更に言うと、
それでは本編をどうぞ。
――― 火星軌道 ―――
「ワープ終了!」
『ヤマト、小惑星群近くでガミラス艦隊がワープしたのを確認したぞ。
直ぐに周囲を警戒しろ』
「皆さん、戦闘配置について下さい!」
ヤマト達は姿を見せないガミラス艦隊の動向を探る為のワープを終えた直後に、沖田を経由したガミラス艦隊のワープ反応が伝えられた事もあって、直ぐに旗艦のアブクマの号令下に6人各々に辺りを見渡しながら……直ぐ前にカスミがいるヤマトの後方左右にアブクマ&アサシモとハツシモ&サミダレが展開する、後方陣に近い陣形に移行しつつ、後ろ向き(“後進”と言うべき?)で内縁に向かっていた。
「…っ、いた!!!
12時の方角にガミラス6隻!」
6人各々に周囲を見渡し始めて暫くした後、カスミが狙い通りにワープで追い掛けてきたガミラス艦隊をレーダーで見つけ、他の5人も直ぐにカスミの示した方角に振り向いた。
そこには確かにカスミの言うガミラス艦隊がいたのだが、残念ながら距離がありすぎた為に双眼鏡越しの目視では艦隊編成の詳細は分からなかった。
「…っ、クソ!!!
レーダーから6隻全部、消えた!」
更に今までレーダーで補足していたが、少しした後にガミラス艦隊の6隻全てが、目視とレーダー両面で消えてしまって、カスミが思わず右手の主砲を殴った。
「…通常航行でのワープで追い掛けてきましたね」
だが少なくともガミラス艦隊で起きていた事を、ある程度目視で知る事が出来たので、ハツシモがアブクマに一度目線を合わせていた。
「…遠かったとは言え、あの反応だと……私の見立てだと、次元潜行艦じゃありませんね」
やたら前髪を弄りながら眉間に皺を寄せての思案をしていてたアブクマの結論に、ヤマト達5人が揃って安堵の溜め息を吐いた。
「良かったです。
取り敢えずは、ガミラスはまだ次元潜行艦の実戦配備が出来ていないようですね」
「じゃあ、どうやって姿を消しているのですか?」
次元潜行艦と言う最悪のパターンは避ける事は出来たが、それでも相手は姿を見せないステルス艦もまた厄介な敵である事には変わりなかった。
此の為、ヤマトはアブクマにステルス艦の正体を尋ねた。
「ガミラス艦隊で起きた発光現象と、一瞬で姿を消した事から推測すると、おそらく特殊フィールドの一種を展開してレーダー波や光を吸収しているのだと思われます。
ですので、姿が見えないだけで、此の宇宙空間にいる事には変わりありません」
「と言う事は、やるべき対処法は…」
ヤマトが言おうとしているのを察したアブクマは、自信に満ちた顔で頷いた。
「ジャングルに潜伏するゲリラと同様に、周囲諸共焼き払う!
空間照明弾でステルスフィールドを飽和状態にして、ステルスフィールドを展開不可能にする!」
アブクマの結論にヤマトだけでなく、カスミ達4人も頷いた以上、後は実施するだけであった。
「それじゃあ、砲雷撃始めます」
「ヤマトさん、やっちゃって下さい!!」
「主砲、副砲、斉射、凪ぎ払え!!!」
旗艦であるアブクマの許可の元、計画通りに三式弾を装填していた第一&第二主砲をレーダー反応のあった空間目掛けて発射……続けて煙突ミサイルも使いたかったが先の雷撃で故障した為に使用不可だったが、代わりにアブクマ達5人が空間魚雷を大量に扇状に放った。
で、設定していた空間で三式弾6発が炸裂する直前にヤマトは続けて副砲2基から空間照明弾を放ち……更に空間魚雷群が次々に爆発して、立ち込めていた爆煙を凪ぎ払うかの様に、思わず目を瞑ってしまう程の空間照明弾の光が6つ発生した。
「「「「「「…っ!」」」」」」
最後の空間照明弾の光群が消えようとしていた時に、悲鳴の様な叫び声が聞こえたと思ったら、光群の1つから……20世紀末期に日本で大流行した人面魚を思わせる者が2人が光群の1つから出てきて……内1人は被弾した上に魚雷あたりが誘爆していたらしく、煙を上げながら暫くよたついていた後に爆発したが、もう1人は行動不能になったらしく、軽く痙攣しながら硬直していた。
「潜水カ級!!」
