討伐地に行った後、私たちは庭へ戻ってきた。他の式姫たちは私たちが戻ってきた後に黄泉平坂に向かった。その為、今、庭にいるのは浴衣姿の真祖と私だけになる。真祖は疲れて縁側で寝ていた。
「(帰ってきてすぐに寝られるとは凄いですね……)」
血を吸われるよりはまだ、ましかと私は思った。血を吸われたら私は貧血でしばらく動けなくなるだろう、いや、下手すれば動けなくなるかもしれない。真祖が吸う血の量は分かりませんからね。
「(血を吸われない様に注意しなければ)」
真祖の吸血衝動がどのようになっているか、わからない限り対策はできそうもないんですけどね……最悪はトマトでどうにかしますか。そう思いながら、私は討伐地の地図を手に色々、考えることにした。
―――――
気のせいだろうか、真祖が地図をのぞき込んでいる気がする。恐る恐る右後ろを振り返ってみると、真祖がいた。
「何を見ているの~?」
「地図ですが?」
「ん~……あっ、鞍馬の指から血が出てるの~」
「本当ですね、気付きませんでした、傷を手当てするものは――」
そういって動こうとしたら真祖が指を咥えた。
「し、真祖!?」
「鞍馬の…血……美味しいの…もっと欲しいの……」
「真祖!?それ以上は!んっ!やめっ!」
真祖が私の首筋を舐めてきた、くすぐったい。そんなことを考えている場合じゃなかった。この状況をどうにかしなければ、このままでは血が吸われる!真祖に力で勝てないのはわかっている。だけど、隙を突けば話は別だ。この状況を抜けるにはそれしかない。
「鞍馬の血……いただくの」
「(ここしかない!)」
そういって、真祖が首筋に牙を当てた瞬間、私は全力で横に回った。そしたら、私が真祖を押し倒したような状態になった。
「鞍馬?」
「流石に血は吸わないでください……私が干からびちゃうかもしれないので」
「それはごめんなの……けど、鞍馬の血おいしかったの」
「そ、そうですか……」
何故か、真祖の言った言葉が嫌ではなかった。何故かドキッとさせられた。今気が付いたのだが、真祖の浴衣が少し乱れていた。白い肌が露出していていた。
「鞍馬どうした――ひゃんっ!」
私は真祖の肌を舐めていた。やり返したくなってしまったのだろうか。いつもの自分と違うのもわかっている。だが、何故か抑えられなくなっていった。
「鞍馬ぁ、だめ、だめなのぉ!」
「真祖がこんな格好しているのがいけないんですよ……」
この後のことは、ご想像におまかせします。
この続き書こうかな……