ラブライブ!サンシャイン!!夢の守り人   作:自由の魔弾

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大変長らくお待たせいたしました!
全ては教習所とCSMファイズギアのせいなんです!
堪忍です〜!
ところで、昨日平成ジェネレーションズを観に行きました。久しぶりに良作だったのではないでしょうか?ゴースト本編とエグゼイドを上手く繋げて尚、平成レジェンドライダー(オリキャス)の出演はグッとくるものがありました。
それでは長くなりましたが、こちらのファイズもお楽しみ下さいませ〜!


第16話 復活する記号

巧は対峙する人物に驚きを隠せないでいた。その人物とは2年前、裏切り者のオルフェノクとして命を狙われていた青木茂久こと“ドルフィンオルフェノク”だった。

その正体を明かしてからも巧に倒されること無く、その生を人知れず歩んでいたはずだったのだ。

 

「久しぶりだな。お前に見逃してもらって以来だよな?」

 

青木は過去を懐かしむように巧に話しかける。ファイズとしてオルフェノクとの戦いが激化していった事で、すっかり関わりが薄れてしまっていたのだ。

 

「あ、あぁ・・・正直、驚いたよ。どうしてここに?」

 

「あの後、店も少しだけ有名になってな。今は静岡にあるリゾートホテルの専属シェフになったんだ」

 

静岡のホテルという単語を聞き、思わず聞き返してしまう巧。

 

「静岡のリゾートホテル?もしかして、小原っていう・・・」

 

「何だ、お前知ってんのか?そっちはどうなんだ?なんか変わったか?」

 

「まぁ、いろいろあってな。今はまたファイズだよ」

 

お互いの近況報告に花を咲かせていると、流石に我慢出来なくなったのか、梅原沙希が小さく咳払いをして存在を強調する。

 

「あの!そろそろ良いですかね?」

 

沙希は頬を膨らませ不満気な様子だ。一通り説明を受けた青木と巧は早速ケースに入る。

手元のコンソールを操作する沙希の様子を尻目に、巧は青木のケースにあるものを投げ入れる。

 

「システム、active!」

 

そして、沙希がシステムを起動させる。

 

 

 

 

 

 

 

「今だ!」

 

その瞬間、巧はケースから飛び出し青木をケースから追い出して、再び自分一人でケースに残った。

 

「乾さん!?どういうつもりですか!?」

 

巧の突然の行動に、沙希は思わず身を乗り出した。青木がケースからいなくなった事で、システム自体が作動しないと分かっていたからだ。しかし、今回は状況が違ったようだ。

 

「グッ・・・グァアアアアアッ!!?」

 

巧は体内に異物が入った事により、苦悶の表情を浮かべもがき苦しむ。その様子をおかしいと感じた沙希は、空のケースに視線を移した。

 

「あっ、あれは!」

 

ケースの真ん中に小さなカプセルがポツンと置いてある事に気づいた。そしてその中身がどんどん消えていき、巧の体内に吸収されていく。

 

「そ、そんな事って・・・!?」

 

沙希が呆然としていると、次第にシステムは停止し始めてやがて機能しなくなった。

 

「はぁ・・・はぁ・・・。やっぱりな、お前を信じた俺が馬鹿だったぜ・・・ウラァ!!」

 

巧はケースの外に出るなり、沙希目掛けて拳を振るう。が、その拳は沙希に届く事はなく、巧はそのまま地面に倒れこんだ。

 

「クソッ・・・体が動かねぇ・・・」

 

青木が巧に駆け寄って、体を引き起こす。意識は失っていないようだが、言葉の通り上手く体を動かすことができないようだった。

 

「どういう訳かはわかりませんが、その症状がでているという事は成功したみたいですね。暫くは体に違和感を感じると思いますが、少なくとも変身は控えてください。

あの、どうして青木さんを逃したのですか?」

 

沙希の質問に、巧は青木に支えられて立ち上がりながら答えた。

 

「・・・別に。俺がそうしたいって思ったからだ。もういいだろ?記号は元に戻ったんだからな」

 

巧は逃げるようにその場から立ち去った。その様子を心配したのか青木も巧の後を追って出て行ってしまった。

その場に残された沙希は、何とも言えない感情に支配されつつあった。

 

「分からない・・・私は、どうすればいいの・・・?」

 

沙希は手元のバッグから取り出したケースを見つめる。小型のケースの真ん中には因縁深いあの文字が記されていた。

 

 

 

『Smart Brain』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時を同じくして、場所は内浦へと戻る。正式にAqoursの活動が始まろうとしていた。その活動内容というのが・・・。

 

「まずこの街の良い所を伝えなきゃって!」

 

という訳で始まったのが、PV撮影だ。ところが撮影が始まった途端、碌に出演者は居ないは、明らかに公言している時間と見合わない距離を移動してるは、終いには「街には特に何もありません!」などと言いだす始末。

当然ながら良いPVが生まれるはずもなく、一応の完成を目指して喫茶店に集まっていた。

 

そもそも何故喫茶店に集まっているのか?理由を挙げるならば、梨子がしいたけを避けるためという説が有力だろう。が、喫茶店には何故か子犬の姿があった。

 

「その牙・・・!そんなので噛まれたら・・・死」

 

それを見た瞬間、既に梨子はパニックになっていた。もちろんそんな凶暴な犬な訳はないのだが、そんな事もあって結局ほぼ急ピッチで進めたものを見てもらう事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「乾!ちょっと待てって!」

 

足を引きずりながら歩く巧を追いかけてきた青木が引き止める。

 

