ココロコネクト 面倒くさがりが紛れ込んだようです   作:黒木龍牙

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どうも、黒木です。
ココロコネクトを久しぶりに読んで書きたくなりました。
主人公は面倒ごとが嫌いな名木沢 龍徒くん。
キャラクター設定などは今度考えますwww.
では、どうぞ。


ヒトランダム
気づいたときには始まっていたという話


感情。

これは人が持っている物だ。

もちろん、等しく持っている……、訳ではない。

反応が薄い。

これは感情を持っていないように見えたりするわけだ。

そんな感情の変化はあるものの、反応が薄い少年が、ある世界に入ることでどのような変化が起こるのか。

そのような少年が、ココロコネクトの世界でどう生きるのか。

 

「眠い……、だるい……。」

 

違った、面倒臭がりだった。

 

 

9月。

通常の学校なら、夏休みという非現実から現実へと帰還する時期だ。

そしてこの高校、私立山星高校は先日、面倒臭い文化祭があった。

勿論、俺も少しは楽しんだ。

出し物がない部室で寝ることだった。

まあ、それ以外は正直面倒くさかった。

皆のやる気が鬱陶しく、何事にもやる気が出ない。

そんな日が続いたが、ようやく皆の浮かれた気分が抜けたようで、人々のテンションは通常に戻っている。

この学校、私立山星高校は全生徒入部制、というまあ簡単に言うとクラブに絶対入らなければならないという面倒臭い校則がある。

俺は単純に家から近く、中学の知り合いが行かない所に入ったのだ。

そう、それが山星高校。

校則なんか読んでなかったわけだ。

俺の入っているクラブはそんな校則におけるひずみから生まれたものなのだ。

文化研究部、略称文研部。

日々世界中の文化を包括的に研究している…………、訳がない。

俺がそんな面倒な所に入るとすれば世界中の天気が槍の雨、銃弾の雨に見舞われるくらいの超常現象が起きるだろう。

この部は今年新設されたばかりで在籍も一年生6名という弱小部活なのだ。

そして部の方針は…………、忘れた。

なんでもありとしか覚えていないのだが…、何だっけな。

まあいい。

弱小部活なのが原因なのか、部室は部室棟の一番嫌われている最上階の最奥。

4階の階段から一番奥。

全く面倒ごとの嫌いな俺を殺したいのか。

先ほどまで気だるげな授業を終え、甘ったるい声の女性担任の声で終礼を終えた。

正直帰って寝たいが、家にいると姉貴が仕事の愚痴を言いまくるため却下。

ちなみに俺は歩くのがナメクジ並みに遅い。

ご老人にも負けるくらいの遅さだ。

俺の身長は180あるかないかくらいなのだが、足を動かすのが遅い。

貧血で倒れるよりゆっくり歩いたほうがいいだろう?

まあ、そんなことは置いといて、階段は面倒なので一段飛ばし。

二段飛ばしだと貧血になるので、一段飛ばしで落ち着いている。

登下校は自転車だ。

スケボーでもいいのだが、うちの担任は厳しい。

甘ったるい声なのだから緩くしてくれていいのに。

そんなこんなで階段を登りきる。

夏から秋に変わろうとしているこの時期の空気は暖かいというよりは涼しいといったほうがいいだろう。

階段で少し火照った体を涼してくれる。

階段を上り終え、左に曲がる。

一番奥にある部屋にやっとたどり着いた。

文化研究部とコピーされたA4の紙が貼ってあるドアを開く。

明るい日差しに照らされた心地のいい空気。

部室にはそれがある。

部室には長机が二個と六つのパイプ椅子が置かれており、左右3人づつ座れるようになっている。

部室に入ると、うちの部員が1人パソコンのキーを叩いていた。

 

「なんだ?龍斗(リョウト)、今日は早いじゃねぇか。」

 

「ああ、うん…。唯と義文が居なくなったからもう行ったのかと思ってさ。太一と伊織は?」

 

