ココロコネクト 面倒くさがりが紛れ込んだようです   作:黒木龍牙

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暇を持て余した ふと思いついた 男達の 遊び

週が明けた月曜日。

俺は未だに痛む右目に眼帯をして登校した。

朝起きて鏡を見たら、右目だけかなり血管が浮いて、充血していたのだ。

正直、シャレにならないくらい、怖い。

眼帯は布製で、俺が少し前に買ったものだ。

 

「よお、リョウ、どうしたんだ?眼帯なんかつけちゃって」

 

「ちょっと目がおかしいんだ。見てもいいがトラウマになるなよ?」

 

「そ、そんなに怖いの?」

 

「血管が浮き上がって充血してるから、正直女子は悲鳴あげて逃げるだろうな」

 

「うん、でも、距離感掴むの難しくない?」

 

「お前が距離感を掴むより簡単だぞ」

 

何を!!と言っている青木を無視し、腕を組んで首を前に傾ける。

顎の骨が胸に当たって止まり、目を閉じる。

俺はこうなると寝ようと思ったということだ。

青木はすぐに俺から離れ、別のやつのところに行ってくれる。

その瞬間、俺の記憶は途切れた。

 

 

「ん?あれ?」

 

今さっきまで教室の自分の席で寝ようとしていたはずだ。

何だ?

 

「大丈夫…………ですか?」

 

後ろから声がする。

この間の夢と同じ感じ。

 

「フウセンカズラ………、一番目だな」

 

「ええ………そうですね………、二番目は………あなたにチャンスを与えたのですよ」

 

「チャンス?この右目になってもか?トラウマを、隠れてた記憶を、俺が何故、ここまで他人を自分から遠ざけていたという事を俺に思い出させたのかをチャンスというのか?」

 

「そうです………、あなたはいずれ……分かると思います」

 

「………分かった、受け入れる。お前は引っ込んでろ」

 

「ええ、そうします……。では……」

 

 

ウくん………リョウくん!リョウくん!」

 

「へ、はい?」

 

「眼帯は外してください!って」

 

目の前で思いっきりゆるい服を着たうちの担任が顔を覗き込んでいた。

 

「却下です」

 

「何でですか!?」

 

「外したいなら自分でどうぞ」

 

「では!」バッ!

 

涼子先生は俺の眼帯を取って目を覗き込んだ。

その瞬間、顔が青くなり、俺の頭に眼帯を戻した。

 

「ごめん、ちょっともんじゃ生産してくる……、朝礼は終わりでいいわ……うぷっ」

 

あーあ、やっぱか……。

俺はその後、眼帯を取って見せ、ほぼ全員がもんじゃを生産しかけたり、したりすることになる事は言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、義文が唯に、太一が稲葉んに、そして俺が伊織になった。

男ども全員がいないと言う状況だが、中のやつらは全員男だ。

そんな中、青木(唯)がこんな事を言ってきた。

 

「なあ、この姿で一回、告白はこんなのがいい!って動画撮ろうぜ」

 

で、できたものが、これだ。

 

『あ、あたしねっ!ずっと素直になれなくて、いつもきつく当たっちゃってたけど……ほんとは青木のこと……好き……、だから。ごめんね?突然こんな事言っちゃって……』

 

中身が青木だと分かっていたとしても、可愛い……。

 

『ア、アタシ……、あなたのことが………好き……です……。その……よければ……付き合ってください……!』

 

おお、新鮮な稲葉んを見れた。

俯き気味で上目遣いとか、タマリマセンワー。

 

『やっほー、ちょっとだけ、時間くれない?………うん………、ありがと。じゃあ、言うけどさ。前々からアプローチはかけてたんだけど、気づいてくれないから言うね。あなたの事が好きです!以上!と言う事で返事は今度でいいから!」

 

俺の趣味全開で行ってやったぜ。

ちなみにこれを撮っていたのは伊織の携帯だ。

これ見つかったらやべえだろうなぁと思いつつ、用具入れにしまっていた俺のノートパソコンに繋ぎ、データをしまい込む。

この二人には後でデータを送る、と言って丸め込んだが、撮影会は続行。

だが……、ヒートアップしすぎた。

俺(伊織)と太一(稲葉ん)が手を繋ぎあって、頰をすり合わせるようにほっぺたをくっつけて青木(唯)の方を向いて撮影していたのだが。

 

「おーっす遅れたぜい!」

 

「「「ッッッ!!!!!」」」

 

伊織(俺)と稲葉ん(青木)、唯(太一)が入ってきた。

俺は太一(稲葉)をソファに投げ、

 

「グヘェ!?」

 

