SPACEBATTLEGIRLヤマト   作:サイレント・レイ

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 教えて、ください♪

 艦これに生きる提督の元に♪

 全てのぉ~♪

 艦娘がぁ~♪

 ドロップするのぉ~なぁ~らばぁ~♪

 浜波は落ちますか♪

 タシュケントは、落ちますか♪

 フレッチャーはどうですか♪

 ジョンストンもそうですか♪

 教えて、くださいぃぃ~…♪





武蔵
「……何をやってんだ、アイツは?
さだまさしの“防人の詩”を変換して」

大和
「ろ号作戦が2週連続で達成するほどE-3を回ったのに、タシュケントがドロップせずに石垣5人に加えて長門、陸奥、赤城、加賀が30人近くもドロップしたんですって。
なんか憑き物落としの為に八八艦隊の仮想戦記を書くかどうかの軽い錯乱をしてる作者はほっておいて、本編をどうぞ!」


第69話 艦娘達の脱走(後編)

――― 第一次木星沖海戦時・木星沖 ―――

 

 

「……うっ…」

 

 ヒヨウが後頭部に痛みを感じながら目を覚ました時、虚ろな意識の中で最初に自覚したのは、中破した自分が死んだ艦娘達の遺体の塊の中にいた事であった。

 暫く間をおいて、ヒヨウは自分が救助艦隊の一員として(第一次)木星沖海戦に参加したのを思い出し、嫌な気配を感じながら目の前の遺体を軽く押し上げて状況を確認してみると………目に入ったのは、至る所で警戒行動か艦娘達の遺体を生死確認をしてから曳航しているガミラス水雷戦隊群のみであった。

 当然ながら、もう戦闘が行われている気配が無い上に、自分以外に生きている艦娘達がいるとは思えなかった為、ヒヨウはギョッとするしかなかった。

 

「……私達は、負けたんだ…」

 

 ヒヨウが悔しさを感じると共に現状からの判断は地球防衛艦隊は失神してから敗走した後であり、多分自分がガミラス艦隊の一斉砲雷撃からほぼ無傷で生き残れたのは救助艦隊の同僚や負傷者達が上手い具合に楯になった為だと予想した。

 幸い自分の艤装の状態は艦載機の運用が出来なくても航行には全く支障がなさそうだったので、ヒヨウは今すぐに此所から飛び出して暴れるなり逃走するなりを思ってコスモガンを手に掛けようとしたが、直ぐに無駄な足掻きになると断定してコスモガンの銃把(グリップ)を握ると直ぐに手離した。

 だからと言って、このままだと自分の生存がガミラスに知られるのは時間の問題であり、現に1個水雷戦隊が自分の所に近付いてきていたが、ヒヨウは此の時に上手くすれば冥王星基地に潜入出来るのではと思い立って、直ぐにナップサックを探って注射器ととある医薬品入りの(アンプル)を取り出して直ぐに自分の右腕に注入して艦載機の紙を1つ無理矢理飲み込むと、呻き声を小さく上げると再び意識を手離した。

 

 それから少しした後、ガミラス水雷戦隊は遺体群を次々に曳航し続けていってヒヨウを見つけ、彼女の生死確認を行って死んでいると判断して冥王星に向けて曳航し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 数日後・冥王星 ―――

 

 

「……Ein Flugzeugtraeger in der Naehe eines medizinischen Schiffen」

(訳:……医療艦に近い空母か)

 

「Es sieht interessant aber,es gibt nicht zu gewinnen」

(訳:面白そうな存在だが、得るべきものは無さそうだな)

 

「Ich werde diese Kerl aufgeben」

(訳:コイツは放棄するか)

 

 雷巡チ級工作型は第一次木星沖海戦から大量に得た艦娘達の遺体や艤装を確認し続けていて、その内の一班がヒヨウを遺体の1つと誤解して確認に当たったが、重要度が無いと判断した事から彼女から艤装と装束を剥がし始めた。

 ヒヨウを裸にして廃棄物集積所に捨てようとしたが、その前に別の班から呼び出しを受けてそちらに赴きて色々と会話をしている間に、僅かに開いたヒヨウの口から妖精さんが2人覗き出ていたが、雷巡チ級達が戻ってくると直ぐに引っ込んでいた。

