もし1㍉も乙女ゲーを知らないアタシが悪堕ち転生をしちゃったら?   作:ぴんぽんだっしゅ

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食堂そして、屋上はデフォでした。

昼休みは1時間ほど用意されていて……さすが、金持ち子女の集う幼年舎。

 

観音開きの豪華な銀縁の黒い扉を開けるとそこには──キラキラの世界が。

 

食堂の位置は、案内を受けた時に聞くだけ聞いていたから、特に迷ったりなにしたりと言う事もあったりしなかった訳じゃないけどたどり着かないって事では無かった。

 

あ、校長。

次会ったら、シめる!

 

学年別に棟が離れてて、更にアタシの位置は結果食堂から一番遠くてさ。

 

……並んでは無いけど、食堂……広っ!

 

何人一体そこに座っているんだろう、100人座れる長机がどーんと5コ、横並びに配置されてて全て赤のテーブルクロスで覆われている。

 

そして、アタシが扉を開けた瞬間、鼻をくすぐるなんとも美味しそうな匂い。

すこしして、思い出したみたいにお腹がきゅぅううと鳴る。

いやいやいや、圧倒されてる場合じゃない……何か注文しないと。

 

食堂のカウンターの前には幼年舎の背の小さな子女達に配慮して、階段の幅も一段がそれぞれ45㎝くらいで余裕を持たせている、高さは10㎝くらいのを五段の階段状に重なっていた。

 

アタシも背が高い方じゃないし、お世辞にも普通サイズでも無いし、まぁ小さな子女って枠に収まってるんだって思う。

 

大きいから得だとも思わないし、小さいから損だなんて言われた事も無いけど……こう言った配慮には大いに感激し、

 

「この段が無ければカウンターが高くて料理を注文できないわね。凄くいいと思ったし素直に感激したわ。あ。お薦めは何にがあるの?」

 

思ったままの言葉が口を突いて出てくる、止められない。

そんなことより、注文しないとと思い直しお薦めを取り合えず聞いてみた。

 

すると、ウェイトレス風の女の人がカウンターからぬっと半身を乗り出しながらアタシから見てカウンターの左側を指差す。

 

「──本日、お薦めはそちらになります」

 

指差された方にはお品書きが───角牛のステーキセット、フェッソチーズと卵のパスタ、子守り蜘蛛の脚のカラアゲセット(サブ)、冬越魚の焼き物セット……エトセトラ、エトセトラ。

 

種類の豊富さからも……って蜘蛛の脚?そんなの食べるのかよー、こーゆーよくわからないのがメニューに堂々と載ってるのとか……いかにも、金持ちの通っている学校ってカンジがする、やだやだ。

 

でも……考えてみたら、今はアタシがその立場に居たりする、ぜんせではひたすら嫌悪してたはずの立ち位置に。

 

「フェッソチーズと卵のパスタにしよっかなー」

 

アタシは勿論聞いた事が無いチーズ、でもティルフローズの記憶なのか知らないけど好物らしいから食べてみる、リズが美味しいと思ったんならアタシだって、ね?

 

待ってる間に食堂の中を見て廻ろうと、移動しようとすると食堂のカウンターの向こうから声がする。

 

「少しお時間を戴きます。それとこれは交換札です、出来ましたら給事係が呼びますので、お返事をお願いします。札と料理を交換に参りますので」

 

「ん。了解」

 

渡された札を見てみる。

“59”と打たれている……ぜんせでもあったシステムだけど、59ってどれだけ待たせるんだよ……あ。

 

機械化してる訳じゃないもんね、全て手作業、全て手作り。

 

それは待たされるのも、納得。

 

ゴンドワさんの作ってくれる、すぐさっきまで生きてた食材を優れた料理の腕で仕上げた料理も美味しいけど、レストランで食べるような手軽で美味しい料理だって美味しいもんね?

