SPACEBATTLEGIRLヤマト   作:サイレント・レイ

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第58話 Flotte vor!!!(裏)

――― 海王星 ―――

 

 

「皆、準備はいい?」

 

 ズイカクによって艦娘用の射出室に集合した遠征艦隊の面々1人1人丁寧に点呼と確認が行われ、取り敢えずは全員が心体と艤装全てが万全である事を示した。

 

「…ヤハギは?」

 

「まだ来ていませんネ」

 

 だが最後の1人であるヤハギがいない事をイソカゼと丹陽が指摘した。

 

「ヤハギ、来たわよ!!」

 

「待って待って待って、アカシ待って!!!」

 

 その直後にアケシが当のヤハギを引っ張って来たのだが、ヤハギは扉の前で抵抗してズイカク達の前に出ようとしなかった。

 

「ほら出なさい!!!」

 

「嫌嫌嫌嫌!!!」

 

「もう、時間が無いんだから、諦めなさい!!!」

 

 廊下にて、ヤハギは相当悪足掻きをして逆にアケシを引っ張っていったが、ヤマトに背後から突き飛ばされたらしく、ヤマトの右足が見えると同時にヤハギはよろけながら出てきたが、ズイカク達はヤハギの姿を見て全員各々に爆笑した。

 

「どう、なかなかのモノでしょ?」

 

「似てる似てる、まさにヤマトになってます!

アケシ、良い仕事しましたね!!」

 

「ホントホント、可愛いヤマトだ!!」

 

 オオヨドが笑いながらどや顔のアケシに何度も頷き、発案者のアサシモがヤハギを指差しながら爆笑していた通り、今のヤハギの姿はと言うと、後頭部に金属パイプ等の有り合わせ品製のダミー測距儀を着け、赤いスカーフを巻いた首回りの襟を赤く染め、3基ある主砲の砲身の間にダミー砲身を着け、更にターレットから外した第二主砲が艤装背部に無理矢理はっ着けられている等、そして悪のりしたヤマト本人の手でメイクをバッチリされていた為、見た目はほぼヤマトになっていた。

 因みに、ヤハギの艤装は外見上は偽ヤマト化の為のダミー品だらけになってはいたが、性能自体は使用不可の第二主砲以外はアガノ級のが保ててあり、問題の第二主砲も定位置に戻せば使用可能となる。

 

「……だから、嫌だって言ったのに!!!」

 

 だが当のヤハギはと言うと、元々偽ヤマトに仕立てられるのを断固反対していた上、全員に笑われている現状から全身を震わせるだけでなく、目に見える肌全てを真っ赤にして頭から湯気が出ていた。

 

「お前、アガノ級巡洋艦からヤマト級戦艦に転向出来るぞ!」

 

「そうなったらキヨシモに夢と希望を与えるわね!」

 

「あ~、実際に歯軋りして悔しがるキヨシモの顔が思い浮かぶ浮かぶ!」

 

「……イソカゼ、カスミ、アサシモ、覚えてなさい…」

 

 ほぼ諦めているヤハギは、悪のりするイソカゼ達3人に殺気を放ちながら彼女達の所を抜けて、カタパルトの方に向かった。

 

(ヤハギちゃんはアガノ級三番艦なの!!! ヤマト級になっちゃ駄目!!!)

 

(アンタ、ノシロ達を裏切るっての!!?)

 

「……サカワは兎も角、アガノ姉とノシロ姉がいないのが、救いなのかも……ね…」

 

 ヤハギはカタパルトに乗ってズイカク達に哀愁ある背中を見せながら、今の姿をアガノに嘆かれてノシロに怒られる光景を予想して特大の溜め息を吐いた。

 

「イソカゼ、アンタ達も笑ってはいられないわよ」

 

「…え?」

 

「小惑星帯に入ったら、偽ヤマトをやってもらうわよ」

 

「私もやるのか!!?」

 

 アカシがヤハギのと同じダミー測距儀と赤い塗料&スカーフを差し出した事に見事に驚いたイソカゼに、カスミとアサシモは“ご愁傷さま”とし、ヤハギは彼女達に気づかれる事なく振り向いて“ざま見ろ”と笑っていた。

 

「私は“アンタ達も”って言ったわよ」

 

「……まさか…」

 

