――― 冥王星 ―――
「Flugplatz Prinzessin ist einen Zustand das Engagements eingertreten」
(訳:飛行場姫様、交戦状態に入りました)
「Agglomerirte Prinzessin verliert mehrere Schwimmende Festung,behaelt aber die Ueberlegenhit bie.
Die Zerstoer-I-Klasse wurde jedoch im Torpedo-Geschwader zerstoert」
(訳:集積地棲姫様、浮遊要塞を複数失うも、戦局の優位性を維持。
ですが、水雷戦隊は駆逐イ級が壊滅しました)
オペレーターを務める重巡リ級群から冥王星の2ヶ所で行われている戦いが自分達ガミラスの優勢である事が伝えられていたが、冥王棲鬼は喜ばずに仏頂面であった。
「Mehr alles anders stoerte es diese Person…」
(訳:よりにもよって、あの人の手を煩わせてしまった…)
冥王棲鬼が不機嫌である最大の理由はハルナ達右翼隊と交戦している水雷戦隊であった。
と言うのも、彼の水雷戦隊は自分の配下でもなければ、太陽系制圧艦隊のでもなく、別所属からの増援であったのだ。
駆逐イ級フラッグ3隻が全滅した事に罪悪感を感じていた事もあったが、やはり自分達の所に配備されていない軽巡ツ級………ガミラスの全体的に個体数が必要量に全く達していない新型艦を3隻も投入されていた事に、嫌がらせに近い形で見せびらかせている様な気がして苛立っていたからだった。
「Wie ist der Zustand von Reflektierter Satellit?」
(訳:反射衛星砲の状態は?)
「Die Wartung ist bald abgeschlossen」
(訳:間もなく、整備完了です)
まぁ軽巡ツ級群を通しての邪推は取り敢えずいておき、兎にも角にも“新型”を冠するに相応しい高性能な上に錬度も十分、エリートやフラッグでないのが珠に傷であったものの、臨時に与えられた以上は存分に使い潰さないと
「Unterstuetzung Agglomerirte Prinzessin.
Reflektierter Satellit,ziel feindliches Schlachtschiff!」
(訳:集積地棲姫を援護する。
反射衛星砲、目標
冥王棲鬼は軽巡ツ級で冷静さを取り戻した事で、的確な攻撃指示を出し続けていたが、間もなくその冷静さを失う事になる。
――― 同・ミサイル堡塁 ―――
「よし、駆逐艦は殲滅!」
「残るは、面倒な軽巡3隻だね」
此の時の2手に分離した右翼隊の戦況はと言うと、イスズ達5人の集積地棲姫との交戦組は、ミサイル迎撃に専念しての守勢であったものの中破以上の損害を出さないで一様互角でいたが、ハルナとキヌガサのガミラス水雷戦隊との交戦コンビは、ガミラス水雷戦隊の駆逐艦イ級の全てを沈める事に成功して、なんとか優勢になろうとしていた。
「キヌガサさん、大丈夫ですか?」
「人の事より自分を気にして」
だが駆逐艦イ級を殲滅するまでに、2人揃って身体の何ヵ所から出血をしていて、艤装に至ってはハルナのは第三主砲が魚雷直撃で消滅していて、キヌガサのは被弾多数で魚雷発射管を全損となっていた。
否、それよりもハルナとキヌガサは砲撃戦での傷よりも、高速での位置取り合戦を繰り返した事での疲労感に1番ヤられていて、2人揃って息は極限に乱れて汗を滝の様に流し、なにより2人揃って頭の中が“休みたい”の単語で限界を超えての目一杯だったので思考停止状態になりかけていた。
それでとハルナとキヌガサは自分達の艦隊戦の勝敗で集積地棲姫との戦いの行方が決まると見ていたので、気力を振り絞って戦意を保っていた。
「…此れで決めよう!!」
「はい!!!」
現在、反航戦での一撃離脱が行われた後なので、両艦隊は相手から離れてからの再反転が行われていたが、キヌガサとハルナの2人は軽巡ツ級群より先に舵を戻していたので、ほぼ同航戦に近い形での一斉射撃が可能であった。
現にハルナがキヌガサに頷いた後にそうしようとしていたが…
「「…え!!?」」
…2人の目の前に特大の光線が降ってきて、地面を派手に抉った。
「反射衛星砲!!!」
「此処ではないでしょう!!!」
