これで僕のベストコンディション状態が長続きするのも時間の問題です。
なぜだか気温が高いと白い靄で覆われて視界が悪くなるのです。
なんなんでしょうかね?
あかべぇLIVEまでには涼しくなる事を願っています。
それではお楽しみください。
7月26日
「ったく、待ち合わせの時間までまだまだじゃねぇか。これも全部お前が起こしに来たせいだな。」
オレと尊、二人で待ち合わせ場所の駅にいる。それも指定の時間より1時間も前に到着して、かれこれ30分ほど経過していた。
「なにを言ってるんだ、待ち合わせの時間より早く待っているのは当然の事だろう。」
「いくらなんでも1時間前は早すぎだろ? 良くても30分過ぎに来ようぜ。」
「はぁ、相手を待たせたら意味がないだろう。」
呆れたのか、ため息を吐く尊。
「それに、貴様のことだ。寝坊などという当たり前の手段ではなく、早朝のうちに出掛ける可能性も考えられた。」
「……流石にオレが言ったんだからそこまでしねぇって。」
とか言っているが、まさしくオレがやろうとしていた事だ。朝、目が覚めるといつものツキではなく、尊が起こしに来た。予定としては早朝のジョギングで山まで行って、軽く遭難するプランだったんだがなにが嬉しくて男に起こされなくちゃならないんだろうか。そういや侑祈は尊と相部屋だったな。いつもこんな思いをしていたのなら女に飢えるのもちょっぴり分かるかもしれない。なんせ確率で考えれば男子校に女子がいることなんて1%にも満たないだろう。ましてや1年以上も同じ部屋なわけで。もし仮にオレが尊と相部屋だったら、速攻で殴り飛ばして退学してそうだ。
「あれ、そう考えるとオレの訓練校時代も捨てたもんじゃないな。」
「ふん、その代わり周りにいる僕らには迷惑でしかなかったぞ。」
「ま、おまえらがどう感じても、それはおまえらの判断だからな。」
隣にいる尊はいつもと変わらずイライラしている様子だ。
「今日ばかりはあまり僕を困らせないでくれないか?」
「え? 困ってたのか? てっきり嬉しがっているもんだと。」
「どこをどう見たら、そんな勘違いが出来るんだ。」
周囲の目も気にせずにツッコミを入れてくる。
「わかったから、落ち着けよ。」
「……ふぅ。」
身内と会うのが余程嫌なのか、普段より不安定になっているようだ。
「それにしてもあの射命丸と言う女は一体何者なんだ?」
尊から思いもしなかった名前が発せられる。
「急にそんなこと聞いてきてどうした? もう更年期障害でもはじまったか。」
「実は海斗に黙っていたが、僕は見た目こそ若いが身体の中身はもうおじいさんなんだ。」
「って、そんな病気があったら怖いわっ!」
見た目は幼いまま変わらず、年を取る奴が近くに居たりするんだがな。
「話を戻すが、僕は人の品性見抜く事が出来るといったのを覚えているか?」
「めっちゃ話し戻しやがったな。確か誕生日会の後で彩を選んだらそんな事になったっけ。」
「貴様がなにを言っているか理解は出来ないがよく覚えていたな。それで、彼女からは気品さがまったく感じられなかった。」
「感じないのは普通なんじゃないか? ツキにだってそうだったろ。」
尊が言うには平民と貧民は気品が無い部類に入り、人間と思わないようにしているらしい。でもツキとはあまり喋らないが、射命丸とはそれなりに会話してたよな。
「ああ、それだけなら気にも留めなかったんだ。なんて言えばいいのか、彼女からは長い歴史のような匂いを感じたんだ。」
「やっぱ、おまえ変態やね。それも熟成型が好みとは。」
「なぜそうなるっ! たとえるなら民族のようなイメージだったんだ。」
あながち、間違ってはいない。少なくとも人間なんかより長生きしている種族だ。それに鴉天狗ともなれば掟やら仕来りがあっても可笑しくないし、田舎の方じゃ拝んでいる地域まであっても可笑しくない。
「へぇ、少なくともド田舎から来たらしいぜ。」
「そうか、田舎の方なら不思議じゃないか……。」
