尚、ジュゼッペ・ガリバルディは作者が獲得次第、
それでは、本編をどうぞ!
――― 冥王星沖 ―――
「「……タマ…」」
「ニャははは……ジンツウの様に上手くいかなかったニャ…」
ヤマト達3人の目の前で被弾したタマは、どうやらヤマト達やショウカク達が苦戦しているのを見ていられずに突撃雷撃戦を仕掛けたかった様だが、タマに有効打を与えた事で重巡戦隊が勢い付いてしまい、結果的に裏目になってしまった。
『何をしている、ヤマト!!?
堅牢無比な上に波動防壁が付いてるお前なら、ミサイルやリ級の砲撃など無視できるレベルだ!
砲撃優先の行動を取って、右翼重巡戦隊を撃破して中央突破を仕掛けろ!!』
ガミラス艦隊が攻勢を強めてもなお、警戒しているヤマト(達)が消極的に見えたららしく、芹沢が越権行為で方針展開を命じてきて、ヤマトや沖田は兎も角として、イスズやキリシマがギョッとした。
直ぐに藤堂からの注意を受けてはいたが、タマへの方針をも開始した事でヤマト(達)への砲撃が弱まったので、芹沢の意見に一理は感じられた。
『ヤマト、やっぱり中央突破を狙うしかないわよ』
「それをしたら、ガミラスの狙い通りになるじゃない」
キリシマが膠着からの不利になりかねない戦況から思わずヤマトに進言したが、ガミラスの
『もしかしたら、ヤマトに消極的にさせるのが逆にガミラスの狙いかもしれんぞ』
沖田もまた、戦艦部隊や空母艦隊の到来を狙っての時間稼ぎとして、ガミラス艦隊は
「ヤマト、ショウカク達が!!!」
だが、そんなヤマト達を更に追い込む一手として、ガミラス艦隊が先に方針を転向して、先ずはヤマトとは別の艦娘達を沈めようとショウカク達への砲撃を強め、軽傷と言えどショウカクとハマカゼが被弾した。
「タマ達が突撃したわよ!!!」
更に被弾してもなおタマがレシーテリヌイとヴェールヌイを従えて主砲を連射しながら突進して遠距離雷撃を仕掛けていたが、元々牽制が狙いだった事もあって砲撃の多くが外れ……特にタマは必死な形相に反して殆ど外れていて、どうやら新装備の15cm砲を相性が悪い事から扱いきれていない様に見えていて、直撃コースのモノは悉くガミラスに弾かれていて、放たれた空間魚雷もまた全てが迎撃されていて、ヤマト達3人に“蟷螂の斧”の単語を頭に浮かばせていた。
「不味い、このままだと艦隊が…」
ヤマトはガミラスの罠の有無や他方面からの艦隊到来がどうしても気になっていたが、それ以前にこのままだと冥王星攻略艦隊そのものが磨り潰される可能性が大きく見えてきたので、暫く唇を噛んた。
そんなヤマトに残された手は唯1つ……ガミラスの手に乗っての中央突破しかなかったが、どうしてもガミラスの手が気になって躊躇っていた。
「……武蔵なら……長門、なら…」
武蔵ならあらゆる罠を食い破る気満々で躊躇わず突撃していた、長門ならガミラスの手を見抜いて何らかの対処が出来たかもしれない、そうヤマトは思わずにいられなかった。
だが此所にいるのはヤマトであり、武蔵の様な度胸も、長門並の洞察力を持っていない事を、自覚しているヤマトは、不甲斐ない自分自身への思いで歯を潰しかねない程に強い歯軋りをしていた。
「「ヤマト…」」
そんなヤマトの心中を察したイスズとハツヅキは、彼女に何も言う事が出来ないでいた。
『ヤマト、突撃しろ!!』
だが硬直しかけていたヤマトに、沖田は命令した。
