い、今起こったことをありのままに話すわ…なんか低空飛行してたらジジイが仕掛けた簡素な罠にひっかかりました。しかもこれタヌキ用だし。何を言っているのか分からないでしょうが私も何を言ってるのか分からないわ…
初めての方はこんにちは。鶴です。鶴のなかでも相当エリートな鶴って言うのは私から漂うこの圧倒的なオーラ!でわかるかしら?え?タヌキの罠に引っかかるくらいの奴はエリートじゃないって?羽でBANG!!ってやるぞ。話は変わるけど今結構ピンチなのよ…うん。ピンチ。いやマジピンチだ。考えてみたら。今の状況どうしよう。このジジイ絶対私喰う気だ。ちょっと!おいしくないわよ!ジタバタあ、そういえば鶴の恩返しって鶴助かるわよね。良かったわ。(メタすぎる)あーあでも恩返し面倒だなぁ…
あれ?なんか喋った。なになに?「鶴を捕まえる気なんて元々ない。逃がしてやるとしよう。」だって?わざとらしいわねぇ…そしたらもっと早い段階で助けなさいよ。もう頭に血が上って割と限界だったんですけど。
まぁ恩返しはしましょう。助けてくれるテンプレ通りの展開にしてくれたのだから。ケーン!
まぁ特にそれからは無いわ。おじいさんの家に着くまでにタヌキの罠に引っかかった私のことをめちゃくちゃ笑ってた旅人を羽でピー(自主規制)したくらいね。
おっと。雑談してたら着いたわ。え?何故おじいさんの家がわかるのかって?知らないわよ。そっちの方が都合がいいからじゃないの。
えっと着いたわ。
すいません。誰かいらっしゃいますガラッか…!?
な、なんでいきなり欲情した目してんの!?いかにも襲う気満々みたいで…こ、怖い…私高齢者までのストライクゾーン無いよ!?おばあさんいるんじゃないの!?
あ、入れてくれた…よかった。いや良くないよ!怖いっての!
あ…わざわざ狭い暖炉なのにおじいさんの暖かい場所に案内してくれた。優しいところあるのね…ってタヌキ汁!?あの私が掛かった地味に痛い罠に引っかかったタヌキのタヌキ汁!?
美味しいけど…恐怖で声震えてないかしら…
「美味しい…」
「ありがとうございます…」
やっぱり震えてるわよね。これ。ていうか今のが初セリフ!?作者遅すぎない!?
あ…でも良く見たら着物が…良く考えたらこんな見ず知らずの私にこんな貧相でご飯もよく食べれているか分からない人がとても優しくしてくれるなんて…まぁ襲われるって覚悟したけど。でも何か恩返しがしてあげたいかも…
「何かお礼がしたいのですが…貴方の着物を織らせてもらいたいです。この家に機織り機はありますか?」
おじいさんは隣の部屋にあると教えてくれた。
「ありがとうございます。ですが、1つだけ約束が…」
鶴の中で代々伝わる「機織り物をするときは、誰にも見られてはならない」という掟がある。その掟は必ず守ってもらわなければならない掟。何故なら鶴が人に化けた時。機織り機の前では本当の姿で機織りをする。自分の羽毛で着物をつくるから。鶴が人間に化けていたなんて知ったら。その時はそこから居なくならなければならない。
「私が機織りをする時は。決して中を覗いてはなりません…」
おじいさんは不思議そうな顔をしていた。それもそうだろう。機織りをする時に覗いては行けないなんて言われたことがないハズだから。
それから数時間。遂におじいさんは私の正体を知ってしまった。
とても悲しかった。優しくしてくれた人に恩返し1つ出来ないとは。
それでもしょうがない…それは鶴の掟だから。
とても辛そうなおじいさんに私は別れの挨拶を告げ
空へと飛び立った。もう2度と会えない善良なおじいさんの住む家を何度も振り返りながら…
最後急な展開過ぎてホントすいません。
コラボは本当に楽しかったです!
僕のより小人さんの方が圧倒的なクオリティなのでそちらを強くお勧めします!