SPACEBATTLEGIRLヤマト   作:サイレント・レイ

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 今回の投稿前に“設定 艦娘”での未所有故の登場不可で“浜波”を削除して“御蔵”を加えました。

 更に第35話と第36話を改正してグレカーレとルイージ・ディ・サヴォア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィの2人を生存として、ガルマン・ガミラス&ボラー連邦編で出す予定にしました。

…なんか前回イベント後の憑物落としが不十分だった所為か、対馬が5連続ボスドロップ等で加古共々大量に手に入る事態が起きましたから、続きの憑物落としをしようとも思ってます。




 それでは、本編をどうぞ!


第71話 参戦

――― 冥王星沖 ―――

 

 

「何、今のビーム!!?」

 

「ヒュウガ、今の見た!!?」

 

 真っ直ぐ飛ぶしかないビームが冥王星を沿う形で曲がった事を見て、フルタカやイセに見られる通りに驚いていた。

 此の為か、自分の目を疑っているも、直ぐに続いた第2射も同じ様な軌道を描いていたので事実である事が確実となった。

 

「何でビームが曲がったんだ!!?

物理的にあり得ないぞ!!!」

 

 やはり驚くべきなのはビームが曲がった事であり、テンリュウが戸惑っている通りに他の者達も各々にそうしていた。

 

「あのビームは浮遊要塞に当たって曲がりましたよ!

きっと浮遊要塞がビームを曲げているのですよ!」

 

「ええ、あの発光現象を見た処だと、浮遊要塞は空間磁力を発生させている見たいね!」

 

「あれじゃ、望遠観測とかだと絶対分かりません!」

 

 ハルナとユウバリの2人は反射衛星砲の仕組みを見抜き、自分自身を落ち着かせる事も兼ねて若干大袈裟な会話を続けていた。

 

「まぁ兎に角、今言えるのは、アレじゃあ誰だって蜂の巣になるぞ」

 

 ヒュウガの取り敢えずの意見に全員がほぼ揃って頷いた。

 

「そしてあんな大出力だと、ビーム兵器………仮に“反射衛星砲”と名付けるけど、かの兵器は間違いなく冥王星基地にあると言うより、冥王棲鬼が持っていますね」

 

 チョウカイの確定に近い指摘に全員が頷き、あとに求めるは反射衛星砲(と冥王星基地)の所在のみであったので、チョウカイは直ぐにユウバリの方に振り向いた。

 

「ユウバリ、貴女なら反射衛星砲を何所に配備する?」

 

「……地下。

それに熱反応や反射衛星砲の冷却で出るだろう蒸気等の代物が無い事から、ガミラスは海の水を冷却水に使うだけでなく海へ排熱している様に見えるから、海岸線に近い場所だと思うわよ」

 

 ユウバリは少しの間唸った後に自分なりの推測を出し、チョウカイ達は揃って彼女に頷いた。

 

「此れである程度は捜索範囲を絞れましたが、やっぱり防衛司令部と通信が出来ないと、かなり辛いですよ」

 

「そう言えば、さっき通信手段に考えがあるって言ってたよね?」

 

 フルタカが言う通りに防衛司令部との連携が求められたが、直ぐにキヌガサがその解決策になるかもしれない手をチョウカイが持っているのを思い出して彼女の方に振り向い、チョウカイはキヌガサに頷くとズイホウに振り向いた。

 

「ズイホウ、ズイカクの艤装をハッキングして防衛軍の通信ネットワークに侵入出来ませんか?」

 

「……やってみる!」

 

 チョウカイの提案に、テンリュウみたいに味方をハッキングする事にギョッとしながら驚いているか、イセみたいに管理が基本的にいい加減なズイカクのなら出来そうな事に「あ~…」と唸って納得している様に2つの反応があったが、当のズイホウは可否を少しの間だけ思案した後に了解した。

 

「本当に出来るの?」

 

「ズイホウはオタクだ。

そんじょそこらの艤装なんて楽勝だよ」

 

 イセがハッキングをまだ疑っていたが、ズイホウが模型製作を初めとしたオタク文化に精通しているのを知っていたカコが、そんな彼女を笑って否定した。

 只カコに悪気が無いと思われるも、ズイホウは不快だったらしく、ムッとしながらカコを睨んだが、直ぐに懐から取り出した眼鏡を掛けると、前方にサークルを展開しながら艤装から取り出したキーボードを叩き始めた。

 

「…っ!

