――― 冥王星・ガミラス基地 ―――
「Was war das fuer eine Rakete!!?」
(訳:あのミサイルは何だったんだ!!?)
「Ich verstehe nicht!!
Fs wurde jedoch nur aus dem Eismeer abgefeuert…」
(訳:分かりません!!
ですが、氷海の方から発射されたとしか…)
「Wenn ja,probieren Sie es gleich aus!!!」
(訳:だったら、直ぐ調べろ!!!)
集積地棲姫を奇襲したミサイル群に対して、集積地棲姫本人やハルナ達は分かる事なく一時だけ硬直していたが、冥王棲鬼達は騒ぎながらも直ぐに攻撃の主の捜索を始めていた。
「Schick es ihm!!
Warum knackt das Eis!!?」
(訳:
何故氷が割れているんだ!!?)
冥王棲鬼は部下に命じて反射要塞群による上空偵察を行わせ、部下達は見落としたが、冥王棲鬼はほんの一部だけ不自然に氷が無い場所を見つけて映像の拡大を命じた。
映像を拡大しての鮮明化を何度か繰り返した後、その場所に奇妙な黒点が映し出され、更に拡大と鮮明化をした事で黒点が人の頭である事が分かり、どう考えても此の者がミサイルを放った艦娘としか思えなかった。
「Es ist ein U-Boot!!?
Wann hast du es versteckt!!」
(訳:潜水艦だと!!?
いつの間に潜ませていたのか!!)
「Bereite dich auf U-Boot-Abwehrangriffe mit Raketen vor!」
(訳:ミサイルによる対潜攻撃の準備を開始します!)
部下達は氷海の艦娘に驚いていたが、冥王棲鬼の命を待たずに攻撃の準備を各々に開始した。
だが冥王棲鬼は潜水艦と判断された艦娘の頭や髪に在視感が有った為に疑問に思いつつ、自分でも分からない嫌な予感を感じていた。
此の為、冥王棲鬼は更に映像の拡大と鮮明化を命じ、艦娘の黒髪ポニーテールの後ろに傾斜した赤い金属体が僅かに海面から覗いていて、その下に艦娘の艤装と思われる本体がぼんやりと見えていた。
冥王棲鬼は“まさか”と思いながらも自分の予想を否定したがっていたが、艦娘の頭の左右各々の海面下に三連装主砲が微かに見えた事で、彼女に取っての最悪の答えを導きだした。
「Es ist YAMATO!!!」
(訳:ヤマトだあぁぁー!!!)
冥王棲鬼の絶叫に部下達もギョッとしながら彼女に振り向いた。
「YAMATO muss gerade gesunken sein!!?」
(訳:ヤマトって、さっき爆沈した筈だよね!!?)
「Nein,es muss YAMATO sein!
Der Computer hat die Schiffstochter der Eissee als YAMATO zerifiziert!」
(訳:いえ、ヤマトに間違いない!
コンピューターが氷海の艦娘をヤマトと認証した!)
「Ich wurde wieder getaeuscht!!!」
(訳:また騙されたぁぁー!!!)
ヤマトが生存した上に戦線に復帰した事に大混乱が生じていたが、冥王棲鬼は顔面蒼白になりながらも命令を発した。
「Reflektierter Satellit,dringender Start fuer YAMATO!!!
Beeile dich!!!」
(訳:反射衛星砲、ヤマトへ緊急発射!!!
急げえぇぇー!!!)
部下達は冥王棲鬼の怒鳴っての命令を直ぐに実行していたが、冥王棲鬼は此の間頭の中が“不味い”が大量に脇だしていた表れとして異様に汗を流していた。
冥王棲鬼(達)が異様に長く感じた間を置いてから待ち望んだ反射衛星砲が放たれ………無警戒そうに海に浮かんでいるヤマトの頭目掛けて光線が落下して大爆発が起きた。
ところが、冥王棲鬼はヤマトを仕止めた手応えを感じられなかった為にギョッとして硬直した。
「Was hat YAMATO getan!!?」
(訳:ヤマトは何をした!!?)
「YAMATO machte kurz vor der Landung einen schnelien Tauchgang!」
(訳:着弾直前に急速潜航したんです!)
「Reflektierter Satellit,der zwite Schuss kann gehen!!?」
(訳:反射衛星砲、第2射はいける!!?)
