俺ガイル×ニセコイ   作:従属人間

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どうも従属人間です。

珍しく更新が早いですね(他人事)

今回はオリジナル展開からのご都合展開です。

お風呂イベントをまるっとカットです。

いや、原作読み返したけどあの展開は無理だよ・・・

少なからず、私にはどうこうできねーよ・・・

てな訳で、オリ展開となっています。

突っ込み所は有りますけどスルーしてくだせぇ。

眠くて上手い事纏まりきんなかったんです。

てか、林間学校の話なのに林間学校してないんですよニセコイ。

もっとこう・・・なんかイベント起こせや!って思ってしまった。

同じタイミングできてた小学生とレクリレーションやっていじめ見っけて
ビシっと解決!!とかさぁ・・・


まぁ、愚痴と言い訳はここいらで本編をどうぞ



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辺りをぶらりとしよう。そう決めたのはいいけどどこら辺に行こうか。

明日は山のほうに行く事になってるし、かといって反対方向は飯食った場所に戻るだけだしなぁ・・・。

 

取り合えず外に来て周りをぐるっと見渡すと俺達の宿の方を見つめる怪しい人影が・・・

てか、あれクロードさんじゃん・・・。こんな所まで着いてきたのか。仮にも幹部だろうに何してんだか・・・。

てか、あの人来てるって事はこの林間学校が無事に終わる気がしない。

しかし、なにか起こるとしても巻き込まれるのは主に一条だし、そんなに気にしなくてもいいか。ご愁傷様、一条。

 

 

「おや、ヒキガヤ君ではないか

・・・一体何をしているのかね?」

 

おぉっと、一条に向けて合掌していたらクロードさんに見つかってしまった。

 

「いや、ちょっと散歩に・・・

ていうか、何をしてるのかってこっちのセリフですよ。

クロードさんこそ何してるんですか?」

 

「ふっ、決まっているだろう。

お嬢の護衛、それと・・・

あのクソガキの始末だよ」

 

いや、決まってねーよ。なんでそんなイイ笑顔なんだよ。

面倒事起こす気マンマンじゃねぇか・・・

早々に切り上げようそうしよう。

 

「は、はぁ・・・それじゃ頑張って下さいね。

俺もう行くんで・・・」

 

「まぁ、待ちたまえ」

 

おいやめろ。離してくれ!なんかしょうもない事に巻き込まれる気がする!

 

「な、なんですか?一体」

 

まぁ、ギャングのしかも幹部の人にそんな事言える度胸もある訳も無く・・・

 

「いやなに、あのクソガキを始末する作戦なんだが、

全体的の流れは決まっているのだが、細かい所を詰めきれていない。

そこら辺、ヒキガヤ君の意見を聞いてみようと思ってね。

あくまで参考程度なので、遠慮せずに意見を言って欲しい」

 

面倒事を起こす側としてしょうもない事に巻き込まれる事に・・・

 

「はぁ・・・・・・

分かりました。取り合えずその全体的な流れとやらから、聞かせて下さい」

 

 

***

 

 

「・・・という流れで考えている。

そして、奴は今日から変態ノゾキ魔の烙印を押され、暗く閉ざされた青春時代を送る事になるのだ・・・フハハハハハ!!」

 

一通りの流れを聞かせて貰った訳だが・・・

正直、この人本当に幹部か?と疑いたくなる位に、杜撰で陰湿だった。

いやまぁ全体的な流れしか決まってないって言ってたしこんなもんか?

・・・・・・うむ、これは上手い事やれば何事も起こらずに済むんじゃないか?

とはいえ、相手は仮にも一大ギャングの幹部だ。説き伏せられる気はしない。

それに今回の作戦が成功しようとしまいと俺には何の影響もない。

適当に流す位でも良いんだが、なんかなぁ・・・

 

 

 

 

 

・・・いや、あれだ。仮に成功したとして、俺の関与がばれたら命が危ない!

学校内で後ろ指を指される程度なら問題無いが、仮に一条の実家にばれたら大問題だ。

最悪の場合、小町にまで危険に晒される事になってしまう。そんな事許される筈がない!

うん、小町と命が危険に晒されるならしょうがないよな。

クロードさんには悪いが今回は諦めて貰おう。

取り敢えずは、気になっている点から切り崩していくか。

 

「まず、最初の部分から。

確かに今回俺達は、男女別で同じ大浴場を使用する事になっており、入浴時間が別れています。

それぞれ1時間毎に振り分けられていますが、一条自身は何時入浴するかは分かりません。

そこはどうやって把握するつもりなんですか?」

 

「そこは問題ない。

今回は私自ら、奴の監視を行う。

いつ風呂に入るとしても問題ない」

 

ふむ。

まぁ、流石にそこまで考え無しな訳ないか。

 

「一条の入浴時間の把握の仕方は分かりました。

では、次の質問です。

何時頃一条が風呂に向かうか分かりませんが、女子の入浴時間に合わせるとなると、場合によってはそれなりに時間を稼がなければなりませんが、時間稼ぎはどの様に?」

 

「うむ、旅館に電話をかけ、奴を呼び出す。

そうすると電話を取りにフロントまで行くだろう?

