――― 冥王星・前線基地 ―――
「Ihr seid nach YAMATO geflohen,weil ihr verrueckt seid!!!」
(訳:アンタ達がモタモタしていた所為でヤマトに逃げられたじゃない!!!)
反射衛星砲の第1射が外れ、第2射はガミラス水雷戦隊群を壊滅させる結果になった事に、冥王棲鬼は部下達に責任転嫁しながら怒鳴っていた。
まぁ確かにモタついた事もあるが、そもそもの最大の原因は冥王棲鬼の失策で集積地棲姫が敗死した為にハルナ達右翼隊がヤマト救出に来た事にあるのだから、部下達は冷たい目線のみで冥王棲鬼に抗議していた。
「Was ist die dritte 3 tell ung von REFLEKTIERTER SATELLIT!!?」
(訳:反射衛星砲の第3射は!!?)
「In Kuerze…」
(訳:間もなく…)
冥王棲鬼は部下達を軽蔑し、部下達も冥王棲鬼への(元々あんまり無かった)敬愛感が完全消滅した為、完全無欠な不協和音が生じていたが、その数刻後に反射衛星砲第3射の充填が終わろうとした時に、また基地内で大爆発による揺れが起きた。
しかも今回のは続けて何かの轟音が響いていたので只事でないのが分かったので、冥王棲鬼達は各々の形で驚き戸惑っていた。
「Was ist passiert!!?」
(訳:何が起きたの!!?)
「Im 8.Energiekraftwerke kam es zu einer Explosion und einem
Ausfall!!!」
(訳:第8エネルギープラントが爆発、落盤が生じました!!!)
「Der Schaden ist der schlimmste!!!
Auch die angrenzenden 1. und 7.Energiekraftwerke sind betroffel!」
(訳:被害は最悪です!!!
隣接する第1、第7エネルギープラントにも悪影響が出てます!)
またしてもの被害で報告する部下の1人は泣きそうになっていたが、直ぐに犯人の予想は出来た。
「Ist es die Arbeit dieser Kreuzfahrt-Torpedo-Geschwader!!?」
(訳:あの巡洋水雷戦隊の仕業なの!!?)
「Falsch!!!
Sie sind am Himmel auf der Seite!」
(訳:違います!!!
奴等は反対側の上空にいます!)
「Dem Schadensbericht zufoge scheint die Expiosion von innen stattgefunden zu haben,und es besteht der Verdacht eines Unfalls!」
(訳:被害報告では爆発は内部から生じたらしく、事故の疑いがあります!)
「Rufen Sie das 8.Energiekraftwerke an!!!」
(訳:第8エネルギープラントを呼び出しなさい!!!)
予想を外した報告に全員がギョッとしたが、直ぐに冥王棲鬼は震源地となった第8エネルギープラントへの連絡を指示した。
出来ると冥王棲鬼は直ぐに通信マイクを奪うに近い形で取っていたのだから、彼女の怒り度合いは簡単に見て取れた。
「8.Energiekraftwerke,was machst du!!?」
(訳:第8エネルギープラント、お前等は何をやってんの!!?)
『Hey,Dies ist der amtierende Garnisonskapitaen♪
Derzeit mache ich eine auffaellige Ausrottung von Kakerlaken!』
(訳:ハァ~イ、此方は守備隊隊長代理♪
現在、ゴキブリ駆除をド派手にやってまぁ~す!!)
「Ausrottung von Kakerlaken!!?
Wovon in aller Welt sprichtst du!!?」
(訳:ゴキブリ駆除!!?
いったい何を言ってんのよ!!?)
『Uebrigens,wer bist du?』
(訳:処で、お宅は誰ですか?)
「KOENIG KOENIG!!!
Sie kennen lhren direkten Vorgesetzten nicht!!?」
(訳:冥王棲鬼よ!!!
直属の上官が分からないの!!?)
冥王棲鬼は内心で通信相手の粛清を確定して怒り狂いかけ、部下達は呆れながらそんな彼女に同情していた。
『Ah…warst du wie KOENIG KOENIG…』
(訳:あ~…貴女が冥王棲鬼様でしたか…)
だが当の通信相手は感情深くした後に沈黙し、何故か分からないが、通信相手が笑った気がした。
『…初めまして、親愛なる冥王棲鬼様。
オドレの地球への落とし前、きっちり払わせて貰うからな!!!』
通信相手は一方的に切ったが、冥王棲鬼は部下達共々暫く顔面蒼白で硬直した。
冥王棲鬼が思わず通信マイクを落とした後、遅れに遅れて通信相手は敵だと認知した。
「…Ist es nicht gerade die Kommuikation innerhalb der Basis?」
(訳:…今のは基地内の通信だったよね?)
冥王棲鬼の質問に部下の1人は半ば茫然とした状態で頷いた。
「Warum kam dann der Fe(d heraus?」
(訳:じゃあ、何で敵が出たのよ?)
冥王棲鬼は部下達共々、思考停止状態で硬直してしまい、充填完了による反射衛星砲の自動発射(結果はヤマトを庇ったイスズが被弾して大破)や飛行場姫の敗死の通信報告にも無反応でいた。
――― 同・第8エネルギープラント ―――
「ようウラカゼ、どうなった?」
冥王棲鬼への通信を終えて両手を壁に着けて臥せったたウラカゼに、ナガナミは笑いながら声を掛けた。
ウラカゼは少しの間そのまま震えていたが、遅きに期した警報が鳴り出すと高らかに爆笑した。
「冥王棲鬼の胆を、キンキンに冷やしてやった!!!」
「そうか、やったんだな!!!」
ウラカゼは狙い通りにいった事を確信して、ナガナミと両肩を掴み合って共に爆笑した。
その間にもほぼ全域で火災が生じている第8エネルギープラントで、ヒヨウ達11人各々による破壊行動が楽しまれながら行われ続けていた。
「皆、守備隊隊長代理が命ずっぞ!