どうやら、潜水艦の真似事は此処までの様だぞ」

 

 テンリュウが全員がズイホウに注目していた中で、冥王星から新たに現れた艦隊を見つけ、更に確実に自分達に向かってきているのを察して、彼女が艤装の1つである剣を大きく振ってから身構えた。

 

「Was machst du da!!?

Riflektierter Satellit ist im weg!!!」

(訳:そこで何をやっている!!?

反射衛星砲の邪魔だ!!!)

 

 予想はしていたが、ガミラスは艦娘達を相変わらず友軍艦隊と勘違いしていて、遊星爆弾の作成の為の反射衛星砲の砲撃に巻き込まれない様に注意しに近づいている様だった。

 更に言うと、冥王棲鬼に何を言われるかを危惧しての事でもあったが、テンリュウ達にはそんな事など分かるわけがなく、ただ無警戒且つ無防備に近づいている様にしか見えなかった。

 

「…狙うなら、好機だね」

 

「ええ、今こそ鍛えた伝統の技をお見せする時!」

 

 チョウカイ達はキヌガサの指摘に対して、チョウカイが目線を合わせると次々に彼女に頷き、他にガミラス艦隊が見当たらない事から冥王星に接近する好機であるとの判断もあって、直ぐに艦列が単縦陣に整えられた。

 

「目標、前方のガミラス艦隊、雷撃戦用意!!」

 

 艦隊の先頭に移動したチョウカイはガミラス艦隊の行動と位置から空間魚雷による攻撃を決断、彼女の狙いは先制雷撃で初手を制して砲撃で殲滅するであった。

 重巡以上の艦艇での支援砲撃下での突撃雷撃との定石(セオリー)とは逆ではあるも、海自時代に廃れるも宇宙で復活を果たした日本海軍……その中でも重軽問わずに巡洋艦や駆逐艦のお家芸である魚雷戦である事には変わりなかった。

 只、イセが砲撃が初手でない事にムッとしていたのをハルナに苦笑されていたが、他の者達は此れを了解として淡々と準備を進めた。

 

「……撃ち方、始め!!!」

 

 チョウカイが距離とガミラス艦隊の動きを見極めて、彼女の号令下に巡洋艦娘達7人は空間魚雷を一斉に投下………ガミラス艦隊は接近した事で違和感を感じていたが、雷撃に対して致命的な遅さで気づいた事で我が目を疑って硬直し、そのまま回避や迎撃が出来ずに次々に被雷した。

 

「…Feindlicher Angriff!!!」

(訳:…て、敵襲!!!)

 

 ガミラス艦隊の生き残りは此処でやっと相手が(地球艦隊)である事が分かって慌てふためいていたが、今度はハルナ達戦艦娘3人も加わっての砲撃が襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 同・基地 ―――

 

 

「Wasbedeutet es,wenn eine der Wachflotten zerstoert wird!!?」

(訳:警備艦隊の1つが壊滅したとは、どう言う事!!?)

 

 チョウカイ達が戦闘を始めた事は当然ながら、冥王棲鬼の所に直ぐに報告され、冥王棲鬼は直ぐに管制室にやってきた。

 だが冥王棲鬼は、ヤマトを撃沈して精神的な命懸けで“あの御方”に直接報告をした事で安堵しながら勝利の余韻に酔いしれていた処でのこの報告が伝えられた為、明らかに不機嫌であった為に偶々右肩同士を軽くぶつけた雷巡チ級を八つ当たりで射殺し、部下達の殆どは彼女と距離をとって目線を合わせないようにしていた。

 

「Es gab also einen Aussetzer Riflektier Satellit!?」

(訳:それで反射衛星砲での誤射があったの!?)

 

「Nein,es gab einen Bericht ueber eine “Feindlichen Angriff”, bevor die Kommunikation unterbrochen wurde…」

(訳:いえ、通信が途切れる前に“敵襲”との一報がありましたので…)

 

「Mit andern Worten,die Erdflotte ist zurueck?」

(訳:つまり、地球艦隊が戻ってきたぁ?)

