りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す!   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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三沢基地防衛戦

 遠くで爆発音がする。マグマ軍が地雷に引っ掛かったのだろうか。

 

 新町が79式対戦車誘導弾(重MAT)の照準器を覗き、安全装置を外す。飯田も、AT-4対戦車ロケットランチャーの安全ピンを引き抜き、照準器を起こす。各々の銃のチャージングハンドルが引かれ、物々しい雰囲気が漂う。

 やがて、射界に戦車が見えた。守山は双眼鏡を覗き、敵味方を識別する。マグマ軍戦車にしては高い車高、砲塔上部の特徴的なキューポラ――

「司令官さん、マグマ軍ではないわ! アメリカのスーパーパットンよ!」

 

「スーパーパットンだぁ!?」

 土居内が驚く。スーパーパットンと言えば、アメリカ陸軍のM60戦車だけだ(スーパーパットンというのは非公式愛称)。

「国連多国籍軍に、スーパーパットンを使っている軍はいたか?」

「イスラエルと台湾ですね」

 土居内と市ヶ谷が話す。が、そこへ更なる知らせが届く。

〔T-62だ! T-62がいる!〕

 習志野の報告を受け、土居内が一言。

「全隊、射撃開始!」

 

 

 

 敵戦車の射程に入られる前に、79式対戦車誘導弾(重MAT)やスパイクMR対戦車ミサイル、中距離多目的誘導弾が発射される。そして戦車隊も、LAHAT戦車砲発射型対戦車ミサイルを撃つ。

 が、それでも敵勢力は構わず突撃してくる。

 89式装甲戦闘車の35mm KDE機関砲やM3A3騎兵戦闘車の25mm M242機関砲、更に他の機関銃が弾幕を張り、マグマ軍の突撃を食い止める。

 

 豊崎も、89式5.56mm小銃の二脚を広げて3発点射で撃つ。突撃阻止射撃なら、何度か学校で訓練したが、実戦では初めてである。

 89式5.56mm小銃が軽快に弾を吐き出し、薬莢が何処かへ飛んでいく。反動が肩に響く度に狙いがずれる。

「小海、朝戸! グレネードで一掃しろ!」

 芙蓉がM240G汎用機関銃の銃身を交換しながら叫んだ。小海と朝戸は頷き、小海は今まで撃っていた7.62mm M134ミニガンから離れ、M32MGL擲弾銃を構える。朝戸もM4A1 NWS自動小銃の被筒下面のM203グレネードランチャーに40mm擲弾を装填してバレルユニットを戻す。専用照準器を起こし、銃床に頬付けせずに銃口を上に向けて構えた。

「喰らえ、グレネード!」

 小海と朝戸が引き金を引き、擲弾を発射した。

 

 他の隊員も06式小銃擲弾を発射し、マグマ軍歩兵や装甲車が吹き飛ぶ。しかし、遂にマグマ軍の戦車が陣地に砲撃を開始した。

「新町、出番だ! あのクソッタレフナムシ野郎を倒せ!」

 5.56mm MINIMI機関銃を伏せて構える相馬原が叫び、新町が87式対戦車誘導弾(中MAT)を肩に担ぎ、構えた。レーザー波長をCにセット、重戦車64號を狙う。

「えいっ!」

 ミサイルが発射され、レーザー誘導によって重戦車64號へ飛んでいく。そして命中した。

 

「CAS来ました!」

「誘導しろ!」

 蓮星の報告に、土居内が怒鳴り返した。蓮星は地図を見、近接航空支援機の飛行ルートを選ぶ。

「小海さん! 煙幕撃てる!?」

「何色がいい!? 7色揃えてあるけど!?」

「どうせ夜間だから何でもいい!」

「ブルーね!」

 小海はM32MGLのシリンダーをスイングし、1発の40mm擲弾を抜いて、代わりに40mm煙幕弾を装填した。

「エコー・ブラボーから近所のブラザー! 応答せよ!」

 蓮星が無線機に向かって叫ぶ。そんな中でも、敵は銃撃してくる。

〔こちらバルト01。現在ポイント、フォックス・タンゴ2361〕

「兵装を教えよ!」

〔25mmガンポッド、マーベリック、CBU-87

「了解! ポイント、ロメオ・デルタ2126より方位290へ侵入、CBU-87の攻撃をオプション1で許可! 攻撃目標は歩兵、及び装甲車両! スモークで指示する!」

〔ラジャー、アタックに移行する!〕

 やり取りを終え、蓮星は小海に指示を出す。

「アタシの指示でスモークを発射して!」

「了解!」

 

 

 

 やがて、F-35B ライトニングⅡの4機編隊が近付いてきた。

「スモーク、今!」

 蓮星の掛け声で、小海が40mm煙幕弾を発射する。そして、蓮星は攻撃隊に指示を下す。

「スモークを使用した! 確認出来るか!?」

〔スモークを確認した。いつでも行ける〕

「了解! 我々は基地の南西に密集している! クリアード・ファイア!」

 

 そして、F-35B ライトニングⅡの主翼下のCBU-87クラスター爆弾が切り離された。

 

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