どうやらオレの話術で関心を失くすことに成功したようだ。注目されると困るだろうしな。
「やぁ、お待たせ。」
すると、駅から直人の奴が姿を見せる。
「お、おはようございます、直人兄さん。」
尊は怯えながら挨拶をする。兄弟ならそこまでビクつく必要なんて無いだろうに。
「待たせたみたいだね、すまない。」
「い、いえ、自分たちも今―」
「だったら連絡くらいしろっての、1時間前から来てたんだからよ。」
尊の言葉を遮り、文句を言う。
「おい、海斗!」
尊は慌てつつも、オレを軽く睨む。
「1時間前と言うと僕より30分早くか、さすが海斗くんだ。」
「ま、オレくらいなら当然だ。」
「僕が無理矢理つれてきてやったんだろう。」
直人が待ち合わせ時間より早く来る事を関心すると、尊はやれやれといった風にため息を吐く。
「二人には連絡してなかったんだが、もう一人増えることになってね。合流するのに時間が掛かったんだ。」
「もう一人って……っ!?」
遅れて来る女性を見て尊は顔色が一段と悪くなっていく。そんな顔色になるなら不細工だろうって? 残念だが、外見だけは美人だと言える人物だ。その女は尊の姉で、名前は清美。
「おはよう。」
「お、おはようございまっす清美姉さん!」
「おう。それにしてもお前は慌てすぎだろ。」
おっぱいございますじゃないだけマシか。
「丁度、清美の仕事に時間があったのでね。それにしても海斗くんと面識があるのかい?」
「はい、この前二階堂家に行ったとき紹介されました。」
それもあるが、朝のジョギング行くとたまにいるしな。
「そうか。なら立ち話もなんだし、とりあえずカフェにでも行こうか。」
さすがに夏近くでスーツを着たまま立ち話と言うわけにもいかない。四人は揃ってカフェを目指して移動を始める。
「そういえば、兄さんはどうして彼と知り合いなんですか? 関わる切欠が無いように思えます。」
「そうですよ。それに南条の家に行ってる理由も分かりませんし。」
尊と尊姉は揃って気になることを聞く。それにしてもその話題にオレが関係してるとは勘弁してほしいぜ。
「尊徳は知らないだろうが南条とはたまに食事をしているからね。僕が南条の家に行くのは不思議なことじゃないのさ。」
「え、そうだったんですか。」
家族の交友関係を知らないなんて、なんて可哀想な尊だ。
「それと理由があってご破算になったんだけど、南条からお見合いの話しを貰ってたんだ。」
直人は軽くオレを見ながら喋る。
「確か、娘さんがいらっしゃいましたね。」
「へぇ、薫にも兄妹がいたとはな。」
「そこで知り合ったんだよな。」
「海斗くん、あの時に話した妹は清美の事なんだけどどうだろうか?」
……なんだっけか、99人の男を振った妹だっけか。
「兄さん、こんな子供にまで話をしてるんですか? やめてください。」
「そうかい? 海斗くんは稀に見る良い男だと思うんだけどね。」
尊の前でそう言う発言はやめてもらいたいもんだ。
「そうだ、100人目のお見合い相手は海斗くんでどうだろう?」
「おい、勝手に決めんじゃねぇよ。」
「兄さん、その事に関しての発言は命を失くすことになりますよ。」
そう言うと尊姉は恐ろしく冷たい視線で直人を睨む。
「……ごめんなさい。すまないね、海斗くん。」
「別に、オレから頼んでねぇし。」
会話が終わると直人の勢いが消えたせいか、カフェでの時間もあっという間に過ぎ去った。因みに尊は既に萎縮してしまったようで、お決まりのツッコミを入れる余裕すら無い状態だ。気がつけば昼食に丁度良い時間となっていたので、四人はレストランで食事する事になった。
「そういえば学園での成績はどうなんだ? 尊徳。」
「訓練生ではありますが主席で進級しました、です。」
「尊徳は今までの卒業生と比較しても成績が良いのよね。」
尊姉が行っているとおり、今年の学生は豊作らしい。優秀な奴が居るのもそうだが、例年より進級率が高かったようだ。
「宮川家として訓練生の段階で主席は当然だ。」