私が調べた所、フロントから大浴場まで往復で大体10分程度だ。

最悪5回は繰り返す必要があるが・・・まぁ、その時は部下でも使うさ」

 

いや、そんな短時間に何回も繰り返せば流石に旅館側が不審に思うでしょ。

しかし、突っ込み所は他にもあるので深くは掘り下げない。

 

「では次です。

同じ大浴場を使いますが、脱衣所も共有です。

脱衣所に服があれば、女子達も気付くのでは?」

 

「そこも問題ではないと考えている。

時期を見計らい、私が回収する。

その後、男湯の暖簾を取っ払い、女湯と書かれた物にしておけば・・・

うむ、やはりそこまで大きな問題は無い様に思えるな」

 

うむ、じゃねーよ。

なんでここまで自信満々なのだろうか。時間ギリギリまで風呂に入ってるのが一条だけとは限らないし、時間がギリギリ過ぎると大浴場を諦める可能性だってある。それに一条が風呂にゆっくり入らないタイプだったら?とか色々あるでしょ。

・・・しかしまぁ、この様子だと一番重要な事には気付いてなさそうだな。

 

「はぁ・・・

じゃぁ、次の質問で最後にしますよ。

もし、そこまで全部上手く行けば確かに、一条は変態ノゾキ魔になるでしょうね。

でもそうなると、必然的に桐崎もノゾかれる事になりますよね?

クロードさん、彼方がそれに耐えられますか・・・?」

 

「そ、それは・・・」

 

「まだ質問は終わってませんよ。

ていうか、一番大事な事です。

俺が一番聞きたいのは、

『ノゾかれたと知った時の桐崎がどう考えるか?』

という事です。

クロードさん、貴方は2人が本当に付き合っているか疑問視してますよね?

では、もし本当に2人が付き合っていないのであれば、桐崎は好きでもなんでもない男子に、その・・・は、裸を見られる事になるんです。ヘタしたらトラウマもんですよ?

それに本当に付き合っていたなら、彼氏がそういった事をした事に少なくないショックを受けるかもしれません。

どっちにしても桐崎は何かしらの傷を負う事になるんではないかと思ってます。

・・・そこら辺の、特に桐崎の気持ちに関してはどう考えてるんですか?」

 

「むぅ・・・・・・」

 

そう。結局この人は桐崎を大事に思いすぎているが為、気持ちが先行しすぎて、本人の気持ちにまで考えが及んでいないのだ。

女子っていうのは簡単な事で心に傷を負う。ソースは俺。

・・・ていうか、つい色々言っちゃたけど、大丈夫かな?生意気言ってんじゃねぇ!ってここで消されたりしないよね?いやでも、この人意外と激情家だからなぁ・・・

あぁ、こんな事になるのなら部屋で大人しくトランプに参加しとけば良かったなぁ。

 

「ヒキガヤ君」

 

「ひゃいっ」

 

俺が色々と後悔している間にクロードさんは答えを出したようだ。

どうなんの俺、どうなんのぉ!!

 

「今回は、辞めておこう。

確かにあの小僧は早急に始末したいところだが、それでお嬢の気を煩わせてしまうのでは意味がないのでな。

それに今回しかチャンスが無いわけではない。

またの機会に、お嬢を巻き込む事なく排除できる方法を考えるとしよう。

・・・・・・その時はまた、君の意見を聞かして貰ってもいいかな?」

 

「え、あ、は、はい」

 

そんな時が来ない事をただただ祈るだけです。

しかし、良かった。「俺ァ、ただ壊すだけだ」とか言われたらどうしようかと思った。

桐崎の為だったら普通にやりそうな人だし。

 

「今回は一先ず、見守るだけにしておこう。

君の様に、お嬢の事を考えてくれる男が傍に居るのであれば私としても安心だ」

 

「ちょ、変な勘違いはやめて下さい。

別にそんなんじゃないんで・・・

今回はあれですよ、あれ、そう、一条に何か有って俺が関わっているのがばれたら、アイツん家に何されるかわかんないんで・・・」

 

「そうだな。

私としてはばれる様なヘマなどしないが、確かにそういった可能性もある。

今回は、そういう事にしておこう。

・・・・・・では、私はもう暫くここでお嬢を見守っている。

長い時間引き止めて悪かったね」

 

そう言ってクロードさんはまた、宿の方へと意識を戻した。

最後まで変な勘違いされたままだったなぁ。

とはいえ、何事もなく済みそうだし、一安心してもいいのかね・・・

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

クロードさんと話して疲れたのだろう。

結局、どこへ行く訳でもなく宿に戻ってきて、マッカン片手にロビーでボーっとしていた。

 

 

 

はて、俺はなんであんな偉そうな事を言ってまで止めたのだろうか?

なにかあって一条の家に目を付けられるのが嫌だった?

そんなんは建前にすらならない。クロードさんがここに来ている事を知っているのは俺だけだ。実際、ノゾキ魔にでっちあげられたとしても、クロードさんが関わっている事など想像もしないだろう。さっきの段取り通りに事が進んだ場合、宿側のミスで片付けられる可能性だって有った。

 

じゃぁ、桐崎を可哀想だと思った?

それもない。そもそも可哀想だと思うことは、相手を下に見ているという事だ。

何時だって最底辺にいるのは俺であって、俺より下に居る奴なんていないのだから

そもそも可哀想に思う事自体、間違っている。

 

 

う~む・・・。

 

「あ、おーい比企谷。

そろそろ集合時間だ。遅れないようにな~」

 

思ったより時間は過ぎていたようで、日原先生に声を掛けられ、思考の渦から抜ける。

まぁ、そんなに気にする事でもないか。

 

 

***

 

 

ノゾキ騒ぎなど発生せず、一日が終わり就寝時間となり、大人しく眠るだけ。

 

 

 

だったはずなのに、最後の最後でマイマイがやらかし、ベランダで吊るされる事になりましたとさ。

 

 

 




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