色々言い訳が有りますが一言………リアル(ネトゲ)が忙しかったのです!!すいません!!
アデルベルト・ホッカー。
ユーディーのアトリエに登場する戦士の男性だ。
作中の出会いは、ポーカーで有り金を擦ってしまい、悲鳴をあげるアデルベルトにユーディーが話しかける事から始まる。
技を放とうとすれば転んで失敗し、共に出掛ければ悪天候で素材を駄目にされる。
歩く不幸とも言えるデメリットの多さだが、諦めずに育てきれば作中屈指の最強クラスに強くなるという、かなり灰汁の強いキャラだ。
私は今現在、そんなアデルベルトと共に街の役所に来ている。
通行証を発行して貰う為だ。
本来なら身分を証明できるものが必要なようだが、私には当然そんなものは無いので、ゲヴォル氏とクオルクさんに身元保証書を書いて貰い、住民登録を行う必要がある。
そうして住民票を受け取ってから、初めて通行証の発行となるのだ。
では何故アデルベルトが一緒にいるのか、答えは簡単で、破壊された家屋の修繕費用を護衛としてこき使うことで帳消しにしようと言う話になったからだ。
更に言えば彼は文無し宿無しついでに通行証無しの役満状態らしいのだ。
街道を歩いていたところ親切な行商の馬車に拾われ、珍しくついてると喜んでいると、不思議な事に行商が盗賊にジョブチェンジしたという。
盗賊は危なげ無く殲滅したが、気を抜いた瞬間に褐色肌の少年と三匹のぷにぷにの戦いに巻き込まれ吹き飛ばされる。
その際に通行証と路銀を落としてしまい2日探すも見付からず、仕方無く街に忍び込む事にしたようだ。
日中はフードを深く被り少年を探し、夜の帳が降りてからは廃墟で寝泊まりしていたと。
夜な夜な不幸を嘆き泣いていたら気付いた時には幽霊扱いされてしまい、間の悪い事にインチキ霊媒師に「この屋敷からは邪悪な気配がする」と言われてしまい、出るに出れなくなってしまったというのだ。
そんな中でまともな食事や睡眠を取れる筈も無く、意識が虚ろとなっていた所に青山さんの襲撃、やけくそ気味に迎え撃ち、どちらも思わぬ実力者に本気の戦闘が開幕。
更に青山さんはアデルベルトの実力から高位の亡霊だと思っていた為に確実に殺しにいっていたと。
我が家……となる予定だった廃墟、今は瓦礫の山だが。を半壊する程に暴れたのもそれが理由らしく、この世界の高位の霊は一体で都市を壊滅させる事もあるらしいのだ。
効力に死霊特攻つきのアイテムの作成を心に決めた。
まあそんな訳で、青山氏に関しては依頼内容が除霊だった事。家屋の損害はある程度眼を瞑る契約だった事。更に言えば青山氏の実家がかなりの資産を持ち、修繕費用の半分を捻出してくれるという事で話が纏まった事から、基本的には御咎め無しと相成った訳である。
しかしアデルベルトは前述の通り文無し、無い袖は触れないからと、借金の返済額に見あった期間として五年程無償で護衛に雇えるようになったのである。
通行証発行の為に役所に来た私とアデルベルトは、発行の手続きを待つ間親睦を深める意味合いも込めてお互いに自己紹介をしていた。
「ふーん、錬金術ねぇ、なんとも壮大と言うか眉唾と言うか」
ユーディーのアトリエにおいてもそうであったが、アデルベルトは錬金術に対して懐疑的だった。
確かにこの世界での錬金術の歴史は、詐欺の歴史と言い換えても良さそうな物だし、この反応も納得できる。
「まぁね、出来るかどーかは解らないけどさ、それでもやりたいんだよ」
こちとらジャック少年に(一方的に)誓ったんだ。友達としては諦めるような格好悪い真似はしたくない。
幸いこの世界の建築技術は魔法も込みでかなり速い、それこそ一月もしない内にガラクタ同然の廃墟も私の要望にそった屋敷に生まれ変わるだろう。そうなれば本格的に活動を始められる。
「そうか、ノミコはその錬金術って夢に真剣に向き合ってるんだな」
うん、いや、真剣に、かなぁ?