 更にアカシはギョッとしたアサシモにもダミー測距儀に加えて、セーラー服でないのでヤマトの戦闘服を模したコートに黒い頭髪料を各々に差し出した。

 よく見たら、オオヨドはダミー測距儀と赤い塗料&スカーフ、チトセとアマツカゼはダミー測距儀、コート、黒の頭髪料を各々に翳して“自分達も偽ヤマトを演じる”と示していた。

 

「……何で偽ヤマトを大量に仕立てないといけないのよ…」

 

「アンタもするのよ」

 

「……え"?」

 

 作戦上仕方がないと事は分かっていたが、妙に機嫌が悪いズイカクは大量の偽ヤマトに拒絶の溜め息を吐いたが、アカシはそんな彼女にもダミー測距儀とコートを差し出した。

 

「アンタも長い黒髪なんだから」

 

「冗談じゃないわよ!!!

何で私までがアイツの偽者をやんなくちゃいけないのよ!!?」

 

 ズイカクが予想通りに全力での拒絶にアカシが“やっぱり?”として説得の困難さを自覚していたが、その間にカスミに何かを耳打ちされたヤマトが眉間に皺を寄せていた。

 

「……ズイカク」

 

「あ"あ"ん?」

 

「…私の格好しろや」

 

「何でよ何でよ。

ボロ船がお前…」

 

「…私ノ格好シロヤ」

 

 ヤマトはズイカクの“ボロ船”発言に少し怒ったが、自分が言う意味をあんまり理解していない事から最後に片言になったが、此れがズイカクの何かに触れた。

 

「やってやろうじゃないのよ、この野郎!!!」

 

 取り敢えずはズイカクは怒りながらもやる気になったようで、アカシから偽ヤマトセットを“奪う”に近い形で受け取った。

 

「死ぬぅ!!!

笑い死ぬぅぅぅー!!!」

 

「お腹が痛イ!

海戦をやってないけど、入渠シタイ!」

 

 只、ズイカクの起爆理由が分からなったが、ヤマトとズイカク以外は全員爆笑した。

 

「……テルヅキ、笑っちゃ駄目です…」

 

「だけど、アキヅキ姉……キツい、です…」

 

 アキヅキとテルヅキに至っては笑いを堪えるあまり、壁際で横並びで丸くなっていた。

 

「…カスミ、ヤマトのって、弓技大会でのやり取りの、だよね」

 

「狙ってやらせたけど、予想を超える事になったわ」

 

 因みにヤマトに言わせた事の元ネタが分かったらしいアケシはカスミに耳打ちをして、カスミがそれを肯定した。

 

「さて、いよいよですね」

 

 ヤマトはアキヅキとテルヅキが復活したのを確認して作戦が開始可能と判断したが、当のヤマトは艤装を纏っていなかった。

 更に言うと、クロシオを見る為にキタガミと残留するアケシは兎も角として、ショウカク、タマ、イスズ、ハマカゼ、ハツヅキ、レシーテリヌイ、ヴェールヌイの6人がいなかった。

 

「私達が存分に暴れてくるから、囮役は任せておいて!」

 

 カスミの返しに他の者達も次々に続き、最後にヤハギが背を向けたまま右拳を掲げた。

 因みにヤマトに鼻を鳴らしたズイカクが機嫌の悪さは、先代瑞鶴と同様にヤマトの為への囮にされた事が原因であった。

 

「…此の囮作戦は私達は沖田提督ではなく、土方提督の指揮下になる事を全員注意して下さいね……それでは、総員時間合わせ!!!…」

 

 オオヨドに合わせて全員が自分の時計の時間を確認し、外れている者のは時計を調整して、作戦開始の最終作業が終わった。

 

「第二艦隊、ヤハギ…」

 

「ヤハギじゃないだろ」

 

「……ヤマト、抜錨します!!!」

 

 アサシモに注意にしてフリをされた事でヤケクソになったヤハギを先頭に、ズイカク達も次々に続いていき……そんな彼女達にヤマトは通常の敬礼で、アカシは右拳を左胸に当てる敬礼で見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 海王星・冥王星間小惑星帯 ―――

 

 

「ハツシモから通信、“ブクスホーデン、プラッツェンより前進”です!」

 

 ヤハギ達囮艦隊は小惑星帯に進入して暫くした後、オオヨド経由のハツシモの暗号通信に此の場にいる者達は各々に喜んだ。

 