この女子は、稲葉姫子。

漆塗りのごとく艶やかで美しいセミロングの髪で、年相応ではなく大人びた印象を受ける。

俺の知ってる限り、ここまで美しい高校一年生は見たことがない。

まあ、俺も大学生と間違われることは多々あるので別に問題ないのだが。

 

「伊織はもうすぐ来ると思うが、太一は掃除の手伝いだ。全く、お人好しもいいところだ。お前が手伝いをしていたら、超常現象でも起こりそうだな。」

 

「俺も頼まれれば手伝うけど…。」

 

「へぇ?理由は?」

 

「中学で断ったら陰口言われて色々後片付けが面倒だった。」

 

なるほど、と言ってパソコンに向き直る稲葉ん。

あ、自己紹介を忘れていた。

俺は名木沢 龍斗(ナギサワ リョウト)。

身長180くらい。

体重67前後。

年齢15

誕生日は1月12日

成績は平均よりちょっと上。

数学はほぼ満点。

俺は稲葉んの横に座りバックを抱え、それに顎を乗せて目を閉じる。

俺は基本この体制だ。

 

「そういえば次の文研新聞の内容は決まったのか?」

 

「うん、一応……。次は不眠症の人へ送る睡眠をする前にすると良いことだよ。」

 

「お前は相変わらず、睡眠方法について考察しているな………。」

 

文研新聞。

これはこの文研部の活動で、月一回発行しているものなのだが、これの内容はひどいもので

ほとんど部員の趣味の延長みたいなものだ。

まあ良いだろう。

俺ごときが書いた事で眠りが良くなるなんて人はそんなにいないだろう。

すると、ドアが開いて誰か入ってきた。

 

「あれ?稲葉と名木沢の2人だけか?」

 

「見ての通りだ。」

 

「って、名木沢が早いのは何か起こるんじゃないか?」

 

失礼な。

まあ事実、俺が一番遅くに来ることが多いが。

そういえば、昨日、変な夢を見た。

唯になった夢。

夜だったので、ゆるい三つ編みにして寝た覚えがある。

今入ってきたのは八重樫太一。

茶髪で受け答えが柔らかい普通の高校生だ。

いつもはツッコミに回っている。

 

「そういえば、夢を見たんだけどさ。唯になった夢だった。」

 

「へぇ?お前は夢を見ても忘れるやつだと思っていたんだが?」

 

「ああ、俺もそう思ってたんだが…。睡眠不足というわけでもなく、快眠だったはずなんだけれどねぇ…。」

 

唯というのは、このクラブに所属している桐山唯という背の低い栗色ロングヘアの女の子で、違う中学だったが交流はその時からあった。

まあそのことは今度話すとしよう。

 

「で、太一は次の文研新聞のネタはできたのか?」

 

太一が稲葉の正面に座り、一息つくと稲葉んがそう聞いた

待ってましたとばかり机に手をついて立ち上がる。

 

「ああ、もうすぐできるぞ。ちなみに、内容は「それ長くなるなら止めてもらえる?太一のことだからプロレス技についてだろうけど、熱くなると太一うるさいから。」…………………。お前ってそんな長文ハキハキと話せたんだな。」

 

「そろそろ泣くよ?」

 

こいつの唯一、一般人とは違うところ、それがこのプロレスオタクである。

俺のお豆腐のように柔らかいメンタルがやられそうになっていたらドアが勢い良く開かれた。

 

「チーッス、おっくれました〜!ってありゃ?3人だけ?」

 

「おお、来たのか永瀬。青木も桐山も来てないぞ。」

 

「なーんだ、走ってきた意味ないじゃん。」

 

うちの担任とは違う甘い声。

アニメボイスの持ち主であり、この部の部長、永瀬伊織が部室に来たのだ。

伊織はつまらなそうにバックを置くと、奥の窓近くに置いてあるソファにダイブする。

まあ、女子はスカートなわけでそんなことをすればスカートがまくれる。

一応スパッツを履いているのだろう。

水色のそれが見えても伊織は恥ずかしがらない。

それを、赤面しつつチラッチラッと見つつ言う。

 