いやいや、そりゃふざけた気持ちではないけど。私のは単なるミーハーとか、ファン心理とかも込みでの夢だし、そう面と向かって感心されるとなんというか、背中がムズムズする。
それに私から見たらアデルベルトの方が遥かに感心出来る。
聴いた話では、青山氏はこの世界でも上から数えた方が早い程の実力者、そんな氏とやり合って互角とまではいかずとも、それなりに良い勝負が出来ていたというのだから、この男の実力の高さが伺える。
おそらくは未だ未完、だけども確実に最強アデルベルトの階段を登っている。
ユーディーのいない、錬金術師の助けが無くても、どんなに不幸でも腐る事無く頑張って来たのだろう。
本当に頭が下がる思いだ。平和な日本で育った甘ちゃんな私には持てないたぐいの強さだよ。
「アデルベルトさーん、アデルベルト・ホッカーさーん、三番窓口にお越しくださーい」
一人でアデルベルトの来歴(妄想)に感心し頷いていると、館内をフヨフヨと漂っていた音の精霊が放送を響かせた。どうやらアデルベルトの住民票が交付されるらしい。
「じゃあ一足先に、外で待ってるから」
それだけを言い残し立ち上がったアデルベルトに頷きを返し、私は自分の名前が呼ばれるまで
先ずは何より外で戦いの練習に明け暮れているラカンに賭け金を渡す。
ついでにラカンの居るという湖の水が、ヘーベル湖の水の代用となるか調べる。
あぁ、水を持ち帰るなら樽と荷馬車も用意しなくちゃいけないのか、それに前回のお掃除依頼で採取したトーンの保存も考えなきゃ、いまは酒場の地下庫を借りてただ無造作に置いてるけど、氷室があればなー、お金払って魔法で凍らせて貰うのも、維持費が嵩むし。
いや、私が魔法を覚えたらワンチャン有るか?
これはウィルベルを師匠も呼ぶ日も近いかな?
箒を!!武器として使える箒を買わねば!!
………いや、落ち着け私、脱線してる。
思考を元に戻して。湖の水が入手出来たら、次は調合方法の模索。
何せ錬金釜が無いのだ。そもそも錬金釜があってもどうやったら水が中和剤になるのか。
んー!わからん!楽しみ!
行き合ったりばったりと言う事無かれ、技術の進歩とは常に日進月歩、牛歩の如く気長な物何だ。多分。
んで、手探り作業の合間を縫ってアデルベルトと素材採取の旅行やら酒場依頼をこなすと。
うん、一見やっぱり計画性皆無だね、まぁ、まだ調合の方法も確率してないし、効率を気にする段階ではないしね。
「ノミコさーん、ノミコ・テンジョウさーん、三番窓口までお越しくださーい」
などなど考えていたら名前を呼ばれた。やっと住民票の交付完了である。
「よっこらせっと」
立ち上がり、座りっぱなしで固まった腰を伸ばす。
名前を呼ばれた三番窓口に向かうと、頭に羊の角を生やした受付嬢さんが、うーむ、ファンタジー。
「テンジョウさんはぁー、東区14番街に住民登録されましたー。この住民票はー公共施設における身分を証明するものとなりますのでー、紛失等には十分に留意してくださーい」
そんな間延びした言葉と共に手渡された一枚のカード。
見たことの無い言葉で私の名前が書かれ、その下にもなにやらゴチャゴチャと色々書かれている。おそらく住所や年齢、性別等が書かれているのだろう。ファンタジーな世界だし、種族や職業も書かれてるかも。
とゆうかなんぞこの文字、アルファベット?英語ならかろうじて解るのに、この文字はまったく解らない。
まぁ、そこら辺はおいおい調べて行こう。今は通行証だ。
そのまま通行証の発行を依頼し、程なく一枚の紙切れを渡された。
住民票に比べて随分速いが、それは別におかしな事でも何でも無く、単純に住民票のデータを丸々移すだけだからとの事だ。
それは兎も角、随分と掛かったがこれで漸くジャック少年への義理を返せる。
私は意気揚々と役場を後にしたのだった。
アデルベルト ホッカー
契約金 0D
青山 詠秋
契約金5万D(最低特別金額)