GIRLS und PANZERーーアンツィオ奮闘記 作:礼楽
奈穂 凛
読み なほ りん
愛称 凛 ナポリ ナポリt……この先汚れていて読めない
年齢 16歳
家族構成 父 母
好きな戦車 IV号突撃砲
外見的特徴 某VOC〇LOIDのIAをイメージ
身長体重スリーサイズ……空白
好きな物…カフェラテと鉄板ナポリタン
嫌いなもの…侮蔑と憐れみ、保身
凛「こんな所でしょうか」
アンチョビ「これ後日書き直しな」
凛「!?」
静寂の中、先輩は語る。
元々アンツィオ高校は戦車道というもの自体がそこまで盛り上がっておらず、何代か前の戦車道チームがベスト8に入るまで勝ち抜いたのが最高記録だ。
しかし、それ以降の戦車道チームは練習試合には勝つことは出来ても公式大会では一回戦突破がいい所。
そこで学校が考えたのは優れた指導者をスカウトする事。
折しも、中学戦車道において有名であった安斎先輩にその白羽の矢が立ったのである。
先輩もそれを承諾、卒業と同時にアンツィオ高校へと入学。
学校側も戦車道はこれで安泰……………………
のはずだった。
その年の戦車道受講者が先輩含め一名で無ければ。
これには学校側も先輩も愕然としたという。
その年、運が悪いのか他の選択授業科目に人が殺到。
どいつもこいつも、やれ教師がイケメンだとか、友人がいるからだとか………
しかし先輩はそれでもめげる事なく出来るだけの事をした。
戦車道の宣伝を各地で行い。
練習に必要な燃料、弾薬の確保。
戦車の整備や新しい戦車を買うための財源確保。
OGの所へ出向き、指揮や戦略面の指導を乞う。
来る日も来る日もパスタを茹でる。
そして生徒会長と結託し、今年のレクリエーションで戦車道受講者を増やす計画を立てているらしい。
そうして新年度。
宣伝により、興味を持ち、ここにやって来たペパロニとカルパッチョ。
聖グロを落ちた事により、動揺していた所を宥め、引き入れた音色…ネロ。
そして必ず来ると信じていた私。
先輩を含めこの五人でアンツィオ高校戦車道部を、盛り上げていこう。
そう締めくくった先輩の目には確固たる強い意志の煌めきがあった。
「でも、実際問題どうするんスか。
レクリエーションの発表映像作るって言ってもウチらだけじゃ限度があるッス」
「とりあえずはうちの戦車を走らせたり、標的に砲撃したり…」
「ふむ、カルパッチョの意見は最もである。
が、それは故にシンプルで使い回された物。
民草にインパクトを与える為にはもっと過激な物こそ必要であろう」
「ねい…ネロの意見はともかく、確かに有りきたりですかね…
戦車道協会の宣伝ビデオもそんな感じでしたし。
ここは一つアンツィオらしい所を押すべきです」
先輩の独白を受け、私たちはアンツィオ戦車道をこの五人で広げていこうと決意した。
それにさし当たって、来週に行われるオリエンテーションで大々的に戦車道のアピールをするための作戦会議を開く事になった。
「でもなあ、ウチらしいことって言われても去年はろくに活動出来てないから実質最初からスタート、って事になるぞ」
「だったら楽しく戦車道っていうテーマはどうでしょうか」
「いや、ここは一つ勇ましく雄々しくをメインにだな」
「じゃあ間をとって明るく激しく鮮烈に、ってどうっスか!?」
「何処の間をとったのかは知りませんが、却下で」
「…もう、ノリと勢いの戦車道で良いんじゃないか?」
まあ、内容としては散々だったが。
どうやら、アンツィオ生の特徴としてアh……もとい、少々考えが明後日の方向へと向かう傾向があるようで。
実際会議の内容も段々とズレてきて……
「つまり、パスタを振る舞いながら優しく説いていけば入ってくれる人がいるはずだ!」
「それで、実際に振る舞うパスタはなににするのだ。
余としては最近腰周りに不安が出てきたのでカロリーの少ないものが好ましいが」
「なんで私たちも食べる前提なんですか…
……強いて言うなら私は先輩が作ってくれたあのナポリタンがいいかと」
「じゃあ、それに決定〜!
っし、腕がなるっスよー!」
「……あれ、戦車道の話をしてたはずなのにパスタ?」
比較的常識人のカルパッチョが首を傾げる中、計画は明後日の方向へとズレていく。
私としても後からこの事実に気が付き、頭を抱えたものの、時は既に遅く……
「という理由で、私たちは料理を振る舞って戦車に乗りながら校内巡りをして、最終的にノリと勢いで宣伝していく方法性になったんでよろしく!」
「良いわけがないだろう!?
キミらは馬鹿なのか!?