 妖精さん2人に全く気付いていなかった雷巡チ級達の内の2人が、次の遺体を確認する為に診察台から退かしたヒヨウを担いで「Schwer(重い)」とぼやきながら運んでいって廃棄口に投げ捨てた。

 

 

 

 

 

 廃棄物集積所の遺体の山の上に落下して転げ落ちたヒヨウは暫くの間俯せのままでいたが、不意に指5本が僅かに動いた右手が直ぐに左手と共に彼女の喉を押さえると、ヒヨウは右の横倒しで丸くなると呻き声を出していたら………四つん這いになると同時にカーゴを胃液と共に吐き出して、暫く噎せていた。

 

「……キッツい、わね…」

 

 ヒヨウは息を整えた後に上手く死んだフリをしての冥王星基地に潜り込めたと自覚したが、咄嗟の思い付きでの死んだフリのやり形に苦笑していた。

 ヒヨウがやったのは、ペニシリンを大量注入して仮死状態となり、その後にブドウ糖と輸血を大量にしてから蘇生すると言う、医薬品や医療の知識があったからこそ出来た方法であった。

 だが此れは間違って死んでしまう可能性が高かったモノであり、後日此の方法を知らされた医師全員が「二度とするな!」と口を揃えては防衛軍が禁止行為の1つとする事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 同・現在 ―――

 

 

「…こう言う感じで、此所に侵入出来たって事」

 

 ヒヨウが自分の生存出来た理由を伝えられて、ウラカゼ達は揃って「はぁ~…」と小声を漏らすのみだった。

 

「……そう言えば、さっきチ級達が銀蝿の事を言ってましたが、アレはヒヨウさんだったんですね」

 

「廃棄物集積所の扉のパネルが壊れてたのって、コイツが出る為に壊したんやな」

 

 更にスズツキとウラカゼはヒヨウがやらかした行為とと思われるモノを各々に思い出して、本人に確認する事なく断定していた。

 

「ま、此れ以上は私の事はいいから、さっさとコイツ等を調べない?」

 

 ウラカゼ達はヒヨウから神経の変な図太さだけでなくマイペース度合いから、ジュンヨウの笑った顔と共に“やっぱりジュンヨウの姉妹艦”と頭に思い浮かべていたが、取り敢えず彼女の提案通りに此所にある艤装を調べる事とした。

 

「…此れは、コロラド級戦艦だ

いや、他にもサウス・ダコタ級やノース・カロライナ級……他にもヨークタウン級等の空母のとかアラスカ級のが多数ある」

 

 先ずはマツカゼが近くのを調べたら、自分の近くにはアメリカの大型艦娘のが多数あった。

 

「此方にはキングジョージⅤ世級やヴァンガードのがあります!」

 

 別の所ではスズツキがイギリス艦娘達のを見つけていた。

 

「リシュリュー級?……否、此れはダンケルク級。

うわ、ジョフレ級空母のもある!」 

 

「ドイッチュラント級やシャルンホルスト級、戦艦アルハンゲリクスのが有った!」

 

 更にモチヅキはフランス艦娘達のを、ネノヒはドイツ艦娘達やロシア艦娘達のを見つけた。

 

「はぁ~、チリのアルミランテ・ラトーレ級に、トルコのヤウズ・スルタン・セリム、ギリシャのサラミスまで……地球中の戦艦や大型空母の艤装が有るわね」

 

「うわお!

キヨシモが泣いて喜びそうな博物館が出来る程あるぞ」

 

 そしてヒヨウとナガナミがその他諸々を見つけて、此所には少なくともガミラス戦役に存在して、戦没するかMIA認定の地球の戦艦娘や空母娘達の艤装が大量に有った。

 

「…っ! ナガト、否ちゃう!

此れ、ムツの艤装や」

 

「確かムツって行方不明(MIA)の扱いになってたよね?

