SPACEBATTLEGIRLヤマト   作:サイレント・レイ

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 前回、二種類の敬礼の使い分けを書き忘れたので、付け足しました。


 それでは本編をどうぞ


第15話 星間ミサイル、迎撃せよ

――― 横須賀・戦闘指揮所 ―――

 

 

『…哨戒中のナトリから、ガミラスの星間ミサイル群が突然現れたとの報告が入った!』

 

 大和が戦闘指揮所に駆け込んだ時、藤堂がテレビモニター越しに、星間ミサイル群の出現を沖田に伝えていた。

 更にアケシの所にいて不在のキリシマに代わって秘書艦を務めているナガラを従えている沖田の他に、新しい服と改装された艤装を纏っている第二艦隊の面々……ハツシモ、イソカゼ、ハマカゼ、アサシオの4人(カスミは第三艦隊に配備)もいて、どうやら大和が最後みたいであった。

 

「星間ミサイル?

遊星爆弾じゃないのか?」

 

『ああ、ミサイル群は横須賀に向かっているとの情報も入った。

その子達の事がガミラスに知られたようだ』

 

 藤堂の言う通り、彼の横で映っているモニターにミサイルと思われる円柱型の物体が多数、宇宙を突き進んでいた。

 藤堂が顔を引き吊らせるだけでなく、部下達の怒号が聞こえている辺り、防衛司令部の面々は此のガミラスの前例無き攻撃に慌てふためいている様だった。

 此れは後日分かった事だが、どうも遠征艦隊の要員全員に搭載した波動エンジンの起動時に発生した高エネルギーをガミラスに探知されたのが原因だった。

 だが此の間にも、ミサイル群は地球に向かっていて……最終段階に入ったらしく、次々に翼と思われる4枚の物体を展開し、百合の花みたいな形に変型した。

 

「ナトリ達は迎撃出来なかったのですか!?」

 

『発見位置が悪かったらしく、取り逃がしたらしい』

 

「緊急発進させる!

第二、第三艦隊、出撃せよ!!」

 

 顔面蒼白のナガラを他所に直ちに沖田は出撃を命令したが、その直後にロシアから派遣と言う形で第四艦隊に編入された1人であるヴェールヌイが駆け込んだ。

 

「司令、アカシから伝令!

大和の艤装の準備に、あと10分は掛かるそうだ!」

 

「そんなには待てん。

“5分でやれ”と伝えろ」

 

 軍隊特有の無茶な時間短縮を沖田が言い放ち、ヴェールヌイが“ぐっ”となっていたが、沖田は早くも無視していた。

 

「ヤハギ、大和の代わりに第二艦隊の指揮を取れ!」

 

「…ヤハギ?」

 

「了解!!」

 

 沖田が指示した名前に大和が反応して、返事のあった方に振り向くと…

 

「第二艦隊、お預かりします!」

 

…直ぐ脇に自分とよく似た容姿と服装の巡洋艦娘……坊ノ岬沖海戦で護衛役の第二水雷戦隊を束ねていた軽巡矢矧の次代であるヤハギがいて、沖田に敬礼した後に大和に振り返って微笑んだ。

 そんなヤハギがカタパルトに乗って射出され、ハツシモ達4人も次々に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 同・地上 ―――

 

 

「…っ! オオヨド、状況はどうなってるの!?」

 

「既に戦闘衛星が迎撃を開始しているけど、1割も落とせてないわよ!」

 

 ヤハギ達が地上に出たら、地対空ミサイルが次々に発射されている中で、近くにレシーテリヌイと丹陽(実は此の子、中国が所在を知らない事に突け込んで日本が勝手に編入、要するに猫ババされた)の2人を従えたオオヨド(アケシ旗艦の第四艦隊所属)がいて、迎撃率の悪さに舌打ちをした。

 更に不味い事に、星間ミサイル群の幾つかは多弾頭だったらしく、一部の星間ミサイルから小型ミサイルが大量に放たれていた。

 此の事から、別の所からショウカク以下の第三艦隊が次々に射出され続け……チトセ、イスズ、アキヅキ、テルヅキ、ハツヅキの順に出た後に、最後のズイカクが妙に遅かった為に姉に注意されていたが、上昇しながら退避を開始していた。

 まぁ、彼女達の主目標は1年以内にイスカンダルに赴いて帰ってくる事、横須賀の人々には悪いが、下手に傷付いて時間を掛しまっては本末転倒だ。

 ショウカク達に続く事も考えられたが、ヤハギとハツシモ達は違う選択肢を選んだ。

 

「私達は此所に留まるわよ!