直ぐにハルナが攻撃の主を見抜いて、キヌガサが思わず毒づいたが、2人を標的に反射衛星砲の2射が直ぐに来ようとしていた。
「ハルナさん、狙われてます!!!」
偶然にも、ズイホウがコスモパンサーを通して衛星軌道の反射要塞群の動きで反射衛星砲の狙いを察してハルナに怒鳴って警告したが、当のハルナは無意識の内にズイホウの方に振り向いてしまって退避行動を取らなかった。
勿論、ハルナは直ぐにミスに気付いて退避しようとしたが、その前に反射衛星砲の光線が彼女目掛けて飛んできていた。
「糞お!!!」
だが代わりにキヌガサが左肩のショルダータックルでハルナを突き飛ばす事で彼女を助けたが、此の反動で急停止してしまった事で反射衛星砲に被弾して右脚全てと右手が一瞬にして消失した。
「キヌガサァァー!!!」
「キヌガサさぁぁーん!!!」
キヌガサは被弾によって絶叫し、ハルナとズイホウが思わず彼女に叫んで、ハルナが無意識の内にキヌガサの所に向かおうとした。
「来ないで!!!」
だがキヌガサはハルナに怒鳴って止め、更にふらつきながら彼女から離れだした。
「……キヌガサさんよりハルナが残った方が、断然良いでしょう?」
「キヌガサ、まさか…」
キヌガサの引きっての笑顔でのちゃかしから、彼女は冷酷な計算からの自己犠牲によるモノなのを、ハルナは察した。
そしてその結果自分がどうなるかもキヌガサは自覚していた。
「キヌガサ逃げて!!!」
土星で苦楽を共にした仲間の1人である事もあって、ハルナはキヌガサに叫んだが、当のキヌガサは何かに勘づいた事もあって立ち止まってハルナに振り向くと、無理に笑って左手で敬礼した。
此の直後に反射衛星砲が真上からキヌガサに直撃して大爆発が起きて、キヌガサを完全消滅させた。
「キヌガサァァー!!!」
ハルナはキヌガサが理不尽な形で散った事で何かが途切れしまい、キヌガサを泣き叫ぶとそのまま崩れ落ちて臥せってしまった。
「ハルナ、何してんの!!?」
「不味い!!!
ハルナの病気が再発した!」
イスズがキヌガサの戦没と共にハルナの行為に気付いて、思わずハルナに怒鳴った。
その脇のユウバリは、元々ハルナが長い土星の潜伏で精神を徐々に病んでいて、更にコンゴウの死が致命的になっていたのを知っていたのだが、イスズにハルナを弁護する事が頭に過ってはいたが、次に狙われるのがハルナだと察して硬直してしまった。
「…っ!!?
ぎゃあ!!!」
だがハルナに取って幸いだったのは、軽巡ツ級の一斉射での着弾の衝撃波を受けた事で、危機的本能で取り敢えずはハルナはなんとか正気に戻って、軽く吹き飛ばされながら立ち上がって右袖で涙を脱ぐって戦線に復帰した。
だが精神的ダメージが大きかった上に、1度集中が途切れた事で疲労感が大量に吹き出た事で貧血に近い目眩を起こしていたので、明らかに動きが鈍かった。
まぁそれでもハルナは軽巡ツ級群を撃退しようとしていたが、その軽巡ツ級群に状態を見抜かれていた為に交互射撃による連続射撃に次々被弾していた。
「ハルナァァー!!!」
「イスズさん、私だけでも行かせて下さい!」
「無茶言わないで!!!
アイツ取り押さえんのに、今苦労しているでしょう!」
間違いなく軽巡ツ級群(ガミラス)がハルナを沈めようと総攻撃を仕掛けていたので、アサシモが思わずハルナに叫び、ハツシモが自分達の状況を無視してハルナ救出に向かおうとしてイスズに止められていた。
だがイスズ自身ハルナ救出に向かえない事で血を流す程に下唇を噛んでいて、更に集積地棲姫も自分達を押さえ込もうと攻撃の勢いを増していたので、どうする事も出来ないでいた。
「……此処まで…」
遂にハルナは、蓄積ダメージは兎も角、気力が尽きてしまった事で足を滑らせて尻餅をついてしまい、そのまま立ち上がる事が出来そうになかった。
軽巡ツ級群も此れを好機と捉えたらしく、1度ハルナから距離を取ってから統制雷撃でトドメをさそうとしていた。
ハルナはそれに抗おうと思うも身体がどうしても動かせれず、逆に自分の死の光景に加えて、その後にイスズ達5人が
「……ヤマト…」
軽巡ツ級群が転舵していよいよ雷撃体勢に入ろうとしたのを見て、諦めてしまったハルナはヤマトが頭に過って微かな願いを望んで目を瞑った。
だがハルナは、僅かな風切り音が集積地棲姫の背後から聞こえた気がして、そちらに振り向いて注目していたら………ハルナの思い通り(?)にそこから飛んできた6本のミサイルが集積地棲姫の背中に直撃した。
「ヤ、止メロ!!!
