やはり俺がドキドキ!させられるのはまちがっている 作:トマト嫌い8マン
というわけで一応第2話分?を投稿させていただきますね~
「変身しちゃったんだ・・・あたし」
「あぁ、そうだな。もうわかったから、その発言何度目だよ」
最上階の展望台・・・ではなく、その一つ下のところ。そこに俺と相田は二人だけで立っていた。あの後いろいろと大変だったのは言うまでもないことだがざっくりと説明させてもらうとだ・・・
変身した相田の身体能力マジやばい。もともとかなりのハイスペックだったのがさらに何倍にもなっていてもはや意味不明。それを見た敵側がソードを人質にしようとしたらソードが自力でカニの鋏から脱出。その勢いでジコチューを投げたわけなのだがその時にバランスを崩して落ちそうになった。とっさに俺がその腕をつかんで一安心、かと思ったらジコチューがソードの足を挟んだために2人と1匹で仲良くタワーから落ちて行ったとさ。
ほんと、よく俺生きていたな・・・もちろんそれにもちゃんとした理由がある。なんとというかやはりというかそこはさすが相田だとしか言いようがない。俺たちが落ちていくのを見た彼女はすぐに俺たちの後を追って飛び降りたのだった。そして俺の腕をつかむとその近くにあった窓の清掃用のエレベーターのロープをつかんで勢いを殺すことに成功したのだった。
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「はぁ~」
「どうしたの?」
「いや、ほんとどうなるんだろうこれからとか考えてただけだ。多分あの連中、これっきりってわけでもないだろうしな」
キュアハートとなった相田の活躍によって二匹目のカニも無事に倒された。まぁ、その時にキュアソードが浄化した云々言っていたから厳密には違うのだろうが。それを見届けた謎の二人組は消えて行った。いかにも悪役っぽい捨て台詞を残して。
「でも、キュアソード・・・どうしたんだろう?」
「まぁ、あいつもよくわからないよな。話聞く前にどっか言っちまったし、何か知ってると思うけどな」
同じプリキュアとして戦おう、友達になろう。そういって差しのべられたその手を、キュアソードは拒んだ。彼女にも彼女なりに思うところがあるのだろうが結局何も聞くことができず、プリキュアについてもあの連中についても何もわからないまま終わってしまった。まぁこれは後で考えるとしてだ・・・
「ところで相田」
「何?」
「いい加減下に降りたほうがいいんじゃねえか?菱川が多分死ぬほど心配してると思うし」
「あ~そうだね。じゃあ比企谷君、戻ろうか?」
「それと、ちゃんと何かしら言い訳考えとけよ。残念ながらお前をフォローできるだけの話を俺は思いつかん」
「え~でも比企谷君だって一緒にいたでしょ~」
「俺は特に気にされるわけがないから問題ない」
「またそういうこと言って・・・よくないよ、そういうの。幸せとかきゅんきゅんとか、みんな逃げて行っちゃうからね」
その後、下に降りた俺たちを出迎えてくれたのは担任の先生、菱川、そして他数名の生徒たちだった。先生たちは相田や俺の適当にでっち上げた話を信じてくれたが約一名、相田に向かっていぶかしげな視線を送っていたのに俺は気づいた。菱川六花が複雑な表情を浮かべていた。
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遠足の翌日である今日。ぶっちゃけ遠足の翌日はもう休みでいいじゃんかと割と思ってしまうがここで自主的休学(さぼり)をしてしまうと相田や菱川がまた面倒くさいくらいに説教っぽいことをかましてくるんだろうからここは普通に登校した方がいいだろうな。まぁ個人的にあの後相田と菱川がどうなったのかが割と気にはなってるということもあるんだが。相田は嘘をつくのがおそらく苦手なタイプだろうし、何より相手は相田の幼馴染の菱川だ。感づいているとかいうレベルじゃない、おそらく何かがあったということを確信しているだろう。何か面倒なことが起こらなければいいのだが。
「おはよ~」
「あっ、おはよ~」
「昨日どうだった?」
「あのね~」
登校している中、昨日の遠足のことで盛り上がっている生徒がちらほらいた。俺としては楽しかったとかそういう思い出よりも複雑な何とも言えない経験をしていたため思い出を語り合うことができない。いや、まぁそれ以前に語り合えるような仲の人自体がまずいないんだが・・・
「おはよ~、八幡君!」
その声とともに肩に軽い衝撃を感じた。その方向へ目を向けるとにっこり笑顔の相田がそこにいた。
「おぉ、おはよう」
「おっ、八幡君、今日はちゃんとあいさつしてくれたね」
「いつもしてるだろ」
「うぅん、いつもは『ん』とか『あぁ』だけだもん。ちゃんと『おはよう』って言ってくれたのは初めてだと思うよ」
「そうなのか・・・」
「うん!だから八幡君も、一歩前進だね!」
そんなのいちいち覚えてるのかこいつ?やめろよそういうの勘違いしちゃうだろ?というかなんだ、この違和感?何か昨日と今日でこいつの何かが変わったような気がする。いや、外見的にとか行動的にとかそういうことじゃなくて、本当に些細なことではあると思うが・・・
「ふ~ん、比企谷君のこと名前で呼ぶようになったんだ?」
少しとげのある感じの声が相田の後ろから聞こえてきた。ジト目でこちらを眺めていたのは相田の幼馴染にして今の俺の最大の懸念事項でもあった菱川六花だ。というか、
「六花・・・あっ、おはよう?」
「なんで疑問形なんだよ、おはようさん」
「おはよう。それで?何があったの?」
「何がって・・・何?」
「どうして急に比企谷君のことを名前で呼ぶようになったの?昨日の時点では呼んでなかったでしょ?」
言われてみれば確かに。俺がさっきまで感じていた違和感はこれか。確かに相田が俺のことをしたの名前で呼んでいる。急にそんな行動に出た理由には・・・まぁ正直心当たりはない、ないはずだが一つだけそのきっかけになりそうなことはある。昨日のタワーでのあの騒動、それがきっかけなのか?