「Nicht gut!!!
Mit Reflektierter Satellit koennen Sie nicht auf Feinde im Meer zielen und haben YAMATO voellig aus den Augen verloren!」
(訳:駄目です!!!
反射衛星砲では海中の敵は狙えませんし、ヤマトを完全に見失いました!)
冥王棲鬼は反射衛星砲に外した事に頭を抱えながら悲鳴を上げて悔しがっていたが、不意に何かに気付いて硬直した為に部下達は疑問を感じていた。
「…Weisen Sie so viele Schiffe und Flugzeuge wie moeglich an,YAMATO zu suchen und
anzugreifen!!!」
(訳:…有るだけの艦艇や航空機を、ヤマトの捜索と攻撃に向かわせなさい!!!)
「Ist es nur wie Flugplatz Prinzssin oder Agglomerirte Prinzssin!!?」
(訳:有るだけって、まさか飛行場姫様や集積地棲姫様のもですか!?)
「Offensichtlich!!!
Alles wird YAMATO kompiett versenken!!!」
(訳:当たり前でしょうが!!!
なにがなんでもヤマトを完全に沈めるのよ!!!)
「Wenn Sie das tun,das Schlachtfeld…」
(訳:そんな事をしたら戦局が…)
「Weiβt du was!!?」
(訳:アンタ達は分かってるの!!?)
部下達は冥王棲鬼の現実を無視した命令を撤回させわうとしたが、当の冥王棲鬼は聞き入れる処か益々怒鳴り散らし、彼女から明らかに焦りと恐怖が感じられた。
「Ich habe “Diese Person”den Untergang von YAMATOgemeldet!
Wenn YAMATOs Ueberleben nach auβen durchgesickert ware,haette ich………Ich “Diese Person”einen falschen Bericht gemacht!!!」
(訳:私は“あの御方”にヤマト撃沈を報告したのよ!
もしヤマト生存が外部に漏れたら、私は………私は“あの御方”に虚偽報告をした事になるのよ!!!)
部下達の全員が冥王棲鬼の悲鳴に近い指摘に揃って軽めの悲鳴を上げ、同時に冥王棲鬼の言いたい事を理解した。
元々虚偽報告自体が問題行為なのだが、よりにもよって“あの御方”へのであったのだから、“あの御方”に発覚した唯ではすまない処か、確実に即刻の処刑(粛清とも言う)が実施される。
此の為、冥王棲鬼は“13階段を昇る”か“巨大杭に縛りつけられる”未来絵図を思い浮かべていた。
普通なら部下達は“アンタが独断でしたんだろ”と内心毒突くかもしれないが、“あの御方”はそんな言い訳を許さずに連帯責任として全員が道連れとして処刑する、最悪の場合は冥王星諸共に消滅されると確定的な未来を思い浮かべた為、戦略無視の自己保身全開の命令に誰も反対しなかった。
更に冥王棲鬼は指揮下だったらヤマトの屍体回収を命じる筈のミリューの嫌み全開の顔を思い浮かべていた。
冥王棲鬼にとって現状下でも“腹立たしい”の一言だったが、実際にそうしなかった自分を酷く悔やんでいた。
「Es gibt nur noch einen Weg und dieses Mal werde ich YAMATO versenken!!!」
(訳:残った手段は唯1つ、今度こそヤマトを沈めるやよ!!!)
冥王棲鬼が言った通り、基地陥落は思い浮かべはいなかったが、ヤマトに冥王星から逃げれられる、逃がさなくても装甲空母姫が戻ってヤマト生存を確認されたら、死への未来しか無いのだから、ミリューや装甲空母姫に知られる前にヤマトを撃沈しなくてはならず、部下達もそれが分かって顔を青くして異様に機敏に動きだした。
「Nichts,es war nur so,dass YAMATOs Untergang zu frueh gemeldet wurde.
Ja,ich habe nur“Diese Person” vorausgesagt,um YAMATO zu versenken!!!」
(訳:なんて事はない、ヤマト撃沈の報告が早すぎただけだったのよ。
そうよ、私は“あの御方”にヤマト撃沈を予告をしただけなのよ!!!)