青木(唯)から携帯を奪う。

 

「うお!?ど、どうした!?」

 

俺は画像をできるだけ選択し、メールで俺の携帯に送る。

そして、携帯の写真、動画を削

 

「何してるのかな?龍斗くん?」

 

「ひい!?」

 

俺ってこんな怖い顔できるのか……、というほどイラついた伊織(俺)が俺の後ろに立っていた。

だが、選択して削除した状態だ。

まあ、選択漏れはどうなのだろうな……。

 

「ムービーかぁ?伊織の携帯で何をしていたんだ?」

 

俺は選択し忘れを覚えている、俺の動画ではない太一と青木の動画だ。

まあ、俺もしていた事は一目瞭然だが……。

すると、俺と伊織の入れ替わりが終了した。

俺はメールをパソコンで基本行なっているため、自分の携帯にも届いたのだが、パソコンにも送られている事だろう。

俺は自分の携帯を取り出す。

改めて画像を見ても、危ないのばっかりだ……。

これは封印しよう。

あ、動画は見るけどね。

だが、張り詰めていた稲葉んの空気が、ブチギレた。

 

「へー?楽しそうなことやってたんじゃねぇか」

 

伊織は携帯を返してもらい、動画を見ている。

稲葉は対照的だ。

義文の姿でブレザーを脱いでネクタイを取り、シャツを脱いでその下も。

上半身裸の青木到来である。

やばいな、と思ったので稲葉ん(青木)の肩に手をやる。

 

「やめろ!義文が社会的に死んでしまう!」

 

「お前も同罪だクソ野郎!!」

 

稲葉んは義文の姿で、俺の腕を握り、背負い投げの要領で地面に叩きつけた。

 

「ごはぁっ!」

 

「リョウ!!」

 

唯(太一)が寄ってくる。

涙目の野郎に心配されても、特に何も感じねぇな。

 

「って稲葉んは何をしようとしてたのさ!?」

 

「ん?ちょっと裸で校内を走り回ってやろうと……な」

 

「ちょ!?」

 

「稲葉っちゃん!?俺は社会的に死んだら肉体的にも生きていく自信がありません!!」

 

唯の姿の青木が必死で土下座しながら言う。

だが、稲葉(青木)は唯、伊織以上にキレていた。

 

「ふん、死ね!」

 

まあ、全力で稲葉んを五人が止めるということになった事は言うまでもない。

と言いつつも、皆が元の体に戻ったために、落ち着かざるを得ない状況になったと言うだけなのだが。

 

「ねえねえ、さっきの写真と動画の件なんだけど……」

 

伊織がそう言ってきた。

待て、そういえばメール消し忘れた。

アプリを使った履歴からは消したが、送信したメールを消し忘れた……。

 

「………………、龍斗って、ああいうの好きなんだ〜………、へぇ〜?」

 

「やめろ、やめてくれ…………。反省してるから……」

 

「え?なんでもする?」

 

「言ってないぞ………、だ、だが、出来れば唯と稲葉んには………」

 

「へぇ〜?そう言う態度なんだ?じゃあ、話しても」

 

「待たれよ………、頼む…………、俺の羞恥心が負けたりすることとか怪我することとか俺のできないこと以外で頼むぞ……」

 

そう尋ねてみると、うーんと考え出す伊織。

だが、俺と伊織が話しているのとは別に太一、義文、唯、稲葉んの話が始まった。

 

「あ、そうそう、唯、一つ聞いていい?」

 

「何よ、青木………、そんな真剣な顔で………、まさか真顔であれしてほしいとか言わないわよね?」

 

「言わないっての………」

 

義文が唯に質問を投げかける。

何か嫌な予感がする。

俺は、ここで止めておくべきだったのだ。

 

「唯ってさ、俺らの事怖いとかってある?なんか【唯の体】になっている時、俺らっつーか、男のが側にいると、【体】がびくんってなるんだけど……」

 

「は?」

 

「あ!あるある!確かになんか男子の側だと体が無意識のうちにそこから離れようとするもん!」

「」

 

あ、唯が固まった。

青木の言葉に伊織が同意した。

この二人はやはりどこか似ている。

本能的な何かか、何も考えていないからなのか。

唯は急に動き出し、貼り付けたような笑顔を浮かべる。

唯の顔が歪む。

唯はまとまらない言葉のまま、言葉を発していく。

俺は止められるわけがない。

 

「……はっ…………え?……………なんで……あんたたちを………、怖がらなくちゃならない……のよ……。そんなこと……あるわけないじゃ………ん………。だって……私は………、あんた達より……強いもん……。絶対…強い……………。だから………、だから、“男なんて怖くない”」

