同居人   作:春の雪舞い散る

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 今回もサブタイで遊びましたがいよいよ決着の時です


アタシのテニブリ物語…戸塚、アタシは勝つわっ!そして勝利の花冠を貴方に…

 

 

 そしてますますキャバ嬢は逆上して右腕に異変が生じてるホストの様子にも気付く事なく力強いサーブを放つけどコースが単調、ホストはなんとかダブルハンドで返すけどアタシは微かな風を感じた

 

 そんなどこかで効いたフレーズを思いだし力ないボールを思いきり掬い上げてこう叫んだ

 

 「青春のっ、バっカヤローっ!」

 

 と…

 

 今のアタシのリターンが決定打になったらしいホストは右腕を抱え踞っているからボールを追い掛けるのはキャバ嬢だけど

 

 (残念だったな?この時間帯から風向きが変わるんだよ、海風から浜風にな)

 

 そのアタシの思いに答えるように風向きが変わりボールは沖に向かう風に流されていくが周りも見え無いキャバ嬢がフェンスに向かってる事にホストが気付き立ち上がると激突をなんとか直前に抱き止めて激突だけはなんとかが回避

 

 ボールは二人の足元に転がりアタシ等の完全勝利

 

 敗北を認めた二人が握手を求めにきたけどアタシはそれに応えられない

 

 戸塚に雪乃が踞るアタシに気付いて駆け寄りそれで気付いた由比ヶ浜と材木に戸部も集まってきた中真っ青になり下腹部を押さえるアタシを見て

 

 「貴女まさか…」

 

 その呟きに気付き

 

 「何、雪ノ下さんは心当たりあんの?」

 

 そう聞いてきた三浦の耳元で

 

 「辛いとは思うけど多分あれだから保健室で休ませてあげるくらいしか私達にできることはないわね」

 

 そう言われて気付いたらしく

 

 「こりゃ相当重いね…」

 

 と、溜め息混じりにそう呟き

 

 「姫菜と結衣はふたりでこの子を保健室に連れてって休ませな」

 

 そう言われて二人はピンときたけど

 

 「それなら俺か戸部が…「何で雪ノ下さんがあーしにだけ小声で言ったのか…それくらい察しろ、隼人」」

 

 そう言われて気付いた葉山が

 

 「す、すまない…」

 

 と、慌てて頭を下げたが残念ながら他の男子達は気付かなかった 

 

 そして制服に着替えた三浦が保健室で見たのは不器用に生理用具を扱うアタシで

 

 「何、その不器用さ…いくらなんでもあーし等の年で初めてな訳ないっしょ?」

 

 そう言われて

 

 「確かに普通ならね…でも…(話して良い?の視線に気付いて頷くと雪乃も頷き返し)

 

 この子の名は比企谷八重、比企谷八幡と言う男子生徒がTSした姿よ」

 

 そう言うと鵜飼先生も頷いたけど

 

 「ゆ…雪ノ下さん、それ本気で言ってんの?」

 

 三浦にそう聞かれた雪乃は

 

 「そうね、私もこんな風に話だけを聞いたら貴女と同じ反応をすると思うわ…と、言うか実際にTSしてるのを目の前で見ていたのに時々あれは夢だったんじゃないのかしらって思うんですもの

 

 だから見てない人が理解できないのは当然だけど残念ながら医学的にもそれは証明され定期的にも医者にかかってたそうよ?

 

 詳しい話を聞きたかったら放課後奉仕部に来なさい、そろそろお昼休みも終わるわ

 

 鵜飼先生、八重さんをお願いします」

 

 そう言われて

 

 「任せなさい、それより急がなくても…ほら、予鈴が鳴りましたよ?」

 

 そう言われて教室に向かう姿を鵜飼先生か見送っていた




 すぐに勘は取り戻すでしょうが一年以上実戦から遠ざかっていて中学時代の動きができるわけないのにね(笑)

 因みにサブタイは未だラノベと言うジャンルがが確立する前の時代の作品のキャッチコピーをパクりました

 読んだことはありませんが確か女剣闘士のヒロインが闘いに挑む際に恋人に告げた(思ってただけ?)言葉です

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