さっさと壊せ!!!」
ウラカゼの半ば冗談の指示にヒヨウ達一斉に「おう!!!」と答えた。
ゴトラント、アトランタ、ムラクモ、スズツキの4人は鉄パイプで片っ端に計器を叩き壊し、コロラド、タシュケント、マツカゼの3人はパイプや伝導管を手当たり次第に引き裂き、サウスダコタとヒヨウは手榴弾を仕掛けるだけ仕掛けてから起爆させ、モチヅキとネノヒは大型コンセントを引き抜くとお互いのを接触させて逆流を起こしていた。
「Er war dort!!!」
(訳:いたぞ、彼処だ!!!)
「え?、っ!?」
だが暫くした後、第8エネルギープラントの異変を感じてきた第1エネルギープラントの警備隊が上方の連絡路を渡って到着、雷巡チ級陸戦型の1人が無警戒に背を向けていたネノヒを見付けると直ぐに同僚達と共にビームマシンガンでの銃撃を開始、その内の1発がネノヒの頭を横一文字に撃ち抜いた。
「ネノヒ、ネノヒィィー!!!
ヒヨウ、早く来て!!!」
「……っ、駄目だ…」
「何でこんな…」
モチヅキが直ぐに被弾したネノヒを背後から脇下を掴んで後ろの物陰に引き摺ってヒヨウを呼んだが、そのヒヨウがネノヒの首の脈を調べて即死していたのを確認した。
仲間の死にヒヨウが唸りながら歯軋りをしてモチヅキがネノヒの顔を抱き寄せてる間に、ウラカゼ達が物陰に潜んでコスモガンやガミラスから奪った拳銃やビームマシンガンで反撃を開始していた。
「こんな所に何時までもいれない!!」
「此のままだと焼き鳥になるわよ!」
だがアトランタとコロラドが叫んだ通り、彼女達がいる近くで自分達が起こした火災と爆発があり、何時自分達に害をもたらすかもしれない不安からの焦りが出ていたが、高所から比較的優勢な警備隊も火の海に飲まれている第8エネルギープラントの惨状に加えて、ヤマト(達)の反撃への警戒もあって此方も焦りがあった。
「Verdammt!!!」
(訳:糞ぉ~!!!)
「Oh Idiot!!!」
(訳:あ、馬鹿!!!)
此の為に雷巡チ級の1人が同僚の制止を振り切って手榴弾を投げてしまった。
「投げるのが、早過ぎるよ!!!」
タシュケントは手榴弾が自分の近くに落ちるのを見抜くと、直ぐに物陰から飛び出して1度跳ねた手榴弾を蹴飛ばして相手側に返した。
警備隊は弧を描いてのまさかの帰還をした手榴弾を茫然と目で追っていたら、その手榴弾が壁にぶつかった後に連絡路に落ちて直ぐの爆発に悲鳴を上げながら飲み込まれ、無事だった者達も爆発で折れた連絡路から次々に滑って真下の炎へ落下していき、携帯していた手榴弾辺りが引火誘爆を起こしたのか次々に爆発が起きた。
「YPAaaa!!! GOAaaL!!!」
(訳:ゴールだ、万歳!!!)
タシュケントは敵の犯した隙を突いての警備隊一掃を成し遂げて、両手を振り上げての歓喜の雄叫びをし、偶々近くに来たムラクモとハイタッチをした。
他の艦娘達もタシュケントに倣っていたが、アメリカ艦娘3人はお国柄の関係で複雑そうに苦笑し合っていた。
「どうします?
此のまま此所にいてもフライかリンチしかありませんよ」
「いや、出口は開きそうよ」
アトランタが現状と増援を危惧していたら、何かに気付いたサウスダコタが示した方に振り向いたら、良いタイミングで大扉が開いて、そこから第8エネルギープラントの修理と消火に来た応急処理班が入ろうとしていた。
「Hab keine Angst,haeng!!!」
(訳:怯むな、掛かれ!!!)
応急処理班は第8エネルギープラントの火災に驚き戸惑っていたが、班長と思われる重巡リ級の号令に答えると消火活動に入ろうとした。
だがその直前に炎からコロラドとサウスダコタを先頭にした12人が次々に飛び出してきて、驚きで硬直する応急処理班を次々に突き飛ばして通路の奥へ逃げていった。
「Ein Eindringling!!!
Chase,Chase Chase!!!」
(訳:侵入者達だ!!!
追え、追え追え!!!)
「Loesch das Feuer!!」
(訳:お前は早く火を消してろ!!)
班長の重巡リ級は配下の雷巡チ級陸戦型達に埋もれながら追撃を命じたが、此の直後に遅れに遅れて到着した討伐部隊の隊長の重巡リ級陸戦型に止められた。
感想、または御意見、良ければ両方でも良いのでお願いします。
自画自賛になるかもしれないけど、今回のガミラス側の最終部分は、ガミラスの言語をドイツ語に変換しているからこそ、面白く出来るのよねぇ~…
本作でのヤマトの最後はどうしてほしい?
-
実写版通りに、特攻
-
なんとしてでも、地球に帰還