SPACEBATTLEGIRLヤマト   作:サイレント・レイ

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第57話 Flotte vor!!!

――― 冥王星沖 ―――

 

 

 冥王星の沖合いの宙域で、ヤマト達遠征艦隊を待ち受けているガミラス打撃艦隊はと言うと、数日が経過しても遠征艦隊が海王星から出てこない事から、稀にサボりの傾向が出ていたものの、取り敢えずはちゃんとはしていた。

 

「Bericht vom Aufklaerungasschiff!

Eine Flotta,die von Neptune verschifft wurde!」

(訳:偵察艦より通報!

海王星から艦隊が出撃しました!)

 

 冥王星への帰還を望む者が多々出てきた時に、海王星の動きが伝えられた。

 

「Follow-up!!

Es cheint,dass YAMATO an der Spitze der Flotte steht!」

(訳:続報!!

艦隊の先頭にヤマトがいるそうです!)

 

「Wir teilen Pluto und Gepanerte Prinzessin den “YAMATO-Angriff” mit!」

(訳:冥王星及び装甲空母姫様に“ヤマト出撃”を通信!)

 

 そして最大の標的であるヤマト発見の1報で、全員が“遂に来た”と周囲の者達と目線を合わせた。 

 

「Weitere Nachverfolgung!!

YAMATO,geht auf kuerzestem Weg ins Weltall,ohne zu Pluto zu gehen!」

(訳:更に続報!!

ヤマト、冥王星に向かわずに最短コースで外宇宙に進んでます!)

 

 だがヤマト(達)が冥王星に向かっていない事が伝えられると“えっ”となって各々に騒ぎだした。

 

「Komm unikation von Pluto!!

Es ist “YAMATO wird das Sonnensystem wahrscheinlich mit einem Warp in der Asteroidenzone verlassen,daher sollte die streikende Flotte YAMATO auf dem Asteroiden nach dem Entwurf des Plane angreifen”!」

(訳:冥王星より通信!!

“ヤマトは小惑星帯でワープで太陽系を離脱する可能大故に、打撃艦隊は副案通りに小惑星帯にてヤマトを攻撃せよ”との事です!)

 

 どうやら冥王棲鬼はヤマトが冥王星に向かわない事を想定していたらしく、直ぐにヤマト追撃の命令が下り、戦艦ル級6隻を主体とした大半が急発進した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……通信、“ブクスホーデン、プラッツェンから前進”っと…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 海王星・冥王星間小惑星帯 ―――

 

 

「Wir kamen am Asteroidenguertel!」

(訳:小惑星帯に着いたぞ!)

 

「Was ist YAMATO!?

Im Asteroidenguertel!?」

(訳:ヤマトは何処だ!?

小惑星帯の中か!?)

 

 冥王棲鬼の命令通り、ヤマト追撃に向かった打撃艦隊は全速力での移動で小惑星帯に辿り着くや、道中遠征艦隊が小惑星帯を通過するのを確認しなかった事から、ヤマトの所在を真っ先に求めた。

 

「Es wurde wahrscheinlich berichtet,dass Avantgarde under YAMATO nicht von vorherigen Avantgarde verzerrt wurde…」

(訳:先行した前衛からヤマト以下の地球艦隊がワープした事が報告されていませんのでおそらくは…)

 

「YAMATO ist immer noch im Asteroidenguertel,um zu sagen!

Es wird eilen!!」

(訳:と言う事は、ヤマトはまだ小惑星帯の中だ!

突入するぞ!!)

 

「Bitte warte!!

Ich kann mich nicht mit meinem Avant in Verbindung setzen!」

(訳:待ってください!!

先程から前衛と連絡が取れないのです!)

 

「Mai ist groβartig!!!

YAMATO wird mit einer Verwerfung davonlaufen,wenn ich muede bin!」

(訳:五月蝿い!!!

ボヤボヤするとヤマトがワープで逃げるだろ!)

 

 直ぐに遠征艦隊が小惑星帯にいる事が判明して戦艦ル級達は小惑星に突入しようとしたのだが、前衛との音信途絶から何かを危惧した重巡リ級の1人が忠告するも、戦艦ル級達は無視して突入していき、他の者達も相変わらずの戦艦ル級達の考え無しに各々に呆れながら彼女達に続いた。

 

 

 

 

 

「YAMATO!!!