 

「Ja…」

(訳:はい…)

 

 直ぐに原因は地球艦隊の襲撃によるモノだと分かったのだが、冥王棲鬼達は攻撃の主はショウカク達8人だと誤解していた。

 此れは冥王棲鬼達がショウカク達の所在を見失っていた事もそうだったが、装甲空母姫達と同様に土星残存艦隊の情報が全く伝わっていなかった事が原因であった。

 此の為、冥王棲鬼は襲撃した地球艦隊は大型空母1人を含む1個水雷戦隊だと過小していた。

 因みに装甲空母姫以下の太陽系制圧艦隊が作戦上での冥王星に即刻帰還するのを無視して天王星軌道で広く展開していたのは把握していたが、此れは“演習でもしているのだろう”と軽い気持ちで片付けていた。

 

「…! Eine andere Wachflotte kam mit einer nicht identifizierten Flotte in Kontakt!

Nicht identifizeierte Flotte ist definitiv Erdflotte!」

(訳:…! 他の警備艦隊が未確認艦隊と接触をして戦闘に入りました!

未確認艦隊は地球艦隊で間違いありません!)

 

「……Wo ist die Erdflotte hingegangen?」

(訳:……その地球艦隊は何所に行った?)

 

「Versuchen Sie dieSatellitenumlaufbahn zu durchbrechen,in die Atmosphaere einezutreten und ueber die Berge abzusteigen」

(訳:衛星軌道を突破、大気圏に突入して山間部上空に降下しようとしています)

 

「Lassen Sie die schweren kreuzer,die an der Basis verbleiben,mit dem Torpedo-Geschwarderlos!」

(訳:基地に残っているリ級を水雷戦隊と共に向かわせろ!)

 

「Es gibt jedoch bereits eine,die sich noch in der Basis bewegen konnen!

Lassen Sie mich an die Flotte dass Asteroidenguertels erinnern!」

(訳:しかし、基地に残って動ける者はもう少数です!

小惑星帯の艦隊を呼び戻させて下さい!)

 

「Es besteht keine Notwendigkeit!!

Das reicht fuer mindestens ein Torpedo-Geschwarderlos!」

(訳:その必要は無い!!

高々1個水雷戦隊なんかそれで充分よ!)

 

 冥王棲鬼は地球艦隊は直ぐにまた撃退出来ると楽観視していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 同・山間部 ―――

 

 

「っしゃぁー!!!

チ級を沈んだ!」

 

「2つ目の敵部隊、撃破!!!」

 

 冥王棲鬼の命が下った頃、重巡リ級の報告通りに冥王星の山間部上空に降下をして、交戦していた2つ目のガミラス艦隊の旗艦の雷巡チ級が随伴艦5隻全てが沈んだ為に逃げようとした処をハルナによって背中を狙い撃たれる形で轟沈した光景に、テンリュウが両手を振り上げながら雄叫びを上げ、カコが右拳を握りながらニンマリ笑った。

 

「気を緩めないで!!!

此の星はガミラスの庭先なんですよ!」

 

「…! また来るぞ!!

今度は凄い数だぞ!」

 

「雑魚を相手にしている暇は無いのに…」

 

 そんな2人に対してハルナが直ぐに注意したが、彼女が言った直ぐに周囲警戒に放たれていたズイホウのコスモパンサー群の1つがガミラス艦隊の第3派が急速に接近しているを発見して、その事をヒュウガが怒鳴って報せて、チョウカイが歯軋りをしていた。

 

「ズイホウ、 まだなの!!?」

 

「そう簡単にはいかないのよ!!!」

 

 因みに、ズイホウがイセの催促で逆ギレして怒鳴ったの見られる通りに今暫くはハッキングで手一杯の為、ヒュウガが彼女に変わってコスモパンサー隊を使役していたが、そのヒュウガらハルナ、イセ、ズイホウの3人共々先程から姿が見えないでいた。

 

「不味い!!!