『明らかにガミラスは中央突破後に何かの罠を発動するだろうが、その罠が動く前に動き続けろ!』
沖田は拒否を認めない口調で命じたが、目に見えて躊躇いが感じられ、更に隣のキリシマも止めるかどうかの迷いが顔に出ていた。
「…沖田提督、ヤマトはこれより砲撃主体に変更し、中央突破を狙います」
ヤマトは出そうに無かった声を右手で首のスカーフを握りなら無理やり出しての弱々しい口調で了解したが、自分で決断出来ずに沖田を頼って逃げた事での自己嫌悪が目に見えていた。
此の影響での反応が鈍ってしまい、重巡戦隊の砲撃が波動防壁に何発か当たって内1発が波動防壁を貫いて左舷パルスレーザーの1基が破壊され、重巡戦隊は此れを好機と捉えてタマ達やショウカク達への砲撃を止めて一斉射撃の準備をしだしたが、当のヤマトは此の被弾で開き直ったらしく、明らかに目付きが変わったのを見たイスズとハツヅキは“はっ!”としながらお互いの目線を合わせた。
そしてヤマトが狙った場所に辿り着くと同時に、重巡戦隊がヤマト目掛けて一斉射撃を繰り出し……ヤマトが回避せずに顔面をX字型に重ねた両腕で防御して被弾し、自分達の砲撃全てがヤマトの波動防壁に弾かれるだけでなく、ヤマトの両腕から覗き出た右目のみでの睨みを見て、重巡戦隊が驚き戸惑った。
「主砲、副砲、一斉射!!!」
当然ながらヤマトが重巡戦隊の隙を見逃さずにお返しの一斉射を放ち、ヤマトが重巡戦隊が一直線になる位置にいた為に重巡戦隊の6隻全員が貫かれてしまい、最後尾の2隻のみは無事であるも大破状態になった為に各々にふらついていて、更に直線上に位置した左翼後方の水雷戦隊の一部にも被害が出ていた。
『今だ、畳み掛けろ!!!』
「主砲、副砲、第2斉撃!!!
煙突ミサイル、爆雷、一斉撃!!!」
ヤマトの一撃でガミラス艦隊が驚いて硬直した隙を突いて、沖田の命令下にヤマトが主砲と副砲をまた一斉に放ち、更にイスズとハツヅキだけでなくタマ達3人も続いての雷撃をも行って、右翼後方水雷戦隊次々に被弾による爆発が起きて、見るからに壊滅的打撃を被っていた。
「ヤマト、前進!!!」
「ヤマト、ミサイルが来る!!!」
前後揃って壊滅しかけていた右翼の隙を突いて、ヤマトは前進したが、水雷戦隊への一斉攻撃で迎撃が弱まってしまった為にミサイルの1つがヤマト目掛けて飛んできていて、報せたイソカゼと共にヤマトがパルスレーザーでギリギリの所で破壊したが、ヤマトが一瞬だけ後ろから爆発に飲み込まれてしまった。
『ヤマト、被害報告』
「第三主砲天蓋に被弾、第一装甲が剥離しました」
ヤマトの沖田への報告通り、確かにヤマトの第三主砲の真上の何ヵ所かがささくれていたが、見た目に反して大事には至らなかった様だった。
だが元々誤射防止の為にガミラスがミサイル飛翔数を少なくしていた中央へと移動した事で、ミサイル到来数が少なくなっただけでなく、個々での攻撃をし続ける水雷戦隊を危険そうなののみを砲撃していたので、此れ以上のヤマトの被弾は起こらなかった。
「やらせはしません!!!」
「ヤマト、行くニャァァァー!!!」
更にヤマトを迎撃しようとした左翼がショウカク(一時的にヤマトの航空隊を指揮下に編入)達とタマ達に阻まれていたのもあって、ヤマト達3人がガミラス艦隊の間を縫っての突破に成功した。
「良し!!!」
「抜けたぁぁぁー!!!」
