りっく☆じあ~す 中央混成連隊、前進す! 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
富山駐屯地へと土居内達は帰ってきた。まずCH-47JAで運ばれてきたスクラップ寸前のAH-1Sは修理工場に搬入される。そしてあの女性は手足を縛った上で修理工場の一角に放置された。本来は捕虜として身元の確認を行って独房に入れるのが普通だが、今回はそんな余裕は何処の部隊にも無いのだ。
「中混連の土居内だ。捕虜を連れてきたから、保護を頼む」
「分かった・・・」
すると修理工場の中から、白衣を着た少女が出てきた。土居内は顔をしかめる。
「自衛官か?」
少女はうなずき、口を開く。
「大宮 氷乃、元々は中央特殊武器防護隊にいたけど、今は富山駐屯地で勤務中」
必要な事しか言わないようだと分かり、土居内は踵を返す。
「そうか。ま、つくづくあいつをいたぶったりするなよ。ジュネーブ条約違反になるからな」
大宮は小さくうなずき、土居内は修理工場から出た。
しかし、中央混成連隊には問題があった。まず、市ヶ谷の行方が分からない。次に、隊員数が少なく、戦力となる兵器といえば、せいぜい数台の装甲車程度である事。そして、テントの前に見ず知らずの女子高生がいた事。
その女子高生は、Yシャツにミニスカ、そして64式小銃を手にしていた。
「あんたも自衛官なのか?」
「うん。鯖江 静香3等陸曹、第372施設中隊から配属になりました」
そう言って敬礼した。土居内は敬礼を返す。
「中混連の土居内3尉だ。ま、見ての通りだが、この部隊は出来てから1週間も経ってない。だから隊員も少ない、故にあんたにはかなり働いてもらうぞ」
「分かっています」
鯖江はうなずく。
まずは市ヶ谷を捜索しなければならない。が、携帯電話の連絡先なんて交換していないから、連絡の取りようがなかった。
そこで、門番に訊いてみた。
「なあ、やたらと胸のでかい女性自衛官を見なかったか?」
すると、門番は土居内に89式小銃を向けた。
「この変質者!」
その門番は、ヘルメットの所為で顔が見えづらかったが、女性の声だった。
「待て、俺は変質者じゃない。あいつは俺の部下なんだ。行方が分からくなって、探している」
すると門番は銃口を降ろす。
「本当、ですか?」
「ああ。もし見かけていたら、教えてくれないか?」
「それだったら、2時間前に出ていったきりですよ」
土居内は驚愕する。
「2時間前、つまり俺らがあの島に上陸した頃だ」
そして、土居内達は手分けをして富山市内を探した。細い路地や様々な店、駅前の広場まで隈なく探した。が、姿は無い。
「くそっ、あいつは何処行ったんだ?」
土居内は迷彩服を汗で濡らしながらも探す。すると、富山が何かを見つけた。
「司令官、あんな所に拳銃が」
富山が指差す先には、ホールドオープン、つまり弾切れ状態の9mm拳銃が転がっていた。土居内は拾い上げ、スライドに刻まれた登録番号を見る。
「駄目だ、これが市ヶ谷のかは分からん」
分からなかった。とりあえず拳銃を拾い上げ、駐屯地へと帰投する。
そして武器科に問い合わせ、拾った拳銃が市ヶ谷の物であると確認が取れた。
やがて、高機動車のボンネットを使った会議を始める。
「という事は、市ヶ谷は何者かとこの拳銃で応戦し、拉致された可能性が高い」
土居内は結論を出した。それには誰も反論を出さない。しかし、茜が手を挙げる。
「でも、拉致されたとして、一体何処へ?」
「問題はそこだ。だが」
と言って、土居内は富山市の地図をボンネットの上に広げる。そこには赤いマーカーで線が引かれている。
「さっきの拳銃が転がっている辺りには地下下水道がある。そしてこれを辿ると、県境付近のある施設に出るんだ」
土居内が指差した所には、よく分からない工場らしきものが書いてあるが説明が無い。
「かつては何かの工場だった所だ。具体的には不明だ。さっき偵察隊に問い合わせた所、マグマ軍の戦線補給基地として使用されているらしい」
豊川が質問する。
「じゃあ、ここに市ヶ谷さんが?」
「可能性としては高い。よって」
土居内は言葉を区切る。
「ここを襲撃する。しかし、ここへいく県道はマグマ軍の戦車隊が守りを固めている」
葵が口を開く。
「一体どうやって行くんですか?」
