――― ????? ―――
此所は地球がまだ認知していない未知の宇宙空間であり、ガミラスが重要視する宙域の1つである。
此の宙域に存在しているのは、海王星に土星の輪をくっ付けた様な惑星がたった1つだけ存在していた。
そして此の惑星の天上方向から大多数の空間魚雷が飛んできて……暫くした後に惑星と輪のほぼ中間域で多数の爆発が起こっていた。
「Alle Ballschlag!
Muster,das der gegnerischen Avantgarde erheblibhen Schaden zufuegte!」
(訳:全弾着弾!
敵前衛に、かなりの損害を与えた模様!)
空間魚雷の飛んできた方向にいたのはガミラスの大艦隊が前衛、左翼、右翼、本衛、後衛(予備部隊)に5つに分割されて存在しており、彼女達はガミラスの占領域である此の宙域に侵入……否、侵略してきた不届きな敵部隊を迎撃していたのだ。
しかも地球を追い込んでいる太陽系制圧艦隊の総数の数倍の大多数であるだけでなく、構成要員の通常型の大半が太陽系制圧艦隊では極少数のエリート、残りは更に上位のフラッグで無発光体が全くいない……否、無発光体はいた事はいたが、艦隊旗艦として5部隊に1人ずついるその者達は通常型ではなく、ガミラス(と深海棲艦)が誇る戦姫である超弩級であった。
此れ等の事から見て取れる通り、彼女達は文句無しに精鋭のみで構成されたガミラスの主力艦隊、彼女達から見たら太陽系制圧艦隊など小規模な地方艦隊でしかなった。
話を戻して、敵側も一呼吸遅れて空間魚雷を放ったらしく、ガミラス艦隊にも空間魚雷群が迫ってきてたが、その事を予知していたガミラス艦隊は既に前衛に迎撃体勢を整えさせていた。
でその結果、空間魚雷を迎撃していた駆逐ニ級の多数に被害が出ていたが、かなりの被害を出した敵側に反してガミラス艦隊の主力要員は無傷であった。
始まったばかりと言え、先手を取れた事に総旗艦として本衛の中央にいる女性は満足に頷いていた。
此の総旗艦である女性、シンプルで黒いタンクトップドレスを纏っている事で、アルビノを思わせる白肌とは真逆の黒い長髪を筆頭に、両脇にいる戦艦ル級のフラッグと比べて頭1つ分の長身、細い胴体に反して豊満な胸部の根元の4本の小型の角や鬼を思わせる頭の2本の角さえも美しさの構成要因と思わせてしまう程の妖艶且つ芸術的な美を最大限に引き出していた。
だがそんな容姿に反して、彼女の背中から太いケーブルに繋がれている…不自然なまでに肥大化した筋肉質な両腕を生やしている両肩に三連装主砲が付いている事から此れが彼女の艤装だとは分かるのだが、その両腕からゴリラを思わせる屈強な身体に浮遊要塞と同型の頭部が生え、更にその頭部が耳を抑えたくなりそうな咆哮をして開いた口から見える三重の顎もあって、“狂暴”の単語を具現化したかの様な獣を思わせる外見の艤装……正しく“艤装獣”と言うべき異質の中の異質な存在であった。
だが両脇の戦艦ル級が気にしている艤装獣を総旗艦は優しく宥めていて、対立や上下関係が一切無さそうに見える事から“
「Starte die feindliche Flotta vorwaerte!」
(訳:敵艦隊、前進開始!)
で話を戻して、前哨戦を落とした敵艦隊の本隊は壊滅的打撃を受けた前衛を蹴散らし、味方の屍処か大破した者達さえをも気にせず、ガミラス艦隊に野蛮さを感じさせる突進を開始した。
「Fange feindliche Flotta ab!
Avantgarde,rechten Flotta,linken Flotta,wie geplant.
Zerstoere die feindliche Flotta!!」
(訳:敵艦隊を迎撃する!
前衛、右翼、左翼、作戦通りに前進開始。
敵艦隊を殲滅せよ!!)
敵艦隊の蛮勇に真っ向から迎え撃つ事を決めた総旗艦の指令通り、先ずは前衛が敵艦隊に向かって行った。
更に少し間を置いて右翼と左翼が突撃を開始したが、それとほぼ同時に前衛が敵艦隊共々砲戦可能距離に到達し…
「Werde ein Feuerklumpen und tauch ein!!!」
(訳:火の塊となって沈め!!!)