「ズイカク達は?」

 

「さっき来た前衛艦隊を殲滅したそうです」

 

「私達も通信、“ダヴーは迎撃に入る”!」

 

 ヤハギの命令にオオヨドは直ぐに指定された通信を発した。

 

「…それじゃ、さっさと決めちゃいましょう」

 

「ええ、だけど逆に決められないようにね」

 

 ヤハギがオオヨドに苦笑した後、2人は他共々に各々に別れていった。

 

「…っ、来た!!」

 

 ヤハギはアサシモとアキヅキと共に1番冥王星側の外側の小惑星群に潜んでいたら、ガミラス艦隊の気配を察して準備を整えていると戦艦ル級6隻が近くを通りすぎ過ぎようとした。

 

「……今回は良く引き付けるんだ…」

 

 だが自分達の武装で戦艦ル級を沈めるのは難しいだけでなく、ガミラス艦隊を混乱させるのが目的だったのでヤハギ達は敢えて戦艦ル級達を無視した。

 

「…よし、撃えぇぇぇー!!!」

 

 戦艦ル級達が過ぎ去って、次に来る重巡リ級達に狙いを定めたヤハギが空間魚雷を放ってアサシモとアキヅキも続き、空間魚雷群の多数が重巡リ級達に次々命中した。

 

「良い具合に決まったわね!」

 

 此の雷撃で狙い通りにガミラス艦隊が混乱し、敢えてヤハギは叫んで自分達の存在をガミラス艦隊に知らしめた。

 

「「「「「「…Ja,es ist YAMATO!!!」」」」」」

(訳:…ヤ、ヤマトだぁぁぁー!!!)

 

 で沈黙の少し間を置いて、此れまた狙い通りにヤハギをヤマトと見間違えた戦艦ル級達が一斉に主砲に放って、ヤハギ達3人も驚いて身動き取れなかったが、それ等は外れて周囲の小惑星に当たった。

 

「…ふっ」

 

「「べ~…」」

 

 ヤハギが恐怖からの笑みを浮かべ、我に返ったアサシモとアキヅキが舌を出すと、直ぐに背後の小惑星に回り込んで逃走を開始した。

 

「追い掛けてきたぁぁぁー!!!」

 

「デンマーク海峡海戦での深海棲艦の二の舞を踏みましたね!!!」

 

 アサシモが後ろを振り向いて叫んでからのアキヅキの引き吊った笑顔での指摘とは、大西洋に進出しようとした戦艦ビスマルクと重巡プリンツ・オイゲンの2人を迎撃しようとした戦艦ル級2、重巡リ級2、駆逐艦6の深海棲艦艦隊が、プリンツ・オイゲンをビスマルクと誤認した事(元々ドイツは此の事を狙ってビスマルク級戦艦とアドミラル・ヒッパー級重巡を似た外見にしていた)から戦艦ル級2隻を失った事であった。

 

「2人共、逃げる事に専念して!!!

じゃないとビスマルクの先代みたいになるわよ!!!」

 

 ヤハギの言う通り、海戦後プリンツ・オイゲンと別れてフランスへ修理に向かったビスマルクは、怒り心頭の深海棲艦の100隻に及ぶ大艦隊の追撃戦で壮絶に沈んだ事から、捕まると只ですまない事が分かってる以上は全力で逃げるしかなかった。

 だが戦艦ル級達の殺気に当てられた事もあって、全力逃走での疲労から失速しかねないと自覚したら…

 

「ヤハギ、此方!!!」

 

…アステロイドシップで作った避難場所の穴からアマツカゼが手招きしてヤハギ達3人が次々に飛び込んで、最後のアサシモが入って直ぐに穴を上に向けた事もあって戦艦ル級達だけでなく後続の者達も気づく事なく過ぎ去っていった。

 

「…行ったわ」

 

「「……死ぬかと思った…」」

「……死ぬかと思いました…」

 

 ガミラス艦隊が完全に去ったのをアマツカゼが確認した後に、ヤハギ達3人は揃って溜め息を魂まで出そうな程に大きく吐いた。

 

「ガミラス艦隊は機雷原に向かったわね。

ヤハギ、やるじゃない」

 

「「「もう地球に帰りたい…」」」

 