ガミラス艦隊を抜けて阻むモノが見当たらない冥王星へ一直線となった事に、ハツヅキが右拳を強く握り、イスズが両腕を振り上げて歓声を上げたが、ヤマトは突破中にガミラス艦隊が妙に落ち着いていた事を疑問に思っていた上、更に左翼重巡戦隊の旗艦と思われる最後尾の重巡リ級が自分に微笑したのに気付いて、予想通りにガミラスが罠を張っているのを確信し、辺りを見渡して何処にども回避出来る様に身構えた。
『ヤマト、波動砲発射用意!!』
沖田も罠を確信したらしく、冥王星へ急ぎ前進しようとしたヤマトとは逆で、冥王星に向かわせるのは危険と判断、丁度ミサイル攻撃が途切れている上にガミラス艦隊が追撃出来ない事から、此の場での波動砲使用を命じた。
「っ!!?」
「波動、ほ!!?」
「提督!!?」
沖田の波動砲発射準備命令に、ヤマトだけでなく、ハツヅキとイスズ、更にキリシマまでがギョッとした。
現状では波動砲使用もやむを得なしだと、頭の中で分かってはいたが、冥王星基地に囚われている筈の艦娘達の事が頭に浮かんでしまい、顔に拒絶反応が出てしまった。
『責任は、私が取る!!』
「……ヤマト、両舷を停止します」
イスズとハツヅキが直接言わなくても目線で“止めて!”と訴えていたが、ヤマトは後ろ髪が引かれるのを感じながらも、敢えて2人を無視して波動砲の発射準備に取りかかった。
だが此の波動砲使用の決断は、イスカンダル遠征でも数少ない沖田の誤采配であり、現にガミラス艦隊は失速を始めたヤマトに少し驚き戸惑っていたが、少しした後に赤い照明弾を打ち上げた。
「ヤマト、ガミラスが何を打った!」
「…照明……いえ、信号弾?
何で今さら?」
波動砲のエネルギー充填を始めて波動砲の砲身の固定を外して持ち上げようとしたヤマトだったが、イスズがガミラス艦隊が打ち上げた物に気付いて報せ、ハツヅキと共に背後に振り向くも、それが何を意味するかが分からずに硬直してしまった。
だが此れによって危惧していたガミラスの罠が発動し…
「っ!? 右舷2時の方向で発光現象!!!」
「「……っ!!?」」
…ハツヅキが冥王星の右脇で赤い光に気付いて報せたが、その赤い光……否、ガミラス特有の赤い光線がヤマト目掛けて飛翔してきて、直撃はしなかったがヤマトの掠める形で脇を過ぎ、此の影響で煙突脇の小型爆雷発射機が溶けて爆発、装填されていなかったので被害は大した事はなかったが煙突右側面が真っ黒に焦げてしまった。
『ヤマト、状況報告!』
「…あ、はい!!!
右舷煙突部分に至近弾、波動防壁が貫通しました!」
ヤマトはイスズとハツヅキと共に、波動防壁が一撃で貫通された事もあって自分の身に起きた事を理解出来ずに硬直してしまったが、沖田の怒鳴っての問いかけに間の抜けた声を出して答えたが、見るからに混乱していた。
「此れが、ガミラスの罠だったんだ!!
罠の正体はビーム兵器でのアウトレンジ砲撃だったんだよ!」
「それより、何で打ってきたのよ!!?
艦砲、戦闘衛星、それとも要塞砲なの!!?」
『識別出来ない!
唯、ヤマトが高出力ビームに打たれたとしか…』
ハツヅキとイスズの混乱している自分を落ち着かせる狙いもあって、ビーム兵器の正体を探りあうもそれが出来ず、更に解析するも失敗したキリシマもそうであるだけでなく、よく見たら沖田もまたその事を表面に出さない様にしている表れととして両手各々で椅子の肘掛けの先端部分を強く握っていた。
『……っ!
波動砲発射準備中止!