冥王棲鬼は自己暗示をしようと脇目も振らずに独り言を叫んでいた。
此の決断が、第7次冥王星沖海戦の勝利者を決める要因となった…
――― 同・氷海西側沿岸 ―――
「ハマカゼさん、大丈夫ですか!?」
「まだ、いける…」
「アマツカゼ、向こうのテンリュウの所に行って下さい!!」
「分かった!!!」
ショウカク率いる左翼隊は飛行場姫と交戦して、テンリュウが大破、ヒュウガとアオバが中破してしまったのに反して、肝心の飛行場姫は航空隊や多数の浮遊要塞の妨害もあって無傷であった。
そんな左翼隊にとって幸いだったのが、ショウカク(のコスモタイガー隊)のハマカゼ協力下の死に物狂いの迎撃に加えて、アマツカゼが走り回っての応急処置で、戦没者がまだ出さずに、なんとか五分五分に持ち込もうとしていた。
まぁそれでも分が悪かった上に、コスモタイガー隊が壊滅したり、ショウカクかアマツカゼのどちらかがヤられたら一気に押し潰される事を自覚していたので、有効な手を探して足掻いていた。
「…どう言う事だ?」
「何故、航空隊を別の所に向かわせる?」
処が、飛行場姫が突然嫌そうな顔をしたら、航空隊の大多数を氷海の方に向かわせて、勝利を放棄するに等しい事をした為に、ヒュウガとショウカクに見られる通りに驚き戸惑うしかなかった。
「…俺達は、もう目じゃないって事か!!?」
「いえ、アイツの顔を見た感じだと、不本意みたいよ」
テンリュウは飛行場姫の行為は勝ちを確信してのだと思って悔しそうにしたが、直ぐにアマツカゼが彼女に応急措置をしながら否定した。
「じゃあ、ハルナ達が優位だからじゃない?」
「いえ、ハルナさん達もかなり苦戦してるらしい」
今度はアオバが対岸のハルナ達の所に向かったと予想したが、此れはショウカクが少し前に当人達から苦戦故の救援要請が通信されていた事から否定した。
尚、現在はショウカク・ハルナ間の通信が途切れていて、此の事が幸いとしてキヌガサ戦没が伝わっていなかった。
そしてハマカゼ唯1人は飛行場姫や飛行隊の向かった方角の2点から“まさか”と思いながら、
「ショウカク、あの航空隊に偵察機を着けれませんか!?」
「は?」
「アレ等が向かったのは、きっとヤマトの所です!!
ヤマトが生きていて、攻撃をしに向かったのですよ!」
ハマカゼの指摘にショウカクが他共々「あ!」と言いながら、ヤマト撃沈への異様な拘りが分からないまでも、他全ての
「今は駄目だ。
そんな余裕は無い」
だが迷いを顔に表したショウカクが答えず、ヒュウガがハマカゼの提案を否定した。
「私は行かせてもらいます!」
ハマカゼはヒュウガを一瞬睨んだ後、自分が偵察に行こうとしたが、此れまたヒュウガが彼女の首裏を掴んだ事で止められた。
此の為、ハマカゼはヒュウガに振り向きながら彼女に主砲を身構えた。
「…私は、“
ヒュウガがムッとしながらの返しから、ハマカゼは彼女の思いを察した。
それはイセ達5人も同じであった。
「ガミ公はワザワザ致命的なハンディをくれたんだから、その行為を喜んで受けようじゃないか」
ヒュウガにハマカゼ達が次々に頷き、飛行場姫は彼女達がより強く攻めているのを察して全武装を身構えた。
「……さ…」
「さっさとアイツを潰して、ヤマトを助けに行くわよ!!!」
ヒュウガが言おうとしたのをイセが奪って大声で言い、ヒュウガがイセを睨んだのは無視して、ハマカゼ達が一斉に「了解!!!」か「おう!!!」と答えた。
――― 氷海北側沿岸 ―――
「…行きましたね」
「私の計算通りに、上手くいきました!」
此の時、今まで姿を見せないでいたチョウカイ率いる中央隊はと言うと、時間が掛かるのを覚悟して氷海を潜航して北部に辿り着いたが、浮上する為に海面の氷を壊した直後に南下するガミラス駆逐戦隊群を見つけたので、敢えて海中に潜んでやり過ごしてから、チョウカイを先頭に次々に氷海から出てきていた。
因みにチョウカイが氷海を潜航する事にしたのは、反射衛星砲やガミラス艦隊をやり過ごす狙いもあったが、真の狙いはギリギリの範疇でヤマトを探す事であったが、通貨時にヤマトがエメラルダスと共に海底洞窟に潜んでいた為にすれ違いを起こしていたが、後々のを考えたら此れが幸か不幸なのかは人によった。