 

改めて、食堂を見て歩いてみよう。

んっと、広さは学食って規模じゃなくてそうだなー、ビヤホール。

貴族の子女と言っても、まだまだ幼いしガヤガヤ喧しいのはどこに行ったって学食なんだよなって思うと同時に、しないはずなのに酒の匂いが。

ビヤホールなんか思い浮かべちゃうからかな、ビールの喉ごしの感覚がフラッシュバックして……ダメなのに呑みたくなる、飲みたい!

 

ホテルの屋上でやってるアレ……いやいや、忘れよう、今は飲みたくても飲めないんだし!

たぶん、ビヤホールよりもこの学食の規模は広い。

 

かといって運動場みたいに端が見えないって言うと言い過ぎになる、そんな広さだと言えば伝わるかなー?

 

こんな広い学食はアタシは知らない。

 

「おい、見ろよアレ」

 

「ん、なんだ?」

 

「昨日から噂になってるだろ?例の!」

 

そんな風に聞こえてきた。

学食内をうろちょろキョロキョロ見て廻っているアタシに気づいたんだと思われ。

 

「なるほど、なるほど」

 

「同級生が、身を固めてる公爵婦人とは。本の一つも書けそうなネタだなー」

 

何のネタなんだか……。

 

「あんなウブそーな顔して……その、子作り、とか?」

 

「そーなんじゃねーの? 元は姫殿下でも、公爵付きとなったら…だろ?」

 

いやいや、……それは言い過ぎでしょ?

さすがに黙ってられなくなってゲラゲラと笑っているバカ面の集団に精一杯急いで歩き、近寄る。

肩とんとんから、声に出し切り出す。

 

「ゲスな話してるじゃない、御先輩方?」

 

思った以上の低く冷たいトーンでドスを利かせたイメージ。

びびらせたもん勝ちでしょ?

 

「いや、特に何も。なあ?」

 

「ああ、そうですよっ姫殿下。貴族もたっくさん居るのに、なんと言うか……目に止まる方だなと、話してたんです」

 

「王家から幼年舎に通うのは珍しいなって、な?」

 

「はい、そうなんですよ?」

 

どいつもこいつもそんなアタシの声に振り向いて顔がサァッと強ばる。

気味がいいくらい青く表情を変えて口々におべんちゃらを口にして誤魔化そうとするけど、……謝りゃ良いだけなんだけど?

どーしてそれがわかんないかなぁ!

 

「はぁ、……瞳がそうとは言ってる風では御座いませんが?」

 

まだ作り笑いを浮かべてたバカ面も状況が飲み込めたみたい?

唇を跳ねあげて表情がいびつに歪んでく、やっと気づいたの。

謝らないなら気が済むまで責めさせて貰うわよ!

 

「い、いい、いえっそのような事はっ」

 

「そ、それにですね。姫殿下、先輩では無いですよ。姫様と僕らは同学年です」

 

「ふぅーん……」

 

同クラスなんだってさ、先輩な感じだと思ったんだけどな?

バカ面を並べて見渡す、アタシの顔を見てる四人。

 

「あ、そだ。──陰口の一つも言いたいでしょうけどね? 本人の目の前で二度としないでくださいませ、ねっ同学年の男子の皆様方?」

 

「は、はは、……はい」

 

「わかりましたぁ……」

 

「59番──59番の札をお持ちのお客様ー!」

 

「あ。呼ばれた!」

 

そんな時にバカ面を解放する声が学食に響き渡る。

ただ声を張り上げる感じでなくて放送みたいな、……これもなんかの魔法だったりするんかな?

キッと男子四人を睨み付ける。

 

「運が良かったわねー、で・も・──次は無いと心に留めておきなさいっ」

 

右から左側へゆっくり順繰りに睨みを利かせて。

 

「良いわねっ、返事は? お返事できないのっ!」

 

「「はっ、はいっ!」」

 

バカ面は反射運動っぽく揃って“返事”はできるみたいで、返事だけ良くってもね……謝る様子もないし、何を怒ってんの?ぷぷっ!……なんて心ん中じゃ思ってんじゃないでしょーね?