回避行動、10時の方向に転身!』
兎に角、沖田は現状のまま波動砲のエネルギー充填をし続けたらヤマトが蜂の巣になって沈むと判断して、慌てながら直ぐヤマトに退避命令を下して、ヤマトが直ぐに了解したが…
「また来るぞ!!!」
…発令が遅かった為に、ハツヅキが第2射を叫んで報告した直後、弾道修正を受けた光線がヤマトに直撃、大爆発が起きた。
「くそ!!!
第3射が来るぞ!!!」
被弾で艤装から派手に煙が上がっているヤマトに、ハツヅキがまた光線が飛んできてのを報せ、ヤマトが直感で急制動したのが当たって直撃を免れたが、急制動の反動で突き出してしまった左腕を掠めて袖が焼失するだけでなく、左手首に着けていた第三艦橋が真っ正面から撃ち抜かれながら吹き飛ばされた後に大爆発を起こして消滅した。
蛇足ながら、ヤマト最大の笑いのネタであり、後世から“何度もコケ落ちるので有名”と称される第三艦橋の受難伝説は、此の時の消失から始まったと言われている。
感想または御意見を御待ちしています。
日向
「遂に反射衛星砲が出たな」
前回の後書きで書いた不沈戦艦『紀伊』での、列車砲が直撃した『紀伊』よりは、まだましだと思いますがね。
霧島
「でも、最後の最後で、大和の第三艦橋が…(笑ってる)」
ま、まぁ此れで、新旧ヤマト原作で『ヤマト』が冥王星に波動砲を使わなかった理由は、オリジナル版は“原種生命体が生息している”、リメイク版(漫画)は“地球と冥王星の位置的に、冥王星の残骸が遊星爆弾となって地球に落ちる”と各々にしていましたが、本作では単純明細として“波動砲の準備をしている内に、ヤマトが蜂の巣になる”からとしています。
此の為に反射衛星砲はオリジナル版とは逆設定で、“波動砲に火力に劣るが、射程距離と装填時間に優れる”としています。
日向
「しかもウチのは、その後にインターバルが必要だが3連射が可能としているから尚更だな」
霧島
「更に不味い事に、波動防壁等で重要度が増した第三艦橋をもう失ったのよ…(また笑ってる)
いくら作品の設定上で別にいらないとの判断があったと言え、オリジナル版での悪しき様式美の第三艦橋消滅は少し早くない?」
ほんでもって、作品が作品だからきっとこんな次回予告が出来るかもよ。
と言う訳で、霧ちゃん、お願い。
霧島
「マイク、音量大丈夫?
チェックチェック……1……2…」
尚、ウチは下記のを霧島にやらせましたが、気に入らない読者は、やらかしをしないだろう好きな艦娘に脳内変換を各々にしてください。
(ミュージック、スタート)
霧島
「…止めて!!!
反射衛星砲でアウトレンジ攻撃をされたら、砲撃地点が分からないヤマトは手も足も出ないじゃない!
お願い、死なないで、ヤマト!!!
貴女が今此所で沈んだら、古代兄弟との約束や、地球の未来はどうなっちゃうの!!?
耐久値はまだ残ってる!!!
此の攻撃を耐え切れば、勝機を見出す事が出来るんだから!!!
次回、『ヤマト死す』!!!
抜錨、スタンバイ♪」
(ミュージック、エンド)
日向
「……此れ、色んな意味で駄目だが伝説の次回予告!!!」
ほぼ確定してるけど、出所が同じので『私を撃て、運命の最終砲撃戦』(仮)とか、白色彗星帝国編で『波動艦隊散る、無敵の都市帝国』とか『女の花道、アンドロメダ玉砕』が予定してるよ。
霧島
「白色彗星帝国編の2つは2202見てたら、どんなオチの話か分かるわね…」
そう言えば、本気殺しバージョンをやった社長が2202で『ヤマト』に乗ってたが、艦娘なら本気のを誰がやるかな?
霧島
「愛宕あたりが手堅いんじゃない?」
日向
「あ~…アイツは天然で本気殺しバージョンにしそうな気がする」
本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?
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実写版通りに、特攻
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なんとしてでも、地球に帰還