「あのガミ公の艦隊の規模から見て、どうやら此方が当たりらしいニャ」
「此れでMVPは貰ったって事ね!!」
「そんな事を言っている場合じゃないだろ」
タマが過ぎ去ったガミラス駆逐戦隊群から此の方角にガミラス基地が有る可能性が高いと見て、全員が頷く事で同感としてしていた中で、レシーテリヌイがはしゃいだ為にヴェールヌイに強めに小突かれた。
全員がレシーテリヌイが左脇腹を押さえながら呻いている事に苦笑していたら、上空に放っていたフルタカとカコのコスモタイガー群が降下してきて、そのままフルタカとカコの各々に着艦し、それ等に乗っていた妖精さん達が潜航中の戦局通達の通信群を報せた。
「ハルナ達やショウカク達は各々集積地棲姫や飛行場姫と戦って不味い事になってるらしいぞ」
チョウカイがカコの報告に目線を逸らして苦虫を潰したが、カコは更に不味い報告を言うかどうかで悩んで思わずフルタカと目線を合わせた。
「カコ、フルタカ、今さら隠し事は無しよ」
チョウカイは土星での長い付き合いもあって、そんな2人の反応から隠しているのを見抜いて掲示を示し、フルタカとカコは見るからに嫌そうに口を開いた。
「…キヌガサが殺られました」
「反射衛星砲が2発直撃しての轟沈だ」
土星で長らく過ごした仲間のキヌガサ戦没に、タマとレシーテリヌイにヴェールヌイは唖然として、チョウカイは少しの間だけ下唇を強く噛ん臥せると足下の小氷を見つけ、それを拾うと遠くへ思い切り投げ、小氷が飛んでいった方角を息を乱しながら暫く見つめていた。
「…進撃しましょう。
此所でキヌガサの死を嘆いていても、何にもなりません」
「それだけ!!?
土星での長い付き合いの仲間の1人が死んだのよ!!!」
「レフィ…」
レシーテリヌイがキヌガサの死に対して変に淡白だったチョウカイに怒鳴って彼女に詰め寄ろうとしたが、チョウカイの右拳の震えから彼女の内心を察したヴェールヌイがレシーテリヌイを止めた。
「で、チョウカイ、タマ達はこのままガミラス基地の捜索に行くのかニャ?」
「ええ、貴女が言った通りにガミラス艦隊群の動きから見て、基地は近くにありそうですからね」
「んで、悪巧みは?」
「勿論、します」
チョウカイはタマのに続けてのカコの質問に対して、カタパルトを身構える事で示した。
チョウカイのカタパルトからコスモタイガーが3機続けて飛び立ったが、旋回してから向かった先は基地が無い筈の南………つまり、氷海の方に飛んでいった。
感想または御意見、良ければ両方でもいいので宜しくお願いします。
前投稿から4ヶ月近く経過していた間にした事として、艦これイベントに併せて“設定 艦娘”での未所有故に登場不可に“薄雲”“迅鯨”“伊47”“第四号海防艦”“松”“有明”“屋代”“ヘレン”“サウス・ダコタ”“ホーネット”を追加していましたが、此の内の“薄雲”“伊47”“第四号海防艦”“松”“ヘレン”“サウス・ダコタ”“ホーネット”の8人に加えて“早波”と“平戸”を獲得した為に外しました。
尚、艦これ関連の個人的な事での完全な余談ですが、7月作戦にてショートランド島泊地・主力艦隊第三群(第101~500位)に入る事が出来ました。
此のお陰で“銀河★+1”と“TBM-3D”を獲得しましたし、パソコン版をやっていたら該当項目で自分の提督名・古村進が載っている筈です。
更に言いますと、ローソンの艦これ一番クジで狙っていた水着鈴谷を1発獲得にも成功しました!
本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?
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実写版通りに、特攻
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なんとしてでも、地球に帰還