Was fuer ein Ort!!?」

(訳:ヤマトォォォー!!!

何所だぁぁぁー!!?)

 

「…mach es!?」

(訳:…やれやれっ!?)

 

 戦艦ル級達はヤマトを求めて小惑星群を除雪車みたいに払い除けながら突進し続け、重巡リ級以下の後続の者達は戦艦ル級達に呆れながら続いていたら、重巡リ級の数人が左舷から飛んできた空間魚雷の不意打ちを食らって周囲の駆逐艦群を巻き添えにして吹き飛んだ。

 

「Was ist passiert!!?」

(訳:何が起きた!!?)

 

 此の被雷で戦艦ル級達が止まって後ろに振り向いた状態で固まって、後続の者達は轟沈した者達に駆け寄って騒いでいたら…

 

「良い具合で決まったわね!」

 

…空間魚雷が飛んできた遥か先の小惑星2つの間に、屈んで身構えているアサシモとアキヅキの2人の後ろに、垂直に曲げた左足を上げたヤマトがいた。

 

「「「「「「…Ja,es ist YAMATO!!!」」」」」」

(訳:…ヤ、ヤマトだぁぁぁー!!!)

 

 いきなりのヤマトの出現にガミラス艦隊が混乱による沈黙が少しの間あったが、ヤマトが左足を下ろすと同時に我に返った戦艦ル級達が一斉に叫びながら主砲を放ったが、戦艦ル級達の砲撃は全弾外れてヤマト達の周囲の小惑星群に直撃するに終わった。

 

「…ふっ」

 

「「べ~…」」

 

 そんな戦艦ル級達の空振りに、ヤマトが小馬鹿にしたかの様に微笑して、アサシモとアキヅキが舌を出した後に、反撃する事なく背後の小惑星群の影に逃げていった。

 

「「Warten sie!!!」」

(訳:待てぇぇぇー!!!)

 

「…Warum haben sie es nicht auf dem Radar gesehen?」

(訳:…何で、レーダーに映らなかったんだ?)

 

「Was macchst du!!?

Folge schnell!!!」

(訳:何をしている!!?

早く追えぇぇぇー!!!)

 

 密集する小惑星の間を縫って逃げたヤマト達3人を直ぐに戦艦ル級達が追い掛けたが、重巡リ級達はヤマト達が突然現れた事に驚き戸惑っていたが、殿の戦艦ル級に怒鳴られて、慌てて彼女達に続いた。

 

『GiYAaaa-!!!』

 

 ところが、先行した戦艦ル級達、そんな彼女達に釣られて続いた者達の悲鳴が聞こえた為に急いで駆け付けると…

 

「Es ist eine Mine!!!」

(訳:機雷だ!!!)

 

…先行した者達は機雷原に突っ込んだらしく、幾つもの爆発に飲み込まれていた。

 此れに戦艦ル級は軽度の火傷だけですんでいたが、駆逐艦群や軽巡2種の何隻かが轟沈していた。

 

「Wohin ist YAMATO gegangen!?」

(訳:ヤマトは何所に行った!?)

 

「Wie bist du diesem Minenfeld herausgekommen und hast bemerkt,dass es Mine verspueht hat!?」

(訳:どうやって気づかれる事なくあの機雷原を抜けるなり、機雷を散布したんだ!?)

 

 戦艦ル級達が両手の艤装を各々に振り回していた事で意外に元気である事が分かった事もあって、後続組がヤマト(達)の所在を求めて、機雷原の先を見つめていたが…

 

「見事に引っ掛かってる!!!」

 

…不意に機雷原の右上側で笑い声が聞こえた為、一斉にそちらに振り向いたら、その先にある大型小惑星の上でヤマトがお腹を抱えて爆笑していた。

 

「惨めね」

 

 更にヤマトの両脇各々にいる、カスミが機雷原内の戦艦ル級に冷たい目線を向け、テルヅキが何故か静かに額、心臓部、左肩、右肩の順に十字を描いていた。

 

「Zerstoerer veraendert sich」

(訳:駆逐艦が変わってる)

 

 重巡リ級達がヤマトの取り巻き2人が変わってる事に疑問を感じたが、戦艦ル級達はそんな事お構い無しに主砲を次々に放ったが、それ等はヤマト達が乗っていた小惑星を初めとした彼女達周囲の小惑星群に当たるだけに終わって、肝心のヤマト達は乗っていた小惑星の爆発の勢いを利用して後ろの方に逃げていった。

 

「Verpassen sie es nicht!!!」

(訳:逃がすなぁぁぁー!!!)

