② 由比ヶ浜結衣「I'll be back」
今日は特に依頼が無いから授業に出てないアタシ達を心配した雪乃が勉強を教えてくれていた
因みに八はアタシが得た知識などの経験値は睡眠学習として獲得できると言う全く良いご身分である
しかしやはり学年一位は伊達じゃないな、頭脳面は八の劣化版であるアタシはかなり理解力が足りてないので今のままでは学年の中の上くらい
簡単に言ったら平均よりチョイ上くらいって所だからやっぱり早々に八に目を覚ましてもらわないと色々と面倒臭い事態になるんだろうな…
そう思ってたら
(この気配と足音と気配…)
「雪乃、乳牛が来たぞ…」
アタシがそう告げると一拍置いて
「ヤッハロー」
なんともアホっぽい挨拶をして来たが付き合ういわれはない
「乳牛よ、昨日も言ったはずたがここは隣人部じゃないし小鷹も居ないから他を当たれ、それとお帰りはあちらだ」
そう言って退室を促すと
「だからなんであたしが乳牛なんだしっ !」
と、煩いから
「ヒントはボクに友達は少ないと言うラノベを読め答えはすぐにわかる、それと見てわからんか?アタシは有能な師の導きで勉学に忙しい静かにしろ
それに何度も言わすな、お前は私の敵だといった…」
そういい掛けてアゴに手を添え考え込み…
ニヤリと笑うと鞄から可愛くラッピングした包みをだして
「悪いが雪乃、夕べあたしが焼いたクッキーだが是非味を見てほしいのだが…」
妹や両親は美味しいと言ってくれるがやはり身びいきがあるからその言葉を素直に受け取ってよいのかわからなくてな…」
アタシは内心由比ヶ浜んせせら笑いながら雪乃に渡すと中身を見た雪乃がホッと息を吐き
「生姜のクッキーね?」
そう言われて
「さすが雪乃だ匂いだけで気付いてくれるとはな、雪乃が淹れてくれる美味しい紅茶に合えば良いなと思って焼いたんだが…」
そう言って感想を待っていると
「貴女の勉強もキリが良いからお茶にしましょう、せっかく貴女が紅茶に合うクッキーを持ってきてくれたのですからね…
よろしければ由比ヶ浜さんもご一緒にいかがかしら?」
そう言って誘われた由比ヶ浜がアタシの顔を見ながら
「八重ちゃん…私も一緒して良いの?」
そう聞いてきたから
「?、忘れたのか?クッキー作りに付き合うと言ったのをま…
みんな仲良くと言いながら送り主が見てるかもしれないあの場で平気で捨てるような葉山と一緒にするなっ!
そんな葉山隼人か一緒にお茶したいと言ってきたとしても雪乃がどう取り成そうが断固拒否るがな」
それにどうせ呼ぶならアタシ的には他に呼んでほしい人がいる…
アタシは言葉に出来ない戸塚への気持ちがわからずモヤモヤとしながらそれでも由比ヶ浜の馬鹿話をぼーっと聞き流していた
僕に友達は少ないはコミックスを読みました