「さっき言ったろ? 地下道がここの近くまで通じているとな」
「まさか・・・」
「ああ。ここを通る」
そして、メンバーは出撃の準備を開始する。
富山は89式小銃に弾を込め、110mm対戦車弾を背負う。
豊川は89式小銃にビニールテープを巻いて部品脱落を防ぐ。
葵や茜も同様に89式小銃を準備する。
そして土居内は武器庫から引っ張り出してきたMINIMI機関銃を手に、何処から出てきたのかM14やM16 A1、LAW M72、64式小銃、89式小銃を背負い、腰には9mm拳銃とM1911 A1、右太ももには9mm機関拳銃、体にはベルトで繋がれた5.56mm小銃弾を巻き付け、大量のM26手榴弾をぶら下げる。
そんな土居内の格好を見た茜は呟く。
「某映画の某大佐みたいな格好だね」
「俺はあんな危険な大佐じゃないさ。本当はMINIMIじゃなくてM60の方が良かったけど」
思いっきり某大佐の真似である。
さて、土居内達は地下下水道を進んで例の施設の近くへとやってきた。
「あれか。見た所かなりの歩兵がいるな」
施設の正面駐車場には多数のトラックやジープが止まり、その周りを歩兵がAK47やPKM軽機関銃を手にたむろしていた。
土居内達は森の中から様子をうかがっていた。やがて、土居内はスコープの付いたM14を構え、安全装置を外す。
「よし、俺がここから1発撃つ。そしたら木更津姉妹と鯖江は06式小銃擲弾を撃ち込み、突撃する」
全員がうなずき、茜と葵、鯖江は自分の銃の銃口に06式小銃擲弾を差し込む。
土居内は慎重に狙いを定め、引き金を引き絞った。
土居内の放った7.62mmNATO弾は見事に歩兵の心臓を撃ち抜いた。歩兵達は慌てふためき、そこへ3発の擲弾が飛んでくる。
ジープやトラックが吹き飛び、歩兵の肉体が辺りに散乱する。
「突撃にぃ、前へ!」
富山を先頭に、豊川や鯖江、茜や葵は着剣した小銃を手に駆けだす。
銃剣を刺し、殴り、斬り、撃ち殺す。歩兵達はAK47で応戦しようとするも、その前に殺されてしまう。
そして土居内は富山達から少し離れた所でMINIMI機関銃を乱射する。
「喰らえ、怒りのNATO弾!」
MINIMIは軽快に5.56mm小銃弾を吐き出し、彼の足元には大量の薬莢と分離した給弾ベルト。
「これが戦争ってもんだ、軍曹!」
それを、富山達は見ていた。
「何あれ」
「恐らく『コマ〇ドー』と『ワイル〇ネス』と『ユニ〇ーサル・ソルジャー』かと」
「豊川1士、何故そこまで詳しいんだ?」
そんな会話をしながらも、ジープやトラックの残骸を利用して身を隠しながらマグマ軍歩兵を銃撃する。
土居内は弾切れになったMINIMI機関銃を投げ捨てると、左手にM16 A1、右手に9mm機関拳銃を手に格闘を始める。左手のM16 A1の銃口には銃剣が装着され、さらにはハンドガードにはマスターキーも付いている。
「司令官、後ろ!」
茜が叫び、土居内は振り返る。そこには着剣したAK47を持つ歩兵の姿があった。素早くM16 A1の銃剣を歩兵の腹に刺し、引き金を引く。連射された5.56mm小銃弾は歩兵を絶命させる。
M16 A1が弾切れになる。が、土居内は素早くM16 A1を背負い、片腕で9mm機関拳銃を乱射する。時には手榴弾を投げ、虐殺していく。
富山達が気付いた時には、正面駐車場にいた歩兵達が全滅していた。その大半は土居内の成果だったが。
血まみれの土居内は9mm機関拳銃に新たな弾倉を差し込み、そして口を開く。
「さて、本陣突入だ」
鋼鉄の分厚い扉が爆音と共に勢いよく吹き飛び、数体の歩兵が下敷きになる。歩兵や歩兵戦闘車2號、中戦車34號が驚き、扉のあった方を見ると、そこには片膝をついて110mm対戦車弾を撃ち終えた富山、そして強武装の土居内や豊川達が建物に入ってくるのが見えた。
「ギュギューギャ!(反撃だ!)」
すぐに小銃や機関銃で持ち上げて反撃しようとするも、その途端に撃たれる。
「おらおら! その程度かこの地底人供め!」
土居内は9mm機関拳銃と9mm拳銃で無双する。次々と右手の9mm機関拳銃で撃ち殺しながら、時に左手の9mm拳銃を発砲する。
やがて、入口のマグマ軍も全滅した。死亡を確認し、土居内は前と左右に伸びる3本の通路を順々に指差す。
「木更津姉妹は左を、富山と豊川、鯖江は右だ。俺は前を行く」