大和が出てくるまで、時間を稼ぐわよ!」

 

 ショウカクの決断も正しかったが、此の遠征の要は大和、大和がいなくなっては話にならない。

 現に沖田はショウカクやヤハギに何も言ってこなかったし、ヤハギの指示にハツシモ達4人だけでなくオオヨド達3人(レシーテリヌイと丹陽が少し戸惑っていたが…)も了解の意思表示で頷いた以上はやり抜くだけだった。

 

「来ます!!」

 

 遠征用にロシア製の高性能レーダーを持っていたオオヨドだけでなく、ヤハギ達のレーダーでも星間ミサイル群が捉えられる所まで迫ってきていた。

 当然、ヤハギ達は前進しようとしたが…

 

「You達は、待機!!!」

 

…第三者からの通信が入って、驚き戸惑ったヤハギ達だったが、東の方の上空から複数の砲弾と衝撃砲の光線が星間ミサイル群に向かって飛んでいき……更にミサイルや空間魚雷も遅れて飛んで言って、星間ミサイルの先陣が爆発していた。

 

「ほ、砲撃?」

 

「アレは戦艦級のだ」

 

「でも誰のだ?

キリシマは地下都市にいる筈だろ?」

 

 更に東からコスモファルコンの編隊が飛んできた事もあって、レシーテリヌイとイソカゼが茫然として、ハマカゼが誰にともなく疑問を言っていたが、ヤハギとハツシモはなんとなく察するも“まさか”と目線を合わせていた。

 だが、星間ミサイルを迎撃して東から向かってきている者達……その中で旗艦にして戦艦娘と思われる金髪の女性が先頭をきっていた。

 

「ヤーハギ、あのミサイルはWeに任せて、最終防衛線としてそこで待機してなさい!」

 

「アイオワ、アイオワなの!?」

 

 星間ミサイルの迎撃……大和の援護に、いくら日本の長年の同盟国であるアメリカが、唯一動ける戦艦アイオワを空母サラトガや複数の駆逐艦娘を従えて、やって来た事に他共々驚き戸惑っていた。

 まぁ、此れは当然だろう、深海棲艦戦後も二百年以上もアメリカや地球の為にニュージャージー、ミズーリ、ウィスコンシンの妹達と共に代を重ねて活躍し続けたアイオワ(要するに戦艦『アイオワ』の艤装の15代目継承者、彼女は戦艦アイオワ15世と言うべき艦娘)を援護の為だけにアメリカが彼女達を遣わしたんだ。

 況してや、アイオワはガミラス戦で防衛艦隊の総旗艦を最も多く務めた存在なのだから尚更であった。

 

「驚いてはまだまだ駄目よ!」

 

「は?」

 

「Fire! Fire!」

 

 アイオワの返しにヤハギがキョトンとしたが、まだまだ飛んでくる星間ミサイルに、今度は西の方から砲弾と衝撃砲、更にミサイルと空間魚雷が飛んできて星間ミサイルを次々に迎撃していた。

 

王立艦隊(ロイヤルネイビー)到着!

此より日本艦隊を援護します!」

 

 次に西から空母アークロイヤル(現在、コスモファルコンが発艦中)と4人の駆逐艦娘を引き連れた“戦姫”の単語を具現化したかのような戦艦娘……キリシマ達コンゴウ級戦艦とほぼ同世代のクイーンエリザベス級戦艦のウォースパイトであった。

 

「イギリス艦隊まで来た!!」

 

「いえ、もっと来てます!」

 

 驚いているアサシオにオオヨドが指摘した通り…

 

「ああー!!!

私達が最後じゃない!」

 

「アンタがモタモタしていたから、こうなったんじゃない!!」

 

「Oui!!!」

 

…イギリス艦隊の後方から、ビスマルク、ローマ、リシュリューのガミラス戦開始前後に竣工した3人の戦艦娘を主体として、巡洋艦プリンツ・オイゲンとジュゼッペ・ガリバルディにポーラ(二日酔いで目と顔色が悪く、プリンツ・オイゲンが苦笑してジュゼッペ・ガリバルディが露骨に溜息を吐いているのは……見なかった事にしよう…)、駆逐艦のマックス・シュルツ(通称:マックス)とリベッチオの計8人の独伊仏連合艦隊(更に衛星軌道にグラーフ・ツェッペリンとアクィラの2人の空母娘がいた)が、主砲と空間魚雷(ミサイル)を連射しながら近付いてきていた。

 只、ビスマルクは監禁中の処を特別処置としての一時釈放での出撃の為に手錠が付けられたままな上、変な行動を起こさないようにローマの主砲の3基ある内の1基がビスマルクに常に向けられていた。

 

「すぅごいです!