「え~と、それは・・・その・・・昨日ちょっとしたことがあって、八幡君と・・・ね」
ちょっと待てそのタイミングで俺に話を振るな。これ、絶対菱川がすんげぇ勘違いするパターンだぞ。ってほら案の定俺のことすげぇ見てるし。なんでそんなにごまかし方へたくそなんだよ。
「あぁ、まぁその・・・ちょっとわけありというか他言できない内容というか・・・」
「二人だけの秘密というか・・・そのぉ・・・」
やべぇ、このごまかし方もミスった~。余計に怪しさ全開だろこれ。人には言えないような秘密を共有しているって間違っているわけじゃないと思うがこうして聞いてみるとなんだか危ない隠し事をしているように聞こえてしまう・・・あっ、危ないことには間違いはないか。
「ふ~ん、あっそ。じゃあ私は先に行くから、お二人はごゆっくりどうぞ」
そう言い残して菱川はさっさと学校へ向かってしまった。あれは相当怒ってるな、経験でわかる。ソースは小町。普段いつも一緒に家を出るんだがそうしないときはしばらく不機嫌な状態が続くんだろうな・・・
「八幡君・・・」
「何だ?」
「どうしたらいいんだろう・・・」
どうしたらいいのかねぇ?
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さて学校についたのはいいのだが相田はなんかしおれた感じになってるし菱川は未だにツンツンしてるし・・・これどうすればいいのさ?ちなみに相田は生徒会としての挨拶活動に参加していて今俺たちは校門にいる。なぜ俺が生徒会役員でもないのにここにいるのかというとだ。
「ねぇ、比企谷君?ちょっと待っててもらってもいい?」
「あ?いや、別にいいけど・・・」
という具合でここで待たされているのである。いやもう思わず断ることができなかった。だって菱川超怖いんだもの。まぁまだホームルームまで時間もあるしどのみちこいつはいろいろと俺に聞いてくるんだろうと予想していたからな。人の波もひと段落したようで菱川がこっちに歩いてきた。
「んで?」
「マナとの間に何があったのか、聞かせてくれない?」
怖い、怖いよ。心なしか目からハイライトが消えているように見えなくもないし。こいつ絶対ヤンデレの気質があるよ。
「あ~そのことなんだが、俺の口からは話せねぇんだ。俺はたまたまあることを知ってしまっただけで当事者じゃねぇし」
「じゃあどうしてマナが急に比企谷君のことを名前で呼んだかは?」
「いやそれは正直わからない。別にそうしてくれとは頼んでないし」
「あ、そう。ほんとに何もなかったのね?」
「だからねぇっての」
本当に何もなかったんですってば。だからそのジト目やめてください若干怖いので泣いてしまいそうです。
「会長!大変です!」
突然数人の生徒が急いで登校してきた。ただ急いでいるだけならとくに変に思わないかもしれないが明らかに焦りよりも恐怖の感情の方が近い表情をしている。
「どうしたの?」
「化物が・・・信号機の化物が現れたんです!」
「信号機の化物?」
「何よそれ?この前のカニみたいなの?」
「あぁ、多分そうだろうな・・・」
「それが、こっちに向かってきているんです!」
またあいつらが現れたってわけか。とりあえず今重要なことはこの場から一般生徒を遠ざけること、相田が変身することができるようにしなければ止められるもんも止められなくなっちまう。
「みんなは急いでここから避難して」
「マナはどうするのよ?」
「私は、あの怪物の足止めしてみる!」
「無理よ!あんなの普通じゃない」
「大丈夫だよ。あたしに任せて六花も逃げて。それに八幡君も手伝ってくれるでしょ?」
「そこでなんで俺に振るんだよ・・・いやまぁやれってんならやるけど」
「だったら私も残る!」
「でも!」
「私じゃダメ?幸せの王子は一人じゃ幸せを届けられないの。私じゃマナのツバメにはなれないの?」
「・・・六花」
「相田、この際菱川にも手伝ってもらおう」
「八幡君・・・わかった。六花、お願い!」
「そうこなくっちゃ!」
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急いで俺たちが向かった先は体育倉庫。そこからバスケットボールが入っている籠を校門まで運び出した。ちょうどいいタイミングだったらしく、信号機の形をしたジコチューが坂を上ってきているところだった。
「行くぞ、「「せーのっ!」」」
三人で籠を倒してボールを道路にぶちまけた。緊急事態ではあったが、よい子は絶対に真似しちゃいけないからな。うまくいったようでボールを踏んづけたジコチューはかなり痛いころび方をしていた。