「な、永瀬、一応俺と名木沢という男子がいるんだぞ。」

 

「ふっふっふー、一チラ見120円。」

 

「金を取るのかよ…、の割には良心的な価格だな…。」

 

「伊織、1200円出すからそれくれ。」

 

「名木沢は変態に成り下がったのか!?」

 

冗談で言ってみたら、太一に真面目に突っ込まれた。

解せぬ。

伊織も冗談とわかっていたようで、にししと笑いつつソファに座りなおす。

 

「で、伊織は次の文研新聞のネタは見つかったのか?」そう稲葉がネタが決まっているかという確証を得るために早く言えとあごをしゃくって促す。

 

「うーん、実はこの前、『文研新聞』に足りないものについて考えていたのだよ。」

 

「で?」

 

「スキャンダラスな面は、稲葉んが担当しているから良いとして、後エロティックでバイオレンスでデンジャラスな要素が足りないという結論に至りました!」

 

勢い良く立ち上がりそう言う伊織は輝いていた。

だが、それに対して呆れたのかため息をつきつつ稲葉んはこう言う。

 

「誰も校内新聞の一つにそんな写真週刊誌ばりの刺激は求めてねぇよ。というかスキャンダラスな面がある時点で本来の趣旨から外れてるぞ。」

 

前号の『文研新聞 文化祭増刊号』にて、稲葉んと俺で教師2人の同僚を超えた関係をすっぱ抜いたのだ。

写真の入手は俺、そして記事を書くのは稲葉ん、といった感じだ。

確定できる写真はかなりの刺激だったために手を繋いでいるところと、キスシーン、隣の席で一緒に飲んでいるところを撮影したのだ。

先生方にはこっぴどく怒られたが、情報の入手先のことをやたらと聞かれた覚えがある。

(企業秘密と割り切った)

ちなみにそれでその教師2人の祝福もとい冷やかしパーティーが始まった。

それが一番の盛り上がりを見せていたのは良い思い出だろう。

俺はうるさくてたまらなかったので、近くでジュースを飲んでいた。

 

「あれはお祭り限定で、それに、龍斗の情報入手が無ければ事は簡単に進んでいなかっただろうしな。当分あんな記事を書く気はないし、新たな情報があるとも思えないがな。」

 

「先日、あの2人のよく行く居酒屋情報手に入れたんだが、どうする?」

 

「………………、おまえ、何もんなんだよ………。」

 

「で、いるの?いらないなら責任を持って誰にも漏らさないようにするけど。」

 

「あ、ああ。とりあえずもらっとく。だが他の奴らには絶対ばらすなよ。」

 

まあ、あの2人をくっつけたの俺だし。

それに、あの2人、なんとなくタイプが逆だったけど、良い感じに歯車が合ってくれたみたいだ。

よかったよかった。

俺が出している先生用の文研新聞に載せる記事。

お酒に合うつまみの簡単な作り方などを載せたいわゆる料理本である。

すべて合わせると、本になるので最終的にブックカバー的なものをつけよう。

それを作っている際に、あの2人の入っている店をたまたま見つけてしまったのだ。

あの新妻には夫に作る簡単料理レシピでも作ってあげよう。

意外と世話好きなおれが見え隠れしたところで話が戻ったようだ。

 

「と、とりあえず!『たまにはやっちゃうぞ』根性でエロにも挑戦してみようぜい?」

 

そう言ってサムズアップする伊織。

 

「高一の純情な乙女にエロネタを書かそうとするな。」

 

純情な乙女の持つ羞じらいなどすでに捨てたような様子で稲葉がそう返す。

だが、伊織はノンノンと人差し指を左右に揺らしつつ否定する。

 

「いやいや、記事は私が書くからさ。稲葉んはエロスを感じさせてくれる写真を一、二枚撮らせてくれれば……。」

 

「なんで私が男どもの性処理の材料提供しなきゃならんのだ!」

 

「稲葉が想像する「校内新聞に掲載が許されるエロス」の定義が気になるところだな。」

 

太一のボソッと言った言葉に俺も少し興味をそそられた。

っつーか男どもの性処理と言っている時点でかなりやばい写真だと思うが…。

ってかさっきの純情乙女というのはどこへ消えたのだろうか。

夜の学校七不思議に食べられたのかな?

