その不幸で幸運な彼を待ち受けていた非日常的な展開とは!?
題名:世界一不幸で幸運な俺
桜の花の散る頃
みんながクラス発表で賑やかになっている頃俺は病院に居た。
そう、あれは入学の説明会を終えて
仲間と語らいながら交差点を渡った時だった。
自分から見て左側から猛スピードで走っていた高級車が俺の左脇腹にぶつかってしまったのだ。
その時 俺の体は、ひどい方向に曲がっていたとお医者様に言われた。
意識が朦朧としながら見た犯人の髪の色はシルバーだった。ような気がする。
病院
「クゥーーー痛てーぜ!」
「誰だあのシルバー色の髪をした運転手」
なんと俺は車に引かれた時の記憶があるらしい。
普通のアニメなら後から思い出すとかいう記憶喪失が当たり前だがこのストーリーではそんな当たり前の事はない!
頭の中で独り言をブツブツ言っていたら
扉の開く音がした。
ガラッ
「失礼しま〜す」
その声は紛れもなく俺の幼馴染の声だった
「具合はどう?」
「交通事故にあったんでしょ大丈夫?クーちゃん」
「ああ、大丈夫そうだ心配してくれてありがとうな咲」
そう、俺の名前は 久遠 旭 この春から高校に上がった一年坊主。
そして こいつの名は 岡見 咲
俺の昔からの幼馴染。
旭:「でも少しまだ痛いな、どこのどいつだよまったく」
旭:「自称天才の俺を撥ねる奴は!」
咲:「いや自称なんだね」
旭:「俺は天才だ!」
咲:「あっ、そうだ!クラス発表なんだけどさ〜」
あっさり無視されてしまった。
それより俺はクラス発表に気がとられていた。
言いかけた咲は何故かそこで言葉を切った。
その次の瞬間
咲の真顔がニコッとした笑顔に変わった。
咲:「また一緒のクラスだったよ私たちw」
旭:「またかよーw」
俺たちは中学1年生の頃から一緒のクラスだった。
本当になんだよこれ運命?運命って最高!
旭:「そうそう、咲は髪の色がシルバーの人知ってるか?」
咲:「知ってると言えば知ってるかも」
俺はその一言でドキッとした。
いや変な意味じゃなくてね!
でも少し変な意味で解釈してしまった自分を心の中で殴った。
そして次に咲が放った言葉で俺の人生が大きく変わる事になるとはこの頃はまだ知らなかった。
咲:「あの、赤崎グループの社長さんの奥さん!」
咲:「なになに〜なんか関係あるの?」
旭:「いや、なんでもない」
咲:「なんでもないならいいんだけどさ」
旭:「そう言えば俺達は何組だ?」
咲:「1年C組だよ!」
咲:「そ、そういえば いつ退院するの?」
旭:「あと2週間もすれば退院出来ると思うでもサポーターは付けることになりそうだ。」
咲:「それは良かったね!」
旭:「良くないよこれじゃ勉強もできないし」
咲:「何今だけ天才ぶってるの!」
旭:「そうだな、あっもうこんな時間だお家の人心配するぞもう帰れ」
咲:「うん!じゃあ失礼するね!」
旭:「お前天然なんだか不器用なんだか知らないけどバスは乗り間違えんなよ!」
咲:「大丈夫だよ!ここら辺の地形は大体把握してるからさ!」
そう言いながら咲は扉を閉めた。
「ガラガラ」
咲の不器用そうな扉を閉める音だけが部屋に残った。
旭:「バスに地形は関係あるのか?」
2週間後
医者:「もう家に帰って結構ですよ」
旭:「お世話になりました。あの…お金は?」
医者:「結構ですよ。もう払って貰ってます」
旭:「あっ、ありがとうございました!」
旭:「それにしても誰が払ったのだ?」
お礼を言って外に出たら真っ暗だった。
旭:「あ〜あ真っ暗だ。」
とりあえずバスの到着時刻を見ることにした。
旭:「えーーもう無いじゃん」
医者も医者だし親も親だよな。
向かえにきてくれるくらいしてくれ
旭:「もう10時だぞ、補導されたらどうするんだよ」
旭:「まぁーしゃあない歩いて帰るか」
その時、後ろからバイクの音がした。
旭:「誰だろう こんな時間に」
通りすぎるそのバイクを見ていたらそのバイクが止まった。
旭:「やべ〜もしかして警察?」
逃げる気でドキドキしながらバイクに近づくと
ヘルメットを被っていたのは、先輩だった!
先輩:「おぉー旭じゃないか〜」
先輩:「どうした?こんな場所で?」
旭:「桜先輩じゃあないですか!警察かと思ってドキドキしましたよ。」
この人は 美鶴戯 桜 俺が通学しようとしている高校の生徒だ。ちなみに2年生。
そうゆう事で桜先輩に話の一部始終を語った。
桜:「それは大変だったな」
旭:「笑い事じゃないですよ全く」
桜:「そうゆう事なら家まで送ってやるよ!」
旭:「良いんですか?」
桜:「いいよ!」
旭:「じゃあお言葉に甘えて」
そうゆうと思い切りヘルメットをぶん投げられた。
そのヘルメットは俺の顔にジャストミートした。
旭:「桜先輩〜痛いじゃないですか!」
桜:「ごめんよ〜手が滑った!ドヤッ」
旭:「ドヤ顔で言って言わないで下さいよ、」
桜:「じゃあしっかりと掴まってろよ!」
この時に俺はノリで先輩の胸を掴んでしまおうか本気で悩んだ。いや!でもやるとバイクから落とされて、ついでに車にプレスされそうなので止めておいた。
桜先輩のおかげで早く帰れた俺は何気なく
家に入った。
何故か家の灯りが一つも付いてない!
これは流石におかしいと思い 家の中に入って食卓のテーブルの上を見てみると貼紙があった。
「今日はみんなでお寿司に行ってきます!」
旭:「えっ、えーっとこれはどうゆう?」
困った。実に困った。
いや、だか俺は幸いにも料理が作れる!
冷蔵庫の中を見るとまたしても貼紙があった
「材料ないから寿司に行くんでしょうが!」
旭:「この親!死ね!」
おっと、これは言ってはいけない言葉を口に出してしまったようだ。
ゴメンナサイ オカアサン オトウサン
食品棚にあったカップラーメンを食べ風呂に入った。
久しぶりに風呂に入った感を噛み締めた。
風呂を上がると丁度鬼畜な親が帰って来た所だった。
旭:「おかえり〜」
母親:「ただいま〜」
父親:「ただいま〜」
⁇:「お邪魔します。」
旭:「んっ?今ちょっと3人目の声がしたような?」
旭:「そして1人だけお邪魔します?」
怪しげに玄関の方を覗くと母親と父親の後ろで風に靡いてるシルバーの色の髪が俺の視界に入ってきた。
次回に続く…