SPACEBATTLEGIRLヤマト   作:サイレント・レイ

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 今回の投稿前に“設定 艦娘”の未所有故に登場不可に“ヒューストン”“デ・ロイテル”“パース”“神州丸”“平戸”“秋霜”“アトランタ”の7人を追加していましたが、獲得した事で“ヒューストン”“ディ・ロイテル”“パース”“神州丸”“アトランタ”“御蔵”の6人を削除しました。





 それでは本編をどうぞ!


第74話 戦友、冥王星に戻り来る

――― 冥王星・ガミラス基地 ―――

 

 

『Das Flaggschiff wurde zerstoert!!

Links,Asturm von links!!!』

(訳:旗艦が殺られた!!

左、左から突進して来る!!!)

 

『Aufstieg!!!

Steig aus!!!』

(訳:上昇だ!!!

離脱しろ!!!)

 

『Nicht zerstreuen!!

Jeder wird zerstoert!!!』

(訳:分散するな!!

各個撃破されるぞ!!!)

 

『Nein!!!

Ausstatten,Feuer Ausstatten!!?』

(訳:駄目だ!!!

艤装が、艤装が火を噴いっ!!?)

 

『Beeil dich!!

Eine Muschel kommt von oben!!!』

(訳:回避急げ!!

上から砲弾が来るぞ!!!)

 

『Jemand kommtfrueh!!

Von einer Schiffstocher getetet!!

Bitte helfen Sie!!!』

(訳:誰か早く来て!!

艦娘に殺される!!

助けてぇぇぇー!!!)

 

「……Ein Albtraum…」

(訳:……悪夢だ…)

 

 冥王星に降下した艦娘達への迎撃を初めてから第3波までが撃滅されてしまい、前波から少なめの第4波が戦闘を開始してからと言うと、通信から聞こえてくるのは友軍の悲鳴のみであり、文字通りに耳を塞ぎたくなる状況に通信オペレーターを務める雷巡チ級達は仮面越しに顔を青くするしかなかった。

 

「…Fauler Muell!!!」

(訳:…怠け者の屑どもが!!!)

 

 その雷巡チ級達の背後にいる冥王棲鬼はと言うと、指令や増援を出せば出す度に恥の上塗りをしてしまう現状を解決出来ず、しかも最大の原因は部下達の殆どが慢心による鍛練を怠けていた事であるのが分かった為、噴火寸前の火山を連想させる程に怒りを露にしていた。

 尤も、その原因となったのは冥王棲鬼が部下達の鍛練を確認せずの本人任せにしていた監督不届いきであった所為、通常型達は冥王棲鬼に気付かれないように抗議の目線を送っていた。

 

「Koenig Koenig dir geht die defensive Flotte aus.

Erlaube der Asteroidenguertelfelflotte nur einen Teil zurueckzugeben!」

(訳:冥王棲鬼様、守備艦隊は使いきりそうです。

小惑星帯の艦隊に対して、一部だけでも帰還させる許可を下さい!)

 

 まさか基地陥落の危険性までは感じてはいなかったが、このままだと艦隊に大損害が出る上、更に自分達が最前線に投入される事を危惧した事もあって、小惑星帯の艦隊を呼び戻す事が具申された。

 その事に冥王棲鬼はと言うと、内心は“やむを得なし”と断定していたが、色んな意味で悔しがっていた事から、「Bastard(畜生)」と唸り声を出しながら震える右手に血管を浮かび上がらせていた。

 

「Kannst du mit Reflektierter Satellit zielen!!?」

(訳:反射衛星砲で狙えるか!!?)

 

「……Nein!

Ich kann nicht zielen!」

(訳:……駄目です!

狙いが付けられません!)

 

 冥王棲鬼は打開する為に反射衛星砲の使用を思い浮かんだが、残念ながら山間部での低空戦でレーダー波が撹乱されている上に上空(と言うより反射衛星要塞での中継)からの視認が極めて困難であり、そしてほぼ乱戦に近い状態になっていたので誤射の可能性が大なので使用不可と断定された。

 此の為に冥王棲鬼は潰しかねない程の歯軋りをした。

 

「…Auch wenn Sie das Verbidungsboot herausnehmen ,rufen Sie den Asteroidenguertel zurueck!!!」

(訳:…連絡艇を出してでも、小惑星帯の奴等を呼び戻せ!!!)