 

今はアタシにしても、世間一般には子供……だったりするのはツッコミ無しでお願いします!

 

「そう、賢い子は好きよ♪ 言えば解るのね、これで勘弁したげるわっ」

 

ぱぁんっ!!!

 

「ひ、ぐっ」

 

躾。

バカ面の一人の頬をビンタ。

背の足りないアタシが……どーやって叩いたかってゆーと、空いてる椅子を持ってきてその上に乗って。

大して力入れてないから、音が派手に鳴っただけでしょ!

 

「貴族でしょう、貴族なら格が下がるよーな真似すんなっ」

 

自然と片方の眉がぐぐってつり上がるそれは、アタシの悪い癖。

優位に立って絶対勝利を確信した時、昔から誰に向かってだってしてしまう表情。

 

さらに腕組みだって無意識にしてて、ふんっ!

と、椅子の上で仁王立ち。

気付いた後はもう悪のり!

オーウェンに向かって偉ぶるより同年代に偉ぶる方がずっとやっぱり。

 

気持ちがいい、すぅっとしたとゆーか。

 

 

 

 

「おほっ♪ 懐かしいなー、コレコレ。銀のプレート、本物?」

 

と、59番の札を差し出しカウンターからトレーに乗せられた昼食のパスタを受け取って、近くの空いてる席に着いたアタシがトレーからフォークを持ち上げようとした時、後ろから声を掛けられちゃう。

またか……しつっこいな?

 

「目立ってるな、姫様」

 

振り返るとそこには悪意のカケラも見せない爽やかな少年の笑顔。

ときめく……じゃないけど、そんなんじゃないとは思うけどちくりと胸に痛みが走った。

 

ま、貴族なんだからどいつもこいつも整った顔が並んでるけど、……極上品、言ってみたら天使か何か、もう言葉では表せられないとゆーか……外タレもびっくりする程度に完璧な、黄金比のアニメ顔がそこに居た。

 

 

それでいて悪戯っぽい笑顔から、固まっているアタシを見てゆっくり困り顔に変わるとこなんて……細かいな芸が……。

 

「──!だ、誰よあんた?」

 

「あ、ああ。俺はユルヴェルト、姫の先輩になるな……、ところで……」

 

ユルヴェルトと名乗った、その見た目は悪戯好きな天使な少年。

なんか、先輩らしい。

 

姫とか言われ馴れたはずなのに、なんかね、こんな天使から言われると急に“姫?”て頭の中リフレインしはじめる。

 

「場所を変えて話さないか?」

 

明らかに好意に晒されたアタシを連れ出そうとしてくれるっぽく、ちょっとはにかんでそう言ってニコぉっと。

笑った。

 

「まだ、食べてもないんだけど?」

 

周囲の女子からなんかね、視線がザクザクぷすぷすジクジク痛いね?

顔だけは周りのバカ面貴族なり商人の子なりを平均点としたら……このユルヴェルトはマイナス点なしに100点!

そう、疑いよう無く満点!

 

リズの記憶のおかげか、日本人特有の馴れない外国人の顔に気負いするなんてことは、周り中西洋系外国人顔のこの世界でも有難く無いんだけど、その上でリバーフェニックスとか、ローガンラーマンとかタイシンプキンスみたいな子役も形無しといった具合のこの金髪の少年になんか年甲斐もなくどきどき。

 

……えっと、まぁ、11歳のちびっこなんですけどね?ティルフローズは。

でも、アタシ……中身は年食ってますから。

 

「そのまま持っていけば良いって。何も、食堂で絶ーっ対食べなきゃって訳でも無いから」

 

「ん、……なら、いいよ。行こう」

 

 

 

「ねぇ、何のつもり?」

 

