「え?ヒッキーはヒッキーじゃん」
「だから誰、宇多田ヒカル?あの人くらいじゃないのヒッキーとか呼ばれて喜ぶの?
あ…でも、あの人のファンも喜ぶか?
でも、アタシならヤだな…そんな呼ばれかたは悪気なくてもなんか引きこもってるみたいでさ」
そう、ある意味私はずっと引き込もってたし八なんか閉じ込められた状態なんだからそのあだ名は全く洒落になってない
「あたしそんなつもりは…」
「つもりがなければ許されるならセクハラ、パワハラ問題も減るだろうね?そんなつもりははないで済む、済まされるんならさ…」
そうあたしが言うと表情を引き締めた雪乃が
「そうね、色々な場面でよく使われる詭弁ね…悪気がなくても許されない場合があるから言動に気を付けないと…
貴女自身つい最近悪気がなくても心無い仕打ちで酷く傷付いたはずなのではなくて?」
そう言われて葉山にクッキーを捨てられたこと思い出し
「う、確かに…八重ちゃんも言ってたけどどっか私の知らないところで捨ててくれてたらよかったのにっ…そう思ったらあれから隼人君の言葉が信じられなくなったよ」
そう力なく呟く由比ヶ浜だけど
「あ、あの我の願いは…」
すっかり空気と化して忘れ去られていた材木座がそう泣きそうにいうから
「厨二煩い、空気読めっ!アタシと由比ヶ浜の二人の誤解が解けて友情の再確認(無いと判明)して和解すると感動シーンなんだぞ?」
そう調子の良いことをポロっといってしまいしまったけどもう遅い
瞳をキラキラさせた由比が浜が
「八重ちゃん、あたしをやっと友達って認めてくれたんだね、嬉しいっ!」
そう言ってアタシの顔をぎゅっと抱きすくめられたアタシは窒息寸前になり雪乃が
「由比ヶ浜さん、八重さんはこの中で一番態度は大きいけど誰よりも小柄で華奢な子よ?取り扱いにはもっと気を遣ってほしいものだわ」
(って、ナニそれ、小さな体に大きな態度っ♪ってヤツかよ?)
勿論そんな突っ込みはいれないけどそう注意を受けてしまった由比ヶ浜は
「え?取り扱いには…あ、うん…こめん…」
と、またしても空気の材木座に
「前置き要らんから用件をさっさと言えっ!」
何とか回復したアタシに何やら紙の束を渡して
「ウム、これは我が書いた小説なのだが読んでもらいできれば感想も言ってもらいたいのだが…」
そう言われてアタシは
「読む代わりにアタシ達の前ではそのキャラ禁止っ!後、アタシのレールガン…超電磁砲(護身用のスタンガンの事)を喰らいたくなかったら戸塚の事は二度と口にするな
それが原因で数少ない友人の一人である戸塚に嫌われたらどうしてくれるんだよ?
…え、ナニ?由比ヶ浜、アタシは今材木に説教くれてやるのに忙しいんだけど?」
材木座のネクタイ根本を掴みながら由比ヶ浜に聞いたら
とにかく材木座は塩対応と、言うことで