 

 冥王棲鬼が若干拒絶反応を出してはいたが、なんとか出した帰還命令に通常型達は直ぐに「Ja(了解)」と答えて作業に取り掛かった。

 

「Aeh,moechten Sie auch eine Mitteilung an Gepanarte Prinzessin senden?」

(訳:あの、装甲空母姫様にも通信を送りますか?)

 

 冥王棲鬼は言われなくても装甲空母姫達の太陽系制圧艦隊を呼び戻す事は頭に思い浮かべてはいた。

 そして装甲空母姫なら帰還要請を出せば直ぐに戻ってきてくれると思うのだが、その装甲空母が憎たらしい笑顔を自分に向けてくる光景が過った為、どうしても要請を出す気になれなかった。

 

「…Es ist gut.

Ich sage dir,dass du frueh im Voraus zureckkhren sollst」

(訳:…それはいい。

事前に早く戻るようには伝えているからな)

 

 要請を出すかどうかでの迷いが感じられたが、結局は冥王棲鬼は“否”としたが、通常型達は冥王棲鬼の慢心と自己保身を感じ取ったので内心呆れていた。

 

「Wenn ja,was ist der fuenften und sechsten Gruppe?」

(訳:それでしたら第5波や第6波はどうします?)

 

「…Die fuefte Gruppe kann so bleiben,wie sie ist,aber ich moechte ein wenig darueber nachdenken,damit die schste Gruppe wartet」

(訳:…第5波はそのままでいいけど、少し考えたいから、第6波は待機させて)

 

 此の時の冥王棲鬼に冷静さと状況判断能力が有ったなら、第4波迎撃でハルナ達は弾薬欠乏になりかけているのを見抜けた筈であり、第5波や第6波を続けて突撃させていればハルナ達を殲滅できた可能性は高かった。

 だが実際はと言うと、冥王棲鬼は“ヤマト撃沈”と“反射衛星砲”の2点が原因で戦略的柔軟性が失われていて、現に彼女は反射衛星砲を使うかどうか、そしてハルナ達をどうすれば狙い打てるかを必死に思案していた。

 

『Auf! Feind,oben!!!』

(訳:っ、上! 敵、上ぇぇぇー!!!)

 

 此の為、冥王棲鬼は自分の戦略的ミスを痛感するはめになるのが確定したのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――― 同・山間部 ―――

 

 

「第5波が来る!!」

 

「……クソッタレ…」

 

 第4波を撃退に成功したのもつかの間、ズイホウが第5波襲来を叫んで知らせると、テンリュウが歯軋りをした。

 と言うのも、彼女達はなんとか優位のままに第4波を撃退したのはいいが、気力や体力に怪我の具合は兎も角として、空間魚雷を使い果たして弾薬は欠乏寸前になっていたからだ。

 幸い第4波は駆逐艦のみだった事も幸いして、チョウカイとキヌガサにフルタカの3人は墜落して戦闘不能(但し応急処置で航行は一様可能)のアオバとカコから、テンリュウとユウバリはイセとヒュウガの副砲(蛇足ながら、イセ級とナガト級の副砲は速射性を強化する為にテンリュウやユウバリ達等の一部の巡洋艦娘の主砲と同じ14cm砲を搭載、コンゴウ級とフソウ級のは15cm砲の為に規格が違う)から、各々弾薬を提供してもらって継続していたのだが、それも限界を迎えようとして、更にショウカク達が来るか否かの不安からのストレスもあって4連戦の疲労が重たく出ていた。

 まぁそれでも全速で後退しながら、ハルナ達戦艦娘3人は弾薬にまだ余裕のある主砲での遠距離射撃を続けていたが、ズイホウは残った艦載機全てを発艦させる為に弓矢を下段の構えで身構え、チョウカイ達巡洋艦娘達3人はカコとアオバを牽引しながらハルナ達の背後でコスモガンを身構えていたが、第5波の駆逐戦隊群は怯む事なく突進を続けていた。

 

「…どうやら気付かれたようです」

 

 ハルナが悔しそうに指摘した通り、どうやらガミラス艦隊の第5派は艦娘が揃って弾薬欠乏寸前である事を見抜いたようだった。

 その為だろう、駆逐戦隊の先頭群は勝利を確信しての笑みを浮かべている様に見えた。

 

「くそぉ~、2割も沈められてない…」

 

「ズイホウ、ショウカク達はまだ来ないの!!?