すると、富山は異論を示した。
「何あんた1人で行こうとしてんだよ。格好付けてんのか?」
土居内は富山の瞳を見、決断する。
「分かった、富山陸士長は俺と来い。散れ!」
土居内の掛け声で面々は散らばり、手分けして探す。
茜と葵は左の通路をゆっくりと進む。そして、扉を蹴り開け、中へと突入する。
「誰もいない・・・?」
その部屋には誰もおらず、代わりに大量のロッカーがあった。その扉には小さな紙が貼られている。
「うわ、読めない・・・」
茜はその紙に書いてある文字を見て驚く。何しろ、今までに見た事の無い文字だったからだ。
「もしかしたら、マグマ軍独特の言語かも・・・」
葵が89式小銃でゆっくり部屋の中を確認しながら呟く。そこで茜が思い出す。
「あ! 女性自衛官を探さないと!」
2人は急いで廊下へと出た。
その頃、右へと進んだ豊川と鯖江は分厚い扉に阻まれていた。
「すごく頑丈で、びくともしませんね・・・」
さっきから扉を押したり蹴ったりしている豊川が言う。すると、鯖江は扉をノックし、その音を聞いていた。
「ふむ」
「鯖江さん? 何してるんですか?」
鯖江は扉から何十歩も下がり、64式小銃の銃口に2発目の06式小銃擲弾を挿しこんだ。そして豊川に指示を出す。
「私より下がって、耳をふさいで口を大きく開けて」
「え? はい、分かりました・・・」
豊川は首を傾げながらも指示に従う。鯖江は64式小銃を構え、その狙いを扉に合わせる。
そして引き金を引いた。06式小銃擲弾の巨大な弾体が飛翔し、扉に命中して炸裂、その衝撃で2人の内臓が揺さぶられる。先程鯖江が豊川に口を開けさせたのは、この衝撃を体外へと逃すためであったのだ。
鯖江は64式小銃を構え直し、ぽっかりと開いた空間を警戒する。案の定、マグマ軍歩兵が出てきて銃を撃ってくる。素早く2人は物陰に隠れて手榴弾を投げる。
土居内が着剣した64式小銃で、富山は同じく着剣した89式小銃を使い、マグマ軍歩兵を次々に屠っていた。
銃剣で刺し、斬り、殴り、撃ち殺していく2人の息は完璧であった。
「司令官、後ろ!」
富山が叫び、土居内は素早く腰のホルスターからM1911 A1自動拳銃を抜きながら振り返る。そこには、鉈を振り降ろそうとするマグマ軍歩兵の姿があった。土居内はM1911 A1の引き金を4回引き、鉈を奪った。
そしてそれを、曲がり角から飛び出した別の歩兵の下腹部へと振り回す。土居内は大量の返り血を浴び、歩兵は絶命する。
「これでここのは全部か?」
土居内は64式小銃を背負い、M1911 A1をホルスターへと仕舞ってM16 A1を構えながら呟く。
富山は89式小銃に新たな弾倉を挿入しながら、歩兵の絶命を確認して周り、まだ息があれば射殺していく。
茜と葵は、やたらと広い空間へと出ていた。そこには、AH-64D攻撃ヘリや74式戦車、そしてソ連製のMi-8汎用ヘリもあった。
「ここは、車両庫・・・?」
茜は89式小銃の銃口を降ろしながら呟く。葵は周囲を確認し、ある事に気付いた。
「お姉ちゃん、74式戦車の中に人が」
豊川と鯖江はマグマ軍歩兵を蹴散らした後、扉の向こうへと進んだ。
「うっ、何ですかこの匂い」
「私に訊かないでおくれ」
そこは監獄だった。牢屋の中には大量の死体が転がっており、それも全部が全裸の男のであった。そして腐敗臭に加え、独特な生臭さが充満していた。あまりの匂いに、2人は鼻をつまむ。
土居内達は一番奥の部屋へとたどり着いた。土居内はM16 A1のハンドガード下面に取り付けられたマスターキーと呼ばれる散弾銃の引き金に指を掛け、銃口をドアノブに向ける。
「行くぞ、3、2、1! ゴー!」
引き金を引き、12ゲージ・ドアブリーチ弾がドアノブを破壊する。富山が扉を蹴り飛ばし、2人は突入する。
「クリア!」
「クリア! 既にもぬけの殻か・・・」
2人は銃口を降ろす。その広い部屋には誰もいなかった。ただ、真ん中に椅子がポツンと置いてあり、温もりが残っていた。
「ここで市ヶ谷が拷問されていたに違いない」
「拷問? 女同士の拷問なんて、想像出来ねぇ・・・」
「俺もだ。とにかく、早くあいつを見つけないと」
2人は市ヶ谷捜索を再開する。
さて、「市ヶ谷救出作戦」編です。相変わらずの原作レイプ、そしてまだ武器娘が出てねぇ・・・