「だけど、驚いたよ。まさか海斗くんが主席じゃないとはね。」
まさかこのタイミングで言ってくるとはな。
「海斗が主席ですか? そんな事はありえませんよ。」
「だな、下から数えた方が早い出来損ないの不良だからな。」
「って言ってますよ、兄さん。」
これで話しが終わってくれればいいが。
「……なるほどね。隠しているってことなのかな。」
「昔から尊徳は能力や技術が今ひとつだったけど、こうして身近に見本となる存在がいれば心配は無いようだ。」
「兄さん。身近って、誰の事なんですか?」
「もちろん、海斗くんのことに決まってるじゃないか。彼から学べるものはすべて学ぶことだね。」
どうも、尊や尊姉と違って読みづらい。大本のタイプは似ているが経験が違うとこうも性格に個性が出来るなんてな。
「なぜ直人兄さんがそこまで海斗のことを評価するのか、わからないんですが。」
「私も分かりません、成績や素行が悪いのにどうしてですか?」
「逆に海斗くんの印象がなぜ悪いのかが僕にはわからないんだが。」
尊と尊姉は直人を見つめている最中、直人はオレを見てくる。
「言っとくがオレの知り合いは大体こういう印象しか持ってないと思うぞ。」
「と言うと、あのときの君が本当の君ってわけだね。」
「ま、否定はしない。だけどこれ以上はあんまり話題にすんなって。」
てっきり和気藹々な食事を想像していたんだが、すげぇ居づらいって思う事になるなんてな。
「……尊徳、お前は二階堂麗華お嬢様の護衛をする事が出来なくて不満だったようだね。」
「兄さん!」
そういや、そんな事言ってた気がする。尊姉には相談していたようだが、尊姉も直人に相談していたようだ。
「たしか麗華お嬢様は近くに他人を置くことを拒んでいたようだね。それでも尊徳の実力なら間違いなく護衛になれていたと。」
「そうです、でも麗華お嬢様の考え方が少し違っただけだと思います。」
少しどころじゃないな、平気で人間を拉致る女だぞ。それに蹴るわ、殴るわ、スタンガンで脅してくるわで。
「どうだろうね。少なくとも麗華お嬢様が選んだ以上、尊徳が海斗くんに劣っている部分があるということだ。」
「それが強さなのか、人との接し方なのか、それはわからない。もしかしたら隠されている何かを感じ取ったのかも知れない。」
「すべてにおいて他人を図る事は大切だ、それに応じて対処が変わるからね。でも、それだけじゃなく見抜く事も大切なんだ。」
「これは下に着く人間を成長させることにも繋がる。」
確かに部下がどんな事に適しているかを見抜き、能力を伸ばすためには見抜けないとならない。だけど、相当なお人好しでなきゃやらないだろうな。
「まだ一人前じゃない尊徳もそうだけど、清美もいつかは上に立つ身なんだ。これくらいは出来ないとね。」
直人がそう言うと尊姉は驚いた様子に変わる。
「尊徳にもその力は十分にあると僕は思っている。無論、大多数のボディーガードと並べてもお前の方が秀でるともね。」
「だけどその隣にいるのが海斗くんのままで、おまえ自身が変わらなければ2番のままだ。」
話題にするなって言った途端にこれか。南条で少し本気になったのはマズかったかもしれないな。
「僕が変わらなければ……ですか?」
「そうだ、少なくとも変わることが出来れば追い越せる可能性が生まれるはずさ。」
その後は再び尊姉のお見合い話が出て昼食は終わった。予定ならこの食事で終わりだったのだが、一日中休みをとった直人が二階堂に挨拶をと言ってきた。レストランを出るとオレたちは二階堂へと向かう。
「あ、尊に海斗じゃん!」
二階堂の門を進むと屋敷の中から一人の男が姿を現す。庭を掃除しているツキはオレたちの邪魔にならない程度の距離を空けて待機している。
「どうして侑祈がここにいるんだ?」
「妙ちんが麗華お嬢様と遊んでるからヒマだったし、街でぶらぶらしようと思ってさ。帰るときは連絡するって言われたし。」
屋敷で遊ぶなら護衛する必要はあまり無いわな。
「って、そこのお美しい女性は誰!?」