 

人間は、確信を突かれると、自分が普段しないことを、動揺して行ってしまう。

それは言葉にも出る。

支離滅裂になったり、矛盾が起きたり、本心が出たり、分かりやすい嘘が出たり。

人それぞれだろうが、唯は最後、分かりやすい嘘が出た。

今の言い方では明らかに男が怖いと思っているのだ。

唯は少し震えている。

手はぎゅっと握りしめられ、下を向いている。

俺は立ち上がり、唯の側に行く。

 

「お、おい、リョウ?」

 

明らかにわかる嘘、男が怖いと言っているようなものだった唯に、男の俺が近づく事を、義文は疑問に思っただろう。

だが、唯は俺の制服の胸のあたりをキュッと掴む……。

腕が少し震えている。

 

「唯、もうそろそろ限界だと思うんだ」

 

「……………」コクリ

 

唯は頷く。

 

「唯、先帰ってろ」

 

「………」フルフル

 

今度は首を振った。

 

「俺と帰るか?」

 

「………」コクリ

 

「そうか………、じゃあ、自転車置場で待ってろ。ちょっと説明する。これで音楽聴くか?」

 

「……」コクコク

 

俺の音楽プレイヤーを持って、部室を出て行った唯。

俺は唯のカバンを持って、俺のカバンを持つ。

すると、伊織が俺に聞く。

 

「ねえ、龍斗………。唯は……」

 

「男性恐怖症」

 

「「っ!」」

 

「チッ」

 

まどろっこしいのは、正直この場を余計に混乱させるだけだ。

端的に言うと、男二人は息を飲み、稲葉んは舌打ちした。

稲葉んは俺に言う。

 

「お前は面倒くさいことはしないと思っていたんだが?」

 

「幼馴染だからな。これくらいはするさ」

 

「………、男性恐怖症って…………、ひどいのか?」

 

口を閉ざしていた義文がそう言った。

 

「ああ、俺以外の男子に触れる事ができないからな」

 

「ッ!!!…………………」

 

現実は非情だ。

なぜ、あの時、唯は男に襲われたのか。

唯だったら逃れられたのかもしれない。

俺はそこを救った。

正直俺の相手できる奴であった事が、唯にとっても救いだったのかもしれない。

唯の心には、唯を襲った男と、唯を助けた俺が強く残った。

だが、その時の記憶は、唯の中では曖昧になっているらしい。

唯は、男では俺しか話さなくなった。

唯の中で、触れても大丈夫な男と言う認識の人間は、俺しかいなくなったのだろう。

俺は見捨てられなかった。

そこからだ。

俺が唯を、下の名前で呼び始めたのは。

 

「唯は、大男に襲われかけた………。で、なんとか俺が助けれたんだが、どうやら精神的ダメージが大きかったらしい……。空手にも自信があったから、勝てると思ってたんだろうな…………。自信があったからこそ、勝てず敗北した事で、空手を辞めた。でも、改善しようとはしている。義文と太一には少しずつだが距離をつめるようにしてるし。俺はあいつを護る護衛係だ。解決はできれば、お前らで見つけてくんねえか?」

 

「待て、お前が助けたのか?」

 

稲葉は俺に、少し疑問を持って質問をした。

 

「…………唯の中では、一部の記憶が削除、改変されてる………。それくらい辛かったんだ……。察してやれ」

 

稲葉がそう質問してきたと言うことは、稲葉は唯から話を聞いたみたいだ。

やはり、稲葉はよく見ている。

見破ることが出来る人は極めて少ないと思っていたのだが……

 

「……………」

 

伊織は黙ったままだ。

また、考え込んでしまっているのだろう。

稲葉の時もそうだったように……

伊織の頭に手を乗せて、撫でる。

太一がムッとした顔をする所を俺は見逃さなかった。

 

「っと、唯を待たせてる。伊織、気負いすぎるなよ」

 

「あー……、うん、分かってる」

 

伊織は力なく微笑みながらそう言う。

バタンとドアを閉めて、駐輪場まで走ろうとする。

だが、その足をすぐに止めることになる。

階段で唯がへたり込んでいたのだ。

そろそろ秋に差し掛かる時期。

放課後のこの時間だと、少し涼しい。

 

「………………ちゃった……」

 

唯が呟いた言葉は小さい。

唯は階段の踊り場の端っこで座り込み、壁にもたれかかっている。

イヤホンを片方しかつけておらず、俺の声は聞こえるだろう。

そばに座って聞く。

 

「どした……」

 

「逃げ……………ちゃったな………」

 

「ああ……、そうだな……。でも、混乱している状況だ。話すのは整理してからで良い」

 