 囮作戦の初手が上手くいった事にアマツカゼは笑ったが、やったヤハギ達3人は既にぐったりしていた。

 

「それじゃ、私はズイカクの所に移動するから、ヤハギ達は休んだら移動してね」

 

 避難場所から出ていくアマツカゼにヤハギ達は手を振って見送った。

 アマツカゼが移動して少ししたら遠方で爆発が多数聞こえ、少し遅れてガミラス艦隊の怒号も聞こえてきた。

 

「チトセ達も上手くやったみたいね」

 

 

 

 

 

「あ、オオヨドォォォー!!!」

 

 機雷原への誘導だけでなく、第3ポイントへの誘導していた、偽ヤマトに化けたチトセ達3人は避難場所から顔を出していたオオヨドを見つけて急ぎ入って、またしても気づかなかったガミラス艦隊が過ぎ去ってから、ヤハギ達と同様に安堵の溜め息を吐き、髪を黒く染めているチトセは偽ヤマト用のコートの前を開いた。

 

「あ、しまった!」

 

 だが今回は、オオヨドの計算ミスがあったらしく、ガミラス艦隊は航空隊による多方向奇襲が予定された宙域から逸れていった。

 因みに、今のオオヨドには潜宙棲鬼戦でのカモイの装備と運用データがアカシ経由で手渡されていたので、此の小惑星帯での状況が全て分かる事が出来た。

 

「オオヨド、どうするのよ?」

 

 当然、チトセが危惧してオオヨドに尋ねたが、そのオオヨドが答える前に、イソカゼからの通信が入った。

 

「オオヨド、丹陽にアレをやらせて再誘導するから、ヤマトに化けて準備してくれ!」

 

 イソカゼのは要望と言うより命令に近かった為か、オオヨドは「了解しました!」と答えると、戸惑っているチトセ達3人を他所に直ぐに飛び出して首回りの襟とスカートを赤く染めだした。

 

「此れぐらいが限界だな」

 

「そうです、ネ」

 

 その頃、偶々ガミラス艦隊が向かった所の近くにいたイソカゼと丹陽はギリギリの所までガミラス艦隊に潜みながら近づいていた。

 

「イソカゼさぁん、行ってくだサイ」

 

「5分だぞ。

5分でオオヨド達の所に来いよ」

 

 ポニーテールにしてイソカゼのダミー測距儀を後頭部に着けた丹陽が頷くのを見た後、イソカゼは隠れながらガミラス艦隊の脇を過ぎてオオヨドの所に向かって、その間に丹陽は溜め息を吐いて少しした後に近くの小惑星の上に乗ると、両腕を胸元でのXの字に組んでその場でステップを踏み出した。

 

「……トーン・タンタン…」

 

 丹陽はステップでリズムを刻み、更に心を無の境地である明鏡止水の処まで沈めだした。

 

「イソカゼ、此方!」

 

 丹陽の声に気を取られている事もあって、ガミラス艦隊に気づかれる事なく背後に回ったイソカゼは、近くの小惑星に潜んでいるオオヨドを見つけて、そちらに向かった。

 更にオオヨドの後ろにカスミとテルヅキもいた。

 

「丹陽のアレ、何なの!?」

 

 どうも、オオヨドは兎も角、カスミとテルヅキは丹陽がやろうとする事が分からないのでイソカゼに尋ねた。

 

「私もよく分からんが、中国の駆逐艦娘と巡洋艦娘の一部にある特殊能力だ。

静寂な状態でしか使えない、使用後直ぐに10分以上動けなくなる等の制限があるが、大体5分だけユウダチと同等以上の動きが出来るんだ」

 

「「ユウダチと?」」

 

「来ますよ!」

 

 イソカゼの説明にカスミとテルヅキがお互いの目線を合わせてギョッとしたが、丹陽が動くのを察して髪をポニーテールに束ねながらダミー測距儀を着ける等をして偽ヤマトに化けたオオヨドが注意した。

 その直後、声を止めると直ぐに丹陽が動き、超高速でガミラス艦隊の合間を縫いながら次々に攻撃し……ガミラス艦隊をすり抜けると、オオヨドとイソカゼに気づいてそちらに急行した。

 

「丹陽さん!」

 

「何此れ!?」

 

 窒息しかねない程の酸欠状態の丹陽を抱き止めたテルヅキとカスミは、丹陽の行動と状態に驚いていた。

 