 

 当然ながら戦艦ル級達は雄叫びを上げながらヤマト達を追い掛け、随伴艦達もヤマトの行動に違和感を感じながら続いた。

 

「Ein rasender Junge!!!」

(訳:逃げ足の速い奴め!!!)

 

「Was fuer ein Ort,YAMATO!!?」

(訳:何処だ、ヤマト!!?)

 

「Komm stolz heraus!!!」

(訳:堂々と出てこい!!!)

 

 だが又しても小惑星群の合間に縫っての追撃したがヤマトを見失ってしまい、戦艦ル級達は周囲を見渡して、時折主砲を所構わずに放ちながら出てる筈のないヤマトを呼び出そうとしていたので、随伴艦達は揃って溜め息を吐いた。

 

「……トーン・タンタン…」

 

…その直後に何処からともなく声が聞こえたので、全員が硬直した。

 

「……トーン・タンタン…」

 

 声自体は別に叫ぶ等の大声でなかったが、静かな空間である事が声を変に大きくして、よく聞いたら足音みたいなのも聞こえていた。

 だが突然声が聞こえなくなったら、小惑星の物影から人型の何が飛び出して驚き戸惑っていたガミラス艦隊の面々の合間を縫いながら、戦艦ル級1人を含めた何人かに空間魚雷を至近距離で叩き込んで、被雷した戦艦ル級のみは小破ですんだが、他の者達は沈むか大破していた、当の襲撃者はガミラス艦隊を見事にすり透けた。

 

「Hey,das dirtte Blitzgeschwader ist verschwunden!」

(訳:おい、第三水雷戦隊が全員やられたぞ!)

 

「Es war ein furchtbar schneller Typ!」

(訳:恐ろしく速い奴だった!)

 

「…Hey,war es nicht ein schwarzhaariger Pferdeschwanz?」

(訳:…アイツ、黒髪のポニーテールじゃなかったか?)

 

 一瞬の出来事でガミラス艦隊で軽い混乱が生じたが、雷巡チ級の1人が襲撃者の髪型を指摘した事で全員が“まさか”と思い、少し硬直した後に襲撃者が過ぎた方にゆっくり振り向いた。

 するとその先の小惑星の物影からヤマトが顔を出してガミラス艦隊を睨んでいた。

 

「「「「「「Es ist vorbei!!!」」」」」」

(訳:いたぞぉぉぉー!!!)

 

 直ぐに戦艦ル級達がヤマト目掛けて主砲を放ち、何故かヤマトが動かなかった事もあって今度は当たるかと思われたが、その直前でイソカゼがヤマトを後ろに引っ張ったので又しても外れた。

 

「Warten Sieund gehen Sie!!!」

(訳:待てゴルァ!!!)

 

「…Warum benutzt er die Waffe nicht?」

(訳:…何でアイツは主砲を使わないんだ?)

 

 戦艦ル級達はまた逃げたヤマトを追いかけていったが、他の者達はヤマトへの違和感が、一撃で戦艦ル級を沈められる火力を持つ主砲を先程から使わない事である事に気づき、今更ながら罠の可能性を疑って二の足を踏んでいたが、後々(があれば)に戦艦ル級達に何をされるか分からない恐怖から、溜め息を吐いて渋々続いた。

 

「Ich habe es vermisst!!!」

(訳:もう逃がさんぞ!!!)

 

「Zerschmetfert,YAMATO!!!」

(訳:くたばれヤマト!!!)

 

 3度目のヤマト追撃を小惑星群の合間を縫いながら暫く続け、ほぼ直線コースに入った時に、重巡リ級以下の随伴艦の者達が行き絶え絶え状態だったが、遂に戦艦ル級達はヤマトを散布界に捉えた。

 

「Oh! Viele feindlich Flugzeuge oben!!!」

(訳:っ!? 真上、敵機多数!!!)