「どうしよ…………、私……、青木達に見せる顔がないよ………」

 

「大丈夫、こんなんでへこたれるあいつらじゃないから」

 

「でも……」

 

ヴー……ヴー……

俺の携帯が鳴る。

メールだ。

送信元は青木だ。

内容を見て、俺は思わず吹き出した。

 

「な、なんで笑ってるのよ!真剣な話してるんだから!」

 

「ふっ……くく………、いや、お前ら似た者同士だな〜、と思って」

 

俺がメールを唯に見せる。

文面にはこう書かれている。

 

『唯に顔向けできない。唯の症状に気がつかないまま、近づいて距離を無理やり縮めようとしていた自分は傷に塩を塗っている感じだったんじゃないかとおもってさ……。どうすれば良い?どうすれば………、唯のためになる?どうすれば、唯を助けられる?後で電話くれ』

 

「………っ」

 

「っつーかさ、“青木”達って言ってる時点で、真っ先に青木が浮かんでるじゃねぇか。“みんな”とか“稲葉達”、伊織、太一、エトセトラ………、色々言い方はあっただろうに、“無意識に青木と言っている”時点で気があるようなもんだし。まあ、真っ先に青木が浮かんできてくれて、俺は嬉しいよ」

 

唯は頰を朱に染める。

実は、唯は青木の事を結構気になっている。

多分、自覚はしていない。

だが、俺の指摘で今は動揺しているようだ。

 

「じゃ、帰るか」

 

「う………うん……………」

 

未だに自分の考えがそうなっていた事を疑問に思う唯を引きずり、自転車に乗せて、俺の家に寄り、最終的にバイクで送り届ける。

桐山家の前。

 

「おい、唯、ついたぞ。降りろ」

 

「え?あ………うん」

 

と、降りる唯。

唯は未だに半覚醒状態。

まだ義文のことを考え続けているのか。

どれだけぞっこんなのだろう。

うーん。

少しムカついてきた。

唯と義文が付き合ってくれれば、俺の苦難は減る。

楽ができる。

だが、俺に頼ってくれる唯は、ものすごく可愛い。

……………。

辺りを見回すが誰もいないな。

そして俺は思いっきり

 

「そ〜っれ!!!」

 

 

 

 

 

スカートをめくった

 

 

 

ふわりと舞うスカートの裾。

股下がいつも以上に開放的になったことに気がついた唯は下を向く。

 

「……………?……………っ!!!」//////

 

いまだに考え事をしていたのだろう。

ぼんやりとした半目が大きく見開かれ、顔面蒼白になったすぐ後に頰から首、おでこに至るまでが赤くなった。

 

「な、なな、何してんのあんた!?」

 

「幼馴染同士の少し過激なスキンシップじゃね?」

 

「少しじゃないわよ!!」

 

「そうかね」

 

「そうよ!!!………………………でも」

 

唯は握った拳をブンブン振りつつ、怒った。

だが、最後の「でも」は、振り絞るような声。

 

「あんたは基本、そう言うことは私相手でもしないでしょ………?私の事思ってのことなんでしょ?」

 

そう言う唯は申し訳なさげな声でそう言う。

少しの嫉妬をぶつけたら予想の斜め左下の反応をされたでござる。

だから、

 

 

 

もう一回スカートめくりする!

2回目のスカートめくりを成功させようと体を動かしかけた時だ。

また、悪寒が走る。

またか?

いや、唯はいつもの感じだ。

左右を確認する。

左側を見ても、誰もいない。

右を見た、その瞬間、なぜかフラッシュバックが起きた。

小学五年、放課後のいつもの帰り道。

現象を気にしつつの下校。

親友とは家が斜向かいというのもあって、家までほとんど一緒だ。

 

『なあ、この後ゲームしようぜ!』

 

ポンと、手を右肩に置かれた瞬間だった。

振り向いて見た親友の顔が、歪む。

鬼……?いや、悪魔のような顔がをした何か。

それが俺の肩に手を置いている。

俺はすぐに腕を振り払い、逃げようとする。

俺は自分の家に向かおうと走ろうとした瞬間だった。

その日は、年に一度、その街で行われる祭りが開催されていた。

全ての大人が子供が、人間が俺を殺すように言ってくる。

 

「落ち着け!!」

 

親友を服を着た何かが俺の両腕を掴んだ。

恐怖で俺はついに手を出してしまう。

両腕を掴まれていても、肘から先は動く。

まだ力が弱い時期、俺はそれなのに力を消費なく伝える術を得ていた。

胸部を手のひらで押し距離を置く。

 

「ガッ!?ケホッ…おち………つけ……」

 