今度のはリ級が付いてます!」

 

 更にユウバリがコスモパンサー越しに第3派には重巡リ級が複数同行しているを指摘して、アオバ達が顔をひきつらせた。

 

「いえ、リ級の艦列が乱れています。

きっとあの艦隊は押っ取り刀で出てきたのですよ」

 

 チョウカイはフルタカの冷静な指摘に軽く頷いたが、彼女のみはガミラス艦隊に対して更に思う事がある様だった。

 

「全艦、直ちに行動開始!」

 

 直ぐに対応を始めたチョウカイの命令に、後続のキヌガサ達6人は「了解!」と答えて彼女に続いたが、顔をひきつらせていた。

 

「Dart!!!

Bereite dich auf den Angriff vor!」

(訳:いたぞ!!!

攻撃準備!)

 

「Aber was denken sie?」

(訳:しかし、奴等は何を考えているんだ?)

 

 第3派のガミラス艦隊は射程圏内に入ったら、チョウカイ達7人が無防備に目の前を横切ろうとしていたので全員首を傾げていたが、“野蛮人だから”と簡単に片付けてチョウカイ達を目視で捉えて直ぐ主砲の一斉射を放ち、全てが直撃コースに入っていた。

 

「」

(訳:すり抜けたぁ!!?)

 

「Was ist los!!?」

(訳:どうなってるんだ!!?)

 

「Nicht schieβen,nicht schieβen!!!」

(訳:撃つな撃つな!!!)

 

 処が、ガミラス艦隊の砲撃はチョウカイ達をすり抜けて、そのまま遠くに飛んでいってしまい、更に遅れて放たれた空間魚雷も同じ様にすり抜けていた。

 ガミラスは当初砲火力がありすぎて貫通したと思ったが、チョウカイ達が何食わぬ状態で航行し続けていたので否定し、代わりに防御機能辺りだと思ったらしいが、空間魚雷までがすり抜け、チョウカイ達が各々にノイズを走らせながら姿を乱れた事から彼女達が何をしたのかを察した。

 

「Lass es uns tun!!!

Dies ist ein Hologrammbild!」

(訳:弩畜生!!!

アレはホログラム映像だ!)

 

「Aber es gibt eineRadarreaktion!!」

(訳:でもレーダーの反応は有るぞ!!)

 

「Die reale Sache ist in der Naehe!」

(訳:本物が近くにいるって事だ!)

 

「Also was ist die reale Sache!?」(訳:じゃあ、その本物は何所だ!?)

 

「…! Es ist unten!!!」(訳:…っ! 下だぁぁぁー!!!)

 

 ガミラス艦隊の面々は目の前のチョウカイ達がホログラム(偽者)である事を見抜くも本物の居場所を見抜けない事で僅かな間の隙を突く形で、山間部の低空飛行をしているだろうチョウカイ達から爆発音が多数聞こえると、何かが曲線を描いてガミラス艦隊目掛けて飛んできた。

 

「Oh,es ist eine Muschel!!?」

(訳:ほ、砲弾だと!!?)

 

 直ぐに飛んできているのが砲弾だと分かりはしたが、砲弾による砲撃などは西暦2199年の地球では限りなく古い手になっていたし、ガミラスに至っては最早“原始的”が頭に付くレベルであった為、艦隊全員が我が目を疑ってしまった事で硬直してしまい、そのまま何隻かが被弾してしまい……なんとチョウカイ達が丁字を描いていた事もあって、重巡リ級群こそはからくも中破ですんだが、駆逐艦群や軽巡2種に雷巡チ級等は轟沈していたのが多々あった。

 




 感想・または御意見を御待ちしています。

 少しネタ晴らしですが、今回でのハッキングの発想はCG映画版“キャプテンハーロック”を元にしています。

榛名
「ああ、地球圏での海戦中でのヤッタランさんの行為ですね」

 当初はハッキングは加古がやる予定でしたが、“瑞の海、鳳の空”を読んでオリジナル版ヤッタランと同じく模型作りが趣味の瑞鳳に変更となりました。
 瑞鳳(ズイホウ)が眼鏡を掛けたのも此の影響です。

榛名
「しかし、あの映画でのヤッタランさんは銀河英雄伝説並に“動けるデブ”との似て非なるキャラになったのは何故でしょうね?」

本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?

  • 実写版通りに、特攻
  • なんとしてでも、地球に帰還
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