 

 戦艦ル級達が不適な笑みを浮かべてヤマトに主砲を放とうとした時に、重巡リ級の1人が自分達目掛けて急降下してくるコスモタイガーとコスモファルコンの編隊に気づいて、悲鳴を上げながら報せた。

 

「Was fuer ein ploetzlicher Auftritt!!?」

(訳:何で急に現れるんだ!!?)

 

「Sie sind auch auf der linken Seite!!!」

(訳:左舷にもいるぞ!!!)

 

「Sogar von der rechten Seite!!!」

(訳:右舷からもだ!!!)

 

「Ich komme von unten!!!」

(訳:下からも来てる!!!)

 

「Nun,ich war umzingelt!!!」

(訳:まずいぞ、囲まれた!!!)

 

「Feindliche Flugzeuge und Raketen werden werden gleichzeitig abgeeworfen!!!」

(訳:敵機、ミサイル一斉に投下!!!)

 

 上下左右からコスモタイガー&コスモファルコンの編隊の不意打ちに、ガミラス艦隊は混乱が生じた為に防空陣形に移行する処か対空砲を撃つ事すら出来ずに次々に被雷していき、艦隊全域で爆発に飲み込まれいった。

 

「Lass uns gehen!!!

Die weibliche Aff der Schiffstochter,ein gutaussender kerl!!!」

(訳:畜生!!!

艦娘の牝猿どもめ、いい様にヤりやがって!!!)

 

「Sind die Guerilla-Taktiken der Tauchflotte nicht richtig,!!?」

(訳:アレは潜宙艦隊のゲリラ戦法そのまんまじゃないか、っ!!?)

 

 自他共にヤられ放題の状況に、雷巡チ級の何人かがコスモタイガー&コスモファルコンの編隊に毒づいたが、それ等の何割かが、戦艦ル級や重巡リ級は無視して、水雷戦隊への機銃掃射をしてきて、何人かは目をヤられてのたうっていたが、雷巡チ級の何人かは魚雷発射菅を撃ち抜かれて周囲を巻き込む大爆発を起こしていた。

 

「Schaden,Schaden melden!」

(訳:被害は、被害を報告しなさい!)

 

「Torpedoschwader ist angeschlagen.

40% der Gesamtflotten gingen verloren」

(訳:水雷戦隊はボロボロです。

艦隊総数の4割がヤられました)

 

 此の空襲で戦艦ル級無発光体全員が中破するだけでなく、艦隊全域でこの日最大の被害が出た事で、流石に戦艦ル級達は自分達の浅はかな行動を各々に悔やんでいた。

 

「Warum hast so weiter gemacht!!?

Jeder,ich denke es war Ya!!!」

(訳:何でこんな事をし続けたんだ!!?

皆、ヤられたじゃないか!!!)

 

 此の為だろう、錯乱した重巡リ級が戦艦ル級の1人の胸ぐらを掴んで怒鳴っていたが、誰も行動しなかった。

 そんな時に前方近くの小惑星の物影から、腹立たしい笑顔のヤマトが出てきて、全員が硬直した後にゆっくりそちらに振り向いた。

 

「…Zum ersten Mal durfte ich das Aussehen der GAMYROS-Flotte sehen」

(訳:…ガミラス艦隊の醜態な姿、初めて見させてもらったよ)

 

『………』

 

「ああー!!!

良い気持ちよ!!!」

 

 ご丁寧にガミラス語で話し掛けてからの大袈裟な動作でまた小惑星の物影に隠れたヤマトの言動で、戦艦ル級達だけでなく、ガミラス艦隊全員が一斉に心の中の何かが切れた。

 

『…Toete mich!!!』

(訳:…ぶっ殺す!!!)

 

 怒り心頭のガミラス艦隊は一斉にヤマトの追撃を再開したが、全員“数々の疑問”や“罠の可能性”は完全に雲散霧消していた。

 




 感想または御意見をお待ちしています。

浜風
「…今回、ヤマト関係ないネタが3つくらい入ってませんでした?」

五十鈴
「あと、今回のヤマト、何かおかしくない?」

 それ等は次回ネタ晴らしをしますので。

本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?

  • 実写版通りに、特攻
  • なんとしてでも、地球に帰還
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