「黙れ」

 

俺は地面を蹴って瞬間的によろめく親友に接近。

そのまま、まだそんなに大きくない自分の手でそいつの顔面を掴み、後頭部を地面に打ち付ける。

 

「ギャッ!……………ぁっ…………ぁっ……」

 

あまりの痛みに息が吸えないでいるらしい。

喉の奥に舌、舌根が落ちてしまって息が出来ないのだろう。

目には涙が溜まり、目は恐怖が出ている。

地面に叩きつけているのは敵、掴んでいるのは敵の顔という意識が再び俺を襲う。

 

「う………あ……あ?」

 

ダメだ。

そう分かっているのに、排除しなければ生き残れないと思ってしまう。

殺すな殺すな殺すな殺すな殺すな殺すな殺すな殺すな殺すな殺すな殺すな!!!!!!

そう分かっているのに

 

恐怖で力が入る。

 

「びええええええええ!!!!???!?」

 

とうとう手の中の何かが泣き始める。

声は全て、絶叫に聞こえる。

死ね、消えろ、などの暴言に聞こえる。

 

「お前を殺す…………」

 

そこから俺は馬乗りになって、顔を殴った。

そして、現象が収まった頃には、人だかりができていた。

目の前には赤い何か。

目を背ける。

だが、気になったものが、俺の股下にある。

人の体

さっきまで一緒にいた、俺の親友の服を着た体。

ああ、とうとうやってしまったのだ。

 

「何をやっているんだ!?」

 

「ひ、人殺しぃぃいいい!?」

 

「おい!大丈夫か!?」

 

「早く救急車を呼んでくれ!!子供が!」

 

「なんで、そんな目で、こ、こっちを見ているんだ……?」

 

俺を親友から引き離し、心肺蘇生をしようとするも、顎の骨を粉砕したので口がどこか分からなくなっているらしい。

俺を恐怖の目で見る大人たち。

すると、他の三人がやってくる。

俺と親友以外の三人は女子だった。

はっきりと覚えている。

血に濡れた俺の顔と体。

親友の服を着た死体。

 

「………人殺し……」

 

大人しい目の女子、小鳥遊聖奈(タカナシ セイナ)がそう言った。

冷たい目で俺を見下ろし、そう言った彼女はいつの間にか消えて言った。

俺は、自分がした事を、再認識する。

涙が出る。

そして俺は…………

 

「リョウ!どうしたの?」

 

現実に戻ったら唯が、俺の頰をみょーんと引っ張っていた。

すぐに離してもらう。

 

「……………おう………。大丈夫だから、顔が近い、顔が近いからな!?」

 

「………いいよ?」

 

「何がだ!?何がだ『いいよ』だ!お前はなんで俺をそう惑わす!?」

 

真面目に頰を赤くするな!

乙女になるな!

お前さん義文のこと思ってたんじゃねえのかよ!?

 

「…じゃあ………さっきまでなんのことについて考えてたんだよ」

 

「青木のこと…………だよ?」

 

おお、これは予想通り。

だが、この後、唯の口から出てくる言葉は少し意外なものだった。

 

「だって、今まで猛烈にアタックしてくれたんだよ?正直、嬉しかったよ。人に好かれるって、好いてもらえるって、良いことだなって………。でも、やっぱり青木って良いなって。私を大切に思ってくれるし……」

 

「そうか………」

 

こいつもいろいろ考えてたのか……。

唯は顔を赤く染め、モジモジしている。

あー、動画撮りてえ……。

それを義文に送って、悶えさせてえ……。

 

「じゃあ、男が襲って来た時の対処を教えようか」

 

そっと耳打ちする。

すると、へぇ、と納得したような感じだ。

 

「それって痛いの?」

 

「え?ああ、今度入れ替わったら体験してみるか?イッテェぞ?主に下腹部に圧迫感が」

 

「いい!それはいいから!」

 

思った以上に、全力で拒否された。

 




どうも、亀配信ココロコネクト最新投稿です。
と言うことで………、ダメだな、涙が………。
はい。
一人暮らしが決まってしまった(泣)
と、話をするのは別にいいのですが………。
とりあえず解説に参りましょう。
一番最初の、入れ替わりですが、前回最後の二人の、会話の前に行われたものなので、まだリョウトが現象に参加している状態でした。
はい、そして、リョウトくんが小学五年生の時に巻き込まれた瞬間周敵現象です。
これはココロコネクト最終巻、ユメランダムで出ていましたね。
と言うか……、唯スパッツ履きなよ………。
これからも頑張ります。
コメントなどもお待ちしております。
と言うよりアイデアくれえええ!
では、おやすみなさい
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