やはり俺がドキドキ!させられるのはまちがっている   作:トマト嫌い8マン

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きゅぴらっぱーとかでリアルの用事全部うまくいかねぇかなぁ


不思議赤ちゃん誕生!?

あらすじ。トランプ王国について聞こうと思ったら、卵っぽいもの発見しちゃった!なんだこれ、意味わからねぇぞ。

 

「でっかい卵だー!」

「オムライスにしたら10人前は作れるでしょうか」

「オムライスって」

「食べる気かよ」

「いやいや、卵のはずがないでしょ。ダチョウの卵だってもっと小さいわよ」

「というかそもそもハート柄の時点でもう色々とおかしいだろ」

 

そう、この卵。大きさも規格外ではあるが、なぜか大量のハートで表面が埋め尽くされているのだった。卵にいろんな色があるのはまだいい。ハート柄ってなんだよ。

 

「恐竜とか、エイリアンとかの卵だったりして」

「「ないない」」

 

思わずツッコミが菱川とハモってしまった。

 

「おーい、早く出ておいで〜」

 

と相田が指先で卵をつつくと、卵の殻にヒビが入った。ヒビは徐々に大きくなり、突然卵が光り輝き始めた。中から現れたのはハートの形に髪?を結い、小さな手足に白い肌。そしてにっこり笑顔。

 

「きゅーぴー」

 

奇妙な泣き声とともに赤ん坊が生まれたのだった。

 

「う、生まれた」

「嘘」

「赤ちゃんの卵でしたね」

 

驚く俺や相田たちを見てその赤ん坊は首をかしげると、

 

「きゅぴー」

 

満面の笑顔を浮かべた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「かっわいいー!」

「か、可愛いけど、それより前に言うべきことない?」

「卵から生まれるなんて、珍しい赤ちゃんですわね」

「えっ、いいの?それでいいのか?珍しいとかそれ以前の問題じゃねぇの、これ?」

 

卵って、卵って。何それどゆこと?人間って卵から生まれるっけ?いやいや、母ちゃんが腹を痛めて産んでくれたわけだし。いやでも元々は卵だよな、受精卵って。っていやいやいや。

 

パニックになっている頭を整理しようと相田の腕の中にいる赤ん坊を見ると、

 

「おっ、飛んだ〜」

「お上手ですわ」

「ちょっと待って、それって褒めるとこなの?私がおかしいの?」

 

安心しろ菱川、俺も多分お前と同じだ。いやまぁ妖精だのプリキュアだの不思議体験は色々として来ましたよ、それは認めます。段々とそれに慣れてきている自分自身がいることも認めますよ、はい。けどね、これは無理だわ。キャパオーバーだわ。

 

「ねぇ、それより、お店のお兄さんは?」

 

いいぞ、剣崎。そうだ、当初の目的を忘れてはいけないな、うん。と思ったが、真正面から微笑みかけられて、剣崎も赤ん坊の魅力にとりつかれてしまったようだ。だって今まで見たことない笑顔浮かべていましたもの。と、飛び疲れたのか、赤ん坊は相田の胸に飛び込んだ。

 

「鳥の赤ちゃんは、生まれて初めて見たものを母親と思うそうですよ」

「そうなんだ。あたしが、ママのマナですよー」

 

おいちょっと待て、鳥と同じでいいのか?というかお前何言っちゃってるんですか相田さん?ママって、お前世話できるのかよ。

 

「あ〜頭が痛くなってきた」

「奇遇だな、俺もだ」

 

その後、仕事があるため剣崎は帰宅し、俺たちも特にソリティアの店主、ジョー岡田からは話を聞くことができずに終わった。ただ、アイちゃんと名付けられた赤ん坊は明らかにトランプ王国と関係があるのだろうということだけは、わかった。いつの間にか、手にキュアラビーズが握り締められていたのだから。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日、仕事の都合がついたという剣崎の時間に予約を入れてから、俺たちは再びジョー岡田に会いに行った。

 

「やぁ、どうも」

「トランプ王国の王女様について、何かご存知ではありませんか?」

「あぁ、王女様」

「知ってるんですか?」

 

その時、一瞬だけジョー岡田の見せた表情に、俺は違和感を覚えた。ポーカーフェイスをキープしている胡散臭い笑顔、それが一瞬だけどこか悲しげな笑みに見えたのだ。それも一瞬のことだったため気のせいかもしれないが。

 

「女の子はみんなお姫様だからね。僕のアクセサリーでもっと美しく着飾ってもらえれば、僕も嬉しいよ」

「そういうことではなくて!」

「あなたはトランプ王国のことを、どの程度知っているの?」

「あの卵はどうしたのですか?」

「どうしてラビーズを持っていたんですか?」

 

次々に質問が投げかけられたジョー岡田は、またあの胡散臭い笑顔を浮かべて、

 

「何度も来てくれて嬉しいけど、僕は今日このあと用事があるんだ。アイちゃんのお世話、よろしくね」

「えっ、はい」

「あぁ、それから少年くん」

「なんすか?」

「モテモテなのはいいけど、ちゃんと一人を選んであげるか、全員を平等に愛するかのどちらかにしないとダメだよ」

「はぁ?」

「女の子に優劣はない。特別な人になるかどうかだけだよ」

「いや、何言ってるんですか?」

「ふふっ。じゃあ、よろしく頼むよ」

 

そう言って本当に出て行きやがった。なんなんだ、あいつは本当に。




まぁ、現実逃避しててもしょうがないんですけどねぇ

あぁ、一年中休みなら、いやそれはそれでつまらないな
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