソッタレ上層部め!」

 思わず土居内は車載無線機の受話器を叩きつけたくなる。が、女子高生達の目があるので何とも出来ない。

「今度155mm榴弾でも撃ち込みます?」

「それ採用」

 エフエイチの冗談に、冗談を返す土居内。

「よし、野営準備だ! 防御陣地を構築しろ!」

『うぇーい』

「何でやる気ねぇ返事なんだ……」

 

 

 

 そして、管制塔跡を中心に、有りっ丈の瓦礫を使って陣地を構築する。周囲の市街地にはクレイモア地雷や対地レーダー、対戦車地雷を設置、上空のF-35B ライトニングⅡがCAPを行う。

 陣地のあちこちに12.7mm M2重機関銃や74式7.62mm車載機関銃、96式自動擲弾銃、79式対戦車・対船艇誘導弾(重MAT)を固定して、更に周囲に110mm対戦車弾やSMAW対戦車無反動砲、84mm無反動砲(B)を置く。

 

 やがて、日が暮れる。見張りを交代しながら、真っ暗な中で敵を警戒する。

 今夜は新月で、更に曇りのため、微光増幅型夜間暗視装置は使えない。そのため、パッシブ赤外線型のJGVS-V7で歩哨を行い、隊員達はAN/PSQ-20微光増幅/熱線映像型夜間暗視装置を装備して待機する。

(あれがイクシス……初めて見た……)

 64式7.62mm小銃を抱えて待機する明野が思う。あの時大泉が撃ち殺したのは、ドーベルマン型のイクシスだった。

(かわいいわんこに化けるなんて、卑怯だなぁ……)

 ドーベルマンってかわいいですか?

 

 

 

 何度か歩哨を交代し、警備体制を続ける。

 すると、市街地に置いていた対地レーダーに反応があった。

「…………」

 軽装甲機動車(指揮車型)の中で、土居内は画面を見る。

「有馬」

「はい」

「全員起こしてこい」

「了解」

 有馬は軽装甲機動車(指揮車型)を降り、皆が仮眠を取っているハンガーへ走った。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。