「ダレダオレノマエニボールコロガシタノハ!?」
「あたしだよ!」
「ちょっ、マナ!?」
「シャルル、行くよ!」
「まさか、ここで変身する気シャル?友達を巻き込む気シャル?」
「緊急事態だもん、それに六花なら大丈夫!」
「もう、どうにでもなれシャル!」
一体いつからそこにいたのかシャルルが相田のポケットの中から携帯状態で飛び出してきた。とりあえずもう菱川には隠すつもりはないみたいだな・・・
「菱川、よく見とけ。今の相田をな」
「えっ?」
「プリキュア・ラブリンク!」
その掛け声とともに相田の体が光に包まれた。その光から現れた相田の姿は変わっていた。今更ながらあれも本当に現実だったんだと実感してしまう。やっぱり当事者じゃねえと一回見ただけじゃ現実じゃないように思ってしまったのだろうか。
「みなぎる愛!キュアハート!」
「マナ・・・」
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キュアハートに変身した相田は一人ジコチューと戦い始めた。初めは善戦していたキュアハートだったがジコチューの不思議な力によって体の動きを止められてしまった。
「キュアハート!」
「どうしよう・・・このままじゃ・・・ん?」
突然菱川がメガネをかけた。こいつは遠くを見る時や集中するときにメガネをかけると相田が言っていたが何か見つけたのだろうか。
「比企谷君、あれ!怪物の背中に何かボタンみたいなの無い?」
「は?」
言われてみてジコチューの背中を目を凝らしてみてみる。するとその真ん中に「押してください」と書いてあるスイッチがあるのが見えた。この信号機型ジコチュー、ずっと赤信号の止まれ状態のままだと思ったら押しボタン式だったのかよ!?
「あれを押せばハートも動けるようになるかもしれないってことか」
「でも、うまくあの怪物に近づけるかな?」
確かに。あの怪物に気付かれないようにしながら後ろから接近して押す以外に方法はない。だがぐずぐずしていてはハートが危ない。
「菱川、俺が押しに行くからもし失敗した時にはカバー頼む」
「えっ?でも」
「頼んだぞ、ハートのツバメ」
「へっ?」
ここで俺の108ある特技の一つを使用する。自身の存在感の低さを最大限に活用して人知れず行動を起こす。その名もステルスヒッキー。残念ながら最近では相田や菱川のおかげで発動しようとしてもできなかったのだが・・・
一歩ずつ、一歩ずつ。あと少し・・・
「ン?」
「げっ!?」
「ダレダオマエハ~!?」
「ちっ!」
あと少しのところで気づかれてしまった。作戦失敗・・・とはならねぇよ!
「おらっ!」
勢いよくジコチューに掴み掛る。少しでも動きを制限することができればいい。あとは・・・
「頼んだ!」
「オッケー!」
後ろに控えていてくれた菱川が全力で走ってくる。今うまく後ろを向けなくなっているジコチューの背中のボタンを彼女が押してくれた。「しばらくお待ちください」という文字が表示される。もう少し、もう少し時間を稼げれば・・・
「シマッタ!?」
よっし、青信号に変わった。その瞬間このジコチューによって止められていた鳥やボール、そしてキュアハートも動けるようになった。
「二人とも、ありがとう!愛をなくした悲しい信号さん!このキュアハートが、あなたのドキドキ取り戻して見せる!あなたに届け!マイ・スィート・ハート!」
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キュアハートの浄化技によって信号機ジコチューは無事に浄化された。完全に疲れ切ってしまった俺と菱川はその場に座り込んでしまった。
「六花、八幡君!・・・大丈夫?」
「まぁ、この前に比べればまだましだな・・・」
「うん・・・二人の秘密って・・・こういうことだったのね」
「はぁ・・・まぁ、な」
「危ないから巻き込まないように秘密にしようと思ったんだけど」
「本当に信じられないくらい大きなことに巻き込まれたわ」
「感想は?」
「・・・今度から私も、ちゃんと手伝わせてよね」
思わず相田と顔を見合わせてしまった。
「流石は相田マナ唯一無二のベストパートナー、菱川六花・・・だな」
「いや~照れますな~」
「さて、問題はどうやって説明するかよね~」
「へ?何を?」
「・・・完全に遅刻だなこりゃ」
「へ?あっ、あぁ~!?」
やれやれ、これはこれでめんどくさそうなことが待っているみたいだな・・・
というわけで菱川さんと比企谷さんの連係プレーでした~
ちなみにカップリングを検討しているんですけどリクエストとかってありますかね?
あったら教えてくださいな~