と言う事はムツも此所に捕らえられていたって事?」

 

「いや、修復痕がある。

きっとガミラスはムツを沈めてから、艤装だけを持ってきたんや、っ!?」

 

 当然ながら日本も例外ではなく、現にウラカゼとネノヒは奥でMIA認定だったムツの艤装を見つけたが、ウラカゼはその隣に有った艤装にギョッとした。

 

「……ヒエイ…」

 

 そこに有ったのは、ムツと同様にMIA認定だったコンゴウ級二番艦ヒエイのであった。

 駆け付けた駆逐艦娘達は、ヒエイの艤装を見つめるウラカゼが、重度のシスコンだったヒエイに姉コンゴウを守れなかった事を責め立てられている様に見え、ウラカゼの顔を見た処だと彼女自身もコンゴウの事を改めて自覚させられている様だった。

 

「…っ!?」

 

 駆逐艦娘達はウラカゼの事は察していたので彼女を慰めようとしたが、ムラクモは過ぎようとした脇にある艤装を見つけて驚くと、それを暫く仰視しながら硬直した後に泣き崩れてしまった。

 何故ならそれは空母タイホウのであり、ムラクモもまた自分の罪を否応なく自覚させられていた。

 

「…なんで、大型艦娘達の艤装が大量に此所にあるんだろ?」

 

「おそらく、ガミラスは艦娘達の艤装から地球の技術力を確かめていたようね。

況してや、大型艦娘の艤装となれば、最新軍事技術の塊みたいなのだからね」

 

 ウラカゼにネノヒとスズツキが、ムラクモにはとマツカゼとナガナミが各々に慰めていたが、モチヅキが艤装の存在理由に当然ながら疑問を思っていたが、大方はヒヨウの推測通りだと思われた。

 

「…なんか、不愉快ね」

 

 只、多分戦艦と勘違いされたのか(重)巡洋艦のが少々あるも、駆逐艦のが見当たらない……「今の駆逐艦娘は良いぞ、最高だ!」との言葉が示す通りに深海棲艦戦役以後から戦艦だけでなく巡洋艦をも駆逐する勢いで空母や潜水艦に並ぶ主力艦に長らくなっていた筈なのにガミラスはそう思っていない事が表れている為、モチヅキがムッとしていたが、その間にヒヨウは修復(か復元)された自分の艤装と装束を見つけて直ぐに着替え出していた。

 

「っ、ガミラスは案外良い素材を使っているようね」

 

 ヒヨウは自分が主力艦の1つと思われていた事もあって、治された装束の着こごちに思わず口笛を吹いたが、残念ながら艤装の方は機関(更に有る者には艦載機も)が主補揃って取り外されている為に装着せず、近くにある艤装もある程度調べるとそうであったので、此所にある全てがそうであると判断した。

 まぁ纏って使えるかはどうかは置いておき、駆逐艦娘達は艤装全てが使えない事に残念がっていたが、ヒヨウのみはムツの艤装の何ヵ所かを手で丹念に探り…

 

「…っ、有った!

ガミラスは気づいてない!」

 

…背部の底で見つけた隠し扉を横にずらして、更にその先のアナログ式のダイヤルを回して開いたら、何かが大量に落ちてきた。

 

「…ホルダー入りのコスモガン……最新のインカム式通信機……片眼式の暗視スコープ……小型爆弾複数……レーションに工作道具多数。

流石ムツ、万全な備えをしてるわね」

 

「何でムツの艤装にこんなのが入ってんや!!?」

 

 ヒヨウはムツの艤装から出てきた物を1つ1つ確認してから回収して、レーションのみは直ぐ口に含んだ為に駆逐艦娘達が悲鳴を上げたが、ウラカゼが叫んだ通りに駆逐艦娘にとっては疑問でしかなかった。

 

「宇宙戦艦ってのはよく単独行動を取る事が多いから、自分で艤装を直すだけでなく、遭難等をした時に艤装を守らないといけないのよ。

だから、ある程度のサバイバルの道具が備えられているのよ」

 

 ムラクモは沖田の初期艦にして秘書艦を長く務めていた事から、戦艦娘の多くが艤装が使えない非常時への備えをしている事があるのを知っていたので他に説明したが、実際見るのは初めてだった様なのか他と同様に驚いていた。

 まぁそんな駆逐艦娘達7人を無視して、ヒヨウは更にヒエイの艤装を探って隠し扉を見つけて開けたのだが、そこから落ちてきた物8個に他共々に唖然とした。

 

「……カ、カレー?」

 

「武器や道具類は?」

 

「一切無い…」

 

 ヒヨウとモチヅキのやり取りに見られる通り、ヒエイの処から出てきたのは、白米(ライス)付きで水無しで簡単に出来るインスタントカレーのみだったからだ。

 

「ヒエイの馬鹿!