言われるままに悪戯天使なユルヴェルトに着いていく時点で、アタシどーにかしてるってゆーのに。

今更なんのつもりもないだろうけど……話す話題もないで黙ってるのはなんか気疲れすると言うか、たえられなかったもんだからトレーを握った手を片方離してユルヴェルトの袖を掴む。ぴっ、と引っ張る。

 

「んー?」

 

「何でアタシを連れ出したの?」

 

なんか、含みを持った悪戯っ子な笑顔で振り返るとユルヴェルトは立ち止まって。

アタシの疑問に答えてくれて。

 

食堂からどこか目的地に向かう途中、廊下は窓枠こそあるものの窓なんて無かったからさわさわと風が吹いていて。

 

ユルヴェルトの肩くらいで切り揃えて、揉み上げや前髪には遊びをもたせてる、奇麗に手入れされた金髪を踊らせるようにふわりともて遊んでいた。

 

「そりゃ、孤立してる編入生が居たら助けてやるのが……上級生の務めだろう」

 

どこにも一片の陰りもない笑顔。

天然なのか、バカじゃないと見せれないそんな表情につられてアタシもついつい頬が緩んでしまうじゃないか。

 

困るな……なんか、ペース崩される。

リズの日常とアタシも味わったことない体験に何故だか胸が締め付けられる……リズがやってるんだか、それは心臓をぎゅってつねるみたいに。

 

「いいとこ知ってるんだ。いこ?」

 

 

────・・・

 

 

「別に……困ってたほどじゃ……」

 

「実はなー、俺も編入してきたんだ。けっこう前だからもう馴染んだけどなっ」

 

そっか、ユルヴェルトもか……んぐんぐ。

 

にしても、この卵のパスタ美味しいー♪

少し横を向けば、天使なスマイルが味わえるのが甘酸っぱく味付けを加えてるのかも知れないけども、な……////(照れ)

 

味わいつつ、無音になって風の音だけが聞こえるのが寂しい……ほどでも無いけど、落ち着かないってゆーかそのえっと……なんだろう、落ち着かない!

 

美人と居ると心やすまらないって聞くけど、それなのかも知れない……だってさ、美味しいんだけどなんか違うのさ!

いい表せないけど、アタシは心穏やかじゃなかったんだよ。

 

少し、間が空いてユルヴェルトの顔は見れなくって、けど声に載せて話題作り。

 

「えっと、……そう、ユルヴェルトも?……ああ、けっこう前だったんだっけね」

 

パスタしか見れない、パスタをガン見!

アタシ……こんなだっけ?

ただなぁ、……ティルフローズ、黙ってれば顔はいいんだよなー。

つまり、アタシがティルフローズをぶち壊してるんだけど……。

そう思って、その想いをブンブンと頭を振ってかき消す。

 

今、この可愛いピンク毛のちびっこはアタシ───ティルフローズはアタシなんだ、それは誰にも変えられない!

 

「そう、それで……俺も孤立してたとこをこんな感じで助けられたって、わけ」

 

「なる、そうか。伝統なのね」

 

ユルヴェルトもがつがつと顔に似合わず焼いたベーコンのような肉をフォークに刺して食い千切ってる。

 

そこ!

いい雰囲気なんだから、フォークでアタシを指差さないのっ!

 

「まあ、俺はもっとスマートに連れ出されたんだけど……姫様を連れ出すのはさすがに緊張した」

 

驚くよ、そりゃあね。

緊張なんてしてた風じゃなかったのに。

 

「そーなのかー?ふつーだったぞ、スマートだった、ふふふ」

 

なんか、自然と笑っちゃうな。

おかしいよ、全然。

緊張してる笑顔なんかじゃなかったのに───あの天使スマイルは!

笑うと変な気分は抜けて自然と、あんなに見れなかった隣のユルヴェルトの顔を見れちゃうんだから不思議……!

 

「そうか、なら良かった♪」

 

ユルヴェルトは満点の笑顔でそう言うんだけど。

また、そうやって安売りすんなよなー……そんなの見せられるとなんか……ヨダレでちゃうだろー!