「尊徳、この方は?」
「尊徳って呼び捨てっ!? いつの間にか先を越されていたってのか。この裏切り者!」
尊の襟を掴み、軽く振る。
「お、落ち着け侑祈。清美姉さんと直人兄さんだ。」
「……なんだ、お姉さんか。本当に裏切ってたら腕一本ごと引っこ抜くとこだったぜ。」
コイツならそれも可能だから、笑えないな。
「……錦織侑祈、元ルームメイトで倉屋敷妙お嬢様のボディーガードです。」
直人と尊姉はこうハイテンションな奴とあまり関わって無さそうだし、対応しにくそうだ。
「と言うと、彼はアンドロイドなのかい?」
「ああ、アイツ自身はそう認識出来ないけどな。」
さすがに直人は世界情勢を知っているだけあるのか、侑祈の情報を少しは持っているようだ。
「尊徳……あなたの学友はみんなこういう方なの?」
「え? い、いや……そう、ですね。」
尊は否定しようと思ったようだが、出来なかったようだ。無理も無い、訓練校で友達関係になれるヤツは少ない。周りにいる奴は全てライバルのように感じていただろう、それが主席であれば尚更だ。
「それって海斗だけじゃないの?」
「てめぇも同類に決まってんだろーが。」
「ところで、錦織くんの成績はどうなのかしら?」
尊姉は成績を尋ねる。ま、友達の成績が気になるのはエリート家庭なら不思議じゃないか。
「もちろん、優秀ですよ。筆記はともかく体術だけなら手を抜いて2位ですから。」
侑祈の発言に尊姉は驚いている様子だ。
「ふむ、アンドロイドは伊達じゃないか。尊徳の周りは優秀な学生が多いね。」
が、直人の様子は変わらない。機械であれば当然といったように思っているのだろう。
「この二人がいるのに主席になるなんて、尊徳の運だけは凄いのかもしれないな。」
卒業試験でオレと組んだし、運はそこまで良いとは思えないんだが。
「さて、僕はそろそろ源蔵氏に挨拶をしてくるよ。」
そう言うと、待機していたツキが動き出す。
「アポイントを取っていないけど、源蔵氏にお会いできるかな?」
「はい、では早速確認を取ってきます。少々御待ちください」
「宮川直人と伝えればわかっていただけると思うので。」
それを聞くとツキはオッサンに確認を取りに行った。
「じゃあオレは部屋に戻らせてもらう。」
後はオッサンに挨拶するだけだし、オレがいる必要は無いからな。
「挨拶を済ませたら、海斗くんの部屋にお邪魔するよ。」
「邪魔するなら結構だ、と言いたいが面白い話しもあるし良いぜ。」
そう言いながらオレは自室に向かう。
「じゃあ俺は尊の部屋にでも行こうかな。」
「どうして僕の部屋なんだ。海斗の部屋にでも行けば良いだろう。」
「ふふふ、清美さんについての情報を洗いざらい喋ってもらう為さ。」
尊と侑祈は喋りながら部屋に帰るようだ。1年間もルームメイトだったこともあり、なんだかんだで仲は良いみたいだな。
「ちょっといい?」
尊姉が小走りでオレの後を追って声をかけてくる。
「なんだよ。」
「話しがあるの、あなたの部屋でも構わないかしら。」
「別にいいけどな。」
そのまま二人して部屋に入る。
「適当に座ってくれ。」
「ありがとう。ところで尊徳はプリンシパルとの良好な関係を築いてるのかしら?」
そういや、最初は彩のボディーガードで嫌がってたよな。ま、数ヶ月経った今ではそんな感情を抱いていないと思っていいだろう。
「ああ、大丈夫じゃないか。彩もそこまで嫌がってないようだしな。」
「そう、それにしても自分以外のお嬢様も呼び捨てなのね。」
「まぁな、彩に関しては自分から呼び捨てにしてくれみたいな事言ってたし。」
確か、退学しようとしてた時に校門で言われたんだっけか。
「そうなの? それでもやっぱりアナタは言葉遣いを直したほうが良わよ。」
「気が向いたら考えておこう。」
「それと、中里くんのことを紹介してもらえないかしら。」
その言葉からは不自然さが溢れている。プリンシパルやその親、同級生ならわかる。が、関わりあって間もない人物の紹介を頼むだろうか?