燃エテシマウ!!!」
集積地棲姫が無警戒だった背後からの被雷多数で誘爆を起こしだしたミサイル砲台の的確な消火が出来ずにいて、そんな彼女に合わせたかの様に背後に陣取って揺れ動いている浮遊要塞群に反して、イスズ達やハルナだけでなく軽巡ツ級群までが硬直してしまった。
「……何が起きたの?」
「チョウカイ達が来てくれたって事か?」
「だとしたら、6本だけってのはおかしいよ」
イスズのぼやきにアサシモが自分の予想を言うもズイホウに否定された。
「……まさか…」
確証は無かったが、ハルナはミサイル攻撃の主をヤマトだとなんとなく思っていた。
――― 同・氷海 ―――
「狙い通りに着弾しました」
ハルナの思いは的中していて、現に氷の突起物に座っての片眼式望遠鏡で着弾観測している謎の艦娘の文字通りの足下での破氷の海で、ヤマトが頭の上半分だけを出した状態でいた。
「本当なんですよね?」
尤も、今のヤマトは測距儀を無くしている上に通信アンテナが故障していて、しかも煙突ミサイルでの攻撃目標が全く見えない為に何も分からないので、どうも拗ねているらしく口で吹く事で泡立てていた。
「戦果を上げてますから、素直に喜んでなさい」
謎の艦娘は子供っぽい事をするヤマトに苦笑したが、当のヤマトは益々ムスッとして目線を逸らした。
だが此の行為で、謎の艦娘は更にヤマトを笑っていた。
「…私は行きます」
「此の際ですから、冥王星基地を叩いてくれませんか?」
「もがき足掻きながらやり遂げてこそ、人の為になるのです。
奇跡や他力本願に走る者や組織、特に軍隊がどうなるかは知っているでしょう?」
ヤマトの冗談に近い提案に対して、謎の艦娘は丁寧且つ的確に返して、ヤマトは深海棲艦戦時末期に奇跡や神風を盲信していた旧日本海軍を思い浮かべた事で、唸り声の出しながらまた泡立てていた。
「では、私が言った通りにするのです」
「御世話になりまし……っ!
あ、待って!!!」
謎の艦娘は去ろうとするも、ヤマトが礼を含めた別れを言おうとした時に呼び止めたので、フードの奥で見えなくても分かる程にムッとして振り向いた。
「名前は?
何て呼べばいいのです?」
謎の艦娘はヤマトの質問で自分が名乗っていなかった事に気付いて、ヤマトから目線を剃らすと「あ~…」と呻きながら右手で顎下を摘まんだ。
「…そうね………翠の星の者、その戦の女王。
自分でも少し
「…エメラルダスゥ?」
ヤマトが名乗り名に眉間に皺を寄せたが、謎の艦娘ことクイーン・エメラルダス(以降の表記は“エメラルダス”)はそんなヤマトを無視して急発進での上昇をし、そのまま冥王星を離脱して何所かの宇宙に向かっていった。
「……赤主体の衣装なのに、
ヤマトはエメラルダスが去った上空を見上げていて、暫くした後に彼女の名前の矛盾点をぼやいた。
だがヤマトは同時に“エメラルダス”の名に懐かしさを感じていた。
こうして秘密裏に行われた第7次冥王星沖海戦の幕間劇………後日の全宇宙にてヤマトと共に“宇宙最強の3艦娘”の1人に数え称される事になる“艦娘達の海賊女王”こと海賊戦艦クイーン・エメラルダスと宇宙戦艦ヤマトとの
――― ????? ―――
「ありがとうございます、エメラルダスさん」
「貴女も難儀ですね」
第7次冥王星沖海戦が完全終結した数日後、エメラルダスは地球とガミラスが認知していない宇宙空間で、自分と別の謎の艦娘と出会っていて、彼女に頭を下げられていた。
「私が行かなくても、貴女がヤマトの所に行っていたのではないのですか?」
「いえ、今の私はイルミダスとの戦いで手一杯な上にマゾーンの侵攻に備えなくてはいけない身です。
それにヤマトの所に行く事を、あの御方がまだ許可しませんし、私の“本体”はまだヤマトに会う気がありません」
時折姿がボヤけるか乱れている謎の艦娘は、エメラルダスの質問に静かに返していたが、イルミダスやマゾーンの2つへの腹立てが僅かに有ったが、それよりもヤマトに会えない事への苛立ちが内心有る事を見抜かれていた為、エメラルダスに笑われていた。
「…それに、あの尼を野放しには出来ませんし!………あ」
謎の艦娘は表面上は
「ですが、いずれはヤマトに会うつもりなのでしょう?