じゅるっ?

いや、実際には垂れたりしないんだけどティルフローズは。

アタシが、どっか毒されてるんじゃないかなー?

 

 

 

「ここから見える帝都は良いだろ?」

 

「ん、城から見た景色には敵わないけどねー、まぁまぁ」

 

「──安心した。以外と、姫様がフランクで」

 

「えー!」

 

食べ終えてからも何かユルヴェルトと話するのが楽しくて、離れる気になれない。

さっきからアタシがユルヴェルトとお話してるのは学園の屋上。

一応、柵付いてる。

だけどね、ぜんせみたいに屋上に入れないとか、入ったとこで高い塀と金網に遮られて景色楽しめないとかじゃなくて……180度パノラマで帝都が遠くに見える。

馬車が走ってきた森が手前に見える。

解放感バツグン!

 

階段をグルグル巡って上がってきたのは、そう屋上。

んー!

風がキモチイイ、すっごく!

さわさわなんて優しい風じゃないけど、びゅううって飛ばされるような風ってわけでもなくて。

 

「俺は王族は、もっと凝り固まって融通利かない人たちだと思ってたからさ。姫様見てたらクラスメートの女子と話してるのと特に変わんなくて、ふふっ」

 

なんか、顔見て笑われるのも……悪くない。

ユルヴェルトだから許せるってことじゃないかもとは言い切れない……けど、バグラートとかクラスの男子に同じことされたら───あ、ダメだ、想像の中で、もう男子をぶっちめてるやアタシってば!

 

「……やべっ、格落とすから、キャラ作っとかなきゃなんだったー、ほほほ。おっしゃった通り綺麗な景色ですわね、って。ちょっと、なんで、笑うっ!」

 

「くふふ、あはは。何か良い!あ、ごめんっ!……姫様には行儀よい言葉遣いは似合わないなってね」

 

まじまじと顔を覗き込んで一拍置いてから激しく吹き出すユルヴェルト。

前言撤回しまーす!

この天使でも、殺意がわく瞬間がありました、そう!今です!!

 

「それで、くっぷぷぷぷ……何で姫様、頬膨らませてるの?まるで、ガーンデが威嚇してる時みたいだよ」

 

イラッと来たからにきまってんじゃない、……イライラしてるからに決まってんでしょーが!

 

ところで……さ、ガーンデって何?

リズの記憶アーカイブにも無いよそんなの。

 

「お、怒ってるのっ。ぷんぷん」

両手で角作って凄んで見せる。

いや、本気でキレてるわけないよ、キレてな〜い……なんて、ね?

 

「口に出さなくても解るけどね、うぷぷっ」

 

「こらっ、笑う、なぁあああーっ!!!」

 

 

 

いやー、楽しい。

楽しいなぁ。

 

「アタシ、てぃるふろーずって言うの。姫様呼びは名乗ったんだから、もう止めてよねっ」

 

「姫様?あのね、名前を聞く時には自分から名乗るの、マナーだよ?一つ、賢くなったねー。偉いえらーい」

 

なんか、知らないが……そう言って頭……ユルヴェルトに撫でられた。

撫でられた!

 

なんか、……体温感じちゃってあたたかい?

キモチイイ?

 

 

 

学生生活一日目はその後もなんだかんだで何事もなく過ぎてくれたのでした。

めでたし、めでたし。

 

 

あ……。

頬を叩いてやった奴、親にチクってくれたので次の日アタシは校長から恨まれ言を聞かされる羽目になったのでした……、なんでアタシが……あっちが、悪いのにーっっっ(青筋)

 

 

 

そして、だ。

寮生活も可能だと聞かされたんだが……どーしよーか?

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなの決まってる!

オーウェンと顔付き合わせて暮らすより、ずーっとずーっと寮で楽しくて面白く過ごす方がいいに決まってんじゃん!!

 

オーウェンに許されるなんて、思えないんだけど……………………所詮、アタシは籠の鳥……。

 

 

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