「尊徳は末っ子だから心配なの、それに同じボディーガードなら今後何かご縁があるかもしれないから。」
それが理由だとしても不可解だな。それだけならオレに頼む必要も無いだろう。
「わかったよ。」
自室を出て隣の亮の部屋を訪ねる。
「悪い、少しいいか?」
ノックをして、亮の反応を待つ。
「はい。なんでしょうか?」
訪ねて来たのがオレだけじゃないと分かっていたのか、他人と接するときの口調で扉を開ける。
「どうもはじめまして。宮川清美です。弟の尊徳がお世話になっているようで。」
「なるほど、尊徳くんのお姉さんでしたか。」
「これからも尊徳のこと、よろしくお願いします。」
「いえいえ、僕なんかで宜しければ。」
「それじゃあ、また。」
「はい、それじゃあ。」
挨拶を終えると亮は扉を閉める。
「実にさっぱりした、挨拶だったな。」
まるで挨拶の礼文になるような会話だった。もちろん、その挨拶に含まれた意味を知らなければの話しだが。
「ありがとう、それじゃあ今日のところは失礼するわ。」
目的が無くなったからか、尊姉は何事も無かったかのように屋敷を後にする。
「警察ってのはやっぱり面倒だな。」
そのまま自室に戻らず、オレは窓から庭を眺める。
「ところで、面白い話しってなにかな?」
尊姉が居なくなったと思ったら、オッサンと挨拶を終えた直人が現れた。
「そのことなんだが、龍が暁東市でマンション借りてるって話しだ。あー、覚えてないか?」
「龍くんか……あの婿候補の中では海斗くんと同様で群を抜いてたからね。覚えているよ。」
直人の言うとおり、あの中ではオレたち三人くらいしか実力が拮抗していなかっただろう。実戦だけじゃなく、心理戦や頭脳戦に関してもだ。
「うん、なら近いうちに三人で食事でもどうだい?」
「オレや龍は平気だが、偉い人の護衛をしているアンタは難しいだろ。」
「そうだね、なら時間が出来たら連絡するよ。」
ポケットから携帯を取り出す。
「海斗くんの連絡先を教えてくれないか?」
「良いぜ、水没した携帯の代わりに新しいのが来たばかりなんだ。」
オレもポケットから携帯を取り出す。
「……使い方わかんねぇから勝手にやってくれ。」
「え? わからないのかい?」
「今まで携帯を持ってなかったからな。かと言って今もそこまで使ってないんだ。」
「なら、勝手に登録させてもらうよ。」
そう言うと直人はオレの携帯を使って登録し始める。
「よし、この際だ。清美の連絡先も登録しておくから、100人目としてエントリーしておくよ。」
「それだけは勘弁してくれ。」
まだ会話を少しした程度だが、少なくとも尊姉からの印象は最悪だろう。それに警察とはあまり関わりたくない。
「よし、出来た。それじゃあ、今日は失礼するよ、都合が出来たら連絡すると思う。」
「ああ、わかったよ。じゃあな。」
直人は手を振って、玄関に向かう。
「って、マジで尊姉のも登録して行きやがった。」
オレはこうして直人と尊姉の連絡先を手に入れた……使う日が訪れるかはわからないが。
いかがでしたでしょうか?
どうも宮川回で原作沿いでした。
同じ文章にならないようにしているだけで、今回はあまりオリジナリティがありません。
直人を何回か出したいけど、難しいですね。
とりあえず尊の成長フラグをonにしておきました。
終盤にはその影響を出せればいいなと思っています。
リアルでは夏休みが終わっていますがこの作品では次回から夏休み開始です。
……戦闘回が近いうちにあるので練習せねば!
ご観覧ありがとうございました。
ご意見、ご感想がありましたらさぁ、艦これの時間だ……。とお願いします!