…前衛の旗艦である、空母アカギ(赤城)と亡き空母カガ(加賀)の2人を足した様な容姿の空母棲鬼の、空母ヲ級群と共に艦載機を大量に発進させながらの号令下に単横陣を展開したガミラス前衛艦隊が砲撃を開始し、ほぼ同時に……魚類を思わせるガミラス(と深海棲艦)のは違って、何処か虫を思わせる要員達で構成された敵艦隊も砲撃を開始したので、赤と緑の光線が飛び交う砲撃戦が始まった。
どうやら空母棲鬼の狙いは、頃合いを見て単横陣から楔形の陣形に移行しての半包囲殲滅戦の様であり、実際敵の艦載機群を撃退して制空権を獲得した上、敵艦隊はマスケット銃全盛期の密集銃撃体勢を連想させる、人によっては“古すぎる”と思う陣形を取っていたので成功するかの様に思われた。
だが現実はそう甘くはなく、質は重巡リ級や戦艦タ級を有するガミラス前衛艦隊が勝っていたが、問題なのは数で、敵艦隊の数はガミラス艦隊の総数を上回っていた(更に言うと前衛は前哨戦で先住の通りに駆逐ニ級が多数脱落していた)し、なにより砲撃数は敵艦隊が倍以上も撃っていた。
なにせ、敵艦隊を構成する3種の内の戦艦ル級に似た容姿で“某金の闇”みたいに黒い長髪を文字通りの大口と主砲に変化させているブラード級戦闘艦(此の為に誤認防止で戦艦ル級が前衛にいなかった)、一見したら寝暗に見えるも脇に巨砲を携えたアカーツィア級巡洋艦の2種は、火力こそリ級とほぼ同等だったが、ガミラス駆逐艦群の2倍近くの連射性を持っていたのだ。
そしてなにより“勢い”や“情熱”は圧倒的に敵艦隊が勝っていて、現にガミラスの砲撃に怯えない処か、生死問わずにヤられた味方を押し退けては「Yapaaaa!!!」の雄叫びを上げながら突進してくる敵艦隊に、前衛艦隊が気後れして中央部を厚くして包囲陣形に移行出来ないでいて、なにせ空母棲鬼が押すに押せれない現状に悔しそうに歯軋りをしていた。
此の為にガミラス前衛艦隊が後退するかと思われたが…
「Ich werde es nicht tun!!!」
(訳:やらせはしないよ!!!)
…此処で、上半身は駆逐艦ハルサメ(春雨)で下半身は円盤の駆逐艦棲姫が率いる左翼艦隊が到着、前衛の左側に迂回して出て……駆逐棲姫が直ぐ脇の軽巡ホ級がブラード級の砲撃が直撃して吹き飛んだのを回避した様に、配下の駆逐艦群や巡洋艦群に脱落者を多数出してしまうも近距離まで接近する事に成功し、一斉雷撃によって敵艦隊の中央部に大打撃を与えるだけでなく、転進しての砲撃をしながらの突撃で楔となって敵艦隊を前後に分断してしまった。
左翼は前衛が呼応した事もあって敵艦隊前半分の殲滅に取り掛かったが、左翼の一部が砲撃している敵艦隊後半分は左翼に突撃して……味方を救出しようとでなく、左翼を殲滅出来る好機だと判断した様で、厄介な事に後半分には“2組4本腕の黒いメ○テル”のシルカ級空母が多数おり、そのシルカ級群が艦載機の第2波を発進させようとしていた。
「Sie haben keinen Platz zum Entkommenl.
Gibt es nicht!!!」
(訳:貴女達に逃げ場は無いの。
無いのよ!!!)
だが惑星を迂回して敵艦隊後半分の後ろ上方に回り込んだ、文字通りの“バイザーを着けた黒いジンツウ(神通)”の軽巡棲姫率いる右翼が到着し、奇襲に近い形での急降下攻撃を実施してシルカ級が次々に被弾しては轟沈していった。
右翼の攻撃で敵艦隊が瓦解した事から戦局はガミラスのモノで決定的になったのだが、敵艦隊はそれでもなお突撃をして、大破状態のブラード級が空母ヲ級(フラッグ)に体当たりをしてそのままがっちり掴むと…
「Yapaaa ГAФLANTIS!!!」
…体から白煙を上げて目を赤色発光させると、抱き付いた空母ヲ級だけでなく両脇の者達を巻き込んで自爆した!