 

「つーか、伊織の方が美少女なんだからそう言うのにはおまえのほうが向いているんじゃないか?」

 

そういえば、と思い出したように言う稲葉ん。

まあ確かに、伊織は今年の文化祭でミス山星に選ばれたほどの美少女だ。

だが、伊織は否定するかのようにこう言った。

 

「ノン、ノン。わたしは脱いだらダメなアイドルタイプ。可愛さだけなら稲葉んに勝てるけど、大人の妖艶さは稲葉んのほうが向いてるんだって」

 

「こ、この2人、完全に脱ぐこと前提で話を進めている!?」

 

太一、突っ込むのはダメだ。

話に巻き込まれるぞ。

 

「ああ、そうか、そんなことを聞かなくても、男性サンプルはここに2人いるんだしな。太一、龍斗、どっちに脱いで欲しい?」

 

俺も結局巻き込まれるのかよ……。

だが、俺は事実、この事の話には疎い。

俺はそんな性処理をするより、寝ている方が良い。

 

「俺はパス。性処理とかより寝てる方が良いし……。」

 

そう言うと、確かに龍斗だったら有りそうと言われた。

まあ、そう言う認識が広まっているのは良いことだ。

 

「じゃあ、太一。どっちが良い?」

 

「うっ、俺か……、そうだな……、全男子生徒の意見を総合して……、どっちも?」

 

「十五時五十五分、八重樫太一、『女子部員二人に対して服を脱ぐように要求ス』、と。稲葉ん、記録した?」

 

「勿論だ。今月号の編集後記録はこれで決まりだな。」

 

にんまりと笑いつつ、稲葉んはキーボードを叩く。

太一は焦るが、事実言ったことに変わりないので、反論できない。

俺は何を思ったのか、カバンから携帯を出す。

すると、唯から数件メールと電話がかかってきていた。

メールを開くと校舎裏!と大きく書かれていた。

俺はすぐさま何かあったのだとカバンを机の下に置いて、一言出てくると言って部室を出た。

 

 

校舎裏。

 

「で、なんで俺が呼ばれたんだ?」

 

「いや、あんたも自覚していないとおかしいはずなのになんで話に来ないのよ……………。」

 

ここにいるのは俺、龍斗と桐山唯、それに青木義文だ。

青木義文、普段爽やかとも取れる対応で、人との関係を良いように保つ良いやつだが、軽い。

金髪の天パ、長身で成績はあまりよろしくないいわゆるバカである。

唯のことが好きらしいが唯はいつもツンツンしている。

すると義文が俺に聞いてきた。

 

「なあ、今朝起きたら部屋散らかってなかったか?」

 

「?ああ、確かに散らかってた。盗まれたものがないか確認したけど大切なものは特になくなってなかったから、家帰ったら片付けないとな…。」

 

「唯、これは確定的だよ。」

 

「いや……、でも、わたしの意見が…。」

 

話が見えてこない。

俺は面倒くさくなってきたからかイライラしてきた。

 

「要点は何なんだよ。」

 

「う、そ、そんな怒らなくたって良いじゃない……。」

 

「龍斗は怒らせてはいけないランキング一位だったな……。」

 

少しドスを混ぜると唯が少し涙目になった。

青木の言葉について少し疑問を持ったが、気にしない。

 

「さ、最後に質問。女の子になって、三つ編みにして寝なかった?」

 

「………………。その言葉から察するに、ゆるい三つ編みになってたのか?」

 

唯の質問で何となくわかった。

俺の言葉に唯は頷く。

 

「ああ、なるほど。」

 

やっと、俺の疑問が解消された。

やはり俺は快眠だったのだ。

つまり、

 

 

 

 

 

入れ替わったのは、“現実だったのだ”。




いかがだったでしょうか。
読みやすさなどが一切ないような文章ですいません。
ではでは。
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