「行ってくれ!」

 

 だがカスミとテルヅキと同じ状態であるガミラス艦隊を誘導する為に、イソカゼはオオヨドに動くように頼んだ。

 直ぐにオオヨドは眼鏡を外すと小惑星から顔を出し、裸眼状態の為にガミラス艦隊が全く見えない状態に苦しんでいて、更に戦艦ル級達が撃った事に気づかなかったが、イソカゼが直ぐに引っ張ったので事なきを得た。

 

「逃げるぞ!!!」

 

「近くに避難所があります!」

 

 イソカゼの叫びにオオヨドが眼鏡を掛けながら続き、更にカスミとテルヅキも動けない丹陽を2人係で抱き上げて続いた。

 丹陽が不安要素になっていたが、ガミラス艦隊の動きが遅かった為に無事に避難場所に逃げ込む事が出来、更にガミラス艦隊が当初の予定箇所へ誘導出来たのだが、戦艦ル級達は兎も角として、後続は明らかに動きが遅かった。

 

「…此れって、不味いですよね」

 

「ああ、ガミラスは疑い始めてる」

 

 テルヅキとイソカゼがガミラス艦隊が罠に気づき掛けているのを察して顔を青くした。

 

「だったら、ガミラスをもっと怒らせないと」

 

「大丈夫です。

向こうにズイカクさんが待ち受けてます」

 

 カスミが対応策を言ったら、オオヨドが微笑して答えると、2人と共に納得した。

 

 

 

 

 

「…あ、此れ不味いわね」

 

 此の少し後、ズイカクとチトセの多方向同時の航空攻撃後、ガミラス艦隊が狙いとは逆に冷静になろうとしていた事をアマツカゼが察して、ズイカクや合流したヤハギ達3人と共に危惧した。

 

「……ズイカク…」

 

 ヤハギがズイカクにそんなガミラス艦隊を怒らせるのを目線で頼み、アマツカゼ達4人もヤハギに続いた。

 

「…オオヨド、ちょっとガミラス語を確認したいんだけどいい?」

 

 明らかに嫌がっていたが、ズイカクは渋々了承するとオオヨドに連絡を取って何かを確認しだした。

 

「さぁ、やってください」

 

 ズイカクはアキヅキを睨むと、ツインテールを解いてポニーテールに変え、更に色々やって偽ヤマトに化けると、ガミラス艦隊の前に出ていった。

 

「Zum ersten Mal durfte ich das Aussehen der GAMYROS-Flotte sehen」

(訳:ガミラス艦隊の醜態な姿、初めて見させてもらったよ)

 

「「「「…あ、ヤバい」」」」

 

 ズイカクのガミラス語による挑発で、チトセ達4人はガミラス艦隊全員がキレるのを察した。

 

「あ―!!!

良い気持ちよ!!!」

 

「知らないわよ知らないわよ!」

 

「此の後、知んないわよ!」

 

 チトセとヤハギの言った通り、ガミラス艦隊は此の日1番の怒気を放ち出していた。

 

 

 

 

 

「……あの人は何をやったんでしょうね?」

 

 遠方でも分かるぐらいに怒り狂いだしたガミラス艦隊から、移動中のテルヅキ達は安堵感よりもズイカクに呆れていた。

 

「まぁ、此れで当面は、此所からガミラス艦隊が出ていかないと思っていいわよね?」

 

 カスミのぼやきに近い言葉にオオヨド達3人は頷いた。

 

「んじゃ、オオヨド、通信を頼む」

 

「分かりました」

 

 イソカゼの頼みにオオヨドは笑って了解した。

 

「通信、“ダヴーは防戦成功の上、ブクスホーデンは泥にはまる”」

 




 感想または御意見を御待ちしています。

 と言うわけで、56話終盤での前振りを含めてのヤハギの偽ヤマト化は、いつぞやあった、ドラえもんのクリスマススペシャルにて“のび太にパンダに変装させられたドラえもん”を参考にしました。

翔鶴
「瑞鶴のって、リアル野球BANのですよね?」

 此の影響で、当初は翔鶴級姉妹の姓は“山本”にしていたのが“杉谷”に変更となりました。

翔鶴
「私も巻き添え食らうんですか!!?」

本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?

  • 実写版通りに、特攻
  • なんとしてでも、地球に帰還
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