そんな事で受講者が集まるわけが………」
まあ、当然の如く生徒会長には却下された。
具体案を出せって言ったらノリと勢いって返されたので当然の結果である。
しかし、一度火がついた先輩はなかなか諦めない事を、私は知っている。
そして当日。
当初、先輩は真面目なスピーチをして戦車道に関心を持たせていたのだか、そこへ体育館の壁をぶち抜きながら荷台付きのCV33を乗り付け、鉄板ナポリタンを調理、振る舞った。
これには生徒会長も唖然とし、胃を押さえていた。
そして……
「……何故。
なんでさ…、意味がわからないよ…」
「…戦車道受講希望者、総勢24名。
とりあえずは何とか確保出来たぞ!」
「その………………元気出してください」
「…ありがとう、菜穂君」
なんと、24名もの受講者を獲得する事になったのだ。
これには生徒会長も頭を抱えていた。
しかしこれでやっと私たちはスタートラインに立つことが出来たのだ。
明くる日、戦車道初めての授業の日。
パンツァージャケットはまだ用意が出来ていないので全員がジャージを着用して整列している。
その彼女達の前にはCV33豆戦車が10両ほどズラリと整列している。
そのうちの1両の上には深緑色のパンツァージャケットを纏った少女が、整列した少女達を見下ろすようにガ〇ナ立ちしている。
その表情からはまるでとてつもなく愉快な事がこれから始まる事を楽しみにしている様な表情だ。
私自身何を言っているのか分からないが今の先輩からは本当にその様な、まるで喜の感情が溢れだしそうな顔をしている。
例えとしては……目の前に玩具をぶら下げられて待てをしている犬の様な感じだ。
うん、我ながらわかりやすい例えだ。
まあ先輩からすれば一年もの間、待っていた事がこれから始まるのだ。
無理もない。
「諸君、良く集まってくれた!
私が戦車道監督兼戦車道部部長兼総帥のドゥーチェ、アンチョビだ!
基本的には私のことはドゥーチェと呼べ!」
『Si!』
おい待て、早速台本無視しないでください先輩。
「諸君!
よくぞ戦車道を希望してくれた!
諸君らはこれより我等がアンツィオ戦車道の主軸として奮戦する事を大いに期待する!」
『Si!』
そっと皆の方を見ると、
カルパッチョは苦笑い。
ペパロニは「流石ッス!」とテンションを上げ。
ネロは目を閉じてうんうんと頷いている。
他の受講者を見ても、なんかカッコイイこと言ってるスゲー!的な感覚で盛り上がっている。
……これは私やカルパッチョが苦労しそうだ。
私たちはどちらかというとストッパー気質だからね…
「さて、これから訓練を始めるにあたり一つ言っておく事がある。
それは決して無茶はするな!という事だ」
と、先輩は皆に注意をしながらチラリと私とネロの方を睨む。
……………その節は大変ご迷惑をお掛けしましたし、反省してますから。
ネロもバツが悪そうに私の方をチラチラ見て来るし。
「とにかく!
まずはこの
基本的には私か、戦車道を経験した事のある生徒がつくので多分安全なはず、いや安全だ!」
「おい」
何故そこで一回断言しなかった!?
しかも私とネロ任せ!?
「……………よし!今日の所はここまでだ!
もう少しで昼休みに入る。
ちゃんと手洗いをするんだぞ!」
『Si!』
ドダタダダ…
と生徒達が走っていく。
後に残されたのは満足気な先輩と妙にツヤツヤしているペパロニ、苦笑しようとして顔が引き攣っているカルパッチョと…………
「…ぜぇ………はぁ…………
……音色…………生きてますか………?」
「……………ネロだって……言ってるでしょぉ……はぁ……はぁ……」
ズタボロになったCV33達と私とネロだ。
まあ、何があったのか簡略的に言うと。
最初の体験という事で皆少々ぎこちない。
↓
そんな中、一発で乗りこなしたペパロニ。
↓
負けじと皆が乗りこなそうと躍起になる。
(この頃私とネロの負担倍増)
↓
ペパロニとそれに釣られた一部の人達がコロッセオ内を爆走。
↓
それの鎮圧用に残った生徒と私達でCV33に乗って追いかける。
↓
そのまま模擬戦に突入。
残った生徒は先輩から知識やCV33のレクチャー解説を受ける。(カルパッチョもこの中に含む)
↓
激闘の上無事鎮圧
↓
それと同時に授業終了←今ココ
まだ慣れていない生徒を指揮しながら何故かきちんと動けているペパロニ達を止めることに全力を注いでいた為に私とネロは疲労困憊していた。
特にネロは途中から普通に素で叫びながら指示していたため喉もガラガラである。
「いやぁ〜、案外簡単に乗れるもんなんスね~」
「いや、普通ならあんなには走れない。
ペパロニ、もしかしたらCV33とお前は相性が良いのかもしれないな」
「マジっすか!
いやぁ実はアタシもそうだと思ってたんスよねー!!
なんて言うか、波長が合う?って感じ?ッス!」
「そのためだけに、あそこまで爆走はちょっと……それにナポリ達もぐったりしてますし…」
「まあ、今日は搭乗練習のつもりだったから弾薬積んでなくて体当たりによるぶつかり合いだったからなぁ」
「途中、ナポリが鮮やかなドロップキックでペパロニを沈めて内部鎮圧し出した時はヒヤヒヤしましたが」
「ネロもネロで三両を纏めて跳ね飛ばしたりと無茶してたからな………。
その後でコケたペパロニ車に突っ込んであわや大惨事になりかけたが」
アッハッハッと先輩達が談笑する中私は一つ心に決めた事がある。
「………もう、CV33に乗るもんか」