もう着いてもいい位に時間が経ってるわよ!!」

 

「そんな事言われても、ズイカクさんとの通信が途切れてしまって、なんにも分からないんです!」

 

 元から危惧されていた全滅する未来が目に見えていた為、ヒュウガが歯軋りをしている隣でイセがズイホウに怒鳴っていたが、そのズイホウはズイカクが戦闘に戻った為に通信が途切れた事を伝えるしかなかった。

 まぁそれでも、全員ガミラスに対して“降伏する”や“標的となる”の2択など当然選ぶわけがなく、イセとヒュウガにテンリュウはガミラスの血糊で紫に染まっている太刀を身構え、ハルナは唯一残弾に余裕のある副砲を準備し、残りの者達はコスモガンを抜いていた。

 それに対して、ガミラス艦隊は次々に分散を始め……どうやら包囲しての一斉突撃を仕掛けようとしていて、ヒュウガが舌打ちをして、思わずキヌガサとフルタカが目線を合わせた。

 

「……うん?」

 

「ズイホウ、どうしたのですか?」

 

 だがガミラス艦隊が分散を開始して直ぐ、ズイホウがガミラス艦隊の後上空で何かが極めて小さく爆発したのを見つけ、続けてそれとは別の何かが近づいてきながら光ったを確信した。

 後者のみは更に不規則とも、何かの法則に沿っているとも思える点滅をし続けていて、ズイホウは意味を理解出来ないでいたが、彼女の指差しで存在に気付いたチョウカイは少し間をおいてからそれがモールス式の発光信号である事を見抜き、そして何を言っているかも解読した。

 更にガミラス艦隊は艦娘達と比べてかなり間をおいてから最後尾の者が後上空から自分達目掛けて急降下してくる何かにやっと気付いた。

 

「Auf! Feind,oben!!!」

(訳:っ、上! 敵、上ぇぇぇー!!!)

 

「Es ist eine Erdstaffe!!!」

(訳:地球の航空隊だぁぁぁー!!!)

 

 ガミラス艦隊が急降下してくるのがコスモタイガーの1個編隊だと直ぐ見抜いて、直ぐに対空射撃を行おうとしたが、その前にコスモタイガー隊は一斉にミサイルを多数放つと急上昇をして離脱をし、その直後にミサイル群が一斉に爆発して何かを大量に撒き散らした。

 

「Dah!!!

Noch eine Spreu!!!」

(訳:だぁぁぁー!!!

またチャフだ!!!)

 

「Der Feind wird wiederkommen!!!」

(訳:また来るぞぉぉぉー!!!)

 

 ガミラス艦隊は散布されたのがチャフである事を直ぐ見抜いて悲鳴を上げていたが、また直ぐにコスモタイガー隊の第2波が……先の数倍いたので、真打の攻撃隊が急降下してきていた。

 

「Koestlich,jeder wird zerstoert!!!」

(訳:不味い、各個撃破されるぞ!!!)

 

「Versammeln!!

Bald,zusammen!!!」

(訳:集まれ!!

早く集まれ!!!)

 

 どうやらガミラス艦隊はズイホウがいても、彼女の航空隊が半壊した事を察して上空警戒を疎かにしていた為に、コスモタイガー隊の奇襲を許してしまい、見るからに大混乱が生じていた。

 しかも包囲陣を展開する為に分散していただけでなく、空間魚雷を最優先とした代償に艦対空ミサイルを非搭載だったのが仇になってしまい、次々にミサイル攻撃や機銃掃射を受けていた。

 

「あの新型だ。

新型戦闘機が来てくれたか…」

 

「もう、遅かったじゃない!」

 

 コスモタイガー隊の襲来に、ヒュウガが安堵の溜息を吐いて、イセがちゃかしレベルで文句を言っていた。

 

「あの識別はショウカクさんのです。

ですけど、もう1つ見慣れないのが混ざってます」

 

 大体予測が出来てはいたが、ズイホウはコスモタイガー隊はショウカクのだと見抜きはしたが、もう1つのは見抜けず………当たり前だが、先代を含めてズイホウとはあまり関係が無いヤマトのであったから仕方がないと言うしかなかった。

 尤もハルナ、イセ、ヒュウガ、チョウカイの4人はなんとなく予測をしていた。

 

「ショウカクさんならミスりませんね」

 

「おいたわしや…」

 