此の自爆に前衛の者達はギョッとしたが、敵艦隊の自爆行為に走る者達は他にも多数いて、見境無くガミラスに張り付いては自爆をしていた。
此の野蛮と言える行為に前衛で混乱が生じてしまい、ブラード級とアカーツィア級の何割かが前衛を突破して本衛(と言うより総旗艦)に突進してきた。
「An diesen Ort zu kommen!!!………!?」
(訳:此所まで来るとは!!!………っ!?)
当然ながら予備戦力として今まで待機していた“黒い大正時代の女学生”の容姿の駆逐艦古姫が率いる後衛が本衛の前に躍り出て楯になろうとしたが、その総旗艦が駆逐古姫に「私がやる」と左手を突き出して静止させた。
此れに駆逐艦古姫だけでなく、本衛の者達も驚いていたが、当の本人は素知らぬ顔で直轄の戦艦ル級2隻と駆逐イ級3隻の計5隻(全員フラッグ)を率いて本衛の前方へと前進し、敵艦隊も総旗艦に驚喜の雄叫びを上げながら加速した。
自分が前に出た事を好機だと勘違いした敵艦隊に、総旗艦は小馬鹿にしたかの様に微笑し、総旗艦の内心に共鳴した艤装獣は興奮し過ぎて咆哮しながら体を揺すって主砲を明後日の方角に撃っていた。
「Seien sie groβartig,sinken sie von dem Ruhm von GAMYROS!!」
(訳:…偉大なる、ガミラスの栄光の前に、沈みなさい!!)
そんな艤装獣を両頬を押さえて静めるた総旗艦は、振り上げた右腕を降り下ろして攻撃を命じると艤装獣が咆哮しながら主砲を発射し、戦艦ル級2隻と駆逐イ級3隻もそれに合わせ……結果、此の只1度の一斉射で敵艦隊の殆どが消し飛んでしまった。
敵艦隊も先方で右腕諸共艤装を失うも只1人生き延びれたアカーツィア級が驚いている事から分かる通り、戦艦ル級2隻と駆逐イ級3隻の援護があったものの、総旗艦の圧倒的な砲火力に全員が硬直していた。
だが此処で前衛の一部が追撃してきて、後方の者達から次々に討たれていて、先のアカーツィア級が何度か頭を前後に振った後、自分達がギロチンの台の上に寝かされた事を察した。
「…Yapaaaa ZUORDER、っ!?」
アカーツィア級は死に際に両腕を振り上げて何かを叫んだ直後、それを最後に言い残す言葉だと判断した総旗艦の第2射で上半身を消し飛ばされてしまった。
此れと同時に終戦となったらしく、総旗艦に駆逐艦棲姫からの通信が入った。
「Okimono,flaggschiff der Linken Flotta Destroyer Living Prinzessin,zerstoert 70% der feindlichen Flotta!
Ich werde mit dem Schwanz sie herumlaufen」
(訳:此方、左翼艦隊旗艦駆逐艦棲姫、敵艦隊の7割を撃破!
奴等、尻尾を巻いて逃げだしていきます)
どうやら、駆逐艦棲姫達にも敵艦隊は撃破されて敗走を始めたようだった。
「Gatlantis,nicht deine Feinde!」
(訳:ガトランティス、恐れるに足らず!)
「Verzweifle nicht deine Feinde!
Destroyer Living Prinzessin match auf den Randbereich aufmerksam,Ein Daemon des Flugzenugtraegers und Lichtbewohlgende Prinzessin bei der Verletzung des verbleibenden Feindes」
(訳:敵を侮ってはいけません!