何で食べ物しか入れてないのよ!」

 

「まぁヒエイらしいっちゃあ、ヒエイらしいけどな」

 

 ヒヨウは死んだヒエイに毒づいていたが、カレー好きだったヒエイらしい入れ物だったので、ウラカゼが苦笑していた。

 

「…まぁ、折角……有るんだし、食べよ」

 

 ヒエイに思う事は色々あったが、取り敢えず久々の地球の飯が食べれるので、ナガナミの提案に全員が無言で賛成した。

 

「あ~…我が儘言っちゃいけないけど、カレー以外のを食べたかったな…」

 

「ほんじゃあ、ムラクモは此れ食べな」

 

 ムラクモが辛いのが苦手だったので、辛口しかないカレーに溜め息を吐いたら、ウラカゼが差し出した物に目を疑った。

 

「…こ、紅洲宴歳館・泰山の……麻婆豆腐?」

 

「みんなカレーやと思ったら、1つだけ此れやった」

 

 ウラカゼが差し出したのは“日本一の激辛”と呼び声名高い麻婆豆腐であり、その手の愛好家達には神憑り的な人気食品だったのだが、ムラクモにしたら猛毒と同類の存在でしかなかった。

 

「…何でヒエイが、此れ持ってんのよ?」

 

「さぁ?」

 

 麻婆豆腐の存在理由は不明だったが、ムラクモには不味い事に、全員辛いのが好き嫌い関係なく飲み水が無い現状で劇物に等しい物を食べたくないので、7人揃ってカレーをしっかり確保していた。

 そんなムラクモが精神面での命の危機から固まっているのを無視して、7人は引き紐を引っ張って暖めようとしたが、その直前で駆逐艦娘達が入ってきた方から爆発音が響き、全員が何が起こったのかを察していた。

 

「……ガミラスの陸戦隊が入ってきたようね」

 

「まったく、飯をゆっくり食わせてくれないのね」

 

 此の部屋に入る前に駆逐艦娘達に気づいた雷巡チ級達が扉を爆破して入ってきた様なので、ヒヨウは袴の袖口を二の足の2ヶ所各々で縛った後にビームマシンガン等を手に取って、迎え撃とうとしていた。

 

「あ、ムラクモだけでいい」

 

 勿論、駆逐艦娘達も続こうとしたが、ヒヨウは隠密性を優先として、ムラクモ以外の者達を止めて出ていった。

 実はムラクモは此の隙にヒヨウのカレーを奪おうとしていたが、そのヒヨウがカレーをしっかり持っていったのでご破算となっていた。

 

「Ich ging zu einigen Orten der vorherigen Maedchen!!?」

(訳:さっきの奴等は何所に行った!!?)

 

「Da ist ein Licht auf der andere Seite!」

(訳:向こうに灯りが点いてるぞ!)

 

「Es ist dunkel!!!

Lass jemanden das Licht anmachen!」

(訳:てか暗い!!!

誰か照明を点けてよ!)

 

「Kommunikation damit erholt sich immer noch nicht!!?」

(訳:それと、通信はまだ回復しないの!!?)