 だが何よりがアオバが言っていた通り、ショウカクはヤマトの航空隊を臨時編入している事もあって、ガミラスの艦隊集合を幾つもの阻止し、更に集合できた者達も嚮導艦になりそうな者を見つけしだい沈められていたので、ガミラス艦隊は悲鳴を上げながら逃げ回るしかなかった。

 只、キヌガサに見られる通り、直援戦闘機隊(エア・カバー)の無い駆逐戦隊が空襲を受けたらどうなるかを、深海棲艦戦時にビスマルク海海戦(ダンピールの悲劇)や第三次多号作戦等で身をもって学んだ日本艦娘の後輩達はガミラス艦隊に若干哀れみを感じていた。

 

「……しかし、よく分かったな…」

 

「そりゃ、あんだけ派手に戦ってたら、誰だって居場所が分かるよ」

 

「そう言う意味じゃない」

 

 ただヒュウガ1人はこれまでの戦いで個人的に感じるモノがあり、イセが笑いながら勘違いをしていたが、彼女が変にしんみりしていた事もあってキョトンとした。

 

「私達は数時間程度、艦隊襲撃を5度も受けながらショウカク達の到来を疑っていたのに、此の疲労なんだ。

アイツは此れ等以上のを、フィリピン近海で数日間ぶっ通しで感じていたんだと思うと、簡単には言えないって事だ」

 

「……レイテ島直前での栗田艦隊の反転行為ですね」

 

 ハルナはヒュウガが思っていたのを察したのは、未だに反転を否定する意見が多々有るのだが、“後世の言った者勝ち”な中で当時の栗田艦隊の心情をなんとなく思っていた事であった。

 まぁ此の事は当時のイギリス首相ウィンストン・チャーチルが「栗田と同じ心情に至った者のみが、彼の行為を否定できる」と述べていたが、それでも先代が小沢艦隊(囮艦隊)の一員として沈んだズイホウは、ズイカク程にないにしろ、彼女なりに思う事があって複雑そうな顔をしていた。

 更に言うと、チョウカイもまた先代が第一次ソロモン海海戦で敵艦隊を撃滅するも最重要目標の輸送船団を攻撃せずに反転するとの似た事を仕出かした事を思い出して、大和に対して同情していた。

 で、此の間もガミラス艦隊は空襲でいいようにやられているもコスモタイガー全機がミサイルを使い果たそうとしていたが、不意に上空から衝撃砲の光線が多数降り注いだ。

 

「本隊の到着だ!」

 

 テンリュウが気付いて指で指し示した先に、再到着した遠征艦隊の本隊がタマとイスズの2人を先頭に急降下してきていた。

 

「ガミ公、イスズにはまる見えよ!!」

 

「ニャアァァァー!!!」

 

 遠征艦隊は2手に別れて、既にショウカクの航空攻撃で分散されていたガミラス駆逐艦隊を次々に攻撃をし始め、少した後にアサシモとアマツカゼを後左右に従えたショウカクが到着して第二次攻撃隊を発艦させるのだが、此の時点でガミラス艦隊は完全に総崩れとなった。

 

「…っ!

あそこに信号弾と発煙!」

 

「テンリュウ達、テンリュウ達がいる!」

 

 ガミラス艦隊の次派が来なさそうだったので、テンリュウ達は誤射防止や居場所を報せる為に発煙筒を焚き、更にハルナが信号弾を真上に打ち上げ、気付いたハマカゼがイスズに報せると、彼女は他を従えてそちらに向かって、自分達に向かって叫びながら手を振っているテンリュウ達を見つけた。

 

「Das Geschwader,warum das Basisgeschwader nicht kommt!!?」

(訳:航空隊は、基地航空隊は何故来ないんだ!!?)

 

「Koenig Koenig,machen die Idioten!!?」

(訳:冥王棲鬼は、あの馬鹿どもは何をやってんだ!!?)

 

 一方のガミラス駆逐艦群はと言うと、自分達を見殺しにしたのも当然の行為を仕出かした冥王棲鬼達への呪詛を各々に言っていた。 




 感想か御意見、或いは両方でもいいので御願いします。

 本編で巡洋艦娘の何人かがコスモガンを抜いていたのは、アーケード版は兎も角として、艦これ原作ですっぴん(装備品皆無)ドラム艦(ドラム缶フル装備)等となっている艦娘は拳銃とかを使って戦っているとの個人的な予想からそうさせました。

本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?

  • 実写版通りに、特攻
  • なんとしてでも、地球に帰還
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