駆逐艦棲姫は周辺宇宙域を警戒、空母棲鬼と軽巡棲姫は残敵の掃討に当たりなさい)
感情的になりやすい駆逐艦棲姫が、敵艦隊ことガトランティス艦隊を撃退した事で調子に乗っていたが、総旗艦に注意され、更に軽巡棲姫に睨ませた事もあってウッとした後に総旗艦の命令を空母棲鬼と軽巡棲姫共々了解の返事をして、3人共に直ぐ命令通りに動いた。
駆逐棲姫はガトランティスを侮っていたが、総旗艦は、近年から自分達ガミラスの勢力に侵入しては占領惑星や友軍艦隊を攻撃・殲滅を繰り返すガトランティス……残念ながらガミラスでさえガトランティスが何を目的として、母星が何所にあるのか全く分からず、判明しているのは奴等は獰猛な戦闘種族(だからガミラスは“猿”や“野蛮”と罵っている)で、少なくともアンドロメダ銀河から襲来している2点のみ、そんなガトランティスが此れだけの存在な訳がない事を察していた。
現に自分達ガミラスは超弩級5人も編入した主力艦隊だったのに対して、ガトランティスのは数こそ圧倒的多数だったが個々の質は、兵種が違う可能性があるが、戦艦や大型空母等の主力がいない……恐らく規格外の斥候部隊だったと思われた。
それ故に、“あの御方”の信頼厚い(か御寵愛される)総旗艦が此の宙域に派遣されたのだから…
「In der Tat,wegen Destroyer Living Prinzessin,im Tonfall…」
(訳:まったく、駆逐艦棲姫め、調子に乗って…)
一見したらその事が分かっていないと思われる駆逐艦棲姫に、同じ駆逐艦の超弩級である駆逐艦古姫は右手を頭に当てて呆れていた。
「…Nnn,auf dieses Weise werden sie vorerst nicht weitergehen」
(訳:…まぁ、此れで奴等も当面は仕掛けてこないでしょうね)
「Sie werden im Moment keinen Spaβ haben」
(訳:貴女も当面は楽しみが無くなるわね)
「Absolut!!」
(訳:まったくだ!!)
総旗艦とは長年の付き合いで、最早“戦友”と言える仲の駆逐艦古姫は遠慮なしに高笑いをした。
そしてそんな仲だったからこそ、駆逐艦古姫は総旗艦の心が此の宙域から離れている上に、本海戦処か出撃する数日前から変に興奮して、今も益々興奮している理由を察していた。
「Interessieren Sie sich fuer die A-Galaxie?」
(訳:A銀河が気になりますか?)
「Ja!」
(訳:ええ!)
総旗艦が思っているのはガミラスの同胞・深海棲艦を撃退した地球、それも滅亡直前まで追い込んだ星から現れた1人の艦娘だった。
しかも超弩級の1人の潜宙棲鬼を倒した艦娘は、総旗艦と同じ戦艦だったのだから尚更であった。
「…Zum Beispiel Schiff Maedchen war der Name?」
(訳:…例の艦娘は何て名前だったかしら?)
「YAMATO,dass Weltraumschlachtschiff YAMATO」
(訳:ヤマトだ、宇宙戦艦ヤマトだ)
「……YAMATO,oder!」
(訳:……ヤマト、か!)
残念ながら此の宙域にヤマトが来る事は完全にあり得なかったし、そもそも太陽系にいるヤマトが外宇宙に出ていないのだ。
だが総旗艦はヤマトが冥王星基地を攻略して外宇宙に出てくる、そしてそのヤマトの討伐を……対立候補が多数いたが、自分がヤマト討伐艦隊の総旗艦に“あの御方”から命じられるだろうと予想、それが近い内に現実のモノになるだろうと、勝手な予測をして口を歪めた笑みを浮かべていた。
何故なら、此の艦隊の総旗艦を務めていたのは戦艦棲姫……ガミラス(と深海棲艦)の超弩級群の中で大艦巨砲主義を純粋に具現化した稀少な戦姫。
強者の敵戦艦を真っ向正面から力で捩じ伏せる事を至上の喜びとしている彼女が、強敵となるだろうヤマトを求めても何らおかしくなかった。
感想または御意見、どちらでもお待ちしています。
と言う訳で、2199の第11話を元にしたガミラスvsガトランティスを実施、ガトランティスは“りっく☆じあーす”の敵対勢力であるマグマ軍の皆さんに演じてもらいましたので、実際は深海棲艦vsマグマ軍となりました。
マグマ軍の皆さん、ご苦労さぁーん!
マグマ軍・一堂
『キー!!!』
(訳:お土産のピロシキ、御馳走様!!!)
で今回の話と同時投稿した“SPACEBATTLEGAILヤマトⅡ(仮)”のプロローグを見ても取れる通り、
大和
「白色彗星帝国編は白兵戦が多いですから、りっく☆じあーすとのコラボが可能になったのですね」
タイトルの“(仮)”は、ガミラス編が終わって本格始動した時に外します。
当然ですが、白色彗星帝国編を下手に投稿するもガミラス編の生存者のネタバレを確実に起こしますので投稿はしません。
後、“設定 艦娘”の“まだ見ぬ戦友”から白色彗星帝国編の項目を削除します。
さぁ次回からは、キリシマ達が地獄を見た第一木星沖海戦の回想です。
ヤマト原作で見て分かりますが、かなりの艦娘達が戦没しますので、腹くくってください。
本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?
-
実写版通りに、特攻
-
なんとしてでも、地球に帰還