姿を現したガミラスにアブクマ達5人が思わず「おお!!!」と声を漏らしていたが、ヤマトは敵が深海棲艦の潜水艦の一種である潜水カ級の名を叫んだ。
此れで自分達を襲っていたのが、潜水艦隊であった事が確定したのだが、戦闘中である事を忘れて潜水カ級を呆然と見詰めていたが、その潜水カ級が正気に戻って直ぐに後方に逃走しようとしたが、直ぐに我に返ったヤマトがアブクマに振り向き、アブクマが軽く頷いたのを確認して、更にカスミが下に降下すると、ヤマトは潜水カ級に素早く背を向けた。
「第三主砲、斉射!!!」
こう言う事に備えて、敢えて三式弾を装填していなかった第三主砲の3門の砲身が最大仰角(嘗ては45度までだったが、改装で90度まで上昇)までに上がると衝撃砲を発射……螺旋を描いて束なって少しした後に潜水カ級に直撃して、跡形もなく消滅させた。
此の潜水カ級が2隻立て続けに沈んだ光景に、ハツシモ達4人は「ほぉ」と声を漏らしていた。
「さっきレーダーの反応にあったのは、6隻でしたよ」
「ですね」
アブクマの言う事にヤマトが頷いた。
そんなヤマト達とは逆で“そんなまさか”となっていたガミラス艦隊は直ぐに行動に移った。
「右前方より魚雷多数!!!」
「左前方にも魚雷多数!!!」
どうもガミラス艦隊はドイツ
更に言うと、アブクマとヤマトはこう言う事態も事前に打ち合わせをしていて、サミダレとアサシモが報告する前から、ヤマトの第一主砲が右前方に、第二主砲が前方のまま、第一副砲が右に、第二副砲が左前方に、第三主砲が左にと各々に旋回させ、深海棲艦時に編み出した対空体勢へ整えていた。
「主砲斉射!!」
ヤマトは準備ができしだいに第一主砲と第二副砲の三式弾での迎撃の斉射をして魚雷の半数を破壊した。
「ヤマト、アンタは右側の狙って!」
「分かった!!」
「ガンガン撃つわ!
迎撃あるのみ!!」
更にカスミが左側の魚雷群の方が多いと瞬時に判断して、ヤマトに右側の魚雷群に高角砲と機銃に代わって装備されたパルスレーザー砲群での迎撃に専念させ、自分は主砲とパルスレーザーでの全力で迎撃して……1本だけ変に蛇行した後にヤマトの真後ろで爆発したのがあったものの、ヤマト共々残った全ての魚雷を破壊した。
「ガミ公、私の目が黒い内は、ヤマトをこれ以上やらせないわよ!!!」
カスミの気迫に、姿を見せないガミラス艦隊が気後れするだけでなく、アブクマ達4人を奮起させて、アブクマとハツシモが頷き合った。
「…掛かれ!!!」
「…行きます!!!」
アブクマが号令下、アブクマ&アサシモが左回りで、ハツシモ&サミダレが右回りで、潜宙艦群が潜んでいるだろう宙域目掛けて突撃を開始した。
そんなアブクマ達への援護射撃として、ヤマトが主砲の三式弾と副砲の空間照明弾を、魚雷が飛んできた方角を中心とした多方向に放ったが、どうやらガミラスには同じ手は通じないらしく、今回のは空振りに終わった。
「ヤマトさん!!」
そこでアブクマは更なる一手を打つ事をヤマトに命じ、直ぐにヤマトは第三艦橋から……忍者の道具の1つの
「コスモタイガー隊、発進!!!」
…前方に投げられたそれ等は、ズイカク(&ショウカクだが、チトセはコスモファルコンを運用しているので非所有)が運用する最新鋭機コスモタイガー(x30)の編隊に変化した。
ヤマトから小型空母並のコスモタイガー隊が発進した事にサミダレだけでなくカスミ達3人までが驚いていた。
因みに改装でヤマトに多数のコスモタイガーを多数搭載させる事が出来たのだか、より多数を運用出来る上に扱いが上手いショウカク級空母の姉妹(➕α)の絶対的エース級がいるので、ヤマトの航空隊はコスモゼロ以外は実質予備の扱いとされていた。
あと、コスモタイガー隊の事でヤマト本人はと言うと、改装で彗星艦爆を扱えるようになった(が、実際は代用予定だった瑞雲すら搭載されなかった)師匠分の伊勢級戦艦の姉妹が頭に思い浮かべていたので、抵抗云々は感じていなかった。
で話を戻して、今のヤマトにはコスモタイガー隊を運用する事が出来たのだが、やはり経験不足等があるらしく艦攻型は
此の為にヤマトは、ズイカクが自分に嘲笑う顔を思い浮かべて、ムスッとしていた。