欧米の5大戦艦が集結ですよお!」

 

「6大です!!!

ガングートも入れて6大戦艦です!!」

 

「でもアイツ、結構な歳じゃん。

来てもあんまり役立つと思えないよ」

 

「なんですって!!!」

 

 此の5年間のガミラスとの戦いで、深海棲艦戦時の先代達と同様に功績を上げ続けていた(と言っても戦略上はほぼ常敗だったが…)5人の戦艦娘が此所に集結した事に全員が驚き戸惑っていた。

 只、ロシアの戦艦ガングートのみは重傷の為に未参加だったので、レシーテリヌイが頬を膨らませて丹陽に怒鳴り、更に毒を吐いたアサシオに怒っていた。

 因みに丹陽がアイオワ達5人の戦艦娘達に興奮していたが、此れには宇宙戦艦の建造がまともに出来ず、建造するもガミラスに全員沈められた事からの、中国の戦艦娘の羨望としての現れであった。

 まぁ“空母は誰でも作れるが、戦艦は神様にしか作れない”の言葉通りに建造が非常に難しく、欧米以外で唯一戦艦娘を10人も揃えていた日本(但し、空母を主体とする日本はあまり戦艦娘達を前に出したがらない、此の為に日本戦艦娘全員の戦績がイマイチ)に、中国はお隣韓国共々嫉妬していた。

 

「…藤堂長官、感謝します」

 

 当然ながら、どの国々も傷ついて艤装も壊れている(その例として、アイオワが壊れた第一主砲を外して八連装ミサイルランチャーを代わりに載せている)事もあって、歴戦の彼女達を派遣させるとは思えなかったが、此の様な事態に備えた藤堂が、そんな国々を説得したのだろうと、ヤハギが小声で藤堂に礼を言った。

 

「何しているの、Japon達!!

ミサイルはまだまだ来ているのよ!」

 

 星間ミサイルの多さで苛立っていたリシュリューの怒鳴りでヤハギ達が「はい!!」と一斉に答え、大和が出てくるだろう射出口の上空に展開した。

 

「みんな、大和が出てくるまで持ちこたえるわよ!」

 

 ヤハギの号令でオオヨドや駆逐艦達が「おお!!」と答えた。

 

「…でヤハギ、二百年以上眠っていた眠り姫は、何時目覚めるの?」

 

「…っ!?」

 

 アイオワ達をすり抜けた星間ミサイル群を他の者達と迎撃していたヤハギだったが、突然のアイオワの質問にギョッとして、空の彼方にいるアイオワの方に振り向いていたが、目視出来ない距離にいるにも関わらずにアイオワのにやついた顔が見えた気がした。

 否、アイオワだけでなく、ウォースパイトやローマにリシュリューの意味ありげな、ビスマルクのふてぐされての笑みも感じ取れ、彼女達が此所に来たのはイスカンダルに赴くのがキリシマではなく大和だと知り、大和に地球の命運を託すに相応しいかの見定めが目的だと察した。

 地球を救うべき戦艦娘は地球最強の者でないといけない、もし大和が不適合だと判断したら、アイオワ達は大和に代わって行こうとしかねないと思って、ヤハギが顔を引き吊って笑い、レシーテリヌイと丹陽以外の駆逐艦も苦笑していた。

 

「大和さんなら大丈夫ですよ。

あの人は今も昔も地球最強の戦艦です!」

 

「そうそう、此れからは6大戦艦になるんだよ。

しかも大和が最強格だ」

 

「7大です!!

ガングートも含めて7大戦艦です!」

 

 アサシオがレシーテリヌイに怒鳴られているのはおいといて、ハツシモに言われなくても、その事は此の場にいる日本艦娘達の思う事であった。

 

『不味い、何本かに抜けられた!!』

 

「みんな、下手こいたら大和の顔に泥を塗る事になるわよ!」

 

 舌打ちしてのローマの叫びに、ヤハギの号令下に全員(レシーテリヌイのみ少し遅れた)が身構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 同・戦闘指揮所 ―――

 

 

 星間ミサイル群の迎撃が行われている光景をモニター越しに見詰めていた大和だが、アイオワ達海外戦艦娘達(特にアイオワ)が現れた事で自分でも分からないまま無言で右拳を強く握っていた。