それに“時空戦艦”と呼ばれる身分なのだから、ヤマトに会う未来を時詠が出来るのでしょう?」
「ええ、あの尼と違って、私は遠き時の環が接する時にヤマトに会える事が出来ます」
謎の艦娘はヤマトの事で嬉しそうに笑っていて、 内面はほぼ逆であったが、エメラルダスは謎の艦娘がヤマトによく似た容姿(それも“一卵性双生児”か“
服装(基本的に似てるが色が色々と違う)もあって容姿的には“ヤマトと会話をしている”錯覚に陥るかもしれないが、謎の艦娘の艤装もまた嘗ての戦艦大和最終形態(大和改)に基本的に似ているも、前方左右各々にある主砲2基、その各々の後部に背負い式で主砲が1基ずつ追加されている相違点から、エメラルダスはそう言う錯覚が一切無かった。
宇宙最強の3艦娘の最後の1人である此の謎の艦娘もまたヤマト(達)と出会う事となるのだが、それがどう言う形でなのか、出会って何が起きるかは、現時点では まだ謎の艦娘本人にしか分からなかった…
鳥海
「作者さんに代わって、感想か御意見、或いは両方でも良いので宜しくお願いします」
摩耶
「…あれ?
衣笠って遠征艦隊に合流してイスカンダルに向かうんじゃなかった?」
鳥海
「それが、作者さんが合流する艦娘………特に重巡が多すぎると思った為に、急遽ヤマト原作の根本さんみたいに戦没する事にしたそうです。
衣笠にしたのは古鷹、加古の2人には役割があって、青葉は白色彗星帝国編に出る予定だからとの消去法からです」
摩耶
「衣笠には悪いが、アイツをおいておき、最後の辺りで遂に謎の艦娘の1人目の“翠星の女王”がクイーン・エメラルダスの艦娘である事が発表されたな」
鳥海
「第65話に少し書いてますが、エメラルダスの艦娘としての登場は旧作版漫画2種でのみ出たハーロックのオマージュです。
デスシャドウかアルカディアの艦娘を出さなかったのは、あの2隻を艦娘としたら女体化ハーロックになる可能性大となり、その通りに出した時の非難を怖れたから、まだ被害が少ない筈のエメラルダスに代えたそうです。
ですが本作のエメラルダスはオリジナルとは似て非なる存在と化したそうです」
摩耶
「余談だけど、エメラルダス投入の影響で本シリーズではキャプテン・ハーロックは『デスシャドウ』&『アルカディア』共々存在しないとしているそうだ。
今回の最後で“住よい国”がハーロックが戦う事になる勢力と戦っているのはその為らしい」
鳥海
「元々エメラルダスさんが私達を助けるのは予定通りだったのですが、本来の真名明かしは銀河間航路でしたが、諸事情で急遽前倒しにしたそうです」
摩耶
「厳密に言えば、コスモゼロさんの処での無茶ぶりだろ?
止めときゃよかったのに、あの人が最近姿見せないから作者が罪悪感を感じてるんだろ?」
鳥海
「更にあの人にこれまた急遽最後に出した謎の艦娘2人目“住よい国”の真名を明かしてしまいましたしね。
だから“容姿、服装、艤装の3点が大和に似ている”“追加分を含めての主砲の総数”でほぼ正体が分かるようにしているそうです」
摩耶
「“住よい国”の本質は短気で気性が荒いとしたのは、第75話で上げた奴のイメージCVが釘宮理恵にした事の副作用だと。
まぁあの人は“シャナ”“ルイズ”“大河”“アリア”とかツンデレのトップランナーばっかやってるからな…」
鳥海
「最後に、予定では“住よい国”の真名は銀河間航路で、先ずは遠征艦隊が助けた銀河鉄道の乗客がヤマトを見た事で明かすそうです。
“貴女、『xxxx』でしょう!?”との形だそうです」
摩耶
「んで、作者は何所に行った?」
鳥海
「何で行ったのかは、もう言わなくても分かるでしょう?」
古鷹
「作者さんは何所なのですか!!?」
加古
「作者は何所だ!!?」
青葉
「作者は何所なのですか!!?」
青葉
「衣笠を無残に殺した!!!」
加古
「あの馬鹿野郎は!!」
古鷹
「何所なのですか!!?」
鳥海
「書くかもしれない、ハイスクール版デラーズ紛争と言うべき作品の骨組みを組む為に、デラーズ・フリートの取材調査に行ってますよ。
あと、1番のお気に入りMSのガンダム試作2号機を見にもいってます」
摩耶
「気持ちは分かるが、鬼殺隊の格好で殴り込んでくるな!!!」
本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?
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実写版通りに、特攻
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なんとしてでも、地球に帰還