 

 ヒヨウとムラクモが見た処、雷巡チ級達は既に工厰内部に入っていたが、駆逐艦娘達の所在が分からないだけでなく、室内の暗さに苦闘していた。

 まぁそんな中で雷巡チ級の1人が色々とぶつかりながらも非常灯を点けた時を見計らって、ヒヨウは安全ピンを外した催涙弾を雷巡チ級達目掛けて投げ飛ばし……音を立てながら転がってくる催涙弾に雷巡チ級達が驚きながらそれ目掛けて乱射し初め、少し間を置いてから催涙弾から色付きの催涙煙が吹き出して、それにあっと言う間に飲み込まれた雷巡チ級達は驚き戸惑いながら乱射し続けていて、悲鳴が聞こえる事から誤射を起こしている様だった。

 

「へぇ~…ガミラスのは熱探知や赤外線を阻害するのも入っているようね」

 

「お陰で簡単に一網打尽に出来そうよ」

 

 混乱している雷巡チ級から、ムラクモがガミラス製の催涙弾に感心していたが、そんな彼女と共に移動したヒヨウは今度は雷巡チ級達が纏まろうとしているのを察して今度は丸型の手榴弾の安全ピンを外すと、ムラクモから受け取った戦艦ル級の帯をくるんだ。

 でヒヨウはムラクモが爆破された扉のシャッターを下ろしたのを確認した後に手榴弾をボーリングの要領で投げ……雷巡チ級達は音を立てずに転がってきた手榴弾に気付く事なく、催涙煙を吹き飛ばす程の爆発に飲み込まれてしまって1テンポを置いてから一斉に悲鳴が上がった。

 催涙煙が薄れるのを見計らって、ヒヨウとムラクモはビームマシンガンを身構えながら飛び出し……雷巡チ級の殆どは即死していたが、比較的軽傷だった何人かは上半身のみを起こしてヒヨウとムラクモを撃とうとしたが、全員がその前に2人のどちらかに頭を撃ち抜かれていた。

 そして雷巡チ級の最後の2人が痙攣しながら失神していて、ムラクモが2人の頭を撃ち抜こうとしたのをヒヨウが止めた。

 

「何で止めるのよ!!?」

 

 ムラクモは此れまでの自分達への仕打ちから見るからに殺気だっていたが、当のヒヨウが無反応のまま周囲を見渡した後に雷巡チ級の1人を背後から脇下を掴む形で後ろに引き摺っていった事で全てを理解し、ヒヨウに習ってもう1人の雷巡チ級を引き摺っていった。

 

 

 

 

 

「「……っ!?」」

 

「ああ、気がついたようね」

 

 ヒヨウとムラクモが連れてきた雷巡チ級2人は、目を覚ましたら目の前に小型のドラム缶に腰かけたヒヨウと後ろに控えるムラクモに驚き、更に自分達が手足を縛られて猿轡(サルグツワ)をされた状態で小型ドラム缶に座らせられて動けなくされている事にパニクったが、ヒヨウが見せる様に刀身を撫でたナイフを見て硬直した。

 

「目覚めて直ぐにで悪いんだけど、アンタ達に冥王星で何が起きているのかを教えてほしいのよ」

 

「あ、言語分からないってのは通じないわよ。

アンタ達ガミラスは全員翻訳機を携帯しているって知ってるからね」

 

 雷巡チ級2人はヒヨウの言葉を“理解出来ない”と惚けようとしたが、直ぐにムラクモに見破られてしまった。

 

「さっきから何か基地の様子がおかしいのよね。

アンタ達通常型が妙に少ないし、矢鱈と一時的に照明が落ちてるからねぇ~」

 

「私隊はね、今冥王星は高出力兵器あたりで、地球から来た艦隊を迎撃しているんじゃないかって思ってんの………例えば、大和って艦娘が来てるとか?」

 

 ヒヨウとムラクモは会話する様に尋ねていたら、雷巡チ級が2人揃って“大和”の単語に反応したのを見逃さなかった。

 雷巡チ級2人も“不味い”と自覚したらしく、一方が笑い出すともう一方も続いて安直に笑って誤魔化そうとしていた。

 

「あれ? 私達、そんな面白い事言った?」

 

「アンタは知らないけど、私は漫才のセンスなんて持ってないわよ。

そう、クロシオと、違って…」

 

 ヒヨウとムラクモの会話が明らかにわざとらしかったが、雷巡チ級2人はムラクモが“クロシオ”の単語を強めたのを聞き逃してしまい………突然ムラクモが先に笑った方の左手で頭を掴んで顎を上げさせると、無表情のままナイフを顎下に突き刺した!