「…っ! 見つけた!!」
まぁ、今回は対艦ミサイルを搭載させる必要がなかった事もあって、ヤマトのコスモタイガー隊には航空機用の空間照明弾が搭載されていて、現に怪しく揺らいだ空間を見つけると、そこに空間照明弾を投下して潜水カ級を炙り出すと……多分、仕方がないと思うが、コスモタイガー隊の機銃掃射でなぶられている中(酷いな…)にハツシモとサミダレの主砲が直撃した事が致命傷になって、本日3隻目の撃沈艦となった。
どうやら、潜水艦(潜宙艦)が受け手に回ると駄目になるのは宇宙や未来を含めた古今東西で共通らしく、僚艦に3隻目の撃沈が出た事にガミラスは悪い方向に向かっているらしく、またヤマト目掛けて雷撃を刊行し、今度は比較的接近してのだったので多数が迎撃されるも、ヤマト直撃コースを進んでいた2本に割り込んだカスミが被雷して大破した。
此の時に誰も気づいていなかったが、大破に及んだカスミの行為に、後々に引き起こす面倒事への前兆としてヤマトが顔を青くした後に少しの間だけ顔を伏せっていた。
「いたいた!!!」
だが此の雷撃でアブクマ達とコスモタイガー隊に、3隻(全員潜水カ級)揃って攻撃場所を特定されてしまい、現に直ぐにアブクマ達の雷撃で内2隻が、もう1隻はコスモタイガー隊の空間照明弾で炙り出されてしまった。
当然ながら、アブクマ&アサシモとハツシモ&サミダレは潜水カ級達に目掛けて突撃したが、潜水カ級達も黙って殺られる気がないらしく、ヤマトの射線上にアブクマ達を誘い入れて、一番怖いヤマトの砲撃を封じながらアブクマ達へ緊急雷撃をした。
「ハツシモさん!!!」
「任せて下さい!」
貧乏くじとして潜水カ級3隻の(多分)揃っての雷撃の標的が自分とアサシモだと瞬時に判断したアブクマは、命じられたハツシモとサミダレが転蛇してからの援護射撃下で主砲と対空砲での迎撃をしながら右ロールで回避した。
「さぁーて、対潜宙艦戦よ!」
「おう!!!
やるっきゃ、ないね!!」
「ええ、イスズには負けないんだから!」
アブクマからイスズの名が出た事にヤマトが首を傾げていたが、有効攻撃圏に入ったアブクマとアサシモに対して、潜水カ級3隻は魚雷装填の時間稼ぎもあっての備砲での砲撃を開始したが、3隻がほぼバラけていたので有効性があまり無かった事もあって、アサシモとアサシモの主砲2連射で潜水カ級の1隻が撃沈した。
だが此の隙に残りの2隻が魚雷の装填を終えてアサシモとアサシモ目掛けての雷撃を仕掛けようとしたが、一方はハツシモとサミダレの牽制射撃に、もう一方はコスモタイガー隊の機銃掃射に邪魔されて攻撃する事が出来ずにいて、此の間にアブクマとアサシモが転蛇して後者を更に沈めた。
で最後になった潜水カ級はと言うと、僚艦5隻全てが撃沈した現状に戦意を失ったようで、ハツシモとサミダレに牽制の雷撃を放ち……何故かサミダレが被雷して大破して、此の事でギョッとしたハツシモに出来た隙を突いて、奇跡的に直ったステルスフィールドを展開しながら反転しての逃走に入ったが、その直後にアブクマ達が攻撃している間に三式弾から衝撃砲に切り替えていたヤマトの主砲2基による砲撃にステルスフィールド諸共、背中(?)を撃ち抜かれる不名誉な形で撃沈した。
こうして地球初の潜宙艦戦は、ヤマトのハットトリック達成と同時に終わりを告げた。
「皆、凄かったですね」
作戦通りに上手くいったと言え、旧海軍では後方を軽視した事からのハード面だけでなく、“船団護衛は腐れ司令官の捨て置き場”の言葉が罷り通った通りに船団護衛を嫌う提督が多数いた影響で、駆逐艦娘達や軽巡洋艦娘達(例外なのは鹿取級練習巡洋艦の3姉妹?)にも理解は有っても船団護衛からの潜水艦戦を嫌う者が多数いた事から、ヤマトには艦隊戦並に躍動して現在自分の所に向かっているアブクマ達4人には驚き以外の何物でもなかった。
「言ったでしょ、今の私達は対潜の方が安心出来るって。
なにせ私達には海自の血が入っているから」
