GIRLS und PANZERーーアンツィオ奮闘記   作:礼楽

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何故ドゥーチェの発言はフラグになるのでしょうか?byカルパッチョ

さて、やる気はある。

根性もある。

ノリなら人一倍。

食い気は常に……は今関係ない。

 

 

 

 

だが圧倒的に技術と作戦、そして車両に至っては火力が無い。

 

 

 

それが我々アンツィオ高校の現状だ。

いや、火力に関しては将来的に宛はある……ぶっちゃけフェラーリ達次第だが。

 

 

 

ともかく現状だ。

アンツィオ高校の現時点で保有する車両ら三種類。

CV33はその走破性、小回りの利きやすさ、何より小型であることから偵察及び、攪乱にはうってつけ。

要は機動戦に優れた車両なのだ。

なお、固定砲塔の上に搭載火器が8mm重機関銃が二丁積んであるだけでハッキリといえば火力はゴミに等しい。

 

 

セモベンテはM13/40をベースとした自走砲で走行装置の信頼は低く、また固定砲塔の為機動戦に弱い。

その代わりと言えばあれだが、75mm砲を搭載しており火力はある。

要は固定砲台としてなら活躍が出来る。

 

そしてほぼ私専用と先輩が太鼓判を押すIV号突撃砲は走攻守バランスの揃った戦車ではあるがこれも例に漏れず固定砲塔。

一応、ネロを載せることによって使えるとある小技があるのだがそんなものは確定したものでは無いので勘定には入りません。

 

 

とどのつまり現在……

 

 

「うちには固定砲塔の車両しか無く、有効な打撃を与えられるものはセモベンテとIV突しかありません。」

「つまりは、一方向に対しては強いのですが側面からの攻撃には弱く、なおかつ攻めより守りの戦いしか出来ないのが現状です」

 

 

 

 

 

 

各車両のデータをスクリーンに投影しながら、私とカルパッチョで問題点を上げていく。

 

それを食い入るように見つめるネロ。

車両データを元に、どこにどう言った改良を加えていくかをペンを回しながら考えているフェラーリ。

半分寝ぼけているものの、どうにか起きようとしているペパロニ。

そして手に持った……ムチだよねあれ?

それを弄りながらも真面目な顔で思考している安斎先輩。

 

総勢六名。

アンツィオ高校戦車道部の各所トップたる人物が集まり、現在幹部会を行っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………何故か場所は私の家で、参加者全員パジャマなのですがね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かの惨敗した練習試合から1週間。

フェラーリ達の尽力と死力の結果修復された車両で練習を続けている私達であったが、ここに来てとある問題が隆起した。

 

 

 

「そう言えばこの間の反省会及び改善点探しってやったか?」

 

 

 

安斎先輩のこの一言で即座に幹部会を招集。

だが、アンツィオ高校の閉校時間になったので集まった私達はそのままの流れでプラスお泊まり会になったのだ。

 

 

相変わらずアンツィオのノリって……

 

 

当初、私のガレージ設備を見たフェラーリが大興奮。

設備を寄越せと詰め寄ってきたのでそのまま合気で流し、盛大に吹っ飛ばしてしまった。

 

そして晩ご飯を食べワイワイとトランプやゲームなどで遊び、さあ寝ますかというところで当初の目的を思い出し、今に至る。

 

リビングに何故かプロジェクション用品一式が置いてあるので、それを活用。

そのまま謎の会議がスタートした訳だが……

 

 

 

「先輩先輩。

既にペパロニが夢の世界へ旅立っています」

「……しょうがない、後で抱えていくか。

とりあえず予算が確保でき次第、アレを改修するとしても当面はこの戦力でどうにかするしかないと……」

「ですね、CV33をアレに変更出来れば問題は無いかと。

それと並行して隊長車としてP40の復元計画はゆっくり進行中です。」

「ああ、この前の試合の後に大まかな設計図は見つけたから、あとは砲塔周りを買い付けてエンジン組み替えてからカーボン貼れば問題ないぜ。

……ただ、どう足掻いても今年度の全国大会には間に合いそうにないな」

「まあ、大丈夫だ。

今年は経験値を稼ぐ事を目標として来年度に優勝を狙う方針だ。

……まあ、余程の強豪校と当たらなければ大丈夫なはずだ!」

 

飛びっきりの笑顔でそう答える先輩であったが、私は一抹の不安を覚えた。

 

…………大概先輩がこういう事を言うとフラグになるんだけどな。

 

 

 

 

 

結局このあと普通にお泊まり会になったのだが、肝心な所を詰めれていなかったのは実にウチらしいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アンツィオ高校、9番!』

 

手に取った番号を掲げながらドヤァ顔をする先輩であったが今の私達は正直お通夜ムード前回であった。

 

不思議そうな顔をする先輩にトーナメント表を見るように促すと、その表情は固まり、冷や汗を垂らし出した。

 

 

 

 

 

9番、黒森峰女学園。

 

 

 

 

それが私達の対戦相手だった。

 

「う、うそだろぉぉぉ!?」

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