 直ぐ脇でヤハギ達に色々伝えているナガラを他所に、沖田はそんな大和を静かに見詰めていた。

 

「大和の艤装、来ました!!」

 

「アガシさん達も出撃したのです!」

 

 で、待ちに待った大和の艤装が、イナズマを従えたキリシマによって台車で運ばれてきた。

 

「…え?」

 

 だが、自分の艤装に大和(とナガラ)は自分の目を疑っていた。

 

「起動は出来たのか?」

 

「私の艤装でやったんです。

間違いありませんよ」

 

 そんな大和とナガラを無視した沖田の質問にキリシマが答えたが、大和の艤装の起動に使われた為にキリシマの艤装は初期状態になってしまい、当面はキリシマは艦娘として活動出来なくなってしまった為、沖田への返事に少し毒が含まれていた。

 

「…じゃあ、大和、出撃ですよ」

 

「此れを纏って行けって言うのですか!?」

 

 ナガラから秘書艦職を再引き継ぎをしたキリシマの指示に、大和が自分の艤装を指し示しながら怒鳴った。

 

「ちゃんと近代化改装は実施されている」

 

「……サミダレに、やらせてませんよね?」

 

 大和の黒い返しにキリシマ、ナガラ、イナズマの3人が苦笑していたが、沖田は「さっさと纏え!」と無言で命令していた。

 暫く変な沈黙があったが、星間ミサイルの着弾の衝撃での振動があった後、大和が諦めに近い形で折れた。

 

「……陸奥みたいに爆死したら、恥かくのは貴方達ですからね」

 

 溜め息を吐いて、渋々艤装を纏った。

 

「……っ!?」

 

 艤装を纏った大和は何かを感じて驚いたまま硬直した。

 少しした後に艤装を左右順に振り向き、自分の両掌を見詰めていた。

 

「……此れは…」

 

「そうだ…」

 

 何かを察した大和に、ナガラとイナズマが分からず戸惑っていたが、キリシマが笑顔で頷き、沖田が何かを言った。




武蔵
「作者に代わって、感想か意見をお願いする」

大和
「…いよいよ次回、大和の二大イベントが同時に行われます。
回想で使われるらしいけど、此れで漢字表記とお別れとなると、少し寂しい」

武蔵
「ガングートが出なかった最大の理由は、作者がガングートを持ってない所為だって聞いたが?」

大和
「ええ、私怨とか公私混同とか職権濫用とか言えますが、艦これ原作で作者未所有艦は基本的に出さないそうです」

武蔵
「そもそもガングートを取り零したのは、作者が土壇場で変な欲を出した為に丙から乙に上げたのが原因だろ?」

大和
「だけど、最大の戦犯は隼鷹でしょ?
あの人、燃料と時間の問題で最後となった出撃で、第一マスの初弾で大破しましたからね。」

武蔵
「ああ、そうだ!!
HP:1の大破状態での四ヶ月間の晒し刑にしていたが、まだまだ生温い!」(同時のイベントが、武蔵の初陣イベントだった為に機嫌が悪い)

大和
「作者初イベントの鉄鋼海峡での高雄級四姉妹以来の刑執行だったそうですよ(苦笑)」

(無念の退却となったE4ステージにて、大破常習犯だった高雄級四姉妹に対し、高雄・愛宕・摩耶の三人には“バーミリオン会戦でのラインハルトの問題発言”さながらに死をもって償わせ、生き残った鳥海には晒し刑を執行。
その二ヶ月後に愛宕、摩耶、鳥海の三人には恩赦が発令されたが、高雄だけは“霧の艦隊戦”での一時恩赦があるも大破が相次いだ為に和解と完全恩赦に八ヶ月掛かった)




















武蔵
「なぁ、大和、また作者かいないんだが?」

大和
「ええ、前もありましたが、作者なら…」

















































ガングート
「作者は何所だ!!?
自業自得にも関わらずに私を出演させなかった、あの愚か者作者は何所だ!!?」




















大和
「さ、作者なら、ついさっき、ソビエツキー・ソユーズ級戦艦を調べに、サンクト・ペテルブルグに行きました!」

武蔵
「だから、そのヱヴァンゲリヲンのポジトロンライフルを下ろせ!」

大和
「てか、四話連続で、ジャンプ系漫画ネタ!!?」

本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?

  • 実写版通りに、特攻
  • なんとしてでも、地球に帰還
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