 もう一方の雷巡チ級は目の前で同僚の身に起きた事を受け入れられずに硬直していたが、少し間を置いてからムラクモが死んだのを察して同僚からナイフを引き抜いて頭を左に叩いたのを見て、頭を左右に振りながら猿轡越しに悲鳴を上げていた。

 

「ちょっとムラクモ、下手くそなくせに勝手な事をしないでよ」

 

「だって、ムカついたのよ、コイツ」

 

「……さて、アンタは私達と仲良く出来そう?」

 

 ヒヨウはムラクモに注意になってない注意をした後、雷巡チ級に意味ありげに振り向いたら、その雷巡チ級が何かを大声で言おうとするも猿轡で出来ていない事を察して、「あ、ゴメン」と言いながら猿轡を外した。

 

「Barbarischer weiblicher Affe,in dieser Grenze!!?」

(訳:この辺境の野蛮なメス猿、っ!!?)

 

 ヒヨウは雷巡チ級が自分達の求めを答えていない事を直ぐに察して、雷巡チ級の口を左手で押さえてナイフを左肩に突き刺し、その雷巡チ級はくぐもった悲鳴を小さく上げた。

 

「「…日本語でお願い」」

 

 此の後、ヒヨウとムラクモは此の雷巡チ級から冥王星で起きた出来事を“優しく丁寧(意味深)”に聞き出して、更に基地の地図を提供させる事に成功したと書いておこう…




 感想または御意見、或いは両方をお願いいたします。

 ご都合が少し入っていたかもしれませんが、飛鷹がやった仮死の方法は、ヤマトのPS2ゲーム“二重銀河の崩壊”で椎名晶がやった方法であり、更にブラックジャックも同じ事をやっているので、多分おかしくはない筈です。

飛鷹
「それよりも、最後の方でマイク・バニングを2回もやらせたわね」

 自分で書いたのなんですが、本作の飛鷹と叢雲は絶対横須賀所属だと思っています。

飛鷹
「貴方、PIXIVでのとある横須賀提督の顔を思い浮かべたからでしょう?」

叢雲
「それよりも、最後の雷巡チ級のはヤマト的に大丈夫なの?」

 そりゃあかんかもしれないとは思ってますし、本来の飛鷹や叢雲ならあんな事は絶対しないとも思ってますが、あの極限状態だったからああしてしまったとしています。
 個人的には、あんな状態だと並の人間は映画“二百三高地”の矢吹丈………じゃなくて、小賀武志少尉みたいに鷹派的思考回路に変わってしまうと思っています。

叢雲
「まぁオリジナル版の古代も未遂で終わったけど、やらかしたしね」

 だからですが、個人的にはリメイク版の古代の2編に渡っての行為は、少し理想に生き過ぎているんじゃないと思ってます。

 さぁ現在の第七次冥王星沖海戦は、ボクシングの試合で例えると、第1(ラウンド)は地球が優勢、第2Rは地球がダウンをしてのガミラス優勢となっていますが、次回から始まる第3Rはハルナ達が冥王星に到着してからの戦闘で始まります。

飛鷹
「取り敢えず言えるのは、此の海戦に判定は無いわね。
有るのはKOによる終戦のみ」










叢雲
「…処で、何で比叡はあの麻婆豆腐を持ってたのよ?」

 たまに感想欄にて麻婆豆腐を食べてる瀬名誠庵さんから貰ったんじゃない?
 当初は比叡はカレーしか持ってなかったとしていましたが、あの人の感想の幾つかで例の麻婆豆腐をも持ってた事に変えました。

 更に言いますと、麻婆豆腐を食べる予定だったのは望月でありましたが、諸事情があったので叢雲に代えました。

……あ~…マジカルパンダ麻婆が食べたぁ~い…

叢雲
「……アンタ、猫舌で子供舌だから“辛い”のと“熱い”のは駄目だった筈よね?
両方揃ってるのはもっと駄目だったわよね?」

本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?

  • 実写版通りに、特攻
  • なんとしてでも、地球に帰還
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