「危なかったな・・・上手くいってよかったよ」

 

突然の巧の言葉に、青木は理解が追いつかなかった。一体何が上手くいったのか?確かに巧の合図の通りにケースの外に出たが・・・。

 

「あんたに渡したカプセルには、木場から返してもらった俺の記号が入ってたんだ。上手くいけば記号だけが俺に戻るって木場の奴がな」

 

そこまでの危険を犯してまで、なぜ行為に及んだのか。気づけば青木は巧にそう聞いていた。

 

「前にあれと同じような実験をされた奴がいてな・・・救えなかったんだ。だから、せめてあんただけでも同じ目に遭って欲しくなかった」

 

巧の言葉を受けた青木は「そうか・・・」と言って、言葉を続けた。

 

「もう戻るんだろ?俺もホテルに戻るから途中まで一緒に帰らないか?」

 

青木の誘いを巧は快諾して、帰路につくことに。

少し時間が経ったことで自力で動くことができるようになったが、なにぶん自由が奪われているのが辛い。変身できないということが。

すると、巧たちの前に1人の男が立ちはだかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フゥウウウウ・・・うあアアアアッ!!?」

 

男は咆哮を上げ、次第にその姿を変えていく。鰐を模した怪物“クロコダイルオルフェノク”だ。

 

「あいつは!前の奴とは違うのかよ!?」

 

巧は対峙するも、手元にカイザギアがない事を思い出す。内浦を離れる際に、木場に預けていたのだ。

 

「裏切り者・・・殺す!!」

 

クロコダイルオルフェノクは勢いよく走り出し、青木と巧をほぼ同時に殴り飛ばした。勢いよく飛ばされた青木と巧の体は、建物の壁や地面に叩きつけられてしまう。

 

「くッ・・・何でベルト置いて来ちまったんだよ!!ハアアアアアッ!!」

 

巧はウルフオルフェノクに姿を変え、クロコダイルオルフェノクに立ち向かう。持ち前の速さを武器に、クロコダイルオルフェノクに蹴り技を喰らわす。しかし、強靭な肉体を誇るクロコダイルオルフェノクには思うようなダメージは与えられず、巧はカウンターパンチを喰らい元の姿に戻ってしまった。

 

「ウウアアアアッ!!!」

 

起き上がれない巧に尚も追撃を仕掛けるクロコダイルオルフェノク。万事休すかと思われたその瞬間、巧は思いがけないものを目にする。

 

“burst mode”

 

突然、クロコダイルオルフェノクの背後からフォトンブラッド光弾が襲いかかった。

 

「グウウアアッ!?」

 

思わぬ攻撃を受けたクロコダイルオルフェノクは地面に倒れ伏す。巧はその方向に視線を移す。そこには決して忘れることなどできないものが、戦いを挑んでいた。

 

「デルタ・・・三原か!いや、違う?」

 

デルタギア。ファイズ・カイザ以前に研究・開発された戦闘用特殊強化スーツだ。その特徴は何と言っても、装着者の脳波にさえ介入する闘争システム「デモンズスレート」。圧倒的な攻撃力を発揮できる反面、装着者を凶暴化させる危険性を秘めている。

それ故使いこなせる者は限られている。巧が違うと言ったのは、巧の知る三原修二はデルタの力に溺れない強い心の持ち主だと知っているからだ。

 

「ガアァァアアアッ!!!」

 

雄叫びを上げたクロコダイルオルフェノクはデルタに狙いを定め、なりふり構わず向かっていく。一方デルタはクロコダイルオルフェノクの拳を直前で躱し、その背中に蹴りと拳による乱打を炸裂させる。巧でも苦戦していた相手をいとも簡単に攻略する戦いのセンス、一瞬の隙も無い軽やかな動き、倒すことに迷いの無い心。非の打ち所がない正しく「究極の戦士」を体現するデルタは完全に力に支配されていると巧は感じた。

 

そして、いよいよその戦いも決着の時が訪れようとしていた。

 

「グゥァアアアアッ!!?」

 

クロコダイルオルフェノクに渾身の蹴りを喰らわせ、その体ごと蹴り飛ばすデルタ。地面に倒れ伏すクロコダイルオルフェノクを尻目に、デルタギアの右横に携帯されているデルタムーバーにミッションメモリーをセットする。

 

“Ready”

 

すると、銃身が延びポインターモードに移行する。続けて「Check」と音声入力して、銃口をクロコダイルオルフェノクに定める。

 

“Exceed charge”

 

発せられた音声と共にベルトから白い閃光がラインを伝ってデルタムーバーに充填され、その瞬間、発射されたマーカー光がクロコダイルオルフェノクに直撃すると同時に、三角錐型に展開し動きを拘束する。

 

「・・・ハァアアッ!!」

 

天高く跳んだデルタはクロコダイルオルフェノク目掛けて急降下キックを炸裂させる。同時に三角錐型のポインティングマーカーもドリルのように回転し猛毒として体内に侵入する。

次の瞬間、姿を現したデルタの背後には紅い炎を上げ、その場で灰になったクロコダイルオルフェノクの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




Open your eyes for the next φ’s

「大切なのはこのタウンやスクールの魅力を、ちゃんと理解しているかでーす!」

「残念ですけど・・・ただ、あなた達のその気持ちは嬉しく思いますわ」

「すみません・・・私が乾さんのサポートをする立場なのに」

「やっと本調子になれたぜ。今度はこっちの番だ!」

「やあ・・・久しぶり。薄汚いオルフェノク君」

第17話 舞い戻る戦士達
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