確かに旧海軍だったら悲惨な事になっていた公算大だったが、現在の日本艦隊には旧海軍だけでなく、その後継組織として海上保安庁を経由して生まれた海自こと海上自衛隊……旧海軍とは真逆の“対潜の鬼艦隊”と称された(事実上の)海軍の血潮が流れていたのだ。
此の海自の血潮から、日本では対潜宙艦の研究を熱心に進められていて、日本の艦娘達でも巡洋艦イスズと駆逐艦アサシオの2人は対潜宙艦研究の双璧であった。
蛇足ながら既に亡くなっているアサシオは兎も角として、第三遠征艦隊にいて潜宙艦戦に参加出来なかった事を悔しがっているイスズの顔(後日小惑星帯での出来事全てが伝えられて実際そうだった)を思い浮かべていたアブクマが微笑していた。
「さ~て、いよいよ本丸攻略って事ですかな?」
「いえ、退却ですね」
「なんでだよ!?」
イカロスへ再び行こうとヤル気満々だったアサシモだったが、ハツシモに反対されて冷や水を掛けられた為に彼女に噛みつこうとしたが、他の者達もハツシモに同感の様だった。
「アブクマ、このままイカロスに行けると思いますか?」
「駄目ですね。
装備が全く足りません」
今回はガミラス側のミスを突いての薄氷を踏む勝利だった事(或いは団体戦で例えるなら、先鋒と中堅の2人が揃って負けて、大将のみが勝った様な状態)を自覚出来た以上、生半可な状態では今度こそ殲滅させられる事が目に見えていたので、ヤマトの質問にアブクマが顔を左右に振りながら答えた。
況してや、カスミの状態(本人は「こんなんで沈みはしない」と言っているが…)を考えたら尚更であった。
「あと、イカロスにいる超弩級は…」
「ええ、間違いありませんね」
更にヤマトとアブクマが思っている通り、潜宙艦隊が多数いる以上は通常艦艇が旗艦を務める訳がなく、必然的に超弩級の正体も分かる事が出来た。
「…ステルス艦『レムレース』……いえ、奴は潜宙艦と言うべきですね」
アブクマに全員が頷き、同時に超弩級の潜宙艦までがいる以上は生半可な状態では返り討ちにあう公算大であった。
此の後、沖田からの火星への退却命令が出されて、アブクマがそれを即時了解したので、ヤマトがコスモタイガー隊を全機回収出来しだいに火星への退避行動に移った。
感想か御意見を御待ちしています。
大和
「…また、退却ですか?」
しかも今回までのヤマト達は、良く言っても引き分けに近い敗北です。
あるいは、艦これ原作で言えば、一期初期でよくあった、ボスマス前の分岐が逸れた先のマス(通称:お仕置き部屋)で、6人の殆んどが中破か大破してのA勝利みたいなのです。
ですので
ヤマト
「しかも今回のって、1マス目で装備か編成の間違いに気づいて、慌てて退却したようなのも含まれてますよね?」
ですので1話か2話を掛けて装備を整えて、リターンマッチに近い形での本格戦闘になります。
で、先行情報の1つ目として、数名が離脱するかもしれませんが、キリシマ率いる第一艦隊がヤマト達の増援として来てくれます。
艦これ原作で言ったら、ヤマト達とキリシマ達の連合艦隊みたいなので挑む事になるかもしれません。
2つ目は、艦これ原作での前回イベントから実装された友軍艦隊に近い形で、戦艦ローマ率いるイタリア艦隊もレムレースに沈められた戦艦イタリアの仇を取る為に乱入の予定です。
但し、イタリア艦隊は
そして最後に、冥王星奪取後に遠征艦隊への合流が確定しているスズヤが、先行登場と言う形で第一艦隊に編入させます。
鈴谷
「おおー!!!
良いじゃん、良いじゃん!!」
更に言いますと、多分間接的だと思いますが、スズヤの存在が、レムレースへの勝利のカギになる予定です。
鈴谷
「ぬふふ…、そう言う事は、鈴谷にお任せ!!!」
大和
「…でも、貴女たしか、艤装が修復不可能な状態でしたよね?」
本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?
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実写版